2010年8月23日月曜日

MLL 2010 Game Review vol. 04 準決勝

昨日の準決勝、双方予想外の結果に。

1試合目: Boston Cannons-Chesapeake Bayhawks

大方の予想を裏切り、13-9でBayhawksが勝利。GoalieのChris Garrityが神懸かったセーブを連発し、前半終了時で10対3のリード。結局後半もそれを守りきり手堅く勝ちきった。LSMのKyle HartzellとP.T. RicciがBostonのPaul Rabilを0点に抑える活躍。Bostonの良さを消し去った。Team USAの大黒柱を複数要したBoston。Paul Rabil, AT Ryan Boyle共に、いまいち本来のパフォーマンスを出し切れてないように見えた。こちらはTVのESPN2で放映されてたので、DVDで梅ちゃんに送ります。

Inside Lacrosseの試合の詳細

2試合目: Denver Outlaws-Long Island Lizards

TVではカバーされず、Online放送のESPN3にて。これまたDenver有利の予想を裏切り、Long Island Lezardsが16-12で危なげなく勝ちきった。

無名大学Washington College出身でMLLに入ってからブレークしたベテランATのStephen Burgerが6得点の大活躍。Denverのリーグ最強ゴーリーの一人、Jesse Schwartzmanを攻略した。こちらも、Denver大黒柱のAT Brendan Mudorf, Drew Westervelt, MFのMax SeibaldなどTeam USA組がいまいち本来の活躍を見せられず。

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2試合を見ての感想

そんなに単純な話じゃないし、いろんなその他の要素も作用してるはずなので一概には言えないが、乱暴に言い切ってしまうと、WLC yearの今年、結局、Team USAのメンバーへの依存度が高かった1位と2位のBostonとDenverが準決勝でこけ、逆に代表入りを逃した選手が多かったChesapeakeとLIが決勝に。USAのメンバーは間違いなくWLCに向けてピーキングをしていたはずで、試合を見ても明らかに疲れており、本調子ではなかった。一方のWLC不参加組は順調にコンディションを整え、気持ち的にも戦術的にもこの準決勝に照準を合わせ、正に今週にどピークを持って来れている。何とも皮肉な結果に。

(あまり表立っては声を上げないが、現状のMLLのシーズンのど真ん中でWLCをやるというフォーマットに対しては文句を言いたい選手とファンはかなりいるはず。そもそもMLLが世界のラクロスの頂点であることは間違いなく、決勝のUS-Canadaのメンバーのほぼ全員がMLL。ラクロス全体の利益を考えたとしても今のスケジュールは明らかにタイミング的に無駄/機会損失が大きい。何でMLL終了後にやらないんだろか。)

まあ、そうは言っても、基本的には、実力のバラつきの大きいNCAA LacrosseやNBAなどとは違い、6チーム全ての実力が高いレベルで拮抗した接戦のリーグ。正直6チーム全てに優勝の可能性があり、どこが優勝しても驚きは無い、と言うのがボトムラインだが。今日の決勝はChesapeake-Long Islandという、2001年の第一回大会決勝、02、03、05と過去4回実績のある伝統のカード。10年間に渡りお互い犬猿の仲。これまでは2勝2敗。昨日の2試合を見た限り双方非常にコンディションはいい。好試合に期待。

いたる@13期

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