2011年5月31日火曜日

Virginiaが5年ぶり5度目の優勝

Baltimore M&T Bank Stadiumで34度の日差しの中行われた決勝戦、Virginiaが9-7でMarylandを破り、2006年以来5度目のNCAA Tournament Championになった。(ILのスコアボード

会場には約3万5千人の観客。地元Marylandの応援が圧倒的に多く、Virginiaにとってはアウェイの空気。
試合はお互いpatientにポゼッションを大事にして確率の高いシュートを待ち続けるスローな展開。2Q途中まで一進一退、そこからVirginiaが一気に突き放し、その後Marylandが必死に食らい付き、4Qに一度同点に追いつくが、Virginiaが逃げ切り勝利。
細かい話はまた機会のある時に録画を見直して、時間が許せばもうちょい分解して考えてみようと思うが、超ざっくり言うと、
  • VirginiaのATを軸にクリースとトップへ配球して筋のいいシュートを打つという6人全員オフェンスが引き続き効果的に効き続けた。やはりBratton兄弟が抜けた事で返って攻撃力が上がるという皮肉が彼らが入学して4年近く経って証明され続けた。あれだけ突出した、どのプロチームも欲しがる選手二人がいない方がチームが強くなるという不思議。ラクロスの奥深さを如実に物語っている。
  • 特に、準決勝ではチームの規律違反で一試合出場停止になっていた3年生MF #34 Colin Briggsが5得点と怒濤の活躍
  • Marylandも引き続き同じく自分たちの攻めを貫いた。強力な中盤からの速攻、その後のpatientなセットオフェンス。決して悪くなかった。が、単純にシュートまで行ける確率、シュートの決定率の二点でVirginiaに及ばなかった。MFの強力なアウトサイドシューターが不足していた点、特に、細かいがleftyのシューターがいないのが攻撃の厚みを削いだ面もあるように感じる。リスクを取って狙ったフィードが相手ボールになったり、いいシュートがパイプに当たってチェイスを取られたりと、細かいミスや運が一試合を積み重ねる中で差として出た感じか。
共にシーズン開始時はトップクラスと見られながらも、シーズン中盤で転けてこりゃダメかもね、と言われ始めた所からグイグイとターンアラウンド。決勝にまで上り詰めた。

Virginiaは今やBratton兄弟がいないのでほとんど3年以下。来年も間違い無く強い。(Gが変わるのでそこが強ければ。)

Marylandは4年生10人以上の超ピーク年。今年行くか、行かなけりゃずっとダメか、と言われていた年。試合後も本当に残念そうだった。コーチ変更というハードルを乗り越え決勝まで勝ち上がって来たが、一歩及ばず。36年ぶりの優勝は叶わず。来年はメンバー大幅入れ替えで受難の年になるはず。
Bratton兄弟...

個人的に、ちょっと心配なのが、Bratton兄弟。4年前の入学時からラクロス界の至宝として持ち上げられ、Virginiaを優勝に導くと言われて来た。それが、最高学年の今年にチームのルール違反で除籍&出場停止。そして、それによりチームが逆に強くなって優勝。チームがトロフィーを掲げる中、自分たちは完全に蚊帳の外。

もちろんチームが優勝して嬉しい気持ちもある反面、プライドの強い選手であれば尚の事、受け入れられない気持ちも強いんじゃないだろうか。暫く腐ってしまってもおかしくない。

ラクロスというスポーツの事を考えると、若くて才能のある彼らが今後今回の一件から立ち直り、人間として成長し、前向きに受け入れ、MLLやUS代表で活躍してくれる事を心から願う。

ESPN Highlight(リンク

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