2011年2月3日木曜日

4人目のPowell兄弟

皆さんご存知、ラクロス界の至宝、Powell brothers。Casey, Ryan, Mikeyの三兄弟。全員ATで、95年から04年の約10年間に渡りSyracuseでAll Americanを総なめにし(全員1年から4年まで毎年All American...)、優勝も経験し、MLL/NLLのみならずUS代表でも主軸として活躍してきた。(先日RyanがNLLのBoston Blazersに新たに加わる事が発表され、先週からCaseyとRyanは再びコンビでプレーしている。Mikeyはもう完全に引退しちゃった感じだが。)

Syracuseのニュースブログを何気なく見る中で、そんなPowell兄弟に実は4人目がおり、今高校生だというニュースを目にした。なにーっ!?またあのSyracuse全盛期が訪れるのか!?と思いきや、よくよく見ると…という話。

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4男、末っ子のMason。16歳。見た目はシュッとしててMikey寄りか?Casey, Ryanがもっさりキコリ系で、下二人がより今時仕様になってく流れか…
 
が、何とやっているスポーツはラクロスではなくアイスホッケーとのこと。しかもゴーリー。ラクロス的には残念だが、何とも面白い。

もともと裏庭でお兄ちゃんたちとラクロスをやっていたが、なぜか子供の頃からラクロスにはハマらず、ホッケーのゴーリーに憧れていたらしい。メットがカッコよくて、なぜか惹きつけられたとのこと。その後地元のチームでやったりやらなかったりしていたが、高校で本格的にゴーリーに集中しているとのこと。記事を読む感じ、遅くから始めたのでさほど現時点で突出したプレーヤーではないが、まあ、いいものは持ってるという感じだろうか。

ただ、読んでて非常に印象に残っているのが、「彼は彼だし、お兄ちゃんたちはお兄ちゃんたち。彼は彼のやりたいことをやればいいと思ってるし、応援したいと思っている。無理やりラクロスをやらせるつもりは無かった」という両親の話。本人も、「ま、俺は俺だし、自分のやりたいことやるよ。」とのこと。「何でラクロスやらないの?とかいろいろ文句言われてるのも知ってる。でもそんなの気にしねえよ。俺は俺だし」と。

“There’s always going to be critics,” Mason said. “I play my game. I zone them out. There might be nights where I have a good game or bad game. I just go see what I can do. I’m not being a Powell brother. I’m being Mason. I’m not trying to live up to expectations. I’m doing what I do.”

子供のやりたいことを尊重し、支援してあげるという、アメリカ型、支援型の子育て方針だなーと思って興味深かった。逆に言うと、そうやって「好き」や「得意」を大事にして、「自由に」「自分の意思で」「自己責任で」やらせて行ったからこそ、その先に、Casey, Ryan, Mikeyのような偉大なスーパースター、fantasistaが生まれたということなんだろうな、と感じた。巨人の星スタイルじゃああはならないよなと。面白いっすよね。こういう話。

Powell三兄弟がESPNUのニュースで取り上げられた際の動画。バックヤードで憧れの選手(Gary Gaitなど)の動きをMimicして(コピーして)遊んだり、兄弟で技バトルをしていた慣れの果てが彼らのトリックの源泉とのこと。

キャンプ等を紹介しているPowell Brothers Lacrosseのウェブサイト

いたる@13期

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