2011年4月22日金曜日

NCAA 2011 Game Review vol.22 Johns Hopkins @Madyland

クッソあちい。この試合。どんだけ名勝負製造機なんだ今年のNCAA Div 1は...って毎週書いてる自分がいるが、だってホントなんだもん...明らかに去年と比べて激熱な試合の出現率が上がっている。1-2点差、Over timeの試合が異様に多い。テレビで放映される試合がそうだってのもあるが、放映されてない試合も。明らかに上位15チームくらいが激しく拮抗しており、三すくみの団子状態みたいな勝敗の関係が多数出ている。正にParity(実力拮抗)の時代。

にしても、Hopkins...インプレッシブ過ぎるだろ...マジで想像を越えて来るこのチームは...決して完璧じゃない。まだまだ穴はある。でも、10人のスタメンのうち8人が1-2年生のチームだぞ?と。ATにも2年がいて、MFは1stは2年2人+1年。2ndも主軸は2年。DFも2年2人+1年。Gも2年。で、現時点で3位。ってことは...来年再来年、確実に優勝候補筆頭に躍り出て来ると言う事だ。ついに過去2年落ちぶれていたHopkins復権の時が見えて来た。明確に。

実はこのHopkins-Maryland、ラクロス界最大のRivalry(ライバル関係)。100年以上続く伝統の一戦。長きに渡るアメリカンフィールドラクロスの総本山Maryland州に拠点を置く2チーム。小さな私立大学Hopkinsと大型州立総合大学Marylandという関係。70-80年代のHopkins全盛期にはHopkinsが圧倒。去年はMDが一点差で勝利。

今年超アッチい名勝負に。というか過去の百数試合の中でも指折りの名勝負なんじゃないだろうか。雨の振る中の激闘。前半はMDが得意の波状攻撃で先制。後半Hopkinsがハートの強さと地力で追いつき、最後は一進一退の攻防に。OTのEMOでJHU 4年の#42 AT Kyle Whartonがクイッとヒッチのシュートフェイクから一本中に切り込んで鬼の左シュートを突き刺し、ゴールから雨水をスプレーの様にバッ!と飛び散らせて超カッコいいフィニッシュ。感動した。

いくつか印象に残った点は...

JHUがガチンコ真っ向勝負を挑んだ。若いJHUはシーズン初期、特にSyracuse戦等で見られたように、敢えてタイトにconservativeに、スローペースの試合展開を心がけていた様に見えるが、ここの所、Virginia戦の勝利、今回のMaryland戦と、スローダウンを過度に狙うことなく、真っ向から走り合いでぶつかりに行き、力で勝っている。すげえ。ガチで。

両チーム4年生のハートの強さ。大事な場面で4年生たちが気持ちで決めている。強くてしなやかな揺らがぬメンタルで、過去のミスや未来の勝敗/結果に捕われる事無く、今やるべき事に集中し、大きなセルフイメージを最後まで維持し、競った大事な場面でこそ自分たちの実力をしっかり発揮してきている。スポーツ心理学の教科書として非常に見習いたいと感じた。

個別のプレーで特に印象に残った点

後半3QJHU 3点目のMF #31 John Ranaganの肩を当ててのフィードto Chris Boland。ぶつかってからの身体の使い方が上手い。敢えてDFとの接触を避けるのではなく。

4Q JHU #45 AT Zach PalmerのBTBのロングシュート。有り得ねえ。完全にNLL。Carcaterra曰く「Are you kidding me!?」超インドアラクロス。こういうCanadianの器用なポイントゲッターが一枚いると本当に全く違う。

MD 10点目#27 Ryan Youngキャプテンの気合い。気持ちで決める。

MD 11点目同点弾。今シーズンここまで怒濤の活躍で得点でチームを引っ張る#19 OFMF Joe Cummings、マジか。もう解説とか要らねえだろと。

ESPNのハイライト(リンク


ILハイライト


にしても、どっちが勝っても全くおかしく無い試合だった。Play offで再戦することになったとしたら全く解らない。両チームFinal 4に進んでくる可能性は十分にある。プレーオフがいよいよ楽しみになって来た。

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