2011年6月26日日曜日

Hopkins-Hamilton Nationals FOGO Matt Dolente

先週のHamilton Nationals-Rochester Rattlersの試合を見ていて非常に印象に残った事の一つに、NatsのRookie FOGO #57 Matt Dolente (Hopkins 11, #4)の存在がある。

会場で見て明らかに小さいのが解る。170cm。190台がゴロゴロしているNCAA上位クラスやMLLの中ではほとんど小学生のように見えた。
今年躍進したHopkinsの原動力として最高%の勝率(67%とかだっけな?)を誇り、無敵の強さを見せていた。反応が異様に早く、かき出しの筋が非常にいい。GBが地を這う様に低く、確実にビシッと拾う。

3年生まではほぼ無名で4年になって化けたため、実はMLLのドラフトでは指名されず。その後4年生1年間の活躍で一気にMLLコーチ陣の目に止まり、Hamiltonに拾われた。

プロとしても苦労しながらも、それなりに活躍していた。

その彼に関するコメントで非常に印象に残ったのが「各審判の『セット』『ピッ!(笛)』を録音し、iPodやPCに落として、移動中のバスや大学の寮の部屋で繰り返し聞き、タイミングを身体に叩き込んでいた」という話。

なるほど...そこまでやらなくちゃだめなんだなと。そこまでやるべきなんだなと。

Syracuseの#4 Jeremy Thompsonが時々FO時にボールも相手も一切見ずに、最初から思いっきり振り返って審判の口だけ見てる時があったし、一年生でAll American FOerになったUNCの#25 RG Keenanも明らかに笛を予測していた。Alex Smithの愛弟子で、Smith主催のFOGO Camp出身のKeenanの事なので、その辺の徹底したdisciplineを叩き込まれているんだろう。

確かに、現行のルールだと、相手との戦い以前に、審判との戦いというか協業と言うか、そっちを確実に抑える事の方が場合によっては相手との勝負以上に大きなインパクトを生み得る。

合理的なアメリカ的な発想だなと感じたエピソードだった。個人的にそういうロジカルで合理的で徹底したアプローチは大好きだ。サイズの無さや前評判の低さを跳ね返して戦う姿とも相まって思わずファンになってしまった。

MLLではほぼ例外無く相手はAnthony Kelly (Rochester Rattlers: 193cm/110kg)など屈強な巨漢たちになる。ゴリゴリの押し合いになると明らかに厳しいが、技と工夫で何とか生き残って欲しい。

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