2011年4月19日火曜日

NCAA 2011 Game Review vol.21 Georgetown @Notre Dame

クイックにアップデート。週末にDukeがVirginiaを破った。CornellはSyracuseに勝つし、DenverはDukeに勝つし、UNCはMarylandに勝つけどDukeとVirginiaに負けて、もう、何が何だか全くわっげわがんね。な感じになって来た…気が付けば無敗はNDだけ。でもNDは強いチームはDukeとしかやっておらず、Georgetownなどとも僅差のゲームを演じており、30日のSyracuse戦がどうなるかもわからない。もう、ひっちゃかめっちゃかの超混戦状態に突入してきた。ぶっちゃけ、どこが優勝するのかもうよう解らん感じになって来た。マジで。

(僕が個人的に一番実力見合いで正しいと思っている)QuintのBest 20とその解説

なんで今年はこんな事になっちゃってるんだろうか?さくっと5分頭を使ってみる。
  • 大前提としての、トップ校以外の中堅校/下位校の実力のここ数年での急激な底上げ(特にDenverとか。UNCもある意味)。また、トップレベルの10校の実力が、限界まで突き詰められ、今のルール/仕組みを前提として一大学チームが強くなる事が出来る飽和点に近づきつつある事。5-10年前までは、そうは言ってもCuse, Hops, UVAは別格、みたいなのがあったが、上位10チームがかなり近いレベルにまで、理屈上大学4年間で到達し得る限界まで突き詰めきりつつある。そしてその裏にあるキッズ/ジュニアレベルでの爆発的競技人口拡大と実力向上。これは今年に限らずロングタームでの構造的変化。そしてこのレバーの持つインパクトがおそらく一番大きい気がする。
  • 次に、これまた高校レベルの質/量が上がったことによって生じている現象だが、1-2年生が入学して1-2年にチームの戦力にかなり大きなインパクトを与えるようになってしまっている。要は高校までにかなり選手として完成された状態で入ってきている。これにより予想がやりにくくなり、弱いチームが次の年に一気に強くなるということが頻繁に起こっている。
  • それと、もう一つ勝敗や順位を読みにくくしている要因として、怪我の影響。UVAのDF LovejoyやUNCのHolmesやMF陣、HofstraのSerlingなど、シーズン開幕前に戦力としてカウントされていた主力が抜けたりすると、ごっそり戦力が落ちたりしている。これはさすがに読めない。Quintが以前、互いにフィジカルを高め合っている結果、試合でのコンタクトや動きが更に激しくなり、怪我のリスクが上がっていると指摘していた。(自分達がウェイトしてるから怪我すると言ってる訳じゃなく、相手がウェイトをしてるからこっちが怪我し易くなってるという話。で、それを防ぐためにこっちもウェイトしっかりやって、結果お互い突き詰める結果お互いの怪我のリスクが上がるって言う。まあ、コンタクトスポーツとしてのあるべき姿だ。)

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NDは開幕戦のDuke以来の放映。ここまでSyracuseと並び、負け無しで堂々の2位(これ書いたのSyracuseがCornellに負ける前)。Georgetownは結構危険な相手。

一言で言うとこの試合はDFとGの教科書。マンツーでシステムでしっかり守る。タイトにパックして、スティックアップし、スライド、スライドのスライド、その後のカバーまでしっかりやり、とにかく徹底して危険なエリアでシュートを打たせない。遠い所、角度の無い所からのシュートのみに限定し、Goalieがきっちりセーブする。

DFのMLL指名組二人、#35 Kevin Ridgway、#32 Sam Barnesがでかいし、きっちりしてるし、攻められん...Goalieの#1 John Kempが、去年のScott Rodgersの穴を十分に埋める活躍をしている。異様に落ち着いてるし、手堅い。

もしかしたらDFはSyracuseより上、NCAA Div 1最強かも知れないと感じる。毎回5-6点に抑えている。そりゃよっぽどOFがこけなきゃ負けやしないよなと。

全体的にNDのATが去年から比べても明らかに成長している事が感じられる。去年までは分厚いMFに比べるとATは穴、と言う感じだったが、今年は結構ATも危険な感じになってきている。

MFは相変わらずMLL上位指名組の#33 David Earlと#28 Zack Brennemanのコンビが柱。特にEarlのversatility(マルチプレーヤー)っぷりが相変わらず尊敬に値する。守って、拾って、走って、点取って。コーチとしては是非とも手元に置いておきたい一人。

NDが手堅く勝利して無敗を守る。4月30日(土)のSyracuse戦が無敗同士の長上決戦。Tournament決勝の前哨戦になる可能性が濃くなって来た。


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