2011年8月18日木曜日

MLL 2011 vol.21 Hamilton Nationals @Long Island Lizards (8/13 @ESPN3)

レギュラーシーズン最終週。第12週。

既にBoston, Denver, Chesapeakeが4つのプレーオフ進出枠の3つを獲得。最後の椅子を巡っての直接対決。Nationalsが勝てば進出、Long Islandは、6点差以上で勝ち、更にChesapeakeが勝つ必要があり。

結果は、14-8、逆に6点差でNationalsが勝利。

これで残念ながらLIはシーズン終了。

Playoff準決勝は、Boston (1位)-Chesapeake (4位)、Hamilton (3位)-Denver (2位)の組み合わせ。

Hamilton
  • いや、ぶっちゃけシーズン終了時点で今最も勢いがあるチームになってしまった。ルーキー+2年目の若手軍団が引き続き縦横無尽に活躍。特に#27 MF David Earl (Notre Dame 11)の活躍ぶりには目を見張る物がある。守って、拾って、走って、更にトランジッション、セットオフェンスでの抜く力とシュート力が極めて高い。解説のPaul Carcaterraが遂に、「2014年のUS代表チームに入って来ても驚かない」とまで発言した。
  • Canadian & Norther American Lacrosseが炸裂。ボールがぐるんぐるんに廻りまくって、ファンタスティック。
  • 相変わらず#1 Joe Walters (Maryland 06)がOFMFとしてむちゃくちゃ怖い存在。ダッジの爆発力等ではLIのStephen Bergerには劣るが、抜く上手さ、シュートのタイミングの上手さ、シュートの技術自体の異様な高さから、確実に複数得点を重ねて来る。
  • 更に、#7 OFMF Casey Powellが加わって、相手DFにとっては何とも頭が痛い状況になっている。WaltersとPowellという、実質最強クラスのATが2枚同時にMFで出て来るので、どちらかを必ずShortyで止めなくてはいけなくなる。必ずどこかでフリーが生まれるという。
  • そして、何と言っても、凄いのは#17 LSMF Brodie Merrill。いろんな議論でMVP候補上位3人に入っている。が、納得。シーズン16得点。マジですかと。12試合で16得点て。その辺のMFより全然点取ってる。しかもかなりアシストもしてる。Paul RabilやStephen Peyserをがっちり抑えて仕事をさせず、パスカットして、拾って、落として、turn over誘発して、一切ミスせずに中盤を組み立てて、確実に得点を生む。フィニッシュ時のスティックスキル、シュートの上手さは格別。
と、ここまで全体を眺めて感じるのは、
  • ①Nationals、今年のPlayoff、かなり怖い存在。特に、一戦目のDenverを乗り越えた2日目の決勝では、若さ故に恐らく体力では勝てるはず。優勝の二文字が見えなくもない。これまで、「来年以降強そうだね」と思っていたが、既に今年のプレーオフで十分に結果を出しに行ける存在になってきた。
  • ②で、来年以降更に怖い。今後連携強化され、若手がMLLにアジャストしてレベルアップし、強くなる事こそあれ、弱くなる事は考えにくい。特にJeremy ThomsponやKevin CrowleyやStephen KeoghはNLLでもやると思われるので、一年かけて確実にもう一段上のレベルに登って行くはず。
  • ③多分、コーチ陣が相当いい仕事してる。HCのRegy Thorpe、Assistant CoachのGary GaitのSyracuse & NLL Rochester Knighthawks & MLL 旧Rochester Rattlersコンビが相当効果的にチャンピオンチームを作って来ている。
  • ④思い切ってシーズン途中に過去の功労者John Grant Jr.をLIに放出したのは大正解。若手がボールを持てるようになりブレークし、ボールが膠着する事無くグルグル廻るようになった。放出を決意した両コーチにとってはNLL/MLL/Canada代表の戦友だった訳で、苦しい決断だっただろう。逆にJr.を取ったLIは彼のturn overでボロボロに...「せっかくだから貰っとくか」で取ったLI。今となっては「何で取った?」と言われても已む無し。

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