2012年3月8日木曜日

NCAA 2012 Game Review vol.08 Johns Hopkins @Princeton

伝統のライバル対決。80年代以降常に強豪であり続けたHopkinsと、90年代にCoach Bill Tierney (現Denver)の指導の下、弱小校から破竹の6回NCAA制覇を成し遂げたPrinceton。

ここ数年はHopkinsでやっていたが、今回は久しぶりにPrinceton。Princetonはここ数年低迷していたが、なぜかHopkins戦だけは10年、11年と勝っている。相性か?

スタジアムには両校のサポーターが詰めかけ、熱気を醸し出している。試合もお互い引かず一進一退の攻防。プライドを掛けた意地と意地のぶつかり合いで、ところどころで激しい当たりも散見され、乱闘寸前のヒートアップも。

結果は接戦の末10-8でHopkins。久々のPrinceton戦勝利。

ちなみにここまで数試合で上級生顔負けの司令塔っぷりを演じたHopkins #42 AT Wells Stanwick (Steele弟)は手の怪我で欠場。

いくつか見所/印象に残ったのは、

  • Hopkins #33 G Pierce Bassett (Jr)の気合いのセーブが凄い。去年から見ていて感じるが、明らかに「クラッチ(勝負所で普段以上のパフォーマンスを発揮するタイプ)」。ここぞという場面で「んマジかっ!?」というセーブを見せる。大事な場面で優れたポジショニングを見せ、Footsave、グラブに当てる、身体に当てる。高校まではラクロス後進地域のArizona。高校選手権の決勝で、試合前のロッカールームで、チームに「7点だけでいい。取ってくれ。そしたら俺が必ず6点以内に抑えて勝つから」と言い、実際に7-6で勝ったと言う逸話の持ち主。彼の存在が今年のNCAA Tournament、Final 4で大きな大きなものになってくる筈。
  • HopkinsのOFがいよいよ完成されつつある。トップから1st setの#31 Ranagan, #9 Greeley, #27 Guida、2ndの#16 CoppersumithというNCAAトップレベルのMFダッジャー達がlong poleだろうと何だろうと物ともせずにぶち抜いて来る。で、隙あらばそこから弾丸シュートを叩き込む、打てなくてもスライドを確実に発生させ、素早く下に落として、サイドを変えて、スライドのマークマン、またはスライドのスライド、そのまたカバーのマークマンのフリーの選手に配給してズドンと決めて来る。これ以上無いくらいシンプル。だが、シンプルであるが故に止められない。これがCoach Petroが一昨年からやりたかったにも関わらずやれていなかった事だったのか。去年まではMFのスターターの経験不足が否めなかったが、ここに来て一気にクリティカルマスを越えつつある。10年は彼らが一年だったためボロボロ、11年の去年に少しずつか立ちになり始め、3年目の今年一気に爆発か。07-08年辺りのPaul RabilとStephen Peyserがいた頃のえげつないMF王国のラクロスが帰ってきつつある。多くの強豪校の中で明らかに際立った、他には真似出来ない「Hopkinsならでは」の形を完成させつつある。正直カッコいい。
ハイライト

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