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5月の開幕から3ヶ月近く。レギュラーシーズン12試合のうち10試合が消化され、残り2週間。各チーム/選手のシーズンを通してのパフォーマンスがほぼ出そろった状態。
いくつか面白いと思った点/コメント。
- 以前から予想されていた通り、10年に一度のタレント密集学年。試合を見ていても明らかにルーキー達が大きなインパクトを与えているのが解る。ここまで1年目の選手たちがMLLを席巻したのは未だかつて見た事が無い。それだけインパクトの大きい、今後のMLL、そしてUS/Canada代表を引っ張って行く代である事が解る。
- 特に注目したいのが、ドラフト下位(48人中30位以下等)で指名されたメンバーが結構活躍していたりする点。活躍度で1位のJeremy Boltus (Army)なんて、43位。活躍度5位のBrian Karalunas (Villanova)なんて35位指名。NCAAでトップ校にいなかったが故に下位指名された実力者達が一気に才能を開花させたケース。
- 逆に、SyracuseのAmidonやMarylandのRyan Youngなど、「あれ?どこ行っちゃった???」というケースも。Bratton兄弟に至っては上位指名されながら結局MLLではプレーしていない(LXM PROに行っちゃった...Shamelを一巡目指名したBostonは歯がゆい思いだろう)。
- そうは言え、選手登録ギリギリにいる選手たちは来年以降新人が入って来ると、席を失いチームからリリースされるはず。そうなると、来年から参入するNorth CarolinaベースのCharlotte HoundsとOhioのColumbus MachineによるExpansion Draftの対象になり、新天地で意外と活躍、なんてことにもなり得る。いずれにせよClass of 2011はラクロス界に大きな大きなインパクトを残し続けることは間違い無い。
以下、Quintの評するtop performer rookieたち。
1. Jeremy Boltus (Army), Hamilton AT
- 27 point to lead all rookies. って。思った以上に実力がある。10年のSyracuse upsetを含め、Armyが大物喰いを繰り返したのには理由があったんだとよーく解った。
- Casey Powell's entry into the Nationals roster will only help his stats. とのこと。
- Boltus remains the front-runner for Rookie of the Year after being selected at No. 43 in the collegiate draft in January of 2011.
- 彼が一番の驚き。明らかにNCAAよりもMLLの方がハマっている。これは予想していなかった。
- ミドルシュート職人もここまでイッちゃったレベルで極めきると、トップレベルでも強力な武器になるのか。シュートが上手過ぎる。モーションが速いし、コースがやばい。加えて意外とクリースが上手い。
- 機動力が無いのが痛いかな?と思っていたが、Ned Crottyがガンガン動くのであんまし関係無かった...なるほど、別にAT全員が全部出来る必要無いのか、ある程度尖って行くって価値の付け方もあるのかと気付かされた。
- ある程度予想していたが、予想以上。守って、拾って、走って、点取って、のマルチっぷり。ハーフコートの1 on 1 OFも思った以上に強い。Matt Abbott (Syracuse 09)みたいな感じになるのかな?と思っていたが、ぶっちゃけAbbott以上のインパクトを与えている。
- 前半ボロボロだったが、後半グインッと良くなった。そして、何と言ってもあのずば抜けたアウトレットパス。異様に早くて、速くて、正確。これがMLLでNCAA以上に強力な武器である事が判明しつつある。来年再来年レジェンドになってくはず。
- 35位指名でこの活躍っぷりって。LIオイシ過ぎ。しかしなんなんでしょね。この人の凄さは。明らかにサイズでは一段落ちる。恐らく画面で見る以上に機動力やスタミナ、一瞬の伸びを生む下半身の強さみたいなもんがあるんでしょうな。GB異様に拾うし、機動力高いし、要は、超便利っちゅうか痒い所に手が届いてるんだよな...
- 意外と1 on 1 DFは苦戦してるか?RabilやPeyserなど、真の一流Dodgerのレベルの違いを体感中。でもGB 62はぶっちぎってる。
- でもまあ、LSMで6番手に入ってるってのはすごい。というか、やはりKaralunasとWhiteの2枚がLSMとしてNCAA All American First Teamに入るという前代未聞の記録を作っただけある。
- 明らか能力高い。今後もっと来る。ある程度慣れてアグレッシブになったらもっと全然怖いはず。この人は10年トップでプレーできる素材だ。Canada代表にあと2回は出るはず。
- サイズと攻撃力と機動力がここまでMLL向きだったとは...
- また来たよLSM。上位8人中3人。もちろん彼らが特に凄いってのはあるが、それだけ凄い素材がLSMをやってるって事も含めて、それだけこのラクロスというスポーツに於いて、そして特にShot Clockありでトランジション勝負のMLLに於いて、LSMが極めて重要なポジションになってきている事が如実に現れている。
- 大きなサイズと、高い身体能力、特に走力とスタミナを持ち、相手得点源のエースMFを抑えて、パスカットやチェックでターンオーバー起こして、そこから一発目で走って速攻誘発して、そのままbroken situationからset-offenceの第一波か第二波くらいまでのオフェンスでゴールを脅かせる。こりゃロジカルにどう考えても重要だ。Geogetown出身のカナダ人、Hamiltonの#17 Brodie Merrillが登場して以来、明らかにこのゲームのパラダイムが変わってしまった。今やもしかしたらラクロスの中で最も重要なポジションになってしまったのかも知れない。
10. Barney Ehrmann (Georgetown), Chesapeake DF?
11. Adam Rand (Stony Brook), Long Island FOGO
12. Billy Bitter (North Carolina), Denver AT
- まー、期待値が高かっただけにまだまだ感があるが、ルーキーで12ポイント、Mundorf & Westerveltとプレーしてることを考えると上出来でしょ。驚愕の3人抜きはMLLでもある程度通じている。今後どう変化/成長出来るかだな。
14. Jeremy Thompson (Syracuse), Hamilton MF
- ニクイところで鋭く活躍するんだよな…この人。
- ザ・隙間商売。DFMF & Transition MF。機動力と犬頑張りで生き残れる気が。
17. Jay Card (Hofstra), Long Island
18. Matt Dolente (Johns Hopkins), Hamilton
19. Zach Brenneman (Notre Dame), Long Island
- うーん。確かに。思った以上に苦戦している。ドラフト一巡目指名の活躍はしていない。Quint曰く、プレーやショットのセレクションが悪いと。確かに。ちと10年の決勝での活躍のインパクトが強過ぎて評価がインフレしたなってのは正直ある。思ったより器用じゃないのか?
と、いったあたり。最後にチーム別のパフォーマンスに関するコメントを紹介。
チーム別
Hamilton Nationalsが今回のドラフトの最大の成功者って話。誰の目にも明らか。ほぼ全員スタメン級の活躍。この指名は大当たり。お残しほとんど無し。Boltusを最後にオマケで指名したらRookie of the yearって...ROI (Return-on-Investment: 費用対効果)クソ高い。
- 1. Kevin Crowley M Stony Brook
- 6. (from Chesapeake) Jeremy Thompson M Syracuse
- 7. Ryan Flanagan D North Carolina →そうだ。Flanaganも取ってたんだ!今年怪我で出てないけど。来年戻ってくるのか?
- 13. David Earl M Notre Dame
- 18. (from Chesapeake) Kevin Ridgway D Notre Dame
- 19. Dan Burns M Maryland
- 25. Stephen Keough A Syracuse
- 31. Adam Rand M Stony Brook - traded to LI
- 37. Bill Henderson D Army
- 43. Jeremy Boltus A Army
逆に、悲しい感じになっちゃったのは、何気にBoston Cannons。
- 4. Shamel Bratton M Virginia →いない。
- 10. Josh Amidon M Syracuse →どこ行った?
- 12. (from Chesapeake) Brian Farrell D Maryland →まあ、これは成功だね。
- 16. John Lade D Syracuse →試合出られず...DFが既に層が厚い。これがMLLの厳しい所。1st Team All Americanなのに試合にゃ出られず補欠...。まあ、CharlotteかColumbusで花開くでしょ。
- 22. Kevin Kaminski M Delaware →はて?
- 28. Tom Compitello A Stony Brook →無理でしょ。
- 34. Pat Dowling M Delaware →どなた?
- 40. David Hawley M Brown →??
- 46. Zach Howell A Duke →せ、切な過ぎる。ああ、いたねえ。って感じになってしまった...Dukeを率いたなかなか手堅いATだったのに...MLLで通用する武器が無いんだよなあ...まあ、予想されてたけど。悲しい。
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