2011年5月20日金曜日

NCAA 2011 vol.40 Tournament 1st Rd Bucknell @Virginia

ここまでの一回戦6試合の中で最も緊張感のある試合だった...この試合がこんなにあっちい試合になろうとは...期せずしてドキドキさせられまくった。何か去年からVirginiaは無駄に名勝負製造機というか、ドラマメーカーというか、えれえ熱い試合を連発させるようになっている。

試合終了まで残り2分でBucknellが12-10でリード。最後にUVA #6 Steele Stanwickや#10 Chris Bocklet達が頑張って同点に持ち込み、最後はOver timeにStanwickと#4 Matt Whiteとの2 on 2でフィニッシュ。うっをマジでヒヤッとした...

Bucknellも初めてのplay off出場にして、素晴らしいプレーを見せ、Virginiaを後一歩のところまで追いつめた。去年Syracuseを倒したArmyといい、どうやらPatriot Leagueを制してプレーオフに出て来るチームはかなり危険ということだ。

Virginiaに関して思ったのは、
  • やっぱBratton兄弟がいないと攻撃力がかなり落ちる...かなりAT頼みになってしまうが、ダッジで崩す人がいなくなってしまう
  • DFが引き続きザルッてる...Zoneにしたりしてかなり騙し騙しやってる感じだが、(もちろんBucknellが思った以上にいいチームだったってのもあるが、それを差し引いたとしても)一回戦で12失点は明らかにunacceptable。決して優勝するチームのDFには見えない。
  • でも、それでも最後に残り2分で手堅くプレスでボールを奪い、落ち着いて2点確実に決め、最後も落ち着いてきっちり仕事を遂行して『勝ちきる』力はやはり尊敬に値する。
  • ただ、順当に行けば、恐らく2回戦(準々決勝)でCornellにやられちゃうんじゃないだろうか。Face Off Classicでは勝っているが、Bratton兄弟とLovejoy (DF)を失い、Virginiaは戦力ダウンし、Cornellはシーズンを通して円熟を見せている。
学び

試合を見て学ぶべき点は多いが、特に印象的なのが、AT 3枚の連携、オフボール、スティックスキル、特にシュートの技術。卓越した匠の技が目白押し。

あと、Steele Stanwickのハートの強さ。最後に何が何でもチームを負けさせないという気持ち。そして実際に決める、揺らがぬメンタル。完全に結果/未来を見るのではなく、過去を後悔するのでもなく、ひたすら今に生きるメンタルを実践出来ている。感動的。

Stanwickはどうやらシーズン後半は脚の怪我で1ヶ月程全く練習をやらないまま試合に出ていたと言う。で、一週間前にやっと練習が出来るようになっての今回。揺らがぬメンタル、確かな技術。(ちなみにそんな状態でプレーしてたのにMVP最終候補の5人に残っている...)

最後の追い上げはマジで鳥肌もの。録画を見直して最後の5分を見て思ったが、12-10で残り3分の時点で、Virginiaが勝つ場面は正直イメージしにくかった。それだけBucknellが素晴らしいプレーをし、momentum(波)を掴んでいた。多くのaudienceが、「あーあー、今年はVirginia結局残念なシーズンだったな」と思い始めていた。そこからVirginiaのプレス、10-men、そしてSteele Stanwickの魂の2得点。信じられん。Stanwickが偉大なリーダーたる所以だ。最後は自分が責任を持ってチームの運命を決めるという気概。絶対に最後まで諦めない。信じ続ける。

ちなみにOver timeの決勝点を生んだXでのMatt Whiteへのパスで、スティックをかなり短く持ってふわりとフィードしている手元の柔らかさが印象的。

一方のBucknellは失礼ながら、反面教師として学べる。4Q残り5分まで素晴らしいプレーを見せ続けた。大物食いまであと一歩、2点差で終了3分前で、明らかに揺らぎ、浮き足立ってしまった。コーチも含め勝ちを意識して心が震えているのが解るし、最後の3分は打たなくていいシュートを打ち、外し、不用意にボールを失い、最後にはするりとその手から勝利を逃してしまった。時間を巻き戻して残り3分からもう一回やり直せるなら、ちゃんとやるべき事をやれば、恐らく10回やって9回はBucknellは逃げ切れていたはず。接戦のマネジ、究極のシチュエーションでの素晴らしい逆転勝利と、メンタルの揺らぎと、そこからの残念な逆転負けを見て学ぶには最高の教材。Bucknellは悔やんでも悔やみきれない。コーチや4年生は暫く時々夢でフラッシュバックしてうなされるだろう...

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