2011年4月11日月曜日

IL Podcast Syracuse 4年 #23 MF Jovan Miller

IL PodcastでSyracuse #23 MD Jovan Miller (Sr)のインタビューが載っており、興味深く、選手や一ビジネスパーソンとしても学びの多い事を言っていたのでクイックに印象に残ってる範囲で紹介(リンク)。

同学年で同じMFでMLL上位指名のVirginiaのShamel Brattonのリーダーシップが疑問視される中、高いintegrityとリーダーシップ/人間力を感じさせられるコメントだったので。Big City Classicの会場で試合を見た感じでも、練習、フィールドの上で、そしてベンチで、チームを鼓舞し、チームのために貢献しようという姿勢が全身から伝わって来て、勝てる選手のメンタルのあり方として非常に参考になると感じた。

ちなみにJovan Miller、動画を見ている選手の皆さんは散々実感されている事だと思うが、ビジュアルが超カッコいい。動きがプロのアスリートっぽくてカッコいい。ストライドが大きく、モーションがダイナミック。同じくSyracuse 4年の#4 Jeremy Thompsonと並んで二大見た目番長って感じ。Face Off Classicでも、Big City Classicでも、会場でこの二人はsweetオーラをどっぷり漂わせていた。

自分たちSyracuseの4年生にとって、優勝する事の意味
  • ILの今月号でも特集されていたが、Syracuseの4年生は7人ものMLL指名選手を抱える、One of the best senior classes in NCAA lacrosse historyとも言われる代。#11 LSM Joel White、#15 G Galloway、#40 DF John Lade、#4 MF Jeremy Thompson、#28 AT Stephen Keogh、#9 OFMF Josh Amidonら、ギャグか?ってくらい分厚いタレントが揃っている。仲も良く、一緒に生活や行動を共にしている。
  • そんな彼らは、1年生、2年生の時に全米制覇を成し遂げており、NCAAでは非常に珍しい4年間で3回優勝を目指している。それに関する質問に対する答え。
  • 「メディアは、自分たちが既に2度優勝を経験していると言うが、自分たちにはその意識は無い。あれはDan HardyやSteven Brooks、Kenny Nims、Mike Leveille、Sid Smith、Matt Abbottら偉大な先輩達が成し遂げた物。」
  • 「自分たちはまだNCAAでは「何一つ成し遂げていない」。大きな大きな、「やり残した仕事」を抱えている。だから、自分たちは自分たちとして今回の優勝を成し遂げなくてはならない。」
  • 「去年のArmyによるアプセットと一回戦敗退は本当に残念だったが、4年生7人で、絶対に今年こそは優勝したいという想いの下に一つになり、全てを捧げ、目の前の試合一つ一つに全力を尽くして行く。」
DFMFから一人前のMFへの成長/脱皮
  • 「自分は入学した1年目はDFMFで出ていたため、多くの関係者やファンから、「凄く成長してOFもやれるようになった」と見られているが、自分的にはどちらかと言うともともとOFも出来たが、その都度チームにとって最も求められていることをしているだけ。
  • Syracuseに入学して解ったが、ラクロス界で最も人気もあり、歴史もある伝統的このチームでは、フィールドに立つ選手に求められるもの、期待されるもののレベルが極めて高い。活躍すればヒーローだが、期待に答える活躍が出来なければ叩かれる。
  • 入学した当初は、MFにはDan Hardyがいたり、Steven Brooksがいたり。MFのオフェンスには十分なfire power(攻撃力)があった。その中に1年生の自分が入って行った所で、それを越える活躍が出来ないのは明らか。チームに求められる役割であるDFMFに集中するのは当然の判断だった。
  • その後チームは自分に何を求めているのか解らなくなったりして悩んだりもしたが、徐々にオフェンスでの役割も与えられ、それに答えられるようになり、今の立場にいる。」
  • (→チームに求められる物を理解して、そこで貢献して行く事が結局自分の為になるという例だと感じた。でも、Jovanもそうだったように、その過程でもちろん「そもそも何が求められてるんだ?」「これが俺のやりたい事なのか?」と誰もが悩んだりする訳で。皆そうやってリーダーへと育って行く訳で。これ、社会人になって仕事で、プロフェッショナルとしてやっていく上でも凄く共通するなと感じた。)
メンタルの大事さ
  • 「外から見ているファンの皆さんに最も伝わっていない/理解されていないことの一つが、メンタルの重要さ。
  • 技術もフィジカルもチーム戦術ももちろん大事。当たり前。
  • だが、ご覧の通り、今のNCAAラクロスは極めてcompetitiveな混戦状態。全体のレベルが上がり、下位のチームと上位のチームの差がどんどん小さくなり、いつ何時でも油断出来ない状況。簡単に格下に足下を掬われると言う事が起こり得る。そしてそれはSyracuse自身が最も良く解っている。リーグ戦で勝ち残る事、そしてプレーオフでそれを維持して優勝する事は本当に難しい。
  • 実は、結局最後に一番大事なのは、勝負を分けるのは、メンタルであり、マインド。この『心』の部分がこのNCAA Lacrosseの90%を占める。技術やフィジカルはお互いある意味限界近くまで磨ききっている。そんな中、長いシーズンを通してパフォーマンスを維持し続け、結局最後の最後にこれだけ競った状況で試合を分けるのはメンタル。試合にどういうマインドで臨むか、試合中にどういうメンタルの状態を維持出来るか。それこそが実は最も大事な事。それを自分たちは十分に解っているし、その前提で戦って行く。」
最後の部分、痺れた。今シーズンここまでSyracuseが1点差やOver timeの危機を何度も経験し、その全てに勝って来ている点にも影響している気がする。ここが解っていて、且つ本気でそこに取り組んでいるチームは間違い無く強い。(優勝して欲しいな...Syracuse...)

全体を通して、今回のインタビューに限らず、毎回彼のコメントに触れる度に感じられるがこの手の、一人の人としてのmaturity(成熟度)の高さ。心の大事さを解り、感謝したりrespectすることの価値と意味をよーく解ったアスリートであると言う事。見習いたいなと感じる。(あと単純に素直にカッコいい...)

実は、MLLを見ていて感じるのは、強いチームに共通するのは、スター選手だけではなく、泥仕事/チームに求められる仕事をしっかり出来る脇役の選手が揃っているチームが一番強いと言う事。成功した10年US代表と失敗と言われた06年US代表の差もそこ。恐らくJovanは正にその土台の部分で相当貢献出来る選手に育って行くはず。

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