2011年5月30日月曜日

Virginia、Marylandが決勝へ

昨日Maryland州BaltimoreのM&T Bank Stadiumで行われたNCAA Div 1のSemi Finalを会場で観戦。

結果だけ先にお伝えすると、一試合目はVirginia 14-8 Denver、二試合目はMaryland 9-4 Duke

試合の細かい見所、プレーとして学ぶ的点は別途また後日時間のある時にでも家で録画を見直してみようと思っているが、会場で見て感じたことを記憶がフレッシュなうちにババッと書くと、以下。


Virginia-Denver
  • Denverはもしかすると行けるか?と思ったが、やはり厳しかった。
  • バクッと見てやはり感じたのは、「地力の違い」。
  • 純粋に、Physicality(サイズ/ゴツさ)とAthleticism(身体能力)の違いが結構如実に出た。
  • また、決定的に勝負を分けたのは、F/O、GBを含めたルースボールの取り合い。単純にVirginiaがポゼッションを支配し続け、Denverに強みであるオフェンス機会をほとんど与えなかった。
  • また、前半で大差を付けたVirginiaが、残り時間はひたすら時間を消費するモードに入り、Denverによる逆転の可能性を完全に摘み取った。毎回Stallingを受け、それでも尚頑固にpatientにボールを回し続ける。結果、DFがへとへとになりより簡単にボールを回し続けられる、結果、Denverは全くオフェンスが出来ない、という教科書通りの勝ち方を遂行した。観客からはブーイングも出ていたが、まあ、今のラクロスのルールを是とすれば勝つためには最早当然の戦術。一度5点差等一定以上のリードが生まれると例えそれが1Qであったとしてもそこで決着がついてしまうというこのスポーツの構造上の問題をまたしても感じさせられた。ショットクロックがあれば強制的にシュートを打たざるを得ず、自動的に負けているチームにも引き続きチャンスが与えられるため、理屈上逆転の可能性が残り、ゲームとしての緊張感を維持出来る。
  • UVAは引き続きBratton兄弟がいなくなった事によって廻り始めた効率的な6人全員OFが効きまくっている。


Maryland-Duke
  • こちらはロースコアながらも最後まである程度緊張感のある試合だった
  • が、こちらも同じく、明確な差を感じさせた。
  • Marylandの方が圧倒的に完成度が高かった。Dukeはやはり若かった。4年生がチームの中心のMDに対し、ほとんどが1-2年生のDuke。持ってる素材としての才能は五分五分だが、経験値の差が如実に出た。
  • あと、特に1QのMD #31 G Niko Amatoのセーブがキモいくらい凄かった。
  • MDは全体的にDFが相当しっかりしていた。Close DFもそうだが、#37 Brian Farrellと#36 Jesse Bernhardtの大型LSM 2枚と、#4 Shorty DF Dan Burnsの活躍がボディーブローのようにずっしり効いていた。フィジカルなDuke MF陣にほとんど仕事をさせず、中盤を完全に支配し、クリアにライドにGBにとブルーカラーの仕事を完璧にやりきった。
  • あとは、引き続き、ベンチの盛り上がり方が祭り。得点ごとに、ナイスプレーごとに、試合に勝った後じゃねえかぐらいの盛り上がり。会場にいてベンチを見て肌感覚で理解したが、引くぐらい熱過ぎる。

決勝はVirginia-Maryland

2試合見ての感覚だと、決勝は、順当に行けば、イメージ前半ぐらいまでは一進一退で、後半に差が出てMarylandが1975年以来遠ざかっていた悲願の優勝を遂げるパターンか。

最強と言われながらもずっと日の目を見なかった4年生、HC Dave Cottleの解任と新コーチJohn Tillman就任、シーズン中に癌で母親を亡くしながらも戦い続けた司令塔でエースの#27 AT Ryan Young。 ドラマファクターは満載。

一方のUVAも、同じく強力な4年生を持ちながらもここまで4年優勝無し。去年は選手による殺人事件に揺らぎ、今年は得点源Bratton兄弟を失いながら、そこから不死鳥の如く蘇り、HC Dom StarsiaはNCAA最多勝利監督になった。こっちが勝ってもそれはそれで最高のstory-book-ending。

ESPN Highlight(リンク

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