2010年7月5日月曜日

Team Canada vol. 2 注目選手

続いて今回は個別の選手の紹介。

ロースターはこちら

こちらも正にDream team。オフェンス的には、こんなに爆発力のあるメンバーは見たこと無い…乗ってしまったら誰も止められない。個人的には本当に楽しみ。

Position: Name : MLL , NLL , University
AT: Garrett Billings : Toronto , Toronto ,    Virginia
AT: John Grant Jr : Toronto , Rochester , Delaware
AT: Matt Brown : Denver , Portland ,   Denver
AT: Zack Greer : Long Island , Minnesota ,  Duke /Bryant
AT: Kevin Huntley : Chesapeake , Philadelphia , Johns Hopkins 
AT: Stephen Keogh : N/A , N/A ,  Syracuse
AT: Jordan McBride : N/A , N/A ,  Stonybrook 
AT: Merrick Thomson : Toronto , Philadelphia , Albany
MF: Rhys Duch : Washington , Stony Brook 
MF: Billy-Dee Smith : N/A , Buffalo ,
MF: Mark Steenhuis : N/A , Buffalo ,
MF: Jordan Hall : Toronto , Orlando ,  Delaware
MF: Daniel Dawson : Toronto , Boston ,
MF: Adam Jones : N/A , N/A ,  Canisius
MF: Ryan McClelland : N/A , N/A ,  Colgate
MF: Gavin Prout : Toronto , Colorado ,  Loyola
MF: Kevin Ross : Minnesota , Canisius
FO: Geoff Snider : Toronto , Philadelphia ,   Denver
DF: Mac Allen : N/A , Rochester , Bishop's (Canada)
DF: Brodie Merrill : Toronto , Edmonton , Georgetown
DF: Patrick Merrill : Toronto , Orlando , Mercyhurst
DF: Phillip Sanderson : Toronto , Toronto ,
DF: Jonathon Sullivan : Toronto , Minnesota , Brock (Canada)
DF: Matt Vinc : Toronto , Orlando , Canisius
DF: Curtis Manning : N/A , Calgary ,  Simon Fraser (Canada)
G: Angus Dineley : N/A , Orlando , Canisius
G: Bradley Conlon : N/A ,  RIT Tigers ,
G: Evan Kirk : N/A , N/A ,  Hobart

以下、注目選手を紹介。

1. AT

まずは何と言っても前回Canada優勝の最大の立役者の一人、数年前まで世界最高プレーヤーと多くが認めていた、John Grant Jr.。MLLの得点王、MVP、Best offensive playerなど数々のタイトルを総なめにしてきた。Rochester Nighthawksで共にプレーする「伝説」Gary Gaitが後継者と認め、「自分が若かった頃に出来ていたことを間近で見せ付けられる」とまで言わしめた。めちゃくちゃでかくて、めちゃくちゃ上手い。左利き。鬼シューター。神フィーダー。融通無碍の境地。ゴリゴリDを押し込み、Between-the-leg, Behind-the-backなどあらゆる形でシュート/フィードをしてくる。が、2年前のRochester Rattlers優勝直後に左膝の病気になり生死の狭間を彷徨う。その後ACR(前十字靭帯)を置き換える手術とリハビリを経て昨シーズンの最後に奇跡の復活を遂げ、その試合で5ゴールを決める。復帰後も中心選手として活躍するも、左膝のサポーターは痛々しく、かつての機動力と爆発力は影を潜める(そもそも一命を取りとめただけでも幸運で、その後スポーツが出来てる事自体が奇跡的だが。病気の記事)。

35歳のベテラン。正直衰えが目立ちつつあり、今シーズンのMLLではミスも多い。脂の乗り切ったキャリアのピークだった前回とは違い、今回はどちらかと言うと大黒柱と言うよりは若手を支える役目か?画質の終わってるハイライト

続いて、HC Dave Huntleyの息子、Johns Hopkins ‘08のKevin Huntley。USのPaul Rabilとの2枚看板でHopkinsの05, 07の優勝を成し遂げた。同じく左利きのシューター。小さいがスピードあり。シュートはMLLでもトップレベル。Long shootも正確で速い。えっれえ薄いところからでも左でゴールの二アサイドに突き刺してくる。NLL/MLL入り後も成長を続け、Canadianらしいプレーを身に付けつつある。Toronto Nationalsから引き続きCanadaの得点源になるはず。(動画

そして、もう一人のSuper star、Duke ‘08(最後の1年は転校しちゃったので)、4 time All America, NCAA all time leading scorer(歴代得点王)、Long Island Lizardsの得点源、Zack Greer。同じく左利きでシュートが鬼。恐ろしく勝負強く、大事な場面で確実に点を取ってくるクラッチシューター。ジュニアの頃からIndoorで活躍するエリート。今年からSponsorになったReebokのかっけえCM

あとは、今年のNCAAでも活躍したSyracuseのStephen Keogh、Virginiaを最後まで苦しめたStony BrooksのJordan McBrideも名を連ねる。(この二人はもしかしたら最後の23人のロースターからは外れるかな?)しかし、こうやって見るとホント如何に恐ろしいFinisherたちがゴロゴロいるかが判る…

2. MF

Dan DawsonはToronto Nationalsを引っ張る大黒柱MF。MLL10年間の歴史でのベストMFの一人と称されることも。今のNLLの最強クラスの選手の一人。でかくて身体能力高くてシュートが鬼。ハイライト

Jordan HallはToronto Nationalsでもスピードと反応を武器に活躍。ゴール前でのリバウンドの反応の良さなどAT的な動きが記憶に残る。

Gavin ProutはLoyola出身の伝説的MF。ベテラン。電光石火のQuicknessとピットブルのような闘争本能。
ハイライト

Face OfferのGeoff Sniderは現世界最高Face offerとの声も多い。前回のWLC決勝でface offを支配し、優勝に大きく貢献。face offerとしては珍しく大会MVPに輝いた。Denver大学で活躍した後今もDenverでアシスタントコーチを務める。US代表でChesapeake BayhawksのAlex Smithとは何年にも渡りFace offでドッグファイトを続ける。今回のWLCではどっちが勝つか。(先日のNationals-Bayhawks戦では二人が二人ともstick checkでボールが落ちないといいうillegal stickのファウルを受け笑った…Face off向けに細くしてるからか?解説者のQuintが子供達のお手本となるべき二人のファウルに放送席で激怒していた。)

インドアでは乱闘最強でここまで負け無し。動画。ユニを引っ張り合うDefense技術の高さ(グラップラー刃牙で言うと柴千春vsアイアン=マイケルの包帯デスマッチ)と、右ストレートの破壊力が殺人的。

Inside Lacrosseのスキル講座でのFace offスキル講座は非常に面白かった。相手のヘッドに親指を引っ掛けて妨害する技を解説し、「ぶっちゃけファウルだけど、これも含めての駆け引きだから」と開き直っていたのが痛快だった。

3. DF

えーっと…すいません。よく知りません…。ほぼ全員Toronto Nationalsそのまんま。ぶっちゃけLong StickはやっぱりField lacrosseの本家本元USからは一段落ちるかなというのが正直な感想。IndoorではLong stickはいないので。

ただ、Brodie MerrillはMLL史上でもベストLong stickの一人と言われる。オフェンス参加が半端無く、ほぼショートスティックと同じ、というかその辺の選手より上の攻撃力。

てな感じでしょかね。

最後に、vs USの見所

よっぽどおかしなことが起こらなければIroquoisはもちろんAustraliaには負けないはず。

煎じ詰めるとWLCはUSとCanadaの一騎打ち。今回はどっちが勝つんだろうか。Canadaのよく指摘される弱点は、①Long stickを中心としたDが弱い、②USにいるような機動力のある身体能力の高いランナー系のMFが少なく中盤の繋ぎが弱い、などなど。意外にあっさり得点を許すシーンも多い。当のTeam Canadaも、んなこた百も承知の上でそれを補って余りあるハーフコートオフェンス力で捻じ伏せる方針。

今年はToronto Nationalsがこれまで数年間と打って変わって、立ち上がり5連敗と大苦戦。NLLから休み無しでMLLに移行した選手たちが疲労回復し切れてないとの話。それを考えるとUS有利か?とも言われていた中、ここに来てUSのLong stick陣も怪我で崩れ始めている。Grantを始めサイズのある選手が多いCanada。真っ向勝負の押し合いで負けるんじゃないかと心配され始めている。

一体どうなるんだろか。どっちに転んでも最高の名勝負を繰り広げてくれるはず。

いたる@13期

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