2017年5月14日日曜日

NCAA 2017 #09 Tournament 1st Rd Duke @Johns Hopkins

トーナメント一回戦、Duke対Johns Hopkins。HopkinsのHome、Maryland州BaltimoreのHomewood Fieldにて。

19-6でDukeが圧勝。(Box Score)
  • Dukeは例年通り、シーズン序盤は学習/成長に目的を置いて、格下にポロポロ負けて苦戦するも、必ずシーズン終盤からトーナメントに掛けてグッとPeakingし、完成度を高めて来る。正に今年もこれ以上ないタイミングでパフォーマンスのピークを迎えている。去年以上に全体が有機的に機能している。こりゃFinal 4確実だな。
  • Hopkinsは逆に、シーズン序盤に調子が良く、今年は復活の年か?と思われたが、その後グラグラし出し、低迷。シーズン終盤に掛けて下降線を辿ってしまった。大事ですな。ピーキング。
  • Hopkinsは何と言ってもTurn Overが多すぎた。数少ないポゼッションの機会を、どうした?というような凡ミスで失ってしまうシーンが散見された。Coach Petroが顔を真っ赤にして激昂するシーンが何度も映された。
  • 加えて、試合前から心配されていたGoalieが予想通り穴になってしまった。元々Starting Goalieが安定せず、2枚回しで戦って来た。が、そのうちの一枚、#4 Gerald Logan (院生)がAcademicの理由(試合出場に求められる成績に達せず)で出場停止に。試合中盤で、これまでほんとんど出場経験のなかった3枚目のGoalieに変わるも、Dukeの怒涛のシュートを止められず。完全に崩壊してしまった。
  • Dukeは、いやー、強かったっすね。何と言っても司令塔でエースの#14 AT Justin Guterding (ジャスティン=ターディング) (Jr./3年)が、4得点6アシストで10点を演出する大活躍。視野、引きつけてのパス、ダッジ、シュート力、全てに於いて非常に完成度の高い実力を見せつけた。
  • あとは、やはりDukeはACC (Atlantic Coast Conference)ならではの、サイズとフィジカルと身体能力の平均値の高さが明らかにHopkinsと比べて際立ったかなと。特に中盤の機動力/走力と当たりの強さの差があった。
Hopkinsもシーズン序盤は調子が良く、今年は行くか?と期待されながらも、結局今年もTournament 一回戦で姿を消す事に。だんだん20世紀前半から80年代までの往年の強豪としての地位から、「古豪」、「昔は強かったんだけどね…」というポジションの学校になりつつある。2005年と2007年に一度復活を成し遂げるも、その後結局再び優勝の気配を感じさせる事なく10年以上が過ぎてしまった。学校としても正念場か。

やはりNCAA Division 1 Lacrosse自体が、ここ20年でマイナースポーツからメジャースポーツの一角にのし上がり、ジュニアレベル競技人口が爆発的に増え、Marylandエリア以外でもLacrosseがメジャーになった事で、一部の伝統的強豪校がタレントを独占していた80-90年代から2000年代前半までの流れが大きく大きく構造変化してしまった。HopkinsやPrincetonのように、学校としての規模が小さく、学問としての要求も高い学校はどうしてもハンデを負ってしまう事になる。

2 件のコメント:

  1. いつも楽しく読ませてもらってます。初めてなうえに今更ですがコメントさせてもらいます。

    個人的にJHU推していたので残念でした。終始流れがつかめない展開でしたね。つなぎめでやられてしまうところが今の東大に重なりました。どうしてもセットofdfばっか目が行きがちで抜け落ちてしまうんですよね。
    それと専門職の重要性が再認識させられました。

    佐藤隼@31期 http://bluebullets.tokyolax.com/2/?page_id=2601

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    1. 隼、申し訳ない!そもそも「公開待ち」コメントの項目をクリックしないとコメントが見られない事をすっかり忘れてて、コメント頂いてたの気づいてなかったよ!今読んだっす。有難うね!Nice talking to you last week! いたる

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