2012年3月22日木曜日

NCAA 2012 Game Review vol.11 North Carolina @Duke

Princetonに勝って5勝2敗と連敗を食い止めたUNC。今週は地元ライバル対決。Dukeと。UNCのあるChapel HillからDukeのあるDurhamは同じNorth Carolina州Triangleエリアにあり、車で15分。バスケでは共に超名門で、毎年2-3回の対面は全米を巻き込んで盛り上がる名物ライバル対決。

地元なので見に行こうかなとも思ったが、時間が早かったので録画してTVで観戦。

ラクロスでは、ここ7-8年の過去14試合中13試合でDukeが勝利。UNCが数年前までそこまで強くなかった事に加え、どうも相性が悪いっぽい。

ここまでDukeは4勝3敗、UNCは5勝2敗と、双方明らかにぱっとしない成績。Dukeも例年3月に1試合くらい落とすが、さすがに3敗というのはここ数年聞かない。明らかにエンジンが掛かっていない。双方、今後更に強豪と当たって行くため、これ以上負けると結構プレーオフ進出に黄色信号が点灯してくるという状況。負けられない一戦。

結果は13-11。前半9-3でDuke圧勝ムードで折り返すも、後半UNCのいつもの緊急追い上げモードに火が付き一気に追いつく、が、一歩及ばず力つきたパターン。(スコアボード

もうこれ以上UNCに対してネガティブな事は申し上げたく無いが、どうしても思い入れのある地元ファンとして考えさせられる点が多い...いくつか印象に残ったのは、

  • Duke、ここまで調子が出てなかったようだが、さすがに尻に火が付いたのか、単純にやっと噛み合い出したのか、全然悪くない。特にTurri, Rotanz, TripuckaのMF 1st stringが身体能力も高いし、走れるし、抜けてシュートも決められて、かなり強力。ATも下級生中心ながら#31 Jordan Wolf (So)、Christian Walshなど、手強い。何で今まで負けてた...?こっからガンガン巻き返してプレーオフでのブレークも全然有り得る。大体去年もほぼ同じメンツでFinal 4まで行ってる訳だし。
  • UNC...まじで...頼むよ...ファンをこれ以上がっかりさせないでくれ...何がやりたいのかよくわかんなくなっちゃってんよ...NCAA Division 1でここまで混乱してるチームそんなに見た事無いぞ...?これまでの試合でも再三書いて来たが、①OFメンツがいまだ固定されてない。未だメンバー入れ替えまくり。②結果、chemistry(円滑な連携、相性)が全く見えない、③それもあって、あと単純に練習の仕方が悪いのか、ターンオーバーが鬼の様に多い。
  • Mr. Positiveとも言われるHC Joe Breschiコーチの敗戦の弁が、何と言うか、ファンとしてはちと「?」を感じざるを得ない。「いやー、練習では凄いシャープでミスしないんだけどねー。」って...。いやいやいや。シーズン8試合目で未だにメンツを色々いじくって、スタメン大幅に変えて、試してる状況ってのも気持ち悪いし、ご本人DF出身なんだし、もうちょいDFしっかり立て直したい...掲示板等では少しずつ「おいおいBreschiコーチ大丈夫か?変えた方がいいんじゃねえのか?」というコメントが出始めている。一昨年去年と全米トップクラスのリクルーティングクラスを集め、今年はPrincetonとGeorgetownからエースATを転校で獲得し、タレント面では明らかに他チームのコーチが羨むような状況でありながらこの成績...批判されるのもやむなし。
  • 毎試合のパターンだが、前半丁寧にやろうと考え過ぎて、シュート行く前にボール失いまくり、後半「やべえこのままじゃ負ける」と火が付いてからやっと本来の良さが出てアグレッシブにゴールを奪い始め、相手とタイミングによってはそれで追いついて逆転し、今回のDuke戦みたいに相手が強くて、火が付くタイミングが遅いと、逆転前に力尽きると言う...Lehigh戦での敗戦と全く同じパターンだよ...
  • ただ一方で、火が付いてからの攻撃、主に個人技による得点は、確かに目を見張る物がある。一人でシュートまで持って行って決められる選手が多い。今回も後半に掛けて「うおっ!!」と目を覚まされるゴールを何度か見せてくれた。つか、だったら最初からそれやりゃいいじゃんと毎試合感じる...
  • 今回、#4 AT Jimmy Bitter (1年)が、兄Billy Bitterの生き写しかと見紛わんばかりの鋭いスピードと、180°の鋭角ダッジでDFを置き去りにする姿が何回か見られた。その後のシュート等まだ改善の余地は感じるが、明らかに持っているポテンシャルが違う。これは来年以降強力な武器になってくるなと感じる。
  • 加えて、#11 Joey Sankey (1年、身長164cm)が、これまた巧さと速さを見せた。シュートも尋常じゃ無く巧え。1年生だろ...?文字通り小さな巨人。ぶ「NCAAでやるには小さすぎないか?」と言われていたし、実際にコートの中に立つと、平均身長180-185cmの巨人達の中に入るとまじで小人のように見える。が、この存在感。ぶっちゃけ、今のATの中で一番頼れるのはBitterとSankeyの二人の小さい1年生じゃねえか?って事が明らかになりつつある。この二人と怪我から少しずつ復帰しつつある#42 Nicky Galasso (2年)の3枚で固定した方がいいんじゃねえか?という気もしてくる。せっかくいるんだから3-4年生ATも使っとたいと言う気持ちも解らなくも無いが、どっかで腹括って非情な決断をしないとダメな気がする...。このままだと中途半端で終わっちまうぜと。
  • まあただ、いずれにせよ、UNCに対しては地元といういこともあり、ちと開幕前、及び開幕直後の4連勝でちと期待値高めになってしまってたが、段々いろんな問題が見えて来た。一方で今後に向けての光が見えたのも事実なので、今後はちと期待値下げて、時間軸長めに設定して、むしろ来年再来年に期待したい...

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