2012年8月15日水曜日

NCAA 2013 Top 20 Recruiting Classes

さて、新学期前に差し掛かり、少しずつ来年のシーズンに向けての胎動が聞こえ始めている。

毎年夏に恒例のInside Lacrosseによる、新入生の学校別ランキング。

前提となる背景として、選手のほとんどが大学から始める日本のラクロスと異なり、アメリカのラクロスはほとんどの選手が小中高(もしくはその前)から始めており、高校で甲子園やインターハイのような過酷なコンペティションを経て、選手としてある程度完成した状態で所謂体育推薦で入って来る選手がほとんど。

高校の時点で実績のある、優秀な選手、サイズ、身体能力、技術、メンタル、知性、変化/成長する力のある選手をポジションごとにどれだけ取れるかで、勝負の5割が決まってしまうという傾向を持つ。

従って、実際に毎年の新入生の戦力を分析する事で、今後2-3年のチームの強さがある程度予想出来てしまう。更に言うと、昨シーズンのUNC (North Carolina)を見ると解る通り、1年生のスター選手たちが実際にスターティングメンバーとして1年目から勝ち負けに思いっきり影響を与えて来る。

という重要な話。

記事のリンク

結果は、

MEN'S TOP 20 CLASSES

20. Hobart
19. Michigan
18. Navy
17. Georgetown
16. Ohio State
15. Loyola
14. Denver
13. Brown
12. Fairfield
11. Penn
10. Princeton
9. Syracuse
8. Notre Dame
7. Penn State
6. Maryland
5. Johns Hopkins
4. Harvard
3. Duke
2. Virginia
1. North Carolina 

という感じ。

North Carolinaが3年連続で2位以内に入って来ており、明らかに新興強豪校としてのし上がって来ている事が解る。元地元ファンとしては頼もしい限り。

Virginia, Dukeはまあ納得。いい学校。

ちなみに、ACC (Atlantic Coast Conference)の3校が上位を独占して、更にもう一校のMarylandも6位に。NCAA D1のACCによる独占体制は当分揺らぎそうにない。

あと、元CornellのJeff Tambroniヘッドコーチが2年前に移籍したPenn Stateがいきなり7位に登って来ている。リクルーティングに於ける求心力を感じさせる。

Syracuseが9位と、以前では考えられなかった程順位を落としている。やはり場所の問題もあり、人気が無くなっていると言う事か。アメリカ全土でラクロスが急成長した事により、NY北部の地元の優秀な選手を集めれば勝てるという時代は終わったと言う事か。

Harvardが新入生の段階で順位が高いのは毎回の事。が、どちらかと言うと、「ラクロスが上手くて最低限内申点が良ければ受験無しで東大に行ける」的な学歴重視の要素があるため、勉強の優先順位が高い選手も多く、それがそのまま3年後の順位には直結していない。

Princetonも10位と落ちたな...昔は1位だったのに。

Bill TierneyヘッドコーチのいるDenverが思いの外低い。これだとFinal 4厳しいか?

0 件のコメント:

コメントを投稿