2012年7月3日火曜日

MLL 2012 vol.06 Hamilton Nationals @Rochester Rattlers

共に2勝4敗で負け越しているRattlerとNationalsの対決。

Rattlersは先週Denverにボコられた上、エースの#22 AT Ned Crotty (Duke 10)が捻挫で欠場。一気に黄色信号点灯。

一方のNationalsはやっとこさNLL組が合流から暫くして噛み合い始め、いよいよ毎年恒例の後半の怒濤の追い上げに向けて準備が整いつつある。先週はChesapeake相手に鬼の追い上げを見せ、ギリギリの1点差まで追いつめた。が、ベテランの#22 MF Cassey Powell (Syracuse 99)が故意の危険なファウルにより一試合の出場停止。

一般的にはプレーオフはChesapeake, Boston, Denverが手堅く、最後の一枠をLong IslandとHamilton Nationalsが争い、Rochester RattlersはBクラス、最下位争いはCharlotteとOhioの新規参入2チームと見られていた。

従って、今回の試合もエースCrottyのいないRattlersをNationalsがカモって終わりと見られていた。

が、ふたを開けてびっくり。これがMLLの解らない所、素晴らしい所でもあるが、何とRochsterが予想外の善戦。Crottyがいない分を全員でカバーし合い、伏兵がステップアップし、17-10で堂々の勝利。

Rochester Rattlers (Roster)
  • 大エースCrottyがいなくなったら攻め手が無くなると見られていたが、全く間違っていた...MF軍団がゴリゴリ抜いてしっかり決めまくり。つうか、ぶっちゃけCrottyいない方が皆がボールを共有して、バランスよく攻められており、下手したらそっちのが強いチームに見えなくもない...
  • これまで脇役だった選手たちがステップアップ。特に今まで見た事も聞いた事もない地元Division 3 RIT大学なる無名校出身のCanadian #29 MF Jordan MacIntoshなる選手が怒濤の5得点の大活躍。今まで練習生としてRochesterで貢献していたが、その才能に気付かれチャンスを与えられ、今回の試合で隠れキャラ/秘密兵器としていきなり大ブレーク。こんな選手がいたんかい...MLLではどのチームにも数人ずつ、この手の大学時代無名だった社会人(プロ)デビュー組がいる。大学時代にスポットライトを浴びていなかっただけにハングリー。
  • 07-09年辺りにChicago Machineで一時代を気付いた強力ベテランAT #91 Kevin Leveille (UMass 03)が膝の怪我と去年の一年間の結婚による休養から復帰。まだ本来の動きは取り戻せていないが、それでも尚当時の片鱗を見せ驚異的な得点を見せた。
  • DFが明らかに成長している。#16 G John Gallaway (Syracuse 11)がここに来てメキメキと実力を上げ、MLL屈指の守護神へと成長しつつある。彼の統制の下、チームDFがかなり良くなって来ている。Nationalsの強力なCanadian OFをチーム全体で頑張ってカバーし合い、守り切った。Close DFも#40 John Lade (Syracuse 11)に加えて#37 Michael Manley (Duke 12)が入った事で明らかに厚みが増している。Manley今後かなり凄いMLL DFになりそう。
  • あと、明らかに、#11 LSM Joel White (Syracuse 11)の存在感半端無し。相手MF止める、拾う、トランジッションする、クリア後シュートまで行く、更にセットOF参加する。Brodie Merrillの後継者。

Hamilton Nationals (Roster)
  • とにかく印象に残ったのは#1 AT/OFMF Joe Walters (Maryland 06)巧さ。クソ勉強になる。ラクロスと言うスポーツをよーーーく解った賢いプレーをいくつも見せてくれる。横に2-pointアーク沿いに抜いてスライドを引きつけてヒョイッと空いたクリースにパスして得点を演出。マークにShortyが着いた瞬間隙を付いてズバッと抜いて得点。身体能力やパワーに任せたプレーではなく、単純に賢さと巧さだけで個々まで突出したレベルでパフォーム出来るという例。感動的。

Highlight



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