2011年6月28日火曜日

MLL 2011 vol.07 Hamilton Nationals @Rochester Rattlers (6/24 @ESPN3)

シーズンのここまでの試合を見た感じ、下位争いに甘んじている北の2チーム。ライバル同士の激突再び。

途中までRattlersがルーキーBig Catこと#1 AT Grant Catalino (Maryland 11)の8得点の活躍などにより大きくリードするが、後半になって一気にNationalsの全員で見せる攻撃的なラクロスがハマり、同じくルーキーAT #2 Jeremy Boltus (Army 11)の7得点の活躍により10連続?得点で一気にグイッと逆転。19-16でNats。Boltusはホント上手い。この人。Armyの時から明らかに一人上の次元でプレーしていたが、デビューしたてにして既にMLLクオリティ。もしかしたら実は去年の4年生ATで一番凄かったのはこの人なんじゃないか?MLLでのフィットっぷり、活躍度で言うと、一巡目指名のBilly Bitter以上な気がする。

地元での試合で活躍したCatalinoは鮮烈な印象を残したが、どうでしょ。ぶっちゃけ結構ラッキーなgarbage goalも多かったし、やっぱり今後sustainableに点を取れる気はしない。ダッジで抜けないし。#20 Jordan McBride (Stony Brook 11)と一緒に出ると、フィニッシャー被りでクリースヘビー過ぎる...

印象に残ってるのは、

下馬評通り、本当に十年に一度と言われるタレント豊作年であるNCAA Class of 2011のメンバー、ルーキー達が大きな大きなインパクトをMLLに与え始めている。

上記の両チームのATに加え、Rochesterは#11 LSM Joel White (Syracuse 11)がHamiltonでCanada代表の伝説的LSM Brodie Merrillの後継者としての強力なDFとGB、トランジッション力とオフェンス力を見せている。土台にあるサイズと身体能力がやはり素晴らしい。

他にも、Hamiltonは#27 MF David Earl (Notre Dame 11)がユーティリティプレーヤーっぷりで存在感を見せている。ルーキーがここまで大人数で各チームの主力としてインパクトを与えてる年は記憶が無い。この学年は恐らく今後5-6年はMLL、そしてUS/Canada代表の核としてラクロスの最前線を引っ張って行く気がする。

Rochester Rattlersは、負けはしたものの、ここに来てかなり形になりつつある。特に孤軍奮闘だったATの#2 Ned Crotty (Duke 10)の脇に、早速ルーキーAT 2枚、CatalinoとJordan McBride (Stony Brook 11)が入り、かなりCrottyの負担を軽くしている。ただ、やっぱりダッジの負担がNed Crottyに掛かり過ぎてる気がする。シーズンが深まり相手チームも相当Crottyのダッジを警戒し、抜けなくなって来ている。

しかしまあ、あれだけ鉄壁だったSyracuseのGoalie John Gallowayが、Rochesterに入り、MLLでプレーし始めて、ズタボロに15点以上取られる姿が何とも切ない...点を取られる度に明らかにフラストレーションを感じている。もちろんSyracuse程DFシステムが洗練されてないという面もあるが、それ以上に、それだけシューターのレベルが数段高いということだろう。でも彼のことなので、絶対にどこかで研究/努力してアジャストしてくる筈。

Hamiltonは目の怪我から復帰したぶっとびゴーリーの#23 Brett Queenerがいつもの激走っぷりを見せている。ライドに来たATに頭からぶつかり倒すなど、会場を湧かせていた。オフサイドして直後に無人ゴールに決められたのは、まあ、愛嬌ってことで...

あと、やっぱり何と言ってもNatsのベテラン#17 LSM Brodie Merrill (Georgetown 05/Team Canada 06 &10)が地味に本当に凄い。引き続き。DFでのフットワークが凄過ぎるし、GBを拾わせないチェックのプレッシャーも鬼だし、トランジッション時の機動力が凄い。貢献度が頭抜けて高い。

にしても、この試合を見た感じ、両チーム共に明らかに良くなって来ている。特にRochesterはかなり厳しい感じが否めなかったが、ルーキーAT 2枚の加入により、一応それなりに危険なチームになって来た。GallowayがMLLのシュートに慣れて、バシバシセーブ出来るようになってくると、結構後半になって上位陣の足元を掬い得るチームになるかも知れない。(ただまあ、どんなに接戦で惜しくても、結局最後の最後で「W(勝ち)」が付かないと、結局チーム成績としては全く意味が無い訳だけど...まあ、来年再来年以降かな...)

MLL Highlights

IL Highlights

2011年6月26日日曜日

Hopkins-Hamilton Nationals FOGO Matt Dolente

先週のHamilton Nationals-Rochester Rattlersの試合を見ていて非常に印象に残った事の一つに、NatsのRookie FOGO #57 Matt Dolente (Hopkins 11, #4)の存在がある。

会場で見て明らかに小さいのが解る。170cm。190台がゴロゴロしているNCAA上位クラスやMLLの中ではほとんど小学生のように見えた。
今年躍進したHopkinsの原動力として最高%の勝率(67%とかだっけな?)を誇り、無敵の強さを見せていた。反応が異様に早く、かき出しの筋が非常にいい。GBが地を這う様に低く、確実にビシッと拾う。

3年生まではほぼ無名で4年になって化けたため、実はMLLのドラフトでは指名されず。その後4年生1年間の活躍で一気にMLLコーチ陣の目に止まり、Hamiltonに拾われた。

プロとしても苦労しながらも、それなりに活躍していた。

その彼に関するコメントで非常に印象に残ったのが「各審判の『セット』『ピッ!(笛)』を録音し、iPodやPCに落として、移動中のバスや大学の寮の部屋で繰り返し聞き、タイミングを身体に叩き込んでいた」という話。

なるほど...そこまでやらなくちゃだめなんだなと。そこまでやるべきなんだなと。

Syracuseの#4 Jeremy Thompsonが時々FO時にボールも相手も一切見ずに、最初から思いっきり振り返って審判の口だけ見てる時があったし、一年生でAll American FOerになったUNCの#25 RG Keenanも明らかに笛を予測していた。Alex Smithの愛弟子で、Smith主催のFOGO Camp出身のKeenanの事なので、その辺の徹底したdisciplineを叩き込まれているんだろう。

確かに、現行のルールだと、相手との戦い以前に、審判との戦いというか協業と言うか、そっちを確実に抑える事の方が場合によっては相手との勝負以上に大きなインパクトを生み得る。

合理的なアメリカ的な発想だなと感じたエピソードだった。個人的にそういうロジカルで合理的で徹底したアプローチは大好きだ。サイズの無さや前評判の低さを跳ね返して戦う姿とも相まって思わずファンになってしまった。

MLLではほぼ例外無く相手はAnthony Kelly (Rochester Rattlers: 193cm/110kg)など屈強な巨漢たちになる。ゴリゴリの押し合いになると明らかに厳しいが、技と工夫で何とか生き残って欲しい。

2011年6月20日月曜日

MLL 2011 vol.06 Chesapeake Bayhawks @Long Island Lizards (6/16 @ESPN3)

シーズンも3分の1を折り返し、少しずつプレーオフに向けての筋書きが見えて来た。
  • Boston Cannonsが現時点では頭一つ抜けてる感じ。誰もPaul Rabilを止められてない。
  • 次にChesapeakeって感じか。引き続きMF王国。超層が厚い。経験値もある。DFが若干不安ありか?
  • 続いてDenver Outlaws。こちらはMundorf, Westervelt, BitterのAT主導。DFもいい上GのSchwartzmanが強い。
  • Long Island Lizardsはちょっと模索感がある。
  • Hamilton Nationalsは強い新人がたくさん入って、再建中と言う感じ。Canadian Lacrosseが健在
  • Rochester Rattlersは引き続き迷走中。Dがなー...AT/MFも一歩薄い。#2 AT Ned Crottyが一人でけなげにMVP級の活躍で引っ張り続ける。が、まあ、キツいでしょうな...
なので、ここまでをまとめると、恐らく、Boston, Denver, Chesapeakeは手堅くプレーオフ進出。4つ目の椅子を巡っての争いだが、まあ、LIが一歩抜けてるかな、Rochesterは無いかな、と言う感じ。

今週、この試合の直前に電撃移籍が。Hamiltonのベテランで元MVP、皆さんご存知Canadaの大エース、John Grant Jr.が放出トレードで、Long Islandに。何人かの選手と来年のドラフト指名権との交換で。さて、これに関しては結構いろんな意見が出ている。
  • 昔のGrantのイメージが強いHamilton Nationalsファンからすると、「バカか!?あのJr.を手放すんかい!?」と。先週の試合でも結構活躍して相変わらずゴリゴリ1-on-1からトリッキーなシュートやゴール前での技術で点を取っていた。Rochesterにshorty-DFを着ける作戦を取られた直後にバチッと決め「てめ舐めてんじゃねえぞコラ。つか俺誰だかわかってんの?」と言わんばかりに。
  • でも、一歩冷静になると、いやいや、そう簡単でもないよと。既に36。ピークを明らかに越えている。加えて、08年の膝の感染症→再建手術で、機動力が明確に落ち、明らかに全盛期の輝きを失っている。特に、ボールをガッツリ持って余りパスせず、ゴリゴリ1 on 1を掛けて、決めるか、ターンオーバーかというスタイルは、ある意味ハイリスクハイリターン。
  • 現にNLLでも長年主力だったRochester Knighthawksから放出トレードでColoradoに。でもColoradoもあんまし強くならず複雑な心境。
  • Hamiltonも、今年のドラフトで恐らく最もいいメンバーを揃え、そろそろ新しい世代へとバトンを渡すべく、試合に出られるスポットを確保したい。(どうせ今年優勝出来なそうだし。とっとと次の世代への投資に切り替えようと。)
  • 見方によっては、先週のRochester Rattlers戦で活躍したばかりで、高値で売り抜けたような感じだろうか...
  • が、一方のLIとしても、「これって意味あんのかね?」という意見も。DanowskiやらPeyserやらBergerやら、明らかにon-ballで点を取るタイプの選手が堆積している。Jrのボールをがっつり持ってゴリゴリ攻めるスタイルが更に加わる事で、ボール一個じゃ足りねえよという状況になってしまう。フィーダー系/司令塔系がいない。
てな状況での今回の試合。

結果から言うと、予想を裏切り、14-11でLong Islandが勝利。ちょっと意外。(Scoreboard)

印象に残ってたのは、

Long Island Lizards (Roster)
  • DFがどんどん良くなって来ている。#91 Brian Spallina (Hofstra 00), #41 Nicky Polanco (Hofstra 02)らのItalianカテナチオDFのファウルも減り、いい感じでアグレッシブさが出て、結構攻めにくくなって来ている。
  • あと、Rookie #25 Brian Karalunas (Villanova 11)が引き続き効果的。サイズもさほど無いし、線が細い、が、機動力が異様にあって、多彩なチェックを繰り出しまくって相手にボールを拾わせず、バシバシGBを拾っている。ただひたすら便利。
  • #40 AT Matt Danowski (Duke 08)、#18 Stephen Peyser (Hopkins 08)が引き続き主力としてバシッと活躍。加えて#13 Stephen Berger (Washington College 04)もファンタスティックなゴールで段々らしさが出て来た。
  • #58 John Grant Jr.は急遽出場で、ユニフォームは番号だけで名前無し。防具の色も緑が無かったので、意味不明な黄色と紫。でも、今回の試合に関しては、手堅く2得点。そんなにOFを機能不全にさせるでも無く、ポイントポイントで1 on 1という感じだったので、悪い感じはしない。
Chesapeake Bayhawks (Roster)
  • うーん、引き続きMFは超強力。特にここ数試合の#18 Ben Hunt (North Carolina 09)がマジでやばい。バッファロー的フィジカル(196cm/86kg)&身体能力でゴール脅かしまくり。
  • ATも#9 Danny Glading (Virginia 09)が渋く手堅く活躍。
  • 膝の靭帯をやっちった守護神Chris Garrityを失った事がボディブローの様に効いてるのか?DFが若干引き続き不安。
IL Highlight