2011年6月3日金曜日

North Carolinaへ

あまりこのブログでは僕自身の事についてはスコープ外と言う事で意識的に余り書いて来なかった。私事で記事のスペースを割くのは若干恐縮だが、肝心のラクロス観戦に影響が出る形で生活/仕事面で動きがあったのでクイックに状況報告。

数ヶ月前に話を貰った社内の移動で、来週からNorth CarolinaのChapel Hillに転勤に。これでアメリカ国内で4度目の引っ越し、5都市目。(ちなみにガキの頃から転勤の多い人生だったため、日本の家も含めると人生で16個目の家...)①MBA/Business SchoolのあったIllinois州Chicago(中西部)から始まり→②Pennsylvenia州Philadelphia(東海岸)→③California州Santa Barbara(西海岸)→④Delaware州Philadelphia近郊(東海岸)→⑤North Carolina州(南部)と、期せずしてアメリカ国内の主要地方をカバーしつつある...引っ越し自体には完全に慣れてしまっているので、気楽に長めの観光旅行を繰り返しているイメージに近い。

去年の夏にラクロスを生で見る機会に恵まれぬCaliforniaからPhillyに引っ越した際には、ラクロスの神様が微笑んでくれたのか?とも思わされた。お蔭様で今シーズンはNLL、NCAAと会場でトップレベルの試合を見る機会に恵まれ、お腹いっぱいに。(タイミング的にはギリギリセーフで車で行ける距離にあるBaltimoreで行われたFinal Fourを見る事が出来た。有り難い...)

と、そんなシーズンが終わった矢先、North Carolinaへ。今回住む&働くことになるChapel Hillは、奇麗な新興学園都市/ハイテク産業の拠点。そして、言わずと知れたUniversity of North Carolina (UNC) Tar Heelsの本拠地。そして地元のライバル校Duke Blue DevilsのあるDurhamまでは車で10-15分という目と鼻の先。UNC #34 AT Nicky Galasso (Fr.)やDuke #31 AT Jordan Wolf (Fr.)など、今シーズンは下級生中心だった両チームは来シーズンに向けて明るい光が射しつつある。そんな2チームを間近で見られる機会に巡り会う事に。これも何かの縁なんだろうか...新居もUNC Men's Lacrosseのホームコートから車で5分の距離。時間が許す限り会場に脚を運んでみようと思う。(言うまでもなくバスケも。UNCバスケは恐らく今年再び上位争いに復帰してくるはず。)

仕事的には、Philadelphia近郊の本社からは離れ、これまでと同じエレクトロニクス部門の中で、基幹事業/旗艦事業である太陽電池関連ビジネスのグローバルの経営企画部長兼北南米マーケティング部長のオポチュニティを与えて頂いた。エレクトロニクス部門のみ本社機能が全体の本社とは別に切り離された形でNorth Carolinaを本拠地にしており、そこへの異動。

大きく成長しながらも、極めてダイナミックな競争のメカニズムが働いており、舵取りの難しい事業。身が引き締まる思い。Corporate America(アメリカの大企業)の中でグローバル経営に深く関わる機会。世界の土俵で戦える経営リーダーを目指していくという当面の目標設定に照らすと、またと無いチャレンジを与えて頂いた。引き続き、挑戦と変化を楽しみつつ、使命感と夢と情熱を持って、後悔の無いよう、全力でぶつかってみようと思う。

先日日本からNCAA Finalを見に来ていた京都大学のコーチたちに声を掛けて頂き、飯を食いながら(ラクロス談義に加え)いろいろと自分自身の体験を話し、振り返る機会があった。思えばこの5年間、人生/キャリア共に大きな変化を経験した。ボストンコンサルティンググループという所謂戦略系の経営コンサルティングファームでキャリアをスタートさせ、プロフェッショナルとしての道を極めようとただひたすら邁進した20代。そこからのMBA留学、そこで得た刺激や新しい価値軸に基づき、(いろんな葛藤や迷いを経た末に、)フィールドを世界に移してアメリカで武者修行を積む事、そしてキャリアとしては、一プロフェッショナルとして鍛錬を積むモードからは卒業し、事業会社で経営者を目指す道へと踏み出す事、という2つの点で大きく方向転換を図った。ここまで、幸いな事にも非常に素晴らしい体験をさせて頂いており、ただただ感謝の気持ちを感じている。5年前に日本で働いていた当時の自分が、今こうやってNorth Carolinaなんぞに行くことになろうとは想像だにしなかった。人生、本っ当にどうなるか解らんなと改めて思わされる。

…と、珍しくpersonalな記事になってしまったが、もちろんラクロス的にも時間の許す範囲で引き続きちょこちょこネタがあれば紹介して行こうと思ってます。

6 件のコメント:

  1. 今年もいたるさんのおかげでNCAAを本当に楽しむことができました。ありがとうございます。かなりの量を頂いたので、これからも、なんども見て、自分のプレーにいかせるよう頑張ります。

    個人的にNorth Carolinaは結構応援しているので、ホームコートにそんなに近くに住めるなんてうらやましいです。Billy BItterの弟のJImmyがどんな風に活躍するのか、Galassoもいる来年のUNCを見るのが楽しみです。
    一方で、今年残念な結果に終わってしまったSyracuseの4年生には、これからMLLで活躍してくれることに期待します。

    これからも時間があれば、MLLネタとかもよろしくお願いします。

    玄徳

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  2. 玄徳

    引き続き楽しんで上手くなってくれ!

    あと、下級生(特に毎年入って来る一年生)も初っ端からガンガンNCAA中毒、MLL/NLLジャンキーにしちゃってね。

    とにかく出来るだけ早いタイミングで目線/目標/基準をバチッと最高峰に合わせちゃう事、ラクロスの本当の面白さやカッコ良さに心酔させちゃう事、トップレベルの選手たちに憧れさせちゃう事こそが成功の鍵なので。

    それが出来ればチームも強くなるし、彼らも、上級生も、スタッフも、OBも皆ハッピーになれるし、引いては日本のラクロス、世界のラクロスに貢献する事にもなるので。

    自分が信じるもの、大好きなものを勧める/広めるのは楽しいっしょ?憧れや情熱は伝播するので。

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  3. いたるさんのおっしゃる通りだと思います。1年生の頃からこんなハイレベルな試合見たら、最初の目標設定が断然違いますよね。それにラクロスというスポーツのイメージもつきますし。

    下級生巻き込むのは4年として大事なことだと思っているので、下級生誘って、わいわいNCAA見て、チーム全体で高い目標に向かえるよう頑張っていきます。

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  4. いいね!

    個人的には、(学生主体でやる日本の大学ラクロスでは特に)その代/学年の真のパフォーマンス/価値は、彼らが最高学年だったその年の成績じゃなくて、本当は彼らが卒業した次の年からの10年間の成績の総和だと信じてるので、つまり卒業後も根付く真に強い組織をきちんと作れるかどうかだと思うので、しっかり種撒いて、大きな花を咲かせられるよう、「仕組み」はもちろん、「心」や「組織文化」をがっつり作り込んで、「DNA」を刷り込んで行ってくれ!

    大事なのは一発屋で強い事じゃなくて、sustainableに、永久に強い組織をがっちり築く事なので!

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  5. 確かに日本では同じコーチが何年もいてくれるような環境がない分、4年生を中心とした部員が、自分たちでそういった「文化」や組織の「軸」を作ることの大切さは意識していましたが、10年先という長い期間までは見据えていませんでした。

    いたるさんのコメントは参考になることが多く、ありがたいです。
    NCAAや壁打ちといった文化を自分だけで終わらせることなく、東大の文化として根付くよう種まいていきます。

    ちなみにいたるさんの壁打ち記事に触発され、壁打ちに真剣に取り組んだら、自分でも上達が実感できる程、効果ありました。結果、壁打ち信者になったので、東大にさらなる信者を増やすよう布教していきます。

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  6. いいねー。リバウンダーとかも導入して全員が毎日ガンガン壁打ちする環境作っちゃってくれ。

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