2017年3月13日月曜日

NCAA 2017 #07 Hofstra @North Carolina

マジでクソだ…クソなパフォーマンスだ…泣きたいっすよ。もはや。先週1位のDenverをAwayで破ったUNC、HomeでHofstraを迎え撃った。が、ランク外の伏兵Hofstraにがっつりアッパーカットを喰らってノックダウン。11-9でまさかの敗北。これで4勝2敗。ランキングを大きく落とす事になるはず。マジかよ…残念過ぎるだろ…ガッカリだよ…

去年も序盤に苦戦し、3勝3敗で終わったな、となってから最後にTurnaroundして優勝してはいる。同じく序盤にHofstraにHomeで負けている。が、去年は最後に持ち直すだけの要素を持っていた。

今年のチームは、見ていて明らかに、Offenseの起点となるDodgerがいないという明確な、致命的な弱点がある。接戦になっても、結局ここが無いと試合の終盤に逆転の可能性を感じさせる攻撃が起こらない。(まああと今回は正直アホなTurn Overが多過ぎた。)

ちょっとこれは厳しいなー。と感じさせられた。うー悩ましい。応援してるチームが勝てないとマジ悲しい…それでも信じて応援するしかねえか…

2017年3月10日金曜日

NCAA 2017 #06 Johns Hopkins @Princeton

3月3日の試合。この時点で3位と快調のJohns Hopkinsが、長年のライバル校の一つ、古豪Princetonに乗り込む。PrincetonはHofstraに一敗を喫しており、ランク外。

試合は、大方のファンや関係者の予想を大きく裏切り、まさかのPrincetonがHopkinsをボッコボコに粉砕。18-7の大差で撃破。マジか。

Hopkinsは前週に3位のUNCを封殺し、こりゃ派手に勝ち続けるな、と思われた矢先。今回は油断したのか、良さが一切出ていなかった。

一方のPrincetonは、ここまでノーマークだったが、今回の試合を見て一気に考えを改めさせられた。今回の試合はまさに「大爆発」。結構いいタレントも多い。

印象に残ったのは、PrincetonのOFの何人かのタレント
  • #18 OFMF Austin Sims (Jr./3年)がミドルシュートで文字どおり大爆発。6得点。シュート力高い。2016年のU19でUSのキャプテンとして優勝を果たしている。このシュート力はかなりえげつない。
  • Canada出身の#25 MF Zach Currier(ザック= リア) (Sr./4年)が、FOとGBとダッジの崩しで、縦横無尽の活躍。中盤を完全に支配していた。FOで敢えてXで相手にクランプさせて、すぐにスティックチェックしてGBを拾うというアプローチで、ことごとくFOを取っていた。
いやー、Princeton、このパフォーマンスが毎回発揮できたら相当強いはず。

一方のHopkinsは、まじでどうしたよ。ま、油断、気の緩み、チームの相性みたいなとこですかね。Coach Petroは試合後激昂だろう…New JerseyからBaltimoreへの帰りのバスは葬式のような雰囲気になったんじゃないだろうか。

てな感じで、本当にNCAA Division 1 Lacrosseは、近年のラクロス競技人口の広がりと選手層の裾野の広がりに伴い、一部の上位校が独占する時代はとうの昔に終わり、上位20チームの実力がかつて無く高いレベルで拮抗しており、シーズンの序盤から接戦の名勝負や予想外の番狂わせが連発されるようになって来ている。いやーどんどん楽しく盛り上がって来てますなー!どこが優勝するのか本当に予想が難しい!

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2017年3月8日水曜日

NCAA 2017 #05 North Carolina @Denver

今週のUNCはColorado州Denverに遠征。15年王者Denver対16年王者UNCのChampion対決。

昨年はUNCのホームNorth Carolina州Chapel Hillで対戦し、Denverが勝利している。

現時点でDenverはMarylandと同立の1位。

UNCは先週Hopkins相手に大分残念なPerformanceで敗北を喫しており、6位に転落。なんとか立て直しを図りたいところ。

試合は予想に反してUNCが立ち上がりからリードし、13-9で盤石の勝利。

UNCが先週のHopkins戦と別人か?ってくらい集中して本来のパフォーマンスを発揮してきた。先週の不甲斐ない負けは何だったの...?Defending Championに相応しい、攻守に渡っての素晴らしいパフォーマンス。集中力/気持ち一つでここまで見違えるんかいと。
  • 上級生AT 2枚の得点源がしっかり活躍。右の大砲#1 Luke Goldstock (Sr./4年)とCanadian Lefty #45 Chris Cloutier (Jr./3年)がそれぞれ4得点1アシスト、2得点の活躍。
  • Hopkins戦で抜けていなかったMF陣が今回は活躍。きちっと1-on-1で相手をBeatして(抜いて)、崩して、自ら決める/シュートチャンスを作る、という仕事をきちんと出来ていた。特に先週若干動きが固かった1年生コンビ#6 Justin Andersonと#16 William Perryの2枚が再び1年生らしからぬ落ち着きと技術で活躍。それぞれ2得点と1得点。
  • あとは何と言っても昨年経験を積んでグッとコミュニケーションやスライドの判断、受け渡しが上手くなっているDF陣が安定の守り。
  • そして極め付けは#30 G Brian Balkam (Jr./3年)の神セーブ連発。17セーブで65%。かなりエグいシュートサクサクセーブしまくり。がっつりボール見切れてる感じ。頼もしい…
  • うん、この実力が発揮できればFinal 4行けるね!という感じ。
  • (あと、超余談だけど、相変わらずNikeのユニフォームカッコいいっすよね。今回のメットはマット(つや消し)加工のNavy Blueに水色でデカくマスコットのRamsesのロゴ入り。かっけえ…)
一方のDenverはちょっと意外に苦戦。
  • 思ったよりもダッジで抜ける駒がいないか?UNCのようにDF MFがデカくて、身体能力高くて、層が厚いチームと当たった際に、MFから崩せず、完全にOFが機能不全に陥る印象。やはりNative Americanで鬼Stick Skillを持っていたエースOF MFの#33 Zack Miller (Sr./4年)が退学でいなくなっちゃったのが痛いか。(記事によると、1年生の時点で子供さんがいたため、家族と一緒に時間を過ごすため、というのが理由らしい。やむ無し。)
  • まああとちょっとシュートの精度が低かったかなという感じ。
  • DFの1-on-1がちと弱いか?
  • FOは相変わらずクソ強いっすね。#9 FO Trevor Baptiste (Jr./3年)が引き続きビースト過ぎる。マジブルドーザー。Xでの単体での争いでは明らかに勝っていた。ただWingが拾い切れてなかったかな。
  • これでDenverは一敗目。首位から転落。今後どう建て直してくるか?
  • (超余談で、且つ失礼極まりないが、ぶっちゃけ若干ユニフォーム地味でださいっすよね…Warriorのユニフォーム部門のデザインだと思うんだけど、ちとOld Schoolでパンツの丈とか只のブロック体のフォントとか、袖の線の組み合わせとか…なんかなー。すいません。)
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2017年3月6日月曜日

NCAA 2017 #04 Yale @Maryland

Week 4の時点で全体1位のMarylandと8位Yaleの対決。

Marylandは去年優勝候補筆頭と目されながら、最後の最後でOver Timeに奇跡的な逆転によりUNCに優勝をさらわれ涙を飲んだ。上級生、特にATの4年生 3枚が丸々残り、「今年ことは絶対」の勝負の年。一方で、MFの1st/2ndの大部分がごっそり卒業で入れ替わってしまっており、そこがどう作用するか。

Yaleも学問の名門Ivy Leagueの一角だが、ここ数年、若き名将Andy Shayコーチの下急激に強豪校の一角に食い込んできている。20年前はPrinceton (当時のHC Bill Tierney氏は現Denver)、10年前はCornell (当時のHC Jeff Tambroni氏は現Penn State)がIvy League代表の強豪校だったが、時代は変わるもので、ここ数年はYaleとBrownが頭一つ抜けている。エースで去年のTewaaraton (MVP) FinalistのAT #2 Ben Reeves (Jr./3年)がハムストリングの怪我で欠場。見るのを楽しみにしていたので残念。

試合は素晴らしい接戦で、互いに譲らぬ一進一退の攻防。一時Marylandがリードするが、Yaleが食い下がり、最後は一点差でギリギリMarylandが逃げ切り12-11でMarylandが辛勝

引き続き、シーズン前半からハイレベルな素晴らしいラクロスが展開されている。

印象に残ったのは、何と言ってもMarylandのAT陣のレベルの高さ
  • 解説者のQuint Kessenich氏も、「今年のNCAA Division 1で最強のAT Unit」と評している。
  • 3人が4年生で、過去3年間、Final 4、準優勝、準優勝と、優勝まであと一歩と迫りながら涙を飲んできた。
  • 一つ一つの状況判断、シュートの判断と選択、Off Ballの動き、DFの引き出しと崩し、OF全体のコントロールなど、圧倒的な経験値の高さを感じさせる。
  • #1 AT Matt Rambo、#2 Colin Heacock、#25 Dylan Maltzの3枚。これまで3人で4試合58ポイント(Goal & Assist)と驚異の生産性を誇る。まあこのメンツ見たら相手DFはゾッとするよね…嫌だわーこの3人守るの。
  • 3人が3人とも極めて完成度が高い。全員抜けるし、シュートもクソ上手いし、フィードもやばい。ATだけの2-on-2、3-on-3でLong Stick相手にガンガン点取れる。恐るべし。
  • ATの選手はシーズンを通して見て参考にしたいAT Unit。

一方で、Marylandが悲願の優勝を目指す上でいくつか不安を感じさせられるのは、
  • MFのOF力、特にダッジでの突破力がやはりちょっと不安か。去年の主力が抜けてしまった穴が埋め切れていない印象。
  • チームDFが、悪くは無いんだけど、ちょっとまだ点取られすぎかなー。スライド行くのが遅いケースがいくつかあるような。去年も結局準決勝決勝でここが理由で失点している。
  • あと、やっぱりちょっとGが最強クラスじゃないよねと。
  • この辺の、「弱み」とまでは言えないが、「最強レベルじゃない」ポイントを、明らかに突き抜けた強さのATとFOでぐいぐい引っ張ってる感じですかね。

Yaleは、常にIvy Leagueのチームに共通するが、Recruitingの推薦で一定レベルの成績が求められるという足かせがあり、どうしても集まるタレントのレベルでハンデを負う事になる。一方で、賢くてロジカルでDiscipineに溢れたラクロスをしており、東大を始めとした「非体育推薦校」としては、「個の素材(サイズ/身体能力)で上回る相手に、チームとしてどう賢く勝つか」というチーム戦術やチーム作りに於いて学べる点が多い。この試合でも、必ずしもFlashyな華々しい個人技での得点ではないが、効率的でロジカルな点の取り方をいくつも見せている。

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2017年3月4日土曜日

NCAA 2017 #03 Johns Hopkins @North Carolina

観戦3試合目。先週Loyolaに劇的勝利をあげ、3勝0敗で全体4位にまでランキングを上げてきているHopkinsが、我らが地元University of North Carolinaを訪れての試合。

家から近いので会場で観戦。さすがに昨年のDefending Championと、全米でも最も多くのラクロスファンを要するHopkinsとの試合とあって、会場は珍しく満員。2月下旬の温かいNorth Carolinaの青い空の下、レベルの高いラクロスを観戦出来る幸せを噛み締めつつ。

結果は13-5でHopkinsの圧勝。手強い相手だと思って居たが、まさかここまで差が付くとは。会場に駆けつけた地元UNCファンもがっかり。

が、改めて、先週のLoyola戦に続き、Hopkins今年いいな!
  • まず、DFが文句なく鉄壁。Close DFの3枚が全く抜けない。
  • Michiganから院生として転校して活躍中のG #4 Gerald Logan (院生)がまたしても素晴らしいBig Saveを連発。UNCの数少ないシュートをことごとくキャッチ。
  • あと、OFのTalentが目立った。今年のHopkinsは去年に比べてもOFの火力がアップしている印象。
  • 引き続き司令塔、8人兄弟姉妹全員がNCAA Division 1というエリートラクロス一家Stanwick家の、#32 AT Shack Stanwick (Jr./3年)が相変わらずの活躍。
  • Hopkinsは4勝0敗と最高の出だし。一気に3位にまで躍進。今年のHopkinsはFinal 4期待出来そう。
ちょっとUNCは4試合目にして、強豪を相手に、今まで見えていなかった弱さが露呈した印象。
  • 強いDFと対峙した際に、OFで、ダッジで抜ける選手がいない。去年抜けた主力は数人だが、その数人が結構最後の頼みの綱として気合いでダッジで抜ききっていたため、残ったメンツではHopkinsクラスの硬いDFを相手にした時に、崩せる駒がいない。ATも、上級生2枚がでかいシューター+下級生Feederなので、純粋なDodgerが不在。一年生MFコンビも、能力は高いが、まだ試合を背負っていくだけの経験値は無い。誰かStep upしないと厳しい。
  • なんででしょ。昨年Final 4で大活躍して優勝の原動力になったG #30 Brian Balkam (Jr./3年)がセーブ率38%と完全に調子出ず。
  • うーん、ちょっとこれは今後上位校相手にして苦戦するかなー、と予感させる内容。まあ、あと後半は正直点差が付いてしまい集中力切れてますな…
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2017年3月3日金曜日

NCAA 2017 #02 Loyola @Johns Hopkins

今シーズン2試合目の観戦。2月18日、伝統的Lacrosseのメッカ、Maryland州Baltimoreの地元、目と鼻の先にあるライバル2校。Johns HopkinsがLoyolaを迎え撃つ。双方開幕以降上位にランクされている。

シーズン序盤からレベルの高い素晴らしい試合。堅いDefenseに定評のあるHopkinsの試合にしては珍しく、立ち上がりから殴り合い、点の取り合いの展開に。リードして、追いついて、追い抜かれて、の繰り返し。

最後は13-13の同点OTから、先週に引き続きJohns Hopkins AT #55 Joel Tinney (Jr./3年)のFlip fakeからの決勝点でHopkinsが劇的勝利。これでシーズン開幕から3連勝。

いやー、見所満載でハラハラドキドキの素晴らしい試合でした。

いくつかポイントを絞って印象に残った点をいくつか。
  • Johns Hopkins今年強いな!思っていたよりも明らかにいい。伝統の硬いDFが、去年は若干未完成だったが、今年はメンツが固まっている事もあり、大分安定してきている。去年若干火力に欠いていたOFも、全体的に経験値が高まり、明らかによりアグレッシブに、攻撃力を増している。今年は上位行くかもね、という予感。
  • エースATの対決。Loyolaのエースは去年Freshman of The Yearの#7 Pat Spencer (So./2年)。視野、フィード力、1-on-1、2-on-2の巧さを発揮。特に2枚目を引き出して、確実にフリーを作る技術は素晴らしい。Johns Hopkinsの司令塔は#32 Shack Stanwick (Jr./3年)。こちらも職人の仕事。二人ともMarylandのラクロス超名門高校、Boy's Latinで2/3年でAT duoを組み、National Ranking 1位を達成したチームメート。二人とも今年のNCAA LacrosseのトップATとして常に話題の中心に居続ける予感。
  • Hopkins #91 DF Nick Fields (Sr./4年)の個としてのDFの強さが際立った。相手エースのSpenserを、バシッと脚で着いて、特に後半に掛けて一切抜かせず、ほとんど仕事をさせていなかった。身体能力の高さ、角度や間合いのマネジ、ステップワーク、全てに於いて非常に完成度が高い。US代表DF出身のCoach Petroの作品といった感じだろうか。
  • 双方のGの活躍が印象的だった。Transitionとシュート数の多い展開だったが、両Gとも要所要所でBig Saveを連発。特に敗れはしたものの、Loyola G #0 Jacob Stover (So./2年)はかなり気持ちの入った好セーブを連発。去年は1年生にしてNCAA Division 1全体で8位のセーブ率を残したものの、準決勝で緊張からか調子が出せず、UNCに負けてしまったが、今回の試合では本来の実力を発揮した印象。父親は地元NFL (プロフットボール) Baltimore Ravens元キッカー。息子には大事な場面でのメンタルについて子供の頃から英才教育をしていたらしい。
いやー、いずれにせよ、シーズンの初っぱなからかなりレベルの高い熱い試合!やはりNCAA Lacrosseはいいですな!

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