2012年3月13日火曜日

最短最速の上達法:"wall ball" vol.01

再掲。一昨年の年末に書いたWall ballの記事。その突出した重要性を鑑みて。一部の読者が世代交代しているため新しい読者の方に一度目を通して頂きたかった事に加え、既に一度読んで頂いた皆さんにも再確認という意味で役に立つかもと言う事で。もし既に読まれていて得るものゼロの場合は容赦なくスキップして下さいませ。

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2010年12月30日木曜日

引き続き、年末年始にガッと書いちゃおうと思ってたことをガンガン書いちゃいます。今回は、"Wall ball" (ウォールボール、壁当て/壁打ち)。いくつかのインストラクション動画とセットで紹介。

1. 誰もが認める重要性

MLLやNLLの選手たちがインタビューで若い選手へのアドバイスを求められた際に、かなりの頻度で出てくるのが、「毎日wall ballをしろ」というもの。「Lacrosseは 何よりもとにかくstick skillが最も大事。そして、それを鍛えるための最も効率の良い手段、極めるための唯一の方法は、壁打ち」、というもの。本当にどの選手も判を押したように、まるで示し合わせたかのように同じ事を言う。

恐らくNCAA/MLLのトップレベル選手たちが、ほぼ全員例外無く、かなり若いころから毎日壁当てをし続けて育ってきており、そして今尚習慣として続けているという事実がある。野球で言うところの素振り、バスケで言うところの一人でやるドリブルやシューティングや壁に向かってのパスの練習、ボクシングのシャドーやミット打ち。基本中の基本。全ての技術の土台。彼らほどのレベルに到達している選手ですら未だにそれを習慣としてやり続けているという事実。日本人で、比較的遅い年齢から始め、尚高いレベルを短期間で目指そうとしている僕らにとって、やらない手は無い。

もし、本当にラクロスを上手くなりたくて、勝ちたいなら、恐らくこれ以上費用対効果の高い練習は無いと言い切れる。「魔法のように飛躍的に上手くなれる方法は無いか?」と多くの選手が考えると思うが、恐らくこの方法が最も「魔法」に近い位置にあると思う。(特に初期の2-3年間は)「数ヶ月間でラクロスが見違えるように上手くなる」、という現象が起こるとすると、この方法が最も多くの人にとって多くの伸びを与えてくれる手段だと思う。

2. オーストラリアでの体験

以前の記事でも少し書いたが、僕がAustraliaのクラブチームに短期的にお世話になった際にも、チームのクラブハウスにはでっかい(大学や高校のテニスコートに時々あるような)壁があり、そこに向かって実際に子供達や大人の選手たちも壁打ちを結構やっていた。また、後のnational teamのメンバーになった若い選手に「どうやったら君みたいにstick skill上手くなれる?」と聴いたところ、即答で「壁打ちしなよ。毎日」と言われた。オーストラリアでもトップレベルにある選手の言葉に強い説得力を感じたのを覚えている。

(自分の話を語るのはちょっと痛痒いし、大した選手でもなかった手前大変恐縮だが、あくまで一つの事例として紹介させて頂くと)僕自身、下級生の頃からとにかく早くリーグ戦の試合で活躍しようと毎日試行錯誤していた。ちょくちょくstarting ATで試合に出られるようになった2年生の頃は全く持ってパッとせず。ほとんど活躍できぬまま(いやむしろチームの足を引っ張って)シーズンが終わり、悔しい思いをした。3年になる前の春にオーストラリアの名門クラブチームに2ヶ月ステイし、3年生のリーグ戦で初めてある程度思うように活躍出来るようになり、安定して点も取れるようになった。ささやかながら確かなbreakthroughを感じたシーズンだった。

明確に変わったのはstick skillで、周りからは「あいつはオーストラリアで経験を積んでから変わった」と言われた。が、これは実は正しくなく、本当は「オーストラリアで壁打ちの重要性とやり方を知ったから、そしてそれを日本に帰ってから継続的にやり続けたから上手くなった」が正解だった。壁打ちを毎日することで飛躍的に試合でcomfortableになるのが手に取るように感じられた。ある意味目から鱗な体験だったこともあり、それ以来壁打ちの強い信奉者になった。

3. アメリカやカナダの強さの根源

僕らはWLCやMLLやNCAAの試合を見て、「うわー上手いなー」と感じる。「結果」として表面的に現れているパフォーマンスの違いは散々認識するが、その裏にある、違いを生んでいるメカニズムや背景、「原因」の部分について深く考える事はそんなに無い。

下の動画を見てもらえれば解ると思うが、「wall-ballが上手くなるための最短最速で唯一の方法」という認識がアメリカ全体のラクロス社会の中でかなり基本的なこととして認識/共有されている。Kidsに親やコーチが最初の基本動作として教えている。こんな感じでアメリカ全土で老若男女のラクロッサーが毎日ガツガツ壁にボール投げているということだと思う。

(実際に、Championship WeekendやFace Off Classic、Big City Classic等のラクロスイベントを見に行くと、地元の子供達がスタジアム内外の壁で我を忘れて壁打ちをしており、軽く迷惑だったりする...)

「アメリカ人は昔から/ガキの頃からやってるから上手い」は実は嘘で、「昔から毎日壁当てしてるから/壁当てが習慣として根付いてるから上手い」というのが正しい分析じゃないかとも思う。もし仮に壁打ちをやっていなければ、長年ラクロスをやっているアメリカ人のスティックスキルも日本人と大して変わらないんじゃないだろうか。そのくらい決定的に彼らのスティックスキルに違いを生んでいると感じる。

4. 日本のラクロスの大きな成長余地?

どうでしょ。日本の平均的ラクロスプレーヤーの場合、恐らく典型的なラクロスとの出会い、初期の技術の立ち上げって、大学の練習に初めて行き、先輩に基本的なスティックの持ち方、投げ方/キャッチの仕方を教わり、そこから同級生とパスキャッチを始める、という感じじゃないだろうか。この初期の数ヶ月、1〜2年の立ち上がりの部分で徹底した壁打ちをやっていないことが、実は日本のラクロス選手たちにとって大きな機会損失を生んでいるんじゃないかという気もする。技術や戦術、練習法、道具やファッションと言った他のいろんな要素がどんどん追いついて耳年増になっている一方、実はこの根元/土台の、一番重要な要素、最も受け継がれるべき「実」または「骨肉」の部分がゴッソリと抜け落ちちゃってる気もする。

従って、個人的には、新入生に対する正しい提示は、「キャッチボールを出来るだけやりなさい」ではなく、「wall-ballとキャッチボールを出来るだけやりなさい」だと思う。

実はラクロス先進国アメリカ、カナダとの差は、経験年数の差/スポーツとしての規模の差、結果としての素材の質とcompetitionの差もさることながら、実はこの部分、壁当ての総量、そして壁当てが文化/伝統として根付いているかどうかという差も結構大きいのかも知れない。「幼稚園の頃から始めて15年やっている」vs「大学で始めて5年やっている」の差は直接的/本質的差の要因じゃなく。

指標として、壁打ちの総投下時間/反復回数を単純に比べた場合、実は大学からのスタートであっても大学4年間で10年やってるアメリカ人よりも多く壁打ちすることは物理的に不可能ではない。本来日本人が持つ勤勉さと器用さを考えると、ここさえ梃入れして追いつければ、案外stick skill的には相当近いところまで行けるのかも、とも思う。

5. 壁の存在という物理的な差?

もちろん、壁打ちの壁が無い、ビルにぶつけてると怒られる、みたいなインフラ由来の差はあると思うが。特に東京都内にある学校にとっては致命的なボトルネックじゃないだろうか。(ちなみに、もし壁打ち用の高さのある壁が駒場や本郷にないなら、学校やOBにお願いしてレンガかコンクリの壁をガッと作っちゃうとか、高さが低い壁でバウンドを前提としてやるとか、記事③で紹介しているリバウンダーを数万円出してチームで買うとか、工夫すればいくらでもやり様はあるはず)

よく、アメリカやオーストラリアにはふかふかの芝生のフィールドがあるのに、日本は土のグラウンド。ダイブも出来ないし、スクープも独特のものになる。それが差に繋がっている、という話を聴く事があるが、もしかしたらそれよりも遥かに「壁打ち用の壁が少ない事」の方が大きな差なのかも知れない。

(小中学校の頃に関東と地方の間で何度も転校を繰り返した自身の経験から思い出すに)直感的に、例えば九州や東北/北海道といった大学にはより多くのスペースがあり、壁打ち用の壁や、壁打ちをしても怒られない建物の壁がより多く存在する気がする。もし、地方の大学チームが壁打ちの重要性に気付き、本気でコミットして、この未開拓の広大な狩り場を最大限に利用し始めたら、もしかしたら大学選手権での力関係が変わってしまうかも知れないとすら思う。(例えば「九州大学は、最先端の戦術に関する知識では関東よりも一段落ちるが、個人のスティックスキルだけは突き抜けてる」、「京都大学が恒常的に関東のチームに勝ち続ける」、みたいな状況がいつか起こるのかも知れない。壁へのアクセスの有無という極めて原始的なファクターにより。)


6. なぜ相手がいるキャッチボール/パスキャッチよりもいいのか?

もちろん、それぞれの良さがある。なので、実際には当然壁打ちだけしてりゃいいわけじゃなく、普通にキャッチボールも併用してやらなくちゃいけない。が、壁打ちにしかない良さが相当ある。

①自分一人で出来るため、頻度が圧倒的に上がる
  • いちいち相手なんかいなくたっていつでも出来る。四六時中出来る。授業の合間に15分時間があればサクッと出来ちゃう。一年中出来る。オフだろうと寒かろうと出来る

②単位時間当りの反復回数/効果が圧倒的に高い
  • 実際にキャッチボールをしている時間のうち、相手が取って投げる時間、取って構える時間、(特に初期は)後逸して取りに行く時間が掛かっており、実際に自分が取り、投げる時間はその1割も無いんじゃないだろうか。
  • その点、壁打ちだと、同じ場所に連続してかなり速いペースで投げられるため、同じ10分の時間の中で場合によっては何倍ものパスキャッチを出来ることになる。同じ時間を使うにしても、密度が圧倒的に高くなる
  • 実はこの点、忙しい学生の皆さんにとっては極めて重要な要素だと想像する。限られた時間で効率的に上手くなれるので

③より高い正確さが養われる
  • 実際にやってみると解ると思うが、相手が動いて取ってくれるパスキャッチと違い、球を投げられる許容範囲が狭い。ちょっと高さや横の位置関係がずれると、取れなくなる。結果として強制的にaccuracyが養われる
  • また、壁にテープでターゲットを張ったりする事で更に高い精度を作れる

④全く同じ動作を機械的に反復するのに適している
  • (特に最初の頃は)毎回ちょっとずつ違うところに行ってしまい、練習したいキャッチやパスがバラバラになりがちなパスキャッチに比べると、同じキャッチポジション、スローの形を機械的に反復出来るため、効率が高い

⑤カスタマイズ度が高い
  • 下から投げたり、back-handで捕ったり、走りながらやったり、相手無しで自分でいくらでも変えられる
  • 例えば相手がいるパスキャッチではunderhandやshovel passなど、特に初期は狙い通りに投げられず相手に迷惑を掛けたり、それに遠慮して練習を躊躇してしまい、結局「確実に投げたいところに投げられるスロー」しか練習しなくなり、技術の幅が広がらないというジレンマを抱えてしまう
  • その点wall ballならミスろうがしったこっちゃないので、ガンガンいろんなスローをリスクを取って試せる
  • 一般的なアメリカ人選手と日本人選手を比べた時に、シュートの形のバリエーションは日本人も案外あるが、いかんせんパスの技術のバリエーションが相対的に劣るのはこの辺の事情も大きいんじゃないかと直感的に感じる

⑥より高い集中力で出来る
  • 二人のパスキャッチよりも遥かに、「熱中して我を忘れる、時間を忘れる、ラクロスや練習や上達が楽しく楽しくてしょうがなくなる」という、Zoneに入り易い。最も練習効率が高く、成長速度も高いFlowの精神状態になり易く、維持し易い。雑念を排除し易い
  • 別にキャッチボールでも出来るが、相手がいなくてはいけないし、相手を選ぶ。いつでもその気になれば毎日同じコンディションで練習出来るwall ballはやはり効率がいい
  • 実はこれが一番でかいかも知れない

てな感じだろうか。二つの関係は、「まずは壁打ちで徹底して基礎を作り」→「パスキャッチで相手を付けてより実戦的な動きとして使えるようにチューンナップする」→「試合にも自然と出る」という感じじゃないだろうか。イメージ、壁打ち:パスキャッチの投下時間比率が9:1とかになるぐらい、徹底的に壁打ちをして基礎を固めちゃっていいと思う。

7. インストラクション動画

以下、いくつかwall ballのやり方を解説している動画があったので紹介。しかし、これだけ一流の選手がわざわざ壁打ちのインストラクションを紹介しているというところからも、その重要性が伺い知れる。

①黙々といろんなパターンを見せてるが、これが一番イメージ掴めるかも。メトロノームのリズムに合わせてやっている。iPodとかでリズムを刻むクロックのアプリあるだろうからそれ使うと同じ効果。それこそ好きな曲のリズムに合わせてやってもいいし。(リンク

②元MLLでUS代表のJoe Waltersのインストラクション。Lacrosseに於いてstick skillが死ぬ程重要で、その上達にはwall ballが必須であると強調している。あまりふわっと高い球を投げない事、出来るだけワンクレイドルで投げる事等コツを説明。持ち替えを組み合わせたり。あと「とにかく一回一回はべらぼうに長くなくてもいいので、毎日やること」。


③Hopkins出身のTewaaraton(MVP)、元US代表のKyle Harrisonの説明。相変わらずカッコいいぜこの人...曰く「壁打ちしなくちゃいけないなんてアメリカ中のどのコーチも言うし、皆も当然知ってるだろ?Highest levelの選手、プロの選手だって当然のように習慣としてやってるよね。注意が必要なのは、ただ単にover handだけじゃなく、必ずstickの角度を変えて練習すること。横、下からも投げろ。何故なら試合中の現実的なプレーを想定すると、それは絶対に必要だから。Long stickのスライドが来てチェックを交わしながら横や下からピンポイントでフィードやパスを出さなくちゃいけないから」とのこと。

④このコーチの動画はquickがめちゃくちゃ上手くて参考になる


⑤これChicagoのケースですが、こうやってコーチ達がこういう小学校低学年の子供達にやり方や理屈を教え込んで行く訳ですな。10年後に将来この中からNCAAのスターが生まれてくるわけだ。で、「壁打ちやるべし」と次の世代の子供達に伝承していくと。Weak handをstrong handの2倍やること、そして特定のレンガをターゲットにすることを指摘している。最後に小さい子供達が早速練習している。こうやって何人かがハマって行って、本当に毎日やって、凄い選手に育って行くんだろう。


⑥このコーチの方も上手い。Behind-the-backとかも上手い。脚をしっかり動かすことが大事とのこと。彼も多くの親や子供から「どうやったら早く上手くなれる?試合出れる?」と聴かれると、必ず「wall ballが唯一の方法だ」と答える。


⑦こちらはUS Lacrosse協会から、女子の。今はもう女子でも両手使い、non-cradleでのquickpassは必修基礎科目になっている。ボールを複数使い、キャッチミスしたら横から別の人がボールを渡してあげる、というデザインがより効率的で参考になる


⑧もういっちょ。こういう感じで家でやってるわけですな。これついでにATの実戦的なダッジのドリルも入ってて非常にいい。"The wall will make us all champions"(壁打ちさえやれば全ての選手がチャンピオンプレーヤーになれる)という標語が真理を表している。


8. Tips(コツ)

動画で言われているものも踏まえ、パッと思いつく範囲でコツを上げると:

●一つのフォームを50球1セット/1分1セット等、一定の反復回数/時間繰り返す。

●でも度を越えて繰り返し過ぎない。50球ごとに投げの種類を変える(あまり同じフォームで高頻度で休み無く20分も30分もやってると、肩のインナーマッスルを損傷するリスクが生じるので)

大事なのはconsistency(一貫して継続すること)とsustainability(持続可能性)。最初の3日間毎日3時間やって終わり、ではなく、一日10分15分でいいので、出来るだけ毎日やること、そして、それを複数年続けること。一日数時間等そもそも続けられない非現実的なメニューは組まない事。結果が見えるまで数ヶ月以上は掛かるだろうし、プレーでbreakthroughが起きるまで1-2年掛かるかもしれない。でも、決して焦らない。変化は必ず起こるので、習慣として、淡々と粛々と楽しんでやる

●特に慣れるまでは、ボールを複数個(場合によっては10個以上)用意して、ミスしても毎回取りに行かずに、すぐに足下のボールに切り替える/横にいる別の人に新しいボールを投げて供給してもらう(毎回取りに行ってると練習効率が上がらない)

慣れて来たら壁にテープを貼ってターゲットを作り(10cm四方の正方形でも、円でも、最後は点でも)、相手スティックのボックスをイメージして精度を上げに行く

●想像力を働かせて、あらゆるバリエーションを作り、常に実戦に即した形でやる
  • ①体の向き、②動き、③投げる位置、④取る位置、⑤持ち替え/クレードルの有無、⑥球筋、⑦両手/片手の全てを場合分けして、組み合わせを変えてワンセット10〜30球で、一定数を反復して繰り返した後、次の形、と回していく
  • ①体の向き: 正面を向いて、体を180°閉じて、体を180°開いて(360°どの方向にもにフィードを出せるように、DFに対して体を入れて隠しながら投げる局面を想定)
  • ②動き: 止まって、右に動きながら、左に動きながら、壁からstep back/fade awayしながら(特にXでフィードを出すAT、トップから抜いてスライドを引きつけてパスを出すMFにとって、バックステップしながらのパスは必須。ちなみに壁に向かう動きはボールがめっさ早く戻ってくる事になり結構きつい...ま、この動きはラインドリルで散々やるからいいでしょ)
  • ③投げる位置: over hand, side arm, underhand, shovel pass, behind the back, reverse, 体の前で、体の横で/後ろで(DFに対してスティックを体で隠しながら、体の横や後ろでリリース)
  • ④キャッチする位置: 体の前に野球のストライクゾーンの感覚で9つに分割された仮想ゾーンを作り、その9つで捕る。バックハンドでも上、中、下、体の正面でも上、中、下。ヘッド側のボールを取れるのは当然。投げと同様に、正面で、そして横で(スティックを体で隠しながら)
  • ⑤持ち替え/クレードルの有無: 持ち替え無し/有り × クレードル有り/無し。特にクレードル無しで長い距離を正確に投げる技術はEMOやフィードで不可欠。
  • ⑥球筋: ライナーで、ワンバウンドで、転がして
  • ⑦両手/片手: 片手での投げ/キャッチも必ずやる。リストやグリップのトレーニングにもなるし、上の手のschemaを強化できる。加えて実際に試合中に片手で投げざるを得ないシチュエーションも有り得る。(NCAAやMLLで時々ATがリバウンド後のgarbage goal等でDにチェックされながら片手で得点するが、こういう積み重ねがあってこその咄嗟の動きと思われる。Gary GaitやJohn Grant Jr.、DenverのMark Matthewsなどデカいカナダの選手は標準装備している。)
●安全に注意。周囲に一般の通行人の方、車、ガラスが無いか確認

ロングスティック、ゴーリースティックでやりにくいならショートスティックでやる(別にshortyでやっても練習にはなる。いや、むしろshortyでやった方がstick skillの基礎を作る上では役に立つ)

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てな訳で、皆で毎日楽しく目ぇ輝かせながらガンガンwall ballしちゃいましょう!

無理矢理指標化するならば、壁打ちがチームとして浸透してる度合い、つまり、①壁打ちをやっている選手の数(または率) × ②一人当たりの総壁打ち時間 × ③一人当たりの壁打ち時の集中力と質、みたいなものをKPI (Key Performance Index)的に統計化して時系列の推移を見た場合、またはチーム間でベンチマーク比較した場合、結構如実にパフォーマンスとの相関性が見えてくるんじゃないかと。


いたる@13期

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