2011年5月27日金曜日

MLL 2011 vol.01 Denver Outlaws @Boston Cannons

NCAAがいよいよ佳境を迎える中、先々週からMLLが開幕された。11年目を迎えたMLL。先週は第二週。今シーズンのTV放映一発目として、Outlaws @Cannonsの試合をやっていたので録画してTV観戦。

今年のMLLの大きな変化は、NCAAからのドラフトが既に冬に行われていること。これにより、NCAAトーナメントに出られなかったチーム、負けたチームの選手から随時MLLのチームに合流し、試合に出る事が出来る。(去年まではドラフト自体がNCAAチャンピオンシップ後だったため、全選手が待たされ、MLLチームも開幕3週目以降いきなり新人を入れて、ベテランを切って、というゴタゴタを発生させていた)

今年の頭に行われたドラフトの結果はこちら(記事のリンク)。

但し、今週はちょうど同じタイミングで4年に一度の2011 World Indoor Lacrosse Championship (World Lacrosse Championshipのインドア版)が行われており、多数の選手がそちらに参加しており、各チーム数人ずつのメンバーを欠いている状況。

まあ、しかし、改めてロースターを見て思うが、MLLは、スーパースーパースター軍団だ。引くぐらい全員凄い。これまで数ヶ月NCAAを見て来て、誰々が凄い、とか何とか言って来たが、基本的にMLLのフィールドにいるのは、その毎年のNCAAで一番凄い上澄みの15〜20人だけ。それが5-6年分堆積してやってるリーグというイメージ。脇役的に見える選手でもFirst Team All American、みたいな。フィールドにいるのはTewaaraton (MVP)が○人、みたいな。

Denver Outlaws(リンク
  • Brendan Mundorf、Drew WesterveltのUMBC-NLL Philadelphia Wings、そしてUS代表でもコンビを組み続けるAT2枚、Max Seibald (Cornell 09)などを擁するが、彼らは全員今回はWILCに出場しておりいない
  • 新人として、先週Marylandに破れてPlay off敗退したUNCのBilly Bitterが10番を付けて早速ATとして出場
  • また、去年Chesapeake Bayhawksの優勝メンバーで、break out playerだったPeet Poillon (UMBC 09)(ピート=イヨン)がDan Hardy (Syracuse 09)とのトレードでOutlawsにジョインした
  • MCLAでMichiganのライバルだったLAにあるChapman 10のエースAT Connor Martinもいる。ちなみに彼はYoutubeで子供達に人気大爆発の「Con Bro Chill」のキャラでも大人気。同じくkidsに人気のラクロスアパレルFlow Societyのイメージキャラクターになっている。「一発屋芸人だろ?」と言う人もいれば「ま、子供達大好きだし、ラクロスの人気に貢献してるし、いいんじゃね?」という人も。キャラ先行だが、何気にNLLのColorado Mammothでもロースターに入っており、実は結構実力者じゃんって話。
  • 以下が動画。何度見ても大爆笑。Youtubeで鬼の様に再生されている。つか、動画や音のクオリティが素人じゃねえ...Chapmanで映像関連の学部だったらしい。半分お笑い芸人のプロラクロス選手みたいなイメージか...こないだNYのBig City Classicに来ていたが、スクリーンに彼が映った瞬間のkidsの盛り上がり方が尋常じゃなかった。一応ちょこっとラクロススティックが登場。





去年のデビュー戦での活躍。動きが動物的でクリエイティブ。



Boston Cannons(リンク
  • 言うまでもなく現世界最高プレーヤーのPaul Rabil (Hopkins 08)(ポール=イブル)が絶対的エースとして君臨。先週までNLLの決勝でWashington Stealthで戦っていたので、今週が今シーズンの初陣。
  • また、昨年MVPのMatt Poskay (Virginia 06)がクリースで最強職人として点を取りまくる。ちなみにPoskayはもとMFだったが、MLLに入ってクリースの魔術師化してATになり、MVPにまでなっちゃったパターン。
  • あとMax Quinzani (Duke 10)やRyan Boyle (Princeton 04)も。
  • ちなみにShamel Brattonは、既に除籍されちゃったのでNCAAのキャリア自体は終わっているが、Virginia自体はまだチームとして生き残っているので、ルール上まだMLLではプレー出来ず。再来週以降に持ち越しか。
試合

試合自体は、OFの主要メンバーをごっそり欠きながらもMF主体で頑張ったDenverが終止リード。最後に同点に追いつかれたが、最後に1点返して勝利。これで2勝目。

Bostonは、今週から参戦のRabilがまだチーム全体と上手く連携出来ず苦しむ。3人引きつけながらも何も出来ずに潰されたり、パスミスしたり、パスしてもイマイチ何も起こらず。

Denverは、Billy Bitterは、ま、最低限の機能を果たした感じ。まだならし運転か。突っ込んでファウルを取ってはいるが、やはり一段レベルの高いDF相手にサクッと落とされたりしている。Connor Martinが意外と活躍。能力は高いし、上手い。

MLLはNCAAと比べても、ショットクロックはあるし、戦術練習をみっちりやる時間もないため、戦術的な作り込み感が圧倒的に薄い。ここで歩を指して、飛車で積む、的な将棋的/チェス的要素が薄く、小賢しいことやらずに、原始的で粗野な、「一人抜いてズドンと決めりゃいいんだよ」「一人引きつけて空いた所で打って決めて終わり」「走れば交わせる」みたいな、逆に返って贅肉の削ぎ落とされたシンプルなラクロスになっている。

特に感じるのはシュートの精度や完成度の高さ。全ての面での穴の無さなど。今後も数試合はTV放映するはずなので、暇を見つけてアップデート予定。

ちなみに、今年は、もし都合が許せば8月にAnnapolisにSemi-Final & Finalを観戦に行く予定。

Highlight(リンク)

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