2011年6月11日土曜日

MLL 2011 vol.03 Denver Outlaws @Long Island Lizards (6/3 @ESPN3)

またしてもオンラインなのでTV録画無し。

前回Indoor World Lacrosse Championshipで抜けていたNLLメンバーが戻って来て、ほぼフルメンバーでの対決。

終盤までLIがリードしていたが、最後に#2 Brendan Mundorf (UMBC 06)、#14 Drew Westervelt (UMBC 07)のUMBC-NLL Wings-US代表10コンビと、ルーキー#10 Billy Bitter (North Carolina 11)のMLL最強ATトリオの活躍により終了直前に同点、そして逆転。11-10でDenver。

印象に残ってるのは、

Denver Outlaws(Rosterのリンク
  • Chesapeake Bayhawksからトレードされた#57 MF Peet Poillon (Ohio State-UMBC 09)が、段々良くなって来てる。今回はMax Seibaldが出ておらずlong poleを引いてしまっている。Seibaldが復帰したらShorty相手に縦横無尽に掻き回してくれる筈。
  • 上記のAT 3枚強し。#2 Brendan Mundorf (UMBC 06/Team USA 10)はやはり引き続き現時点でのMLL最高、即ち世界最高ATじゃないだろうか。Xから抜く力、決める力、それを左右で出来、シュート力もあり、フィード力、OF全体の統制力も高い。それを支える高い身体能力も安定。Xからの1 on 1でやっかいなのは、スピードと切り返し力もあるが、ほんのちょっと間合いがある状態でGLE (Goal Line Extended: ゴールライン)を越えられたら、かなり高い確率で決められるという点。50センチくらいの間合いで追走された状態でのシュートの技術が突出して高い。そもそもNCAA程スライド行かず、一人一殺色が強いMLLではマークすることになったDFにとっては頭痛い...弛まぬフィジカル強化の努力の賜物。
  • Mundorf、WesterveltのATコンビに加え、#33 Bill McGlone (Maryland 06)というNLL Philadelphia Wings軍団の一人がNLLのシーズンを終えてトップギアのままMLLに入って来ており、いきなり高い精度のプレーを見せている。同じくWingsの主軸に成長しているMF Max Seibald (Cornell 09)は怪我で残念ながら一時離脱。この辺のNLLやNCAAのコンビネーションをそのまま揃える事が結構重要な鍵になっている。準備期間が短いので。HCのTom SlateがWingsのDF Coordinatorをやっており、WingsでのchemistryをそのままOutlawsに持ち込むという明確なラインが出来ている。
  • RookieのBitterが想像してた以上に効いている。他の2枚のATが強過ぎるため、マークが薄くなり(3枚目のDFが着く)、スライドも遅くなっている。今回もILのDF Parker McKee (Duke 10)とNCAA時代のライバル再燃で、カモりまくっていた。得点するか、最悪でもファウルを貰える、という状況が生まれている。動きが有り得ん。
  • Goalieの#19 Jesse Schwartzman (Johns Hopkins 07)のセーブのレベルがホント高くて引く。鉄壁。近距離も長距離も止めまくっている。現時点で64%。これだけ鬼シューターが揃ってるMLLでこの数字は異様。現時点での世界最高ゴーリーということになる。技術も凄いし、読みや駆け引きの部分に秘密があるように見える。
Long Island Lizards(Rosterのリンク
  • ベテランAT軍団が引き続き鬼。#40 Matt Danowski (Dino)は全てが上手過ぎ、ベテラン#13 Stephen Bergerも有り得ない動きで魅せる。11年目のベテラン#9 Tim "Monster" Goettelmannは引き続き193cm/98kgの巨体に似合わぬ機動力でDFを粉砕
  • G #14 Drew Adams (Penn State 09)もかなりレベルの高いセーブを連発
  • AggressiveなItalian Defenseは健在。9年目のベテラン#41 Nicky Polanco (Hofstra 02)は引き続きハッスル、#91 Brian Spallina (Hofstra 00)も相変わらず柄ワリイ。審判に見えない所でWesterveltの腹にパンチ入れて復讐を誘い、ファウルを誘発。
  • 入ったばかりのルーキー#25 LSMF Brian Karalunas (Villanova 11)が、いきなり強烈な存在感を放っている。つか、ちとマジですげえ。やはり機動力が高く、スタミナがあり、チェックで奪えてGBが鬼。使い勝手が異様にいい。加えて怪我でFOGOを失った後半はFOで貢献。作戦は、Face Offerなのに、一切FOはせずに相手にそのままかき出させ、拾い際/拾った直後にチェックで奪う。成功しまくり。数秒のうちにスパパッと4-5発チェック入れてサクッとボールを奪っちゃってる。Villanova時代は凄い凄いと言われながらもTV放映が無く、ラクロス界最大の未確認生物(Sasquatch=雪男)と言われた。ここに来て一気に注目度が上がっている。ここまでMLLにバチッとハマるとは正直予想していなかった。
  • LIの最大の誤算は、上位指名したBratton弟、Rhamelが(兄のShamelと同様)今年はMLLでプレーしないことを表明したこと...せっかく上位指名権使ったのに涙目。Bratton兄弟は果たしてMLLに来てくれるんだろうか?そもそもラクロスに帰って来てくれるんだろうか?
  • Billy Bitterとは対照的に、同じく一巡目指名で加入したRookie #28 MF Zach Brenneman (Notre Dame 11)はまだちょっとMLLの感じが掴めてないのか、若干空回り気味。まあでも明らかに才能があるので、暫くしたら軌道に乗って、来年辺りには強力な戦力になってくるはず。
Denverは例年と同じく、非常にタイトで鍛えられたいいチームな印象。Gががっつりどっしりしてて、DFが固く、MF/AT共にフィジカルで、何と言ってもチーム全体の意思疎通/chemistryを感じる。UMBCの雑草軍団、NLL Philadelphia Wings軍団と、過去のチームワークを軸にチームを作り込んでおり、コンビネーションを確保するという賢いチーム作り。これで唯一の負け無し3連勝で一気に首位独走体勢に。いつものパターンか。が、毎年レギュラーシーズンでは勝ちながらも、プレーオフで敗れてしまう。今年こそは行っちゃって欲しい。

IL Highlight


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