2012年3月31日土曜日

Mark Millonのスキル講座 vol.04 Outside shot

2011年2月16日水曜日

The Ultimate Guide to Youth Lacrosseからの抜粋、Millonの講座第四弾。Outside shot。NCAAやMLLで決まっている派手なロングシュート。裏側でどういう技術を意識してやっているのかがかいま見れて非常に参考になる。これも他の講座と同様、皆も知っている基本もあるが、一方で、なるほどなと思わされる部分もちらほら。


シュートには大きく3つのタイプがある
  • Inside shooting (ゴール前のシュート)
  • Shots on the run (ランニングシュート。一番使用頻度が高く、一番練習するシュート)
  • "Time and room" (相手が来るまでに時間と間合いがある、つまりlong distanceのアウトサイドショット。アメリカのラクロスではよく"Time and room"、または"Time and space"という呼び方をしている。実は日本でよく言う「スタンディングシュート = Standing Shoot」という言い方はしない。日本のガラパゴス和製ラクロス英語の一つという事か...)
以下、彼のコメント
  • 当然、ゴールからの距離があるため、スピードが非常に重要
  • だが、決してそれだけではなく、闇雲に速く打てば言い訳ではない。他にも重要な事が多くあるので注意が必要。
  • グリップは、両手の間を12-13インチ、つまり30cm間を開ける事。下の手はボトム、上の手は真ん中よりちょい上くらい。(でも彼の実演の映像を見る感じ、さすがに30cmは空けてない気がする…ちと盛ってるな…下から3分の1くらい、20cmってとこかな?)
  • (→この点、僕が日本で教わったのと若干違う。出来るだけ上の手もボトムの近くを持ち、スティックを出来るだけ長く持ちなさいと言われていた記憶がある。確かにそれだとモーションのスピードと精度が落ちるので実戦での実用性ではちと劣る。野球のバッティンググリップの発想に引っ張られていたんだろうか?NCAAやMLLの選手を見ると、確かに上の手は結構真ん中辺りを持って打っている選手も多く、両手でボトムを持っているケースは少ないことに気付く。CanadianのIce hockey出身の選手がアンダーハンドで打つ時にそういう使い方をしているくらい?要は、Pro-conを理解した上での、プレースタイル/状況に応じた使い分けが大事という事なんだろう。)
  • 非常に大事なのは、腕をしっかりextentionして(伸ばして)、手とスティックを出来るだけ身体から離すこと肘が曲がって手が縮こまっている状態は、"alligator hands"(ワニの短くて曲がった前脚)とアメリカのラクロスで一般に呼ばれる典型的なヘタクソの腕。それだとスピード/パワーが出ない。
  • (→アメリカのlong/mid rangeのシュートのインストラクションを聴くと、ほぼ毎回、特にこの点、腕をextentionして体からスティックと手を離すことを物凄く強調している。現役時代に毎年入って来る一年生をコーチする際に、最初は2/3くらいの選手がアリゲーターになっていて、少しずつそれを教えて修正して行ったのが思い出される。それでも最後の最後までアリゲーターで酸っぱいシュートだった選手が数人残っちゃってた気がするが...きちんとこの動画を見せて最初から教えていれば皆extention出来てたかもなと悔やまれる...)
  • 次に大事なのは、大きなhip and shoulder turnゴルフと同じ。体幹を大きく大きくコイルする/捻転する動き。それをする事によってヘッドスピードが生まれる
  • (→ちなみに、この肩のラインの回し、spineの捻転/コイルこそがスピードとパワーを生むというバイオメカニクスは、ゴルフを始めて初めてその本質的な重要さに気付かされた。クラブヘッドのスピードと軌道の安定性にダイレクトに効いて来て、結果として飛距離と方向性というパフォーマンスにダイレクトに大きく影響する。その辺を理解して初めて、Tiger WoodsやAdam Scottの肩の角度、Spineの柔軟性が如何に常人離れしているか、そしてそれが如何に彼らのパフォーマンスの土台になっているかを理解した。また、石川遼選手が肩甲骨の柔軟性を高めるトレーニングとして、両手を腰に当てて、両肘を90°前に突き出す動きを見せていたが、あれも同じく肩のラインの捻転を最大化する上で非常に合理的だと感じた。↓TigerとAdamの腰と肩のラインが生む角度のギャップ。有り得ない。)

  • テイクバックの動きはクレイドルの考え方と同じ。コツは、水平よりも/ボトムよりもヘッドを下に下げない事。ボールがこぼれない様に。
  • そして最後にスナップをバヒュッと効かせること
  • そして、もちろん、下半身をしっかり安定させ、athletic positionで。固く棒立ちで伸ばした状態では決してパワーのあるシュートは打てない。野球のピッチングと同じ。膝を柔らかく使い、重心を低くし、下半身をしっかり使ってパワーを生むこと。
彼のデモンストレーションのシュートのフォームと、「バヒュッ!!」「バヒュッ!!」という音が素晴らしい&カッコいい。こんな感じでボール100個バケツに入れて打ち続けたい。

Mark MillonのTime and room shot (Outside shot) Highlight
これ見ると本当に上から下から横からと、あらゆる形で安定して正確に速くゴールを突き刺しているのが良く解る。

いたる@13期

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