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2016年4月2日土曜日

NCAA Basketball 2016 Final Four

ええっと…結局その後数週間全くラクロスに時間使えておらず。

言い訳がましいんですが、仕事は落ち着きつつあるものの、実はもう一つの観戦対象であるCollege Basketballの方が大盛り上がりしちゃってまして。今シーズン応援し続けてきた地元Chapel HillのUniversity of North Carolina (UNC) Tar Heelsが快進撃を続けており、March Madness (3月の狂気=男子バスケ全米大学選手権)でFinal 4まで駒を進めており、そっちの応援と観戦で完全にフリータイムのシェアを奪われちゃってるっていう…

今年はトーナメント初戦も含めて4試合ほど会場で観戦、それ以外も重要な試合はがっちりテレビでフォローしてきた。

非常にドラマのある、感情移入させられるチーム。

  • UNCのバスケ部は、全米でも最も歴史のある強豪校の一つ。Michael JordanやVince Carterの出身校。例の、水色のチームカラー、NとCの組み合わさった、あのマークは、国民で知らない人がいない程の、「大学バスケと言えば」という認知度のチーム。
  • NBA選手6人を要した強力なチームだった2012年のチームが抜けた後に入学した1年生たちが、その後低迷の3年間を経験。多くの批判に晒されてきた
  • 加えて、現在いるバスケ部の部員が、という訳ではないが、UNCの運動部の一部の選手達に対してAcademic面での不正行為が行われた事が発覚し、一大スキャンダルに
  • 今年は、シーズン開始時にランキング1位で大きな期待を受けながらも、序盤にいくつか格下からUpset(番狂わせ)を喰らった事で、「結局こいつらメンタル弱えじゃん。結局今年もDisappointingなんだろ?」と批判され
  • ところが、シーズン終盤にかけ、上級生のリーダーを中心に、ぐっと奮起し、立て直し、Duke, Notre Dame, Virginia等に一度負けながらも次の対戦でことごとく雪辱し
  • ついには、4年生の入学以来の目標だった、ACC(Atlantic Coastカンファレンス=関東学生リーグ、みたいな)のレギュラーシーズンの優勝、トーナメントでも厳しい戦いを制して優勝
  • その過程で、上級生が「俺がこの試合ぜってえ負けさせねえ!」という気合いに満ちたプレーを見せ、下級生や控えの選手たちもグイッと成長し、活躍し出している。
  • トーナメントに入っても、前半苦戦しながらも、後半実力と選手層の差を発揮し、着実に4回戦まで勝ち抜いて、ついに悲願のFinal 4に

やべえ。あちい…マジで優勝して欲しい…ここまでの苦労や試行錯誤を見てきてるが故に尚の事。

今週末に準決勝、決勝。祈ってます。(で、終わったら、ちょっとずつラクロスに時間使い始めようかなと…)






2012年3月9日金曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.17 @Duke

さて、その後ラクロスのシーズンが始まった事により一切触れなくなってしまったNCAA Men's Basketball。その後も激熱のシーズンは続いており、UNC(3月4日の時点では全体6位)も所々残念な試合をしながらも、怪我で主力一人を失いながらも、全体としては心強い試合を続けており、僕自身もがっつりフォローさせて頂いている。

3月3日(日)はレギュラーシーズン31試合の最終戦。所属するACC (Atlantic Coast Conference)の終世の宿敵Duke(全体3位)と、ACCレギュラーシーズンの優勝掛けて激突。

実はUNC、数週間前にホームゲームでDuke相手に善戦しながらも、試合終了2分半で11点のリードをDukeによる脅威の3 point攻勢による追い上げで逆転を喰らい、最後は相手エース1年生の#0 Austin Rivers (Boston Cannons HC Doc Rivers氏の息子)によるブザービーターにより、まさかの敗戦。全米の批判に晒された。

それを受けての、相手のホームコート、狂ったようにお祭り騒ぎで盛り上がる学生で埋め尽くされ、visitorにとっては全米で最もやりにくいコートと言われるCameron Indoorでの対戦。

結果は、前半を48-24のダブルスコアで余裕で折り返し、最後は88-70の大差での勝利。前回の敗戦から確実に反省/学びを生かし、相手の攻撃の要である3-pointに対して敢えて外側までDを広げてプレッシャーを掛ける事で潰し、こちらは得意の速攻&インサイドからの攻撃に加え、エース#40 SF Harrison BarnesのNBAレベルの1-on-1 & シュートでゴリゴリにやっちまい、文句無しの勝利。雪辱を晴らすと共に、ACC優勝を手に入れた。Dukeファンに埋め尽くされた会場は、まさかここまで差があるとは予想しておらず、完全に静寂に包まれてしまった。

さて、今後はACCのトーナメントを経て、再来週からはいよいよ一ヶ月の間全米が熱狂する「March Madness(3月の狂気)」、即ち全米約70校が参加して全米チャンピオンを争う、「アメリカの甲子園野球(でも規模と注目度/熱狂度はざっくり日本の10倍)」、NCAA Tournamentが開催される。(僕も早速地元NCで開催される3回戦のチケットを購入...)

UNCはこの試合が終わった時点で全米6位だが、恐らく一歩順位を上げて来るはず。ACC tournament次第では、1st seed 4校の中に入って来る可能性も。優勝に最も近いと言われているのは、11月に1点差でUNCを下した宿敵Kentucky(現1位)、そしてここまで手堅く勝ち続けているSyracuse(現2位)辺り。UNCはここに来て明らかに集中力を増して来ており、圧倒的に噛み合いつつあり、少しずつ期待値が高まって来ている。本来であれば去年の時点で中途退学してNBAに行ってしまっていてもおかしくない選手3-4人が、「優勝のために」敢えてドラフトを見送り、戻って来た今年。才能に溢れながらも頼りなかった一年生達が30試合をの経験経て、少しずつ本来の能力を開花し始めている。一体どこまで行けるのか、2009年以来3年振りの優勝は有り得るのか、今から心臓バクバク言って来た。


2012年1月10日火曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.16 Boston College

さて、シーズン前半の1ヶ月半に渡るNon-Conferenceの試合が終わり、いよいよ、所属するカンファレンスACC (Atlantic Coast Conference)のリーグ戦が始まる。今回はその開幕戦、ホームでBoston Collegeと。

去年は苦戦したが、今年はBCが大幅にメンバーを入れ替え、一年生5人スタメンで経験不足のため、危なげなく83-60で勝利。

シーズン半ば以降エース#40 F Harrison Barnes (2年)のパフォーマンスが一気に高まっている。D にOにトランジッションに大活躍。セットでボールを持てば数人抜いて確実に決めて来る。相手チームにとっても相当怖い存在になりつつある。この日も3も含めた25得点。

これでシーズン14勝2敗としたUNC。週明けのランキングでは再びじわりじわりと上り始め、3位まで復活。これまで負け無しだったOhio Statesが今期一気に台風の目になりつつあるIndianaにやられ、Dukeも若さが出てRutgersにアプセットを喰らった。Louisvilleもここまでずっと上位にいたが、強い相手とやり始めたとたん弱さが見え始めた。

トップを走るのは無敗のSyracuse、そして2位にはライバルKentuckyが1敗で続く。

AP Top 25 Ranking
RK TEAM RECORD PTS
1 Syracuse (60) 17-0 1,618
2 Kentucky (5) 15-1 1,558
3 North Carolina 14-2 1,476
4 Baylor 15-0 1,436
5 Ohio State 15-2 1,347
6 Michigan State 14-2 1,263
7 Indiana 15-1 1,217
8 Duke 13-2 1,186
9 Missouri 14-1 1,096
10 Kansas 12-3 1,005
11 Georgetown 13-2 990
12 UNLV 16-2 852
13 Michigan 13-3 715
14 Louisville 13-3 704
15 Murray State 16-0 628
16 Virginia 14-1 607
17 Connecticut 12-3 535
18 Kansas State 12-2 482
19 Florida 12-4 463
20 Mississippi State 13-3 362
21 Gonzaga 13-2 347
22 San Diego State 13-2 313
23 Creighton 13-2 236
24 Seton Hall 14-2 205
25 Marquette 12-4 170

ESPNハイライト


UNCのwebsiteの長めのハイライト

Tyler ZellerとHarrison Barnesの試合後インタビュー

2012年1月7日土曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.15 Monmouth

ホームでACC (Atlantic Coast Conference)のリーグ戦開幕前の最終戦、Monmouth大学と。102-65でまたしても100点ゲームでUNC Tar Heelsが圧勝。会場にて観戦。

ファンの間で若干話題になっているのが、「今年のリーグ戦前半のスケジュールは、弱い相手とやり過ぎじゃないか?」「そんな試合意味あるんかね?もっと強い相手とばっかやる方がいいんじゃない?」という点。確かに、無名のチーム相手に100点近い得点で圧勝という試合を既に15戦中7-8試合消化している。

が、Roy Williams曰く、シーズン前半は敢えて弱い格下チームを相手に、1年生を中心とした控えメンバーに沢山経験を積ませ、NCAAのレベルに慣れさせ、自信を付けさせると言う目的がある、との事。確かに、シーズン終盤のトーナメントで接戦になった時、勝負を分けるのは実はベンチまで含めた「総力戦」。再三述べている通り、(有力な選手程1-2年でNBAに行ってしまう)現在のNCAAでは1-2年生が主体になっており、以下にシーズン前半で1年生軍団に経験を積ませるかが鍵になって来る。非常に賢いシーズンを通しての育成戦略。

実際に、6-7枚目でプレーしている#43 PF James MacAdoo, #15 G PJ Harristonの二人の1年生はここ10試合を通し、確実に成長を見せており、徐々にチームにとって書く事の出来ない戦力になりつつある。(2人とも高校トップ10-20クラスの超高校級新人。サイズ、身体能力共に申し分無し。一方で、やはり最初の何試合かは大学レベルにアジャスト出来ずに若干苦しんでいた。)今後3月のトーナメントに向けて二人が成長する事でUNCの戦力はより盤石な物になって来る。

今回の試合でもいつも通り#40 F Harrison BarnesがNBA上位指名確実とも言われる能力を遺憾なく発揮。#5 PG Kendall Marshallも引き続きメンバーを生かしまくり、アシストしまくり。

元コーチの解説者曰く、「人は彼に『頭の後ろに目が付いているようだ』と言うが、実際には違う。彼がボールを貰うまで、貰ってからの映像をよーく見て欲しい。ボールを貰う前に前を見てコートを見渡し、味方の人数と位置関係、敵の人数と位置関係を全て視界に入れ、局面を予測している。ボールを貰っても、常にlook upして、前方を見続け、状況を頭の中に完全に入れている。この視野の取り方、目線を振る頻度とタイミングの早さを若い選手は見習って欲しい」との事。

ハイライト

2012年1月3日火曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.14 Elon

再び地元Chapel Hillのホームコート、Dean Smith Centerにて、同じNorth Carolina州内のElon大学と。

1900年代の前半にはよく試合をしていた二校だが、1950年代以降約60年振りの対決(と書きながら、アメリカのバスケットボールの歴史が如何に深いかを思い知らされる...)。

文字通り、"Steamroll"(ロードローラーでぺしゃんこにぶっつぶす/粉砕する)。100-62。後半は2軍、3軍(walk-on軍団=体育推薦ではなく、トライアウトを経由しての入部組)も出場して大盛り上がり。

Junior Versity

一瞬余談だが、ちなみにUNCは80年代までのNCAAルール、「1年生は試合に出られない」という制度の下ほとんど全ての大学にあった「Junior Versity=JV(ジュニア=ヴァーシティ、つまり、1年生による育成チーム/二軍)。(東大ラクロス部で言う所のTokyo Juniorと同じ制度)」を、未だに維持している唯一の大学。伝説的HC Dean Smith、そして今のHC Roy Williamsの意向によりそれを未だに維持している。

UNCでは、毎年JVチームでは非奨学金/非体育推薦の一般学生を対象に15名程をトライアウトで選抜し、クラブチームや大学院チームを相手に試合を行い、その中から優秀な2-3人を実際に一軍に上げている。つまり、体育推薦でUNCバスケ部に入れなかったバスケ少年達にとって、夢の舞台に立つ事が出来る可能性を与えてくれている奇跡の制度。

実際に試合に出るのは20点差以上付いた最後の2−3分で、残り時間消化要員だが、一方でコーチ陣も試合の最後まで彼らを全力で指導し、ベンチにいるレギュラー軍団も全力で彼らを応援し、スタジアムの観客も勝利が決まった後も残り、JV出身のwalk-onメンバーのプレーを全力で応援している。それによりボロ勝ち試合の最後まで全員が一丸となって盛り上がるという素晴らしい空気、強力なポジティブvibrationを生み出している。この暖かさ、家族の様な応援や情熱の気持ちがUNCのNCAA強豪校の中でも更に一歩突き抜けた強さの秘密かも知れないとも感じる。

(更に、JVチームではアシスタントコーチがチームの運営、HCを勤めることになっており、次世代のHC育成の仕組みとしても機能しており、文字通り一石二鳥。)

なかなかこの辺の話は日本ではもとより、アメリカでも地元に来てより深いレベルでUNCをフォローするようになるまで知る機会が無かったが、いろいろ分かって来ると非常に面白い。

Harrison Barnes

この二試合、それまで若干おとなしかったエースの#40 F Harrison Barnes(2年)が一気に本気を出して来ている。DFも固いフットワークとハンドワークで手堅く守り、オフェンスではスリー、ペネトレーションからのダンク、コンタクトしてファウルを貰いながら捩じ込み、速攻ではVince Carterばりのトマホークダンクと、NBA級のプレーを連発。アグレッシブさ/killer instinctを見せ始めている。このペースでプレーし続ければ、前評判通りNBAトップクラスのドラフト指名を受ける事になるはず。「憧れの選手はJordanとKobe」と明言している。身長は6-8(203cm)なので、Joranより5センチほど大きく、LeBronのサイズ。分厚さはまだ無いが、去年から一年で一気に筋肥大し、コンタクトの強さとボディバランスに更に磨きを掛けている。

加えて、HCのRoy Williams曰く、09年優勝メンバーのTyler Hansbroughに次いでUNCの歴代2番目に「練習の鬼」とのこと。毎試合闘志を表にむき出しにするタイプではないが、大事な試合では一歩上の集中力とパフォーマンスを見せており、「試合を決める」タイプの勝負強さを持っているのかも知れない。もしかしたら、何年か掛けて(NBAの歴史に名を刻む程の)物凄い選手に化けるかも知れないと感じなくも無い。

ハイライト

2011年12月28日水曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.13 Texas

続いて再びホームで、名門Texasと対戦。地元Chapel Hillの会場、Dean Smith Centerで観戦。

UNCは去年、一昨年と、2009年の優勝チーム後の「再建の期間」だった過去2年間、Texasに負けている。

Texasは過去にもKevin Durantら優秀なNBA選手を多数輩出しており、そこそこの強豪。が、今年は同じく再建の年。

それなりに才能のある相手にしっかり勝っておきたいUNC、アップから明らかに気合いが入っているのが感じられる。試合は、得意のfastbreak主体の攻めで序盤からガンガン得点し突き放す。

今回は過去2試合イマイチ不発だったエース#40 F Harrison Barnes (2年)が鬱憤を晴らすかの如く爆発。32得点とエースの本領発揮。抜いてドライブして良し、ジャンプシュート良し、スリーも決め、アシストも演出し、オフェンスリバウンドをもぎ取ってファウルを貰いながら捩じ込む。その数段突き抜けた身体能力とボディバランス、技の引き出しの幅広さを余すと来なく疲労してくれた。

ここ数試合「大丈夫か?つか闘争心十分にあるのか?」と感じなくも無かったが、ある程度強い相手になった瞬間仕事を果たした。試合後のインタビューで「何で急にまたこんなに活躍出来たんですか?」の質問に対し、「まあ、単純にアグレッシブにやっただけっすよ。」とサラッと答えている。悪い言い方をすればムラがあると言うか、いい言い方をすれば大事な場面、手強い相手には本気が出るタイプか?だとすると今後のACC (Atlantic Conference)のリーグ戦、そしてトーナメントで接戦になって来た時の活躍に期待したい。

Head CoachのRoy Williamsも「まあ、彼らも若いし人間だから、そら弱い相手にも同じように気合い入れて集中力発揮しろって言ってもそんなに簡単に出来るもんじゃない。まあ、大事なとこでしっかりやる事が大事だな」との事。選手たちへの信頼は揺らがない。

これで通算成績を11勝2敗としたUNC。全米ランキングは引き続き4-6 位と言った所。現時点でトップを走るのは無敗の強豪Syracuse。そして1敗のOhio State, Kentuckyと続いている。この辺が恐らく3月の"March Madness"(NCAA Tournament)でも上位に残ってくるはず。

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2011年12月27日火曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.12 Appalachian State

再びホームでの試合。会場で観戦。

明確に高さに差があるAppalachian State相手に、その利を生かして鬼のインサイド攻め。

#44 F Tyler Zeller (4年)がガンガン速攻で走って決め、セットでも積極的にボールを貰って攻め、31得点、10リバウンドの活躍。

#5 G Kendall Marshall (2年)のファンタスティックなパスワークによるアシストショーは今日も炸裂。マジでこの人の「頭の後ろに目ぇついてる」っぷりと言うか、360度ヴィジョンっぷりというか、5秒後ぐらいまでをバッチリとvisualize出来ているっぷりは半端無い。こういう際立ったパスを出来る選手はNCAA広しと言えどもそうそういない。いや、ぶっちゃけNBAにもそんなにいないんじゃないだろうか。遂にはNBAのLeBron JamesもTwittercでMarshallのパス力の高さに言及していた。

ハイライト

2011年12月26日月曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.11 LBSU

アウェイでKentucky戦に負けた後、地元Chapel Hillに戻って暫くはホームでの試合。ここ1年間ホームでは負け無し。会場にて観戦。

相手はCaliforniaのLong Beach State。伝統的強豪校ではないが、4年生中心の手堅いチーム。NCAAバスケの怖い所はここにある。強豪校/有名校でなくても、地元の「そこそこ優秀な選手」を集め、4年間育てれば、1年でNBAに行ってしまうエリートばかりだが1-2年中心の名門校に、経験と戦術で勝ててしまうという現象。

今回のLBSUは正にそれが当てはまる相手。
悪い予感は的中し、格下のLBSUに粘り強く食らい付かれるUNC。が、最後は地力と才能の差で何とか勝ちきった。やはり困ったときは高さのあるツインタワー、#31 F John Henson (3年、211cm)と#44 F Tyler Zeller (4年、208cm)の二人が確実にリバウンドを拾い、捩じ込んでくれる。

Hensonはこれだけの高さがありながら、かなりの機動力があり、器用で上手い。速攻でも結構先に走ってMarshallのレーザービームパスを受けてダンクを決めている。Set offenceでもミドルレンジから柔らかいタッチでかなり高い確率で決めて来る。これだけの高さでfade away気味に打たれると、止めようが無い。

ZellerはIndianaのバスケ一家出身。弟は今年Indiana大学でブレーク。高校時代のGPA(平均評定)3.9(ほぼオール5)で学年3位の成績。大学でも高い学業成績を維持している。元々走れる上、器用。下級生時代に比べて技の引き出しが異様に広がっており、左右両方でbaby hookをひょいっと決めて来る。

スーパーサブで一年生の#15 G PJ Harristonが毎試合脅威の決定率で決めまくっている3 pointを今日に限っては何本か打つも全て外してしまっていた。タッチがおかしくなっていたのか、試合中首を捻っていた。そんな彼が一人試合後に既に撤収作業が始まっているコートに戻って来て延々シューティングの練習を続けていた。彼も1年生にして既にNBA級の才能を見せており、大事な6-7枚目の切り札になっている。やはりそれだけの選手でもこれだけ努力を惜しまないという姿。いや、惜しまないからこそこのレベルに到達しているんだろう。黙々と努力する姿が非常に印象に残った。(ちなみに一人でやるシューティングではやはり脅威の決定率。マジで引くぐらいの...ガチで8-9割決めていた...タッチが鳥肌が立つくらい柔らかい。)


ハイライト

2011年12月25日日曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.10 Kentucky

シーズン開幕前1位(UNC)vs 2位(Kentucky)の頂上対決。順当に行けば3月のトーナメントの上位で当たる可能性も高い。場合によっては決勝で再会という可能性も。

Kentuckyは名物コーチ、Coach CalことJohn Calipari氏の下、ここ数年毎年全米トップクラスの将来のNBAスター選手たちを掻き集め、強力なチームを作って来ている。

現在のNBAのドラフトルールでは、大学2年生の年齢から指名出来ることになっており、強いチームほど優秀な選手を集められるが、一方でそのほとんどが2年生に上がる際にNBAに行ってしまい、毎年一年生主体のチームで戦わざるを得ないという状況になっている。

UNCは例外的に選手たちが自発的に2年生以降も残って全米制覇を狙う傾向が強く、それが成功の要因とも言われている。(Head Coach Roy Williamsを慕う選手たちの気持ちも強いと聴いている。「Royを始めとしたコーチ達に優勝を味わわせたいので、NBA入りは一年先延ばしにしてもう一年やります」や「UNCの環境、大学生としての経験や勉学が大事なので、卒業まで残ります」など、資本主義然とした今どきの選手達の中に有って珍しいコメントをUNCの選手たちの口から聴く事が多い。これがこのチームが好きになってしまう理由の一つでもある。)

一方KentuckyのCoach Calの戦略は、一年でNBAへと巣立ってくれて問題無し。但し毎年top of topの最高クラスの選手を確実に掻き集めるというやり方。それを繰り返す事で、Kentuckyでプレーする事=スーパーエリートの証、というブランドを築き上げ、それなりに成功を納めている。夏に入学して冬にリーグ戦を戦い始めるまでの半年間で一気にチームを作り上げるその手腕、そして全米からトップ10クラスの選手を複数人毎年集めるリクルーティング力にも定評がある。一方で、その資本主義的なというか、割り切ったスタイルに対する批判も存在する。「Kentuckyに来て、ドリームチームとして全米の注目を浴びて、箔を付けてNBAにサクッと行って貰って問題無し。ただ、一年間、俺の言う事を聴いて全力でやってくれ」という合理的っちゃ合理的なアプローチ。

過去数年で彼の下でプレーしたのは、Derrick Rose (Memphis時代→Chicago Bulls)、Tyreke  Evans (Sacrament Kings)、John Wall (Washington Wizards)など、数多くのNBA All Star級のスーパースター達。

ESPNで開幕前に紹介されていたKentuckyの練習風景。若くて、文字通りガキの頃からちやほやされて来た、さぞかしエゴの強いであろう選手たちを規律でグッと鍛え、即席でDFやチームオフェンスもそれなりにこなせる手堅いチームを作り込んでいる。(動画リンク

動画ではその方法論の一端を垣間見れる。「お前ら、自分一人で何でも出来ると思ってんだろ!?バカか!?」「二流の選手にチームプレーを教えるのは簡単だ。だが、(今まで一人で全てをやって来た)一流の選手たちにそれを教えるのが本当のチャレンジだ。」「ボールを持ってから何かをやるのは簡単だ。大事なのは、ボールを持つ前に、DFで、次のプレーを予測して先に動く事」等々。

試合は、正に頂上対決に相応しい展開。文字通りNBA級の才能のぶつかり合い。共にOF/DF共に高いレベルのプレーで凌ぎ合い、一進一退の展開。最後は一点差を追うUNC #31 F John Henson (3年)のシュートを、今年度NBAドラフト1位候補と言われるKentucky #23 F Anthony Davis (1年)が気合いの信じられない高さのブロックで防ぎ、Kentuckyが勝利。

若いKentuckyには今後も伸びしろがある。一方で、トーナメントでは毎年経験値不足から後一歩の所でやられている。トーナメントでどういう結果になるか、今年のNCAAバスケの筋書きが紡がれつつある。

これでUNCはシーズン2敗目。開幕前1位からスタートしてしまったが、開幕8試合で6勝2敗。ただ、Kentuckyの負けは恐らくそんなに順位に影響しないはず。今後の巻き返しに期待。

ハイライト

2011年12月24日土曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.09 Wisconsin

前の試合でUNLVにupsetを喰らったTar Heels、ランキングの順位を5-6位まで落としてしまった。ま、シーズン40試合近くある中で、2-3試合は格下に負けてしまうのもやむなし。気を取り直して、今度は地元に戻ってBig 10の強豪校、北のWisconsin。トップ校ではないが、経験値のある手堅いプレーを信条としている。UNCにとってシーズン前半のもう一つの山場。

試合は、緊張感を取り戻したHeelsが手堅く勝利。ホッと安心。

#5 G Kendall Marshall (2年)が引き続きオールコートでクリエイティブに得点機会を演出しまくり。

エース#40 F Harrison Barnes (2年)が持ち前の身体能力とシュート力を発揮し、期待通りの活躍。

次週は現時点での全米No. 1チーム、ライバルのKentuckyとアウェイで対決。今年のNCAAバスケのシーズン前半で最大の注目試合。

2011年12月4日日曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.07 South Carolina

Las Vegas Invitational TournamentでVegasに来ているUNC。近所のSouth Carolinaと。87-62で退ける。

相変わらずのプレッシャーDFから速攻で畳み掛けるが、意外と大事なシュートを落とし、相手の苦し紛れの3が入り、思いの外突き放せず後半まで20点差以内で引っ張ってしまった。

優勝を目指す上ではもっと決定力が欲しい所。

ESPNの解説者曰く、Killer Instinct(殺戮本能=本能的に相手を仕留めて突き放す闘争本能)が2009年のNCAA優勝チームに比べると足りないと。確かに同意。まあ、まだまだこれからでしょ。競った時に#40 F Harrison Barnesが覚醒したりする気がするし。

#5 PG Kendall Marshallは相変わらず物凄い視野と、針の穴に糸を通すような鋭いレーザービームパスを連発していた。パスでここまで観客を立ち上がらせられる選手はあまりいない。分かり易くて派手なシュートと違い、こういうクリエイティブなパスでゲームを作れる選手は昔から何故か羨望のまなざしで見てしまう。(自分にはどう逆立ちしても出来なかったからか?)現時点でのNCAAでは最高のパサーだろう。

ハイライト

2011年11月30日水曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.06 Tennessee State

ホームでの第二戦。Tennessee State大学と。


再びUNCが全米一位の名に恥じぬ堂々のパフォーマンスで粉砕。

立ち上がりは相手がしっかり研究/対策を積み重ねて来た上、long rangeのシュートが思いの外上手かったため若干苦戦したが、前回と同様、層の厚さに物を言わせ、実質2セット回しで相手の体力を徐々に削りつつ、後半に入ってフルコートのプレスからガンガン速攻で畳み掛け突き放す。

今回はスタメンの5人に加え、ベンチの伏兵も相当活躍。最後は3軍、そのまた最後はwalk-on組(非体育会推薦枠だが、トライアウトを経由してプレーしている選手たち)4人も出て締める。

引き続き司令塔の#5 PG Kendall Marchall (2年)が縦横無人にパスを繰り出し、高い得点力を誇る4人のメンバーの力を引き出しまくり。ベスト8に終わった昨シーズンの後、全試合の映像を見まくり、特に一度快勝した後に接戦であと一歩で負ける所まで追いつめられたBoston College戦を擦り切れるほど見直したらしい。相手の徹底したスローペース化作戦にまんまとハマり、ペースを早められなかった事、自身のスピード不足/シュート力不足を補うべく、また、40試合近く全米最強クラスのGuard連中とやり続ける体力を身につけるべく夏から秋に掛けて相当トレーニングを積んで来ているとの事。

エース#40 F Harrison Barnes (2年)も、鬼フェイスガードされつつも、手堅く大事な場面でバシッと抜いてシュートを沈めて行く。Barnesの一歩目はNCAA上位校の中にあっても尚頭抜けて鋭くて大きい。加えて体軸が異様に安定しており、厳しい局面で比較的普通にシュートを打てる。これは接戦で強い。(1年生でのリーグ戦の経験から、高校レベルから一気に大学レベルにアジャストするべく、特に当たりの強さを身につけるべく、トレーナー付きっきりのトレーニングで、一年間で8kg増量したと言う。去年からパッと見明らかに筋肥大しており、コートの上で一人だけ[ギュッと絞られた]「筋肉の鎧」を纏っている感がある。)

今回は加えて#44 C Tyler Zeller (4年: 213cm)と#31 PF John Henson (3年: 208cm、しかもwingspan(リーチ)は鬼の224cm...)のビッグマン2枚がゴール周りで上手過ぎる2 on 2と器用なシュートを見せた。加えてゴール下のブロック量が半端無い。試合の後半に掛けて相手側のシュートが(ブロックを避けようと)変な感じになってくる。

やはりこのチームは間違い無くNBA級と言えるだろう。

終末はLas Vegasでのシーズン初期のトーナメント戦。来週には帰って来て最初の難関である10位以内のWisconsinと。そして再来週には12月の頭には強敵、全米2位のKentuckyとの一騎打ち。全米が注目する一戦。もしかしたら3月のNCAAトーナメントの準決勝や決勝と同じカードになる可能性もある。

ハイライト

2011年11月28日月曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.05 Mississippi Valley State

UNCのシーズン3試合目。ホームでの開幕戦。会場で観戦。101-75で激勝。実際には1/3は2軍以下のメンバーだったため、数字以上に余裕の勝利。文字通り「粉砕」。いやーやはり地元の応援しているチームがクソ強いというのは正直気持ちいい...(自分がBusiness School留学で行った第二の母校Kellogg School of ManagementがあるNorthwestern大学は、創部10年で5連覇+6回全米制覇の女子ラクロス以外は「ど中堅」って感じで毎回酸っぱかった想い出しか無いので尚更。)




現場で間近に生で観戦して思ったが、まあ、恐ろしい才能だ。NBAで将来やって行ける才能の選手が複数いるというコメントにも頷ける。

#40 (Forward) Harrison Barnes (2年)の勤勉さ、頭の良さを感じる。Michael Jordan、Kobe Bryantが目標との事。且つ、UNCバスケ部の歴史上でもトップクラスに練習の虫だと言う。現時点で今年の大学バスケ界最高の選手との呼び声も高い。実際に見てみて納得。去年の映像を見ると、まだ線の細い1年生という感じだったが、今年の夏に2年に上がる前に徹底したウェイトトレーニングで、筋肉だけで8kg増量したとの事。明らかにパワーと当たりの強さが上がっている。

ボールを持てば確実にシュートまで行ける。賢い。リバウンドも取れて、抜けて、シュートも上手くて、DFも上手い。Jumper(ジャンプショット)も柔らかく、ダンクも力強い。これは結構な選手になる可能性がある。ESPNのオフェンス講座を話しているシーンや、インタビューに答えているシーンを聞いて毎回感じるのは、明らかにちゃんと考えられるIQの高い/賢い、冷静でmatureな(成熟した/大人な)選手だという点。去年5位以内で指名と言われながら優勝するために大学に残ったパターン。完成度が高い。結構大事な所で桜木花道ばりにリバウンドをもぎ取り、ゴール下で捩じ込んだりもしている。

Michael JordanやKobe Bryantのレベルの体格や身体能力やセンスといった、「才能」を持った選手は、実は年に何人かずついる。しかし、彼らほど「狂った(ある意味常軌を逸した)レベルで負けず嫌いで、実際に努力/成長出来る」選手は、それほどいない。Barnesには才能はある。それだけの負けず嫌いさ、成長を見せられるか。一体どこまで成長していくのか、非常に楽しみでもある。

去年のレギュラーシーズンで、接戦だったClemson戦で、40得点しチームを勝利に導いている。厳しい状況になればなるほど冷静に、落ち着いて、青白いオーラを発しながら、責任感を持って仕事を遂行しにいく、JordanやKobeタイプなのかも知れない。(逆に言うと、これが出来るかどうかが、才能としては二人を凌駕するとも言われているLeBronが二人に追いつけるかどうかの大きな分かれ道になる。)「やばくなってもこいつならなんとかしてくれる...」この人にはそういう神懸かった何かを感じなくもない。


見ているだけで痺れが来る、ポジティブなバイブレーションを与えてくれる数少ない選手。



その他思ったのは、#31 Power Forward John Henson (2年)が思った以上に上手い。高さもかなりあるが、思った以上に柔らかくて上手い。タッチがむちゃくちゃ柔らかい。これだけ高さがありながら、fade-awayや高さのあるフックなど、手数が多く、とにかくしなやか。NBAで結構便利な選手になる可能性を感じる。

#44 Center Tyler Zeller (4年)が思った以上に成長しており、上手く、強く、そして走れている。速攻で真っ先に走ってダンクを決めたり、何度も重要なシーンでチャージングを取ったり、今やチームで欠く事の出来ない大黒柱に成長している。

その他、脇役軍団が思った以上にやる。層が厚い。これは手強い。(ファンとしては心強い)

出来れば明後日も会場で観戦予定。今年はこのまま順調に勝ち続けて、tournamentで確実にFinal 4まで行って欲しい。

ハイライト

2011年11月24日木曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.04 Carolina Basketball Museum

名門UNC Tar Heels Basketball。スタジアムの横にCarolina Basketball Museumというこじんまりとした施設がある。無料。(リンク

過去の栄光の歴史を象った多くのトロフィー、ユニフォーム、映像、バスケットシューズ、スコアカードなどが飾られている。

NCAAバスケットボールの歴史の中では、Kansas, Kentucky, UCLA, Dukeなどと並び、名門中の名門。NCAA時代に入ってからは、1957, 1982, 1993, 2005, 2009年と5回の優勝を経験している。

やはり有名なのは、Michael Jordan, Vince Carter, Lasheed Wallaceあたりだろうか。

今年のチームはNBA級にドラフトされると言われている選手が7人いるとも言われており、メディアによってはHead Coach Roy WilliamsがUNCに来て以来、才能的には歴代最強とも言われている。

2011年11月20日日曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.03 Season Preview

ちと前後してしまうが、ESPNのSeason Preview。




明らかに才能ある選手の層の厚さでは突出。メディア投票、コーチ投票による各種ランキングでは、ほぼ満場一致で開幕前からの一位をキープしている。ここまで突出した、異論無しの一位はここ数年見た事が無い。それだけ才能のある選手が揃っている。一言で言うと、去年NBAに行っていてもおかしくなかったメンバーが数人残った事が大きい。

再三指摘されているのは、OFが強いことは分かっているので、DFをどこまで堅牢なものにまで作り込めるか。そして、NBAドラフトでも 注目の#40 SF Harrison Barnes以外の選手がどこまでステップアップ出来るか、特にベンチからのセンターがどこまで縁の下の力持ちとして助けられるか。

(ちなみにBarnesは昨年一年生の時点で、NBA上位5位以内で指名されると言われておきながら、結局NBAに行かず、UNCに残り、全米制覇を目指して二年生のシーズンを戦う道を選んだ。NBAは現時点では労使間交渉に伴うロックアウト(スト)により開幕を危ぶまれており、UNCは一気に優勝候補に躍り出た。彼にとっては間違い無く正しい選択だったということになるだろう。NBAにはいつでも行けるが、NCAA制覇は人生で数度しかチャンスは無い。一年早く給料を貰えるかどうかよりももっと大事なものがあるという考え方。個人的には好きだ。)

若くて経験不足と言われながらもシーズン後半にグッと成長したことで強豪復活を成し遂げた去年と違い、今年は当初から優勝候補として注目され、前対戦相手から徹底マークされる。そのプレッシャーをはね除けられるか。

そして、常に付き物なのが、怪我のリスク。司令塔のKendall MarshallやHarrison Barnesが怪我でシーズンの大半を欠場するような事になれば一気に話が変わって来る。過酷なスケジュールで知られるNCAA Men's Basketball Div 1では、レギュラーシーズン中は週二試合で30試合、トーナメントも入れれば5ヶ月間の間に約40試合近くを戦う。怪我と全く無縁で戦い続けることはほぼ不可能。その辺をどうマネジするか。ベンチの選手がどこまでstep up出来るか。

最大の山場はPre Season Ranking 2位で、同じくNBA級の選手がゴソッと控えるKentuckyとの12月上旬の試合。

2011年11月18日金曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.02 vs Ashville

先週末のMSU戦勝利に続き、UNC (University of North Carolina)の公式戦第二試合。

アウェーで同じNorth Carolina州にある姉妹校のUNC Ashville校との開幕戦。手堅く勝利。引き続き全米ランキング1位を維持。

今年は初めてテレビでUNCを見るが、やはり噂に違わず才能溢れる選手が分厚く控えている。NBA 1-2順目指名の選手が6-7枚いる感じ。タレントの分厚さで見れば恐らくKentuckyと並んで国内最強クラス。

特に、去年敢えてNBAドラフトにアプライせず、残留する事を選んだ二人の2年生、#5 司令塔GのKendall Marshall、#40 FのHarrison Barnesの2枚が強力にチームを引っ張る。

特に#5のMarshallのオフェンス統制力は凄い。彼が入る事で全員がその得点力を全開に発揮出来ている。本人は点を取らないが、周りを有機的に生かす事で爆発的に点を取らせるというパターン。いくつかのパスは往年のMagic JohnsonやJohn Stocktonを連想させるようなクリエイティビティ。「頭の後ろに目ぇついてんのか!?」系。

"Phenomenal"の言葉が相応しい。下半身が異様に安定しており、常に頭が起きており、視野がムチャクチャ取れている。上半身が柔軟で、どんな方向にもぐるんぐるんにパスを出せる。際立ってbasketball IQが高く、試合の波/流れをよーく分かった上で、5秒後、10秒後の二手先三手先を読みながら、4人の味方全員、そして相手5人をコントロールしてしまっている。

彼がいるのといないのとで、周りにいるNBA級の選手たちがどれだけ伸び伸びプレー出来るかが大きく変わっている。今後トーナメントに向けてどうチームを変化させていててくれるんだろうか。そのリーダーシップに引き続き期待。

Kendall Marshallのハイライト




ただ、チーム全体の現時点での出来を見ると、やはり全体的に若い印象を受ける。二日前にSan Diegoで行われた船上の試合から帰って休み無しで試合のため疲れているのか?まだまだミス、特にturn-overが多く、シュートの確率が低い。オフェンスも個人技か、Marshallのパスからの単発フィニッシュが多い。現時点では、確かに才能では全米1位の評価も頷けるが、正直このチームがこのまま3月のMarch Madness (NCAA Tournament)を制するようには見えない。精神的にも戦術的にもまだまだ成熟して行く必要を感じる。(例えば09年のUNCや10年のDukeの様に、優勝チームに共通する強力な4年生リーダー達がいない。)

現時点でのNCAA-NBAルールでは、1年間大学でプレーした時点でNBAに行く事が出来、強いチームほど全米トップクラスの選手を集め、結局彼らが全員一年でいなくなるので、実はそんなに戦力が安定しないという構造的な課題を抱えている。故に、逆に中堅校でNBAで活躍出来る程ではない選手が10人近く残り、3-4年生まで残って固まった場合、逆に強豪校よりも強くなるという不思議な力学が働いている。

裏を返せばUNCも今後の戦いを通して大きく成長して行けると言う事でもある。引き続き変化し、優勝を目指して行って欲しい。来週はホームコートでの開幕戦なので、会場でじっくり見てみようと思う。

ESPNハイライト

2011年11月16日水曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.01 vs Michigan State

シーズンが遂に開幕し、我が地元Chapel HillのUNC (University of North Carolina)が全米No. 1として早速一勝目を着実に上げ、順調な滑り出しを見せた...

と、言うのは、実はラクロスじゃなくてバスケの話。

今年のUNCは2009年の全米制覇の年以来の、シーズン開幕一位スタート。去年一昨年と優勝後の低迷を経験し、ここまで徐々に力を蓄えて来た。

過去にMichael JordanやRasheed Wallace, Vince Carterと言ったNBAのスーパースター達を輩出してきた名門校。

今年もNBAドラフト候補の選手を複数擁し、期待を集めている。ドラフト一巡目に5人とも言われており、ベンチにまでNBA級の選手が控えている。今年はどこかで一回スタジアムに見に行かなくては。

今回の開幕戦はVeterans Day(退役軍人の日)にちなみ、大のバスケファンでもあるオバマ大統領を招き、海上の戦艦の上で行われた試合。名将Tom Izzo率いる同じく名門Michigan Stateを制した。

今年はNBAが労使間交渉のロックアウトにより開幕が遅れており、NCAAへの注目が一気に高まっている。

UNCの優勝を願って、がっつり応援して行こうと思う。

ESPN Highlight

史上初の海上での公式戦。絶景過ぎる。