2012年5月11日金曜日

2012 NCAA Tournament Bracket

Tournament表(Bracket)が発表

遂に先週日曜日でレギュラーシーズンの全日程が終了し、直後にSelection Committee(選考委員会)による全16チームのトーナメント出場校の選出が行われ、Bracket(ブケット=トーナメント表の事)が発表された。(ILの記事トーナメント表のPDF

上記のPDFをダウンロードして机の前にでも貼って今後3週間眺めつつ、結果に応じて×や○を付けて行けば盛り上がる事間違い無し。当然我が家はスタンバイ完了。

今週末に一回戦8試合、来週に準々決勝4試合、そして再来週のMemorial Day Weekendの三連休の土曜、月曜にFinal 4(準決勝)と決勝。今後3週間でNCAA Division 1の頂点に立つチームが決まる事になる。つまり、ここから4回勝てば優勝。

組み合わせ

具体的な組み合わせは以下。

先週末の各Conferenceのトーナメントの結果、上位校が破れていくつか中位校が優勝し出場権を獲得したため、最後の最後になって席が予想以上に埋まってしまい、「行けるっしょ」と思っていたチームが漏れるという現象が起こった。

右上

1 Loyola (Sat. 5 p.m., ESPNU; Navy Quarterfinal bracket)
Canisius

8 North Carolina (Saturday, 7:30, ESPNU; Navy Quarterfinal bracket)
Denver

右下 

4 Notre Dame (Sunday, 5:15, ESPNU; PPL Park Quarterfinal bracket)
Yale

5 Virginia (Sunday, 1, ESPN; PPL Park Quarterfinal bracket)
Princeton

左上 

2 Johns Hopkins (Sunday, 3, ESPNU; Navy Quarterfinal bracket
Stony Brook

7 Lehigh (Sunday, 7:30, ESPNU; Navy Quarterfinal bracket)
Maryland

左下

3 Duke (Saturday, noon, ESPN; PPL Park Quarterfinal bracket)
Syracuse

6 UMass (Saturday, 2:30, ESPNU; PPL Park Quarterfinal bracket)
Colgate


以下、パッと見ての感想

右上

まず、やはり注目は全体第一シードのLoyola。開幕前では何と20位圏外。それがここまで勝ち続け、Hopkinsとの1点差での負けを除き全勝。先日TVで試合をちょこっと見た感じ、非常に締まったいいチームだ。上級生が多く、DFが非常にいい。例年のLoyolaに比べて明らかにフィジカル(サイズと身体能力)がある。Final 4に行く可能性は充分にある。

2回戦はUNCかDenverの勝者。この試合はまた一回戦からクソあちい。Point blank(至近距離)での殴り合い、点の取り合いになる事間違い無し。シーズン開幕前の連取試合をChapel Hillで見た限り、ほぼ互角。その後UNCが苦しんだ後進化を果たし、Denverも最後の最後にDukeを倒して崖っぷちのTorney出場を果たした。去年Final 4に出ているDenverに経験値で分が有り、ホームでの試合、観客の応援によるSelf image拡大という味方がUNCにはある。

地元ファンとしてシーズンを通して応援しているUNCは、全体8位の評価。山のバランスとしてはこれ以上無いぐらいベストだろう。Denverに勝てば相手はLoyola。恐らく最もFinal 4に進出し得る組み合わせになったと言える。よしっ...!頼むぜマジで。

右下

Notre Dameが堂々の全体4位シード。最後にBig West Tourneyの準決勝でSt. John'sに負けたのはまあ愛嬌って事で。YaleはIvy Leagueを制した試合では非常に巧い攻めを見せた。NDのDFを攻略出来るか?ぶっちゃけ、組み合わせ的には結構可能性を感じなくも無い。もしハマればここでUpsetが有り得る。

逆サイはVirginia-Princeton。ま、こらVirginiaっしょ。いや、待て待て。Princetonも間違い無く良くなっている。でもまあVirginiaのMFを止められんな。まあVirginiaだろ。

左上

Hopkinsが全体2位シード。Coach Petroも自分でビックリの高評価。結構負けたが、SOS (Strength of Schedule = リーグ戦での対戦相手の強さ)が群を抜いて高いのが効いたか。一回戦のStony Brookは粉砕するとして。

2回戦はLehigh-Marylandか...これぶっちゃけキナ臭いぜ...元US代表選手&監督のKevin Cassese氏の下奇跡の飛躍を遂げつつあるLehigh。アプセット臭漂うな。

MD/Lehighどっちが勝ってもHopkinsを食う可能性は充分にある。特にHopkinsは1st string MFの黄金コンビJohn Ranagan & John Greeleyのコンビの片割れ、Greeleyが膝の靭帯の怪我が悪化し、シーズン最後に脱落したのがボディブローの様に効いてくる筈。この山も結構怖い感じはあるな...

左下

ほふっ。いきなり一回戦からDuke-Syracuse。Dukeは全体3位シード。納得。Cuseは今年は苦しみに苦しんだ。Big East Tournamentで優勝してギリッギリの滑り込み出場。今年のCuseは明らかに例年と違う。恐らくDuke圧勝。

2回戦はここまで全勝のUMass, Colgate。いい試合になりそう。でも2回戦でDukeとやったら格の差/地力の差が露呈してボコられそう。


逆に、ギリギリで出られなかったのは?

Cornellが最大の誤算だろう。開幕前は2-3位。2試合目で大学最高の選手AT Rob Pannellが怪我した時点で一気に暗雲が立ちこめた。せっかく勝ったSyracuseも今年は低順位のため白星の価値が下落。ほかに強豪に勝てておらず、最後にIvy TournamentでYaleにやられたのも響いたか。案の定Tournamentすら出られず...Pannell来年どうする?戻って来るか?MLLに行くか?

Penn Stateも全体16位だったのでギリギリ。Jeff Tambroni氏の下一気に強くなって来ている。来年以降は間違い無くTournamentに絡んで来るはず。

Ohio Stateも惜しかった...勿体ない。

こうやってみると、やはり大体ランク外からConferenceトーナメント優勝によるAQ (Automatic Qualification = 自動出場)枠で1-2チームが下から入って来るイメージなので、大体全体の順位で12-14位に入ってないとTournamentには出られないという毎年のイメージの通りか。


Final Fourは?

ってのを全部踏まえると、過去2年間ズタボロに外れた予想を懲りずに掲げると...
  • 右上→UNC(か、一回戦でDenverが勝ったらDenver。いずれにせよLoyolaよりは地力あるっしょ。)
  • 右下→Virginie-NDでVirginia(NDにVirginiaが負ける絵が浮かばん。Steele Stanwickの「絶対に負けさせない力」を舐めちゃいかん。)
  • 左上→Hopkins(か、じゃなかったらMaryland。正直ここが一番読めない。)
  • 左下→Duke(一番鉄板。ほぼ間違い無いでしょ。ここがUMassかColgateになって来ると一気に歴史的Chaosの予感...)
従って、Final 4はUNC, Virginia, Duke, Hopkinsのパターンじゃないかと。もしそうなったらまたしてもACCが4校中3校。もしMarylandがHopkins倒したら何とACCの4チームによるFinal 4なんてシナリオも...


優勝は?

こんなん解りっこねえ。マジで。無理っす。当てるのなんて。と、保険掛けまくって、敢えて、無理矢理絞り出すと...

準決勝は、一つ目はUNC-VirginiaでVirginiaが勝利二つ目はHopkins-DukeでズバリDuke。HopkinsはGreeleyがいないのと、ATから点を取れないのが響くはず。

で、決勝はDuke-Virginiaで、Dukeの2年振り2度目の優勝。なんつったってCoach Danowski氏の実力を考えましょうやと。DenverのBill Tierneyコーチ曰く、「(Tierney氏やVirginiaのStarsia氏と違い)Coach Dは21世紀のコーチ」。一昨年は前半ボロボロから優勝、去年も出直しとか言われて最初苦しみながらも結局なんだかんだでFinal 4行ってますからな。今年も当初のグラグラ感と今のタイト感を比べると全く別のチーム。加えて最後の1ヶ月での伸びのファクターが入って来る。特に、一気にスターダムを駆け上りつつあるAT Dionneの底が全く見えない。飄々とOTの決勝ゴールを決めるのはこういう選手。

てな感じ。

ま、そうは言っても毎年Upsetが起きてファンの予想を見事に裏切ってくれるのがNCAA Tournament(2010年のNotre Dame、2011年のDenver等、完全ノーマークから決勝やFinal 4まで必ず誰かが勝ち残ってシンデレラストーリーを体現してくる)。今年もUMassとLoyolaとLehighとYaleのいずれかがFinal 4にコロッと残って来ても正直そこまで驚愕ではない。

今年のTournamentは恐らく過去のNCAAの歴史の中でも最も上位10チームの実力が拮抗しており、どのチームがFinal 4に出ても、もっと言うと優勝してもおかしくない年ではある。その分恐らく最も接戦の多いエキサイティングな年になるはず。

さて、どうなる事やら。5月下旬のBostonでのFinal 4が今から楽しみ過ぎ。一年間の全世界のラクロスを通じて最も盛り上がる3週間。がっつり盛り上がって行きたい。

2012年5月10日木曜日

NCAA 2012 Game Review vol.31 Princeton vs Yale

NCAA Division 1レギュラシーズン最後の試合。Ivy LeagueのTournament。

感動した。感心を越えて感銘を受けた。Yaleに。

来週から始まるNCAAトーナメント16チームの出場枠を目指して争われる7リーグのトーナメントのうち、Ivy League。Havard, Princeton, Cornell, Yale, Brown, Dartmouthなど伝統的学問名門校が名を連ねる。

Yaleは前々日にCornellを破っている(これで全体13位だったCornellはNCAA Tournament進出が絶望的に厳しくなるんじゃないだろうか...大エースRib Pannellが怪我で脱落した事で開幕前3位のチームがここまで落ちるとは...)。

Princetonは無難にBrownを破り決勝進出。

現時点でYaleは15位、Princetonは10位。Yaleはこの決勝に勝たないとTourney進出はまずな無い。Princetonも負けると若干不安。仮に出られるにせよより有利なシードを獲得したいのも本音。共に何とか勝ちたい一戦。

結果は15-7でYaleが圧勝。(スコアボード

しかし、そのYaleの姿に感銘を受けた。

実はTVでYaleを見たのは今回が初めて。今までも非常にいいと言う話は聞いていたが、何がどういいのか良く解っていなかった。今回見てそれが非常に良く解った。
  • まず、大前提として、明らかにサイズと身体能力と言う、入学時の素材のレベルでは明らかに一段劣っているのは一目瞭然だった。がっしりしたコンタクトスポーツ仕様の体育会推薦で固められたPrincetonに比べると、明らかに「普通の大学生」感が強い(そうは言っても至近距離で見たら明らかにでかいのがNCAAだが...他の上位チームとの比較感という意味で)
  • ところが、やっているラクロス、スタイル、戦術、個人技術、メンタル、全てに於いて非常に素晴らしいものを持っており、チームとして非常にいいチームを作り込んで来ていると感じた。「限られた素材/兵糧をベースに、その後の成長で勝つ」考え方の真骨頂。DukeやVirginiaなど毎年ヘビー級のエリート選手を取って強い上位校に比べ、東大を始めとした日本の大学のラクロスチームが見て学べる点がむしろ多いと感じた。
  • 試合全体を通して、チーム全体を通じて強く感じたのは、「効率的に、合理的に、狡猾に勝つ」姿勢の徹底。一言で言うととにかく「試合巧者」。まず、基本が極めてしっかりしている。GB、トランジッション、パスキャッチ、DF、全てに於いて土台がしっかり。OFでもブレークで点をとる、Setでも崩して、崩して、フリーを作って着実に、チーム皆で点を取る。一人で無茶してバカなシュートを絶対に打たない。DFもクリース前をタイトにパックして打たせるのは遠い/薄いシュートのみ。確率論/統計学に基づいた、角度とポジションのマネジが徹底されている
  • Gの#45 Jack Meyer (So)が素晴らしいセーブを連発。見ていて明らかに感じたのは、所謂「Bait(ベイト)=餌/オトリ」を時々使っている点。敢えてファーサイドに構えて反射的にニアに打たせてがっつりセーブ、という技を使っている。
  • ATの#22 Brandon Mangon (So.),  and #33 Matt Gibson (Sr.)が極めてImpressive。別にデカくも無いし、爆発的に速くも無いし、キャノン砲シュートが有る訳でもない。でも、ずる賢くツルッと抜いて、サクッといいパスを出して、ゴール前で落ち着いて確実に決められる決定力がある。「突き抜けた武器」が無くてもここまでやれるのね、と勉強させられた。
  • これでYaleはNCAA Tournament出場枠を獲得。全体順位が低いので、恐らく一回戦はawayで上位校と当たる筈。が、結構このチーム侮れない、相当Upset alert候補のチームになって来るなと感じた。
Highlight

2012年5月9日水曜日

NCAA 2012 Game Review vol.30 Syracuse vs Villanova

Big East Tournament準決勝第二戦。Cuse vs Nova。双方20位すれすれなので、この試合と決勝に勝ってBig East Tournamentで優勝しないと来週始まるNCAA Tournamentに出場出来ない。必死。

結果は、まあ、予想されてはいたがSyracuseが15-6で圧勝。前半は接戦だが後半は力の差が出た。

二日後に決勝でSt. John'sと。勝てばNCAA T出場。負ければ過去30年間で二度目、2007年に続いてのTournament出場出来ず。

昨年7人のAll American 4年生を卒業→MLL加入で失ったSyracuse。今年は成長の年と言われて来た。開幕後はまあまあ、その後強豪と当たり始めるとやはり競るものの勝てず、一気に崖っぷちへ。それがここに来て徐々に覚醒しつつある。下級生から上級生まで、去年までほとんど試合に出ていなかったメンバーが3ヶ月の経験で一気に本来のポテンシャルを開花させつつある。トーナメントで何かを起こす可能性も出て来た。

Highlight