2012年3月21日水曜日

最短最速の上達法:"wall ball" vol.04

超久しぶりにWall Ball関連の記事。去年の時点で漏れちゃってたYoutubeインストラクション動画。

Duke '10でNotre Dameを破り悲願の初優勝を成し遂げ、直後にTeam USA唯一の大学生メンバーとして世界制覇、その後もMLL Rochester Rattlersの揺らぐ事なき大黒柱として2シーズンを戦い、去年はPaul RabilとMVPの座を掛けて最後まで争っていた、#22 AT Ned Crotty。特にシーズン後半、ACCトーナメントからNCAAトーナメント、特に準決勝でのVirginiaとの熱戦での活躍が記憶に残る。大学生であれ程までの完成度に到達する選手もそうそういないだろう。文字通り現時点での世界最高のATの一人。

以前Quintによるインタビューでも、「何でそんなにフィードが巧い?」と聞かれて「常に脚を動かし続ける事。パスが上手く行かない時はほとんどの場合スティックやハンドワークじゃなくて、脚が動いてない事が原因」「常にヘッドアップして視野を取り続ける事」等非常にpracticalなアドバイスをしてくれていた。

Boston Cannons & Team USAを長く引っ張って来た元PrincetonのAT Ryan Boyleが率いる、「世界最高峰の選手が、自分たちのやっている事を教える」という触れ込みで、ロジカルな指導に定評のあるラクロススクール、Trilogy Lacrosseに加入して後進の指導に当たっている。

そんな彼のWall Ballインストラクション動画。かなりしっかり分解して教えてくれている。(全然関係無いが、喋り方と声がUFCのMichael Bispingに超似ている...何となくBritish寄りの訛りも微かに聞こえなくもないか?)


  • 自分がスティックスキルを維持し、スティックをシャープにメンテするために一年中を通してやっているwall ballについて紹介する。
  • ガキの頃から始めて、高校、大学、プロになった今ですら毎日やっている
  • ぶっちゃけ、このwall ball以上の練習方法は無いと思う。
  • しっかり時間を使って、右手、左手両方で、壁の一カ所のスポットをターゲットにして、出来る限り多くの球数を投げ続ける事。
  • キーは、試合中のスローイングと同じスタンス/グリップを維持する事。スタンスと肩のラインを壁に対して正対させるのではなく、横向きに構え、グリップは実戦と同じく、シャフトの下を持って少し長めに持つ。
  • しっかりスナップを使って投げる。(ちなみにこの時のテイクバックでヘッドが水平よりも下まで落ちている、つまりボトム/エンドが水平よりも上を向いている点にも注目)
  • ここで大事なのは、ただ漫然と投げるのではなく、壁の一点のスポットをターゲットにして、そこを狙って当て続ける事で、試合で必要となるaccuracy(正確さ)を磨く事。で、出来るだけ多くの球数を投げる。
  • もう一つ忘れずにやっておきたいドリルは、片手だけで投げる事。スローイングの全体の動きを習得する上で有効な事に加え、スナップ/リストを鍛える上でも有効。これも同じ。左右両方。スポットを指定して、出来るだけ多くの球数を投げる。(見た感じシャフトの真ん中よりちょい下を持って、スナップを使っている。ヘッドが両手の時と近い角度まで落ちており、ある程度ボトムが水平より上を向くくらいまで大胆にシャフトを倒している。)
  • もちろん、Strong hand(利き手)の方がWeak hand(非利き手)よりもスムーズに出来る筈。でも、辛抱強く非利き手も繰り返し続ければ、必ず利き手と同じように出来るようになる。
  • もう一つ練習しておきたいのは、必ずしも試合でしょっちゅう使う訳では無いが、やはりBTB (Behind the Back)。しっかり肩を回す習慣が強化される事で通常のスローにも役に立つし、スティックに慣れ、stick skill(日本の和製ラクロス英語で言う所の「クロスワーク」ですな)全般を磨く上で有効。
  • (実演を見ていて感じるのは、肩のライン、顔のラインを結構横に向けており、結構壁に対して背中を向けて投げている点、通常のスロート同じく、テークバックでヘッドがかなり低い角度まで落ちている点、肘関節を伸展する(上腕三頭筋/トライセプスを使って腕を伸ばす)事で投げる通常のスローと違い、こちらはupper handの肘関節を曲げる(上腕二頭筋/バイセプスを収縮させる)動きで投げている点。まあ、反復練習すれば慣れて自然とベストな/最適解な動きが見つかるとは思うが。)


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