2011年5月12日木曜日

NCAA 2011 Game Review vol.33 Ivy League Final Harvard @Cornell

去年から始まったIvy Leagueトーナメントの決勝。Cornell対Harvard。先々週のレギュラーシーズンの試合では僅差でCornell。Cornellは現時点でDiv 1 2位なので、上位シードでのプレーオフ進出は既に決まっている。Harvardは、恐らくAt-large selection(全体順位による選出)での出場は難しいので、play offに出るにはこのIvy Leagueトーナメントで優勝してautomatic qualificationを獲得するしかない。

が、試合は、Cornellの圧勝。15-6。Cornellがマジで強い。すげえっすよこのチーム。マジで。東大が目指したい明確な一つのモデルだと思う。学べる事が多過ぎる。

ミスが少なく、サイズ/生まれもっての身体能力で劣る分をフィジカルトレーニングで科学的に限界まで高め、技術/戦術をマックスまで高めて勝負。

ミスが極めて少なく、当たり前のプレーを当たり前に確実に決める。

9年連続でIvy League制覇。90年代にPrincetonがIvy Leagueを支配した後、Ivy Leagueは完全にCornell支配の時代に。

試合では、MVP候補筆頭のAT #3 Rob PannellをHarvardがフェイスガードで完全シャットアウト。文字通りdeny DFでベタ付き。6 on 6でも完全にベタ付きして一組を捨てて5 on 5にし、EMOでも5 on 4状態。理屈上、一組少なくなる分、スペースが生まれ、チームとしてはOF有利になるが、そこまでしてでもPannellを切りたいと言う意図。

にも関わらず、伝説の域に達しつつあるPannellはそれを振り切って複数ゴール/アシストを記録。(パスを貰えなくても、シュート後のチェイスを取ってのリスタートで結局Pannellが持って1 on 1を仕掛けられている。これがラクロスというスポーツのユニークなところだ。チェイスがあるので本当にシャットする事が出来ないって言う。逆にOFとしてはそれを賢く利用したい。)

ATの選手はPannellを穴があく程見まくって、動きをコピーしまくっちゃえば相当成長出来る。動き一個一個が非っ常に考えられており、合理的で、効率的。次世代のATの一つの完成型がここにある。Billy Bitterと違って、別に常人離れした身体能力を授かってる訳でもないし。(ただ相当フィジカル鍛えてるのは間違い無い。カーフ(ふくらはぎ)がほぼ太腿みたいな感じだし。体幹の強さも下半身の安定も尋常じゃない。)

そして、特筆すべきは、#6 Steve Mock、#7 David Lauの2、3枚目のAT。全ての動きがPannellのコピー版みたいになって来ている。小Pannellが2枚みたいな。Pannellが明らかに技を伝授しまくっているのが解る。Pannellを切っても結局似たようなプレーヤーがあと2人いるので全然止められない。特に#7 Lauなんて今年からATにコンバートしたのに。AT 3枚がここまで攻められると相当やらしい...

DFも固い。ファウル少なくして、クリース前がタイト。スティックアップも効果的でかなりパスを捕っている。

IL Highlight

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