3年ぶりにアメリカに帰ってきて、少しずつ生活も落ち着いてきて、テレビやインターネットでいろんなスポーツを見る余裕が出てきた。
今は正にMarch Madness(3月の狂気)、NCAA Men's Basketball Tournamentの真っ最中。応援する地元Chapel HillのUNC (North Carolina)は、今年は比較的いいチームで、優勝候補の一つと目されており、今週のFirst Round, Second Roundを危なげなく勝ち上がり、来週はSweet 16 (Best 16)で、同じく伝統的強豪校のIndianaと対戦。今から楽しみだ。
さて、その試合の放映中に目にしたCMで、心の琴線に触れたものが一つあったので紹介。アメリカは日本と違い、Commercial Filmに与えられる時間の枠が長く、また文化の違いもあり、結構Short Movieのように雰囲気や音楽やストーリーで感動させるもの、泣かせるもの、シビレさせるものも多い。前回の連載時にもちょくちょく紹介してましたが(「CM」のラベルを参照)、いいものがあれば自分自身のメモとしての意味合いも含め、載せていこうかなと。
スポーツ飲料のPoweradeの宣伝。NBAのChicago Bullsを率いてきた、元MVP、Derrick Roseをフィーチャーしたもの。
彼の子供時代の、Chicagoのダウンタン南部のEnglewoodの貧しいコンクリートの街並み。そこで、Michael Jordanに憧れ、ボロボロの自転車でChicago BullsのホームスタジアムであるUnited Centerに行き、いつかそこでプレーする事を夢見る少年。
そして、実際にそのUnited Centerのコートでプレーする事になった現在。American Dream, Hoop Dreamを象徴する一本。
「We're all just a kid from somewhere」「結局、俺ら皆、最初は、どこかの場末の街並みで、片田舎で、夢を持ってたただのガキだろ?」っていう。皆そこから上がって行くんだぜ、っていう。アメリカの貧しい街や、そこでの貧困や、教育や、ドラッグや、犯罪や、そういういろんなネガティブな面を見て、自分自身、日本を出て、企業経営のフィールドで、世界の舞台で戦おうと決めて、その最も厳しいリーグであるCorporate Americaでやって行こうと決めて、Chicagoで一歩目を踏み出して、これまで歩んで来て。こういうの、何か熱くなるなと。思わずインスピレーションを貰ってしまった。
2016年3月21日月曜日
2016年3月19日土曜日
NCAA 2016 #02 Denver @Notre Dame
今年2試合目の観戦。これも素晴らしい試合で存分に楽しめた。YouTubeに試合がアップロードされてるので転載。
1. Background(背景)
シーズン序盤の頂上対決。Ranking 1位のNotre Dameがホームで昨年王者でRanking 2位のDenverを迎え撃つ。今年のTournamentの決勝になってもおかしくない好カード。
この2チームは昨年はTournament準決勝で相見えており、激闘の末、延長サドンデスの劇的なゴールでDenverが決勝に進み、そのままMarylandに圧勝して優勝。
両者共にこの5年で急激にトップに躍り出てきた、西の雄2校。伝統的にラクロスの盛んな東海岸北部ではなく、Denverは西部のColorado州、Notre DameはMid West (中西部)はIndiana州。この10年でラクロスの裾野が全米に広がり、有望な高校生選手が西や南からも輩出されるようになった事で、リクルーティングで地の利を生かし一気に躍進。
ラクロス新時代を代表するライバル校2チームの対決。過去5年間、毎年のように接戦を演じ、ほとんど毎回Overtimeまでもつれ込んでいる。
まあしかし、本当にスポーツや産業の競争環境ってダイナミックに変わるものなんだなと改めて思わされる。2000年前後の、VirginiaやPrincetonやJohns Hopkins等の伝統的強豪校がラクロス界を牛耳っていた当時、「2016年の1位2位って、DenverとNotre Dameだよ」と言われて、信じられる人なんていただろうか?
2. Recap(試合の見所)
あ、熱すぎる…早朝から絶叫してしまった。マンガかと。
序盤Notre DameのOFが苦しみ、一方のDenverがいつもの手堅いStick skillからの得点を積み重ねる。が、後半Notre Dameが一気に追い上げ。ハラハラドキドキの展開に。やべえ。面白い試合が多い。今年。
これだよ。これこれ!この手に汗握るエキサイティングな試合。だんだん思い出してきましたよと。NCAAラクロスの面白さ。
3. Skill(技術)
数点に限定して、技術的に印象に残っている点、学びたい点をピックアップ。
4. Strategy(チーム戦術)
こちらもポイントを絞って。
1. Background(背景)
シーズン序盤の頂上対決。Ranking 1位のNotre Dameがホームで昨年王者でRanking 2位のDenverを迎え撃つ。今年のTournamentの決勝になってもおかしくない好カード。
この2チームは昨年はTournament準決勝で相見えており、激闘の末、延長サドンデスの劇的なゴールでDenverが決勝に進み、そのままMarylandに圧勝して優勝。
両者共にこの5年で急激にトップに躍り出てきた、西の雄2校。伝統的にラクロスの盛んな東海岸北部ではなく、Denverは西部のColorado州、Notre DameはMid West (中西部)はIndiana州。この10年でラクロスの裾野が全米に広がり、有望な高校生選手が西や南からも輩出されるようになった事で、リクルーティングで地の利を生かし一気に躍進。
ラクロス新時代を代表するライバル校2チームの対決。過去5年間、毎年のように接戦を演じ、ほとんど毎回Overtimeまでもつれ込んでいる。
まあしかし、本当にスポーツや産業の競争環境ってダイナミックに変わるものなんだなと改めて思わされる。2000年前後の、VirginiaやPrincetonやJohns Hopkins等の伝統的強豪校がラクロス界を牛耳っていた当時、「2016年の1位2位って、DenverとNotre Dameだよ」と言われて、信じられる人なんていただろうか?
2. Recap(試合の見所)
あ、熱すぎる…早朝から絶叫してしまった。マンガかと。
序盤Notre DameのOFが苦しみ、一方のDenverがいつもの手堅いStick skillからの得点を積み重ねる。が、後半Notre Dameが一気に追い上げ。ハラハラドキドキの展開に。やべえ。面白い試合が多い。今年。
これだよ。これこれ!この手に汗握るエキサイティングな試合。だんだん思い出してきましたよと。NCAAラクロスの面白さ。
3. Skill(技術)
数点に限定して、技術的に印象に残っている点、学びたい点をピックアップ。
- 前回も紹介しましたが、MVP候補、Denver #40 AT Conor Cannizzaro (Junior/3年)のシュート。Q1終了間際のキャッチからシュートまでの早さ。ボールをもらう時点で完全にシュートの体勢を作り、クレードル無しでクイックに、正確に、速いシュートを突き刺している。反復してコピーしたい技術。あと引き続き、XでのStep work、姿勢と、視野。Change of Pace, Change of Direction、ジグザグの動きでDFをズラし、安定した上半身と広い視野からクリース前に精度の高いフィードを送る。素晴らしい。現時点でのNCAAのATとしては間違いなくトップクラスだろう。ATの選手は本当に参考にしたいお手本のような選手。
- またしても、Denver #33 OFMF Zach Miller (Junior/3年)のスティックスキル。NY州北部のNative Americanの部族出身。Iroquois Nationals。Indoor/Box Lacrosse出身。相手を背負ってのプレッシャーを受けながらの狭い空間でのプレー。正確なシュート。2試合連続でのサドンデスゴール。何だ?この勝負強さ。恐ろしすぎるわ。そして、Iroquois伝統のなびく後ろ髪の三つ編みがマジカッコイイ。
4. Strategy(チーム戦術)
こちらもポイントを絞って。
- Denverの弱点として明らかになりつつあるのが、やはりBack courtの弱さ。特に去年から代替わりで大きくメンバーが入れ替わっているDF/Gの経験の薄さと、特にクリアの弱さがちょっと気になる。例年優勝するチームはこう言った際立った弱さが無いチームがほとんど。今後トーナメントまでに修正していかないと、スカウティングに基づいた「傾向と対策」で相手チームにゴリゴリ突いて来られるはず。ここからどう修正して行くか。
- 引き続き、DenverのExtraman Offenseが極めて効果的。解説者のQuint Kessenich氏も指摘しているが、Denverに対しては、「ファウルしたらほぼイコール失点」。正確で速いパス回しで、DFを確実にスライドさせ、1対0を作って、正確なシュートで確実に得点している。ここまで高い成功率で得点が保証されると、トーナメントで接戦になった際に極めて強い。決して煌びやかなスーパープレーで得点する訳でもなく、ただただ基本に忠実で正確な、セオリー通りのプレー。それが一番高価的な得点源になっているという事実。EMOのメンバーは是非参考にしたい。
- Mandownで失点してはいるが、やはり、Notre Dame伝統の超堅牢ハーフコートDFは健在。ギューッと絞りに絞って、クリース前をパックし、基本に忠実なStick upと、首振りによる視野確保、コミュニケーションで、とにかく危険な位置にボールキャリアを入れない。リスクの高いOver the head check等はせずに、細かいフットワークでビタッと着いていき、確実に流し切る&GLEで押し出し切る。DFの選手たちがお手本にするならこういうDF。
2016年3月13日日曜日
NCAA 2016 #01 Denver @UNC
今年1試合目の観戦。地元North Carolina州Chapel Hillにて、Denver対University of North Carolina (UNC)。
家から車で5分なので会場にて観戦。
まあ今年もやはり地元UNCをadopted alimniとして応援ですかね。
YouTubeに動画がアップロードされていたので、転載。
1. Background (紹介)
Denverは去年の優勝校。90-00年代にPrincetonで6度のNCAA優勝を果たした世界最高のコーチ、Bill Tierneyを2009年にHead Coachに迎え、ラクロス不毛地帯から一気に躍進し、6年で全米制覇へ。
今年もPreseason RankingではNotre Dameに次ぐ2位に着けている。
対する地元UNCは去年Offenseの主力がゴソッと抜け、新しい布陣。Preseasonでは5位。80年代、90年代に4度優勝しているが、ここ25年は優勝から遠ざかっていた。UNCで選手として優勝を経験しているJoe Breschi氏が09年にHeadcoachに就任し、リクルーティングを梃入れする事により、再び強豪校として磐石な地位を築きつつある。
シーズン序盤の強豪校同士の大事な試合。
2. Recap (試合の見どころ)
見どころありすぎて全部書いてたらキリないので、敢えて大胆に絞ってポイントだけ。
試合としては点の取り合いで、最後まで取って取られて、手に汗握るハラハラの展開。UNCを応援する身としては最後まで心臓バクバク言いっぱなし。恐らく今シーズンが終了して6月に振り返っても、名試合の一つに数えられるんじゃないだろうか。最後の最後に大どんでん返しからのOT (Over TIme)、そしてSudden Deathでの劇的な幕切れ。ファンとしてNCAA Lacrosseを楽しみたいなら、正にこういう試合から入る事をお勧めしたい。
3. Skill (技術的に参考になる点)
こちらも、学ぶべき点が多すぎるので、毎試合敢えて鬼の絞り込みにより、3点に限定して注目ポイントを紹介。
4. Strategy (戦術的に参考になる点)
家から車で5分なので会場にて観戦。
まあ今年もやはり地元UNCをadopted alimniとして応援ですかね。
YouTubeに動画がアップロードされていたので、転載。
1. Background (紹介)
Denverは去年の優勝校。90-00年代にPrincetonで6度のNCAA優勝を果たした世界最高のコーチ、Bill Tierneyを2009年にHead Coachに迎え、ラクロス不毛地帯から一気に躍進し、6年で全米制覇へ。
今年もPreseason RankingではNotre Dameに次ぐ2位に着けている。
対する地元UNCは去年Offenseの主力がゴソッと抜け、新しい布陣。Preseasonでは5位。80年代、90年代に4度優勝しているが、ここ25年は優勝から遠ざかっていた。UNCで選手として優勝を経験しているJoe Breschi氏が09年にHeadcoachに就任し、リクルーティングを梃入れする事により、再び強豪校として磐石な地位を築きつつある。
シーズン序盤の強豪校同士の大事な試合。
2. Recap (試合の見どころ)
見どころありすぎて全部書いてたらキリないので、敢えて大胆に絞ってポイントだけ。
試合としては点の取り合いで、最後まで取って取られて、手に汗握るハラハラの展開。UNCを応援する身としては最後まで心臓バクバク言いっぱなし。恐らく今シーズンが終了して6月に振り返っても、名試合の一つに数えられるんじゃないだろうか。最後の最後に大どんでん返しからのOT (Over TIme)、そしてSudden Deathでの劇的な幕切れ。ファンとしてNCAA Lacrosseを楽しみたいなら、正にこういう試合から入る事をお勧めしたい。
3. Skill (技術的に参考になる点)
こちらも、学ぶべき点が多すぎるので、毎試合敢えて鬼の絞り込みにより、3点に限定して注目ポイントを紹介。
- 現時点での全米最高Faceofferの呼び声も高いDenver #9 Face-off SpecialistのTrevor Baptise (Sophomore/2年)のFace-offが鬼過ぎる。ほぼ全部取ってるねこれ。反応えぐい。Physical強すぎ。クランプ、体の入れ方、搔き出し、全てに於いて超一流。フェイスオファーの選手は擦り切れるほど見直してして参考にしたい。クランプ同士で拮抗した状態で、ボトムハンドをグリグリ動かしてStick headを捻じ込む技術等も素晴らしい。
- 今年のMVP候補筆頭、Denver #40 AT Connor Cannizzaro (Junior/3年)のオフェンスの個人技全般。アタックの選手は参考にしたい点が満載。特にXでのChange of pace, stop and go, change of direction, 所謂「ジグザグの動き」による相手DFの翻弄。GLE (Goal Line Extended)際での振り向きざまのシュートの技術。Quickness/agilityが素晴らしい。一人で確実に1対0を作り、スライドを発生させられるので、圧倒的にオフェンスの起点として効果的。
- 全体を通して鮮烈な印象を残したのが、Denver #33 OFMF Zach Millerの群を抜いたStick skill。NY州北部のNative Americanの部族出身。典型的なNative AmericanのStick skill。左手メインだが、インドア/Box lacrosse仕込みのキャッチング、スローイング、シュートの正確さと速さ。特に狭いスペースで、相手のプレッシャーを受けながらのシュートの鋭さには驚愕。Native Americanの象徴の後ろ髪の三つ編み二つをなびかせての飄々したステップからの鋭いシュート。クソかっけえ。
- 全体的に、やはりDenverのオフェンスの効率の高さが印象に残る。徹底してTheory通りに、辛抱強くポゼッションし、1 on 1で崩して、スライドを発生させ、確率の高い位置でのフリーのシュートを確実に作り出して得点している。Offense Coach Matt Brown氏の手腕。
- また、試合そのものの戦術ではないが、4年ぶりに見るDenverの層の厚さと多様性には驚かせられる。数少ない西部のDivision 1チームという事で、東海岸北部の伝統的ラクロス地域以外、特に、California, Colorado, Canadaの"3C"の地域出身の選手が多い。Bill Tierney氏のブランドをレバレッジし、競合の少ないラクロス新興エリアでポテンシャルの高い選手を確実に集めるというリクルーティング戦略が5-6年経って確実に競合優位性を築きつつある。10年前にこの状況を想像できた人はUSラクロスのCommunityにどれだけいただろうか?Tierney氏の先見の明には唸らせられる。
2016年3月12日土曜日
Inside Lacrosse Face-Off Yearbook 2016
新居に入居したので、いろいろオンラインで物が買えるようになり、早速2016年のFace-Off Yearbookを購入。もうシーズン始まっちゃってますが、ちょっとずつ試合見ながら勉強していきますかねと。
前回の在米時に見ていたのは2012年のシーズンまでなので、4年が経ち、ちょうど当時の1年生が卒業して、全学年の選手が入れ替わった状態。知らなかったタレントがゴロゴロいて、結構ワクワク。
焦らず、ちょっとずつ、できる範囲で、楽しみながら、学んでいきます。
ちなみにオンラインで販売しており、日本からでも購入可能。以前の記事でも紹介しましたが、NCAAを観戦する上ではもはやバイブル的存在。選手やチームの見どころ、去年の成績が解るので、試合を見ながら見るもよし、トイレに置いておいてちょくちょく見ながら研究するもよし。appとしてもダウンロードして読めるので、iPhone/iPadで電車で読むもよし。僕も現役時代には日本かわ買っていろいろ想像しながら、ワクワクしながら読んでました。
リンク
前回の在米時に見ていたのは2012年のシーズンまでなので、4年が経ち、ちょうど当時の1年生が卒業して、全学年の選手が入れ替わった状態。知らなかったタレントがゴロゴロいて、結構ワクワク。
焦らず、ちょっとずつ、できる範囲で、楽しみながら、学んでいきます。
ちなみにオンラインで販売しており、日本からでも購入可能。以前の記事でも紹介しましたが、NCAAを観戦する上ではもはやバイブル的存在。選手やチームの見どころ、去年の成績が解るので、試合を見ながら見るもよし、トイレに置いておいてちょくちょく見ながら研究するもよし。appとしてもダウンロードして読めるので、iPhone/iPadで電車で読むもよし。僕も現役時代には日本かわ買っていろいろ想像しながら、ワクワクしながら読んでました。
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2016年3月8日火曜日
ESPN’s 2016 Division I Men’s Lacrosse Schedule
遅ればせながらちょっとずつキャッチアップしてます…
毎年2月にアナウンスされる、今年のESPNの年間の放映スケジュールを転載。
以前と同様、強豪校の大事な試合はかなりがっちりカバーされている。
毎年2月にアナウンスされる、今年のESPNの年間の放映スケジュールを転載。
以前と同様、強豪校の大事な試合はかなりがっちりカバーされている。
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