2016年12月28日水曜日

2017 Face-Off Yearbook Pre-Season Top 20

12月に入り、首を長くしていたInside Lacrosse誌のFace-Off Yearbookが手元に届いた。気になっていたPre-SeasonのNCAA Men's Division 1のランキングは以下。
  1. Denver 
  2. North Carolina 
  3. Maryland 
  4. Notre Dame 
  5. Loyola 
  6. Yale 
  7. Syracuse 
  8. Duke 
  9. Navy 
  10. Brown 
  11. Towson 
  12. Johns Hopkins 
  13. Albany 
  14. Virginia 
  15. Richmond 
  16. Penn State 
  17. Fairfield 
  18. Air Force 
  19. Rutgers 
  20. Marquette
なるほど。いくつか個別に気になる点はありながらも、全体としては非常に納得感あり。

1位のDenverは納得。Princetonで90年代以降6度の優勝を成し遂げ、現代ラクロス戦術の礎を築いてきた名将、Headcoach Bill Tierney氏が率いて7シーズン目。2015年の優勝の後、OFのタレントが引き続き残ってる。FOも強い。2016年は、DFが若くて未完成だったように見えたが、そこが今年しっかり立て直してくるとなると、確かに優勝候補筆頭という事になってくるはず。(まあしかし、90年代後半、2000年代にラクロスを見ていたファンとしての感覚からすると、当時NCAA D1に加入すらしてなかった/した後も超弱小だった西のDenverが優勝したりPre-Season Rankingで1位だったりってのは、想像すら付かなかった現象。改めて驚愕。ラクロスのチーム作りに於いて、不可能は無いよね、枠組みに囚われちゃだめだよね、と改めて思い知らされる。)

2位は2016年優勝のNorth Carolina (UNC)。まあ、どうでしょうねー。2位はちょっと買い被りすぎかなと。昨年優勝の印象がちょっと乗っかって盛られちゃってるよねと。ただ、確かに、個別に中身を見ると、メンバーはかなりごっそり残っている上、去年それほど出ていなかった才能のある下級生や、U-19で活躍していた選手も含め複数の強い1年生が入ってくる。うまくハマれば、確かに2年連続Final 4も不可能ではないように見える。優勝の結果、Assistant CoachとVolunteer Coachを失っており、その辺が細かく影響するようにも思える。どうなるか。地元なので今年もUNC推しで応援していこうと思っている。

3位のMaryland。優勝まであと一歩を過去6年で四度。2016年も、盤石の体制で今年こそは、と言われていたが、本当に最後の最後で1センチ及ばず…メンバーはかなり残っている。決勝でのDFの混乱に若干不安が残るが、間違いなく悔しさをバネに断固たる決意で挑んで来る事を考えると、個人的には、Marylandが優勝する気が。

ここ10年で3回優勝のDukeが、8位と珍しくちょっとランキングを落としている。昨年いた大エースのMyles Jonesが抜けてしまった穴を埋めきれてないか。ただ、間違いなく優秀な選手は多く取れてるし、Coach Danowski氏も引き続き素晴らしいコーチなので、これまたFinal 4行っても全然おかしくないはず。

僕が個人的に大好きな攻撃的&クリエイティブラクロスのSyracuseは7位。まあ、どんなランキングであろうと、楽しいラクロスを見せてくれれば満足っす。

東大ラクロス部が遠征時にお世話になった古豪Hopkinsは残念ながらまたしても10位圏外。やはり、ここの所トップレベルに返り咲けていない。リクルーティングで勝負が大きく分かれる現代NCAA Lacrosseのゲームに於いて、学校の規模や知名度、専攻の偏り等、環境要因の変化に伴う構造的な弱みが出始めている。加えて、鬼軍曹で知られるCoach Petro (Dave Pietramala)氏のスタイルが、今時のMillenialの高校生選手から敬遠され、必ずしも全米からベストな選手を多く集めきれてないようにも見える。素晴らしい人格者で、心から尊敬できる指導者なんすけどねー。(ベンチでブチ切れて怒鳴ってる姿をテレビで見ると、学校選びを考えてる選手や親が躊躇するのも解らなくもない。)

という感じですかね。2月の開幕が今から楽しみだ。