2016年4月3日日曜日

NCAA 2016 #03 Johns Hopkins @Virginia

3月27日(日)のJohns Hopkins at Virginiaの試合。Virginiaのホーム、Charlottesvilleにて。

1. Background

過去四半世紀に渡って長くラクロスの世界を引っ張ってきた伝統校の双璧。多くの伝説的US代表選手、MLL選手達を輩出してきた2校。

Virginiaは2011年にエースでTewaaraton Trophy Winner (MVP)のAT Steele Stanwickを擁して優勝して以来、NCAAではFinal 4に到達しておらず、長きに渡る低迷期に突入。今年はPre-Seasonで7位と、復活の兆しを見せている。

Johns Hopkinsも、長らくラクロスのメッカとして知られてきたMaryland州Baltimoreを本拠にし、80年代に複数回優勝し、最強の名を欲しいままにしてきたが、その後低迷。2005年、2007年に、後に世界最高のラクロスプレーヤーとも言われるMF Paul Rabil擁して2度優勝。その後また10年近くタイトルから遠ざかってしまっている。

双方に言える事は、やはり昔と違ってラクロスがKids/Junior世代で大幅に拡大してしまった事で、昔のように限られた数の有力選手を幾つかの強豪校が独占する、という状況が崩れてしまい、あらゆる学校にNCAA Division 1の一線で活躍できるレベルの選手が溢れてしまった事による、"Parity(戦力均衡)"の時代に突入して以来、苦戦が続いているという点。その辺の歴史的な背景、アメリカラクロス界のMacro Dynamicsを勘案すると、この試合に対するいろいろな示唆が見えてくる。

ちなみに、両チームに、数年前のエース級のATの弟の選手がいる。4-5年前にNCAA Lacrosseを見ていたファンにとっては懐かしい名前。

Virginia #32 AT James Pannell (Sr./4年)は、Cornell 2013で準優勝経験者、現MLLのRob Pannellの弟。見た感じ、兄ほどのぶっちぎった選手ではないが、それでも尚Xからの1-on-1や視野は安定している。

Hopkinsの#32 AT Shack Stannic (So./2年)は上記のVirginia出身のSteeleの弟。兄同様、今時珍しいTraditional MeshのStickを使っているのが印象的。こちらも兄ほどのインパクトは感じないか。

Hopkinsは名物HC、鬼軍曹のCoach Dave Pietramala氏が病気で欠場中。Assistant Coachによる陣頭指揮。

2. Recap

はいまたクソ面白い。また取って取り返しての点の取り合い。シーソーゲーム。そしてOver TimeからSudden Deathでの劇的な幕切れ。

なんか、明らかに、5-6年前と比べても、接戦、そしてOver Timeの数が増えている。(おそらく統計的に証明できるはず。)戦力均衡の影響がこの辺にも出ているのだろう。NCAA Lacrosseがより面白くなるという意味では素晴らしい限り。

3. Skill

全体的に、ATの選手達のXからの1-on-1からの振り向きざまのシュートが印象的。解説者で元Hopkins/MLL ATのRyan Boyle氏が、何度かコメントしているが、やはり試合中に、我慢して最後のもう一歩表側に踏み出す/走る事で、角度/シュートコースが大きく広がり、ニアだけでなくファーにも打てる事になり、シュート成功率が圧倒的に上がるというコメントが印象的。

あとは、Virginia #1 MF Greg Coholan (Sr./4年)のQ2のシュートが速過ぎて鼻血出そうになった。

Hopkins #8 LSMF Patrick Foley (Fr./1年)のFOでの活躍、そこからのOF参加とフィードを受けての得点が印象的。Under 19代表との事。Long stickが速攻後に残ってOF参加するシーンが更に多く見られるようになっている。

てな感じっすかね。いやいや、なかなか楽しめました。


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