2011年7月30日土曜日

MLL 2011 vol.16 Hamilton Natioinals @Boston Cannons (7/23 @ESPN3)

やべえ、ここに来てHamilton Nationalsが一気に噛み合い出した。

適地Harvard Stadiumで首位Boston Cannons相手に16-12で堂々の勝利。

  • 新人軍団が確実にMLLにアジャストして来ている。堂々としたもんだ。
  • オフェンスが、完全にSyracuse & Iroquois & Canadianの、インドアアウトドアハイブリッドのファンタスティックラクロスが炸裂し始めている。ボールがぐるんぐるんに廻って、全員が点を取れる。
  • その中心にいるのが、#28 Bucktooth (Syracuse 04, Iroquois, NLL Buffalo Bandits)。うっめえ。この人マジで。加えて#22 Codie Jamieson (Syracuse 10, Iroquois, NLL Rochester Nighthawks)、#2 Jeremy Boultus (Navy 11)が効果的に絡んで、#74 MF Jeremy Thompsonと#1 OFMF Joe Waltersがクリエイティブで上手いシュートで確実に点を取り、#27 MF David Earl (Notre Dame)が中盤を支配しつつ、崩れた状況で確実に切り込んで得点、という形がムチャクチャ出来上がって来た。
  • 加えて、例年泣き所だったDFも相当良くなってる。#17 LSMF Brodie Merrillが強いのは言うまでもないとして、G Scott Rodgers (Notre Dame 10)が引き続き完全に統制しつつ、手堅いポジショニングでシュートを止めまくり、Close DFには#35 Kevin Ridgeway (Notre Dame 11)が入って、かなり固いDFが出来ている。
  • 仮に今年来ないまでも、今後間違い無く優勝候補に返り咲いて来ると確信。
しっかし、ホント見てて楽しい、魅せるラクロスになっている。根強いファンがいるのにも頷ける。

MLL Highlight

IL Highlight

2011年7月29日金曜日

Casey PowellがHamilton Nationalsに復帰

マジかーーー!!

(IL Podcastのメンバー二人も含めて)ありえないと思われていた電撃移籍。Casey Powellが、シーズンが佳境を迎えるこのタイミングでまさかのMLL復帰。

記事

Syracuseを優勝に導き、US代表を率い、NLLで昨年MVPを取り、Rochester Rattlersで決勝点を決めてMLL優勝に導いた生ける伝説。Powell Brothersの長男。

今年もRochester Rattlersに籍を置いていたが、プレーはしておらず、まあ、戻らないっしょ、と言われていた。ILのインタビューでも、Florida在住でキャンプ等の仕事もあるし、家族もいるし、NLL後はとりあえずゆっくりして休むわ。としか言っておらず、まさかファンの皆も復帰するとは思っていなかった。

記事によると、実は元々Rochester Rattlersで共に昔優勝を成し遂げたHC BJ O'haraの元で復帰する予定だったらしい。が、O'haraが6連敗で解任に。

そのタイミングでHamilton Nationalsのコーチ、(もう一人の伝説)Gary Gaitが電話して、誘ったということらしい。

Hamilton Nationalsはここに来て歴史上最も若い布陣でいきなり優勝戦線に絡む勢いを見せてきている。IL Podcastでも、復帰の可能性が万一あるとしたら、Natsが優勝する可能性を見せたとき、と議論されていたが、正にその通りになってきた。

曰く、Xでオフェンスを指揮したいとのこと。

うおおおおお。CPが裏からあのファンタスティックな攻撃陣をコントロールして、プロデューサー機能を果たしたら…どうなるんだっ!

ま、やってみないとわかんないけど。優勝した08年からすると数年経って身体能力的には衰えてるだろうし。NLLで神の域に達しつつあるとは言え、MLLはフィールドだし。

いや、でも、今までもそう言われて、それでも尚奇跡を起こしてきたのがCPだ…もしかして、これが大きな波になって、Nats優勝なんてことになったら…映画の世界の話だ。

2011年7月28日木曜日

MLL 2011 vol.15 Chesapeake Bayhawks @Hamilton Nationals (7/16 @ESPN3)

同点延長戦、Bayhawks #44 MF Steven Brooks (Syracuse 08)の魂のミドルシュートでBayhawksが逃げ切り。

が、かなりHamiltonが良くなって来ている。相当惜しい試合だった。

  • Goalie Scott Rodgers (Notre Dame 10)が引き続きバチッとDFを統制。声が凄い。「誰がGo!?」、「低い!押し上げて!」、「Calm down!! ファウルはするな!」、「そいつ左利き!左切り!」などの声がかなりでかい声で響き渡っている。セーブも相変わらずのポジショニングの良さとサイズを生かして体にかなり当てている
  • #21 Rookie MF Kevin Crowley (Stony Brook 11)が、NCAA 裏MVPとしての本領を徐々に発揮し始めた。モンスターの片鱗が。基本3点サラッと取るイメージになってきている。
  • #27 David Earl (Notre Dame 11)のユーティリティープレーヤーっぷりがかなり目立つ。守って、拾って、走って、状況判断良くて、点取れて。スタミナ有って、頑丈で。こういう使い勝手のいいMFがMLLではサバイブしていく印象がある。
  • #28 Stephen Keogh (Syracuse 11)がついに怪我から回復してデビュー。そこそこ仕事出来ていた
  • 今後数年の核となっていく世代。BayhawksやBoston、Outlawsと違いベテランが薄いため、一年目から主力としてバリバリに試合に出て経験を積んでいる点が今後大きく違いを生んで行くと思われる。ここを軸に今後どういう選手を確保して強くなって行けるか。

IL Highlight

2011年7月26日火曜日

MLL 2011 vol.14 Boston Cannons @Long Island Lizards (7/16 @ESPN3)

一位を独走していたCannonsがLong Island Lizardsに破れる。

Lizards Goalie #14 Drew Adams (Penn State 09)、ムチャクチャシュートが見えていた。Boston #99 Rabilや#10 Rossの強烈なシュートをことごとくセーブ。Bostonの攻撃を後半たった1点に抑えた。

Scoreboard

印象に残ってるのは、

Long Island Lizards (Roster)

  • ATは、#40 Matt Danowski (Duke 08), #24 John Grant Jr (Delaware 00), #9 Tim Goettelmann (Loyola 99)の布陣。GrantとGoettelmannが2枚入ると重量感が凄い。加えて、ピンポイント使いで入っているルーキー#20 Jay Card (Hofstra 11)がCanadian Finisherとしてきっちり仕事をしている。
  • 本来ATだが完全にOFMFとして定着した#13 Stephen Berger  (Washington College 04)が相変わらず縦横無尽に掻き回している。リダッジやChange of paceでやらしく確実に1 on 1で一枚は抜く力、そこからかなり危険なシュートを打って来る能力。こういう人が一枚いると全然オフェンスが変わって来る。
  • DF陣は相変わらず怖い...試合序盤からガンガン膝蹴り、肘鉄、レイトヒットでBostonをボコボコに。前半かなり試合が荒れてしまい、ちょっとリーグとして問題を感じないでも無かった。
Boston Cannons (Roster)
  • Rabil, Rossの得点源MFがちょっとシュートが調子悪かったか?いや、多分LI G Adamsが神ってたって要素のがでかいか。
  • 印象にムチャクチャ残ってるのは、#37 LSMF Brian Farrell (Maryland 11)。でかくて走れる上、スティックスキルとOF力が高過ぎる。既にNCAA時代から目立っていた(特にFinal 4での活躍は記憶に新しい)が、トランジッション命、速攻で点が取れる事が極めて重要なMLLに於いて、明らかに水を得た魚の様に存在感を増している。シュートもその辺のshortyより上手いし、視野が取れててフィードでアシストも出来ている。こういう選手なんだろう。新しい時代のラクロスを作って行くのは。

IL Highlight

2011年7月24日日曜日

MLL 2011 vol.13 Rochester Rattlers @Denver Outlaws (7/16 @ESPN3)

All Star Weekendが盛況のうちに幕をとじ、いよいよシーズンは後半戦に突入。

ここまでBostonとDenverが独走し、Nats、Lizards、BayhawksがPlayoffの椅子を争いつつ、未だ勝ち星無しのRochesterが一人茅の外、という感じだった。

遂にRochester Rattlersは、現Nationalsが旧Rattlersだった頃に優勝を果たし、黄金時代を築いたHC BJ O'Haraを解任。若手の新コーチTim Soudanが継承。「例え実績のあるコーチでも、勝たないなら切る」という非情な勝ちへの拘りを見せた。

そのRattlers、今回勝たなければ統計的にPlay off進出は極めて厳しくなる、というこの試合、何とOutlawsを僅差で破って初勝利。ここに来て若干力関係に動きが生まれて来た。

試合を見ての感想。

Denver Outlaws (Roster)
  • 今シーズンで最も「らしくない」試合をしてしまった。
  • 怪我の影響が色濃く出始めている。
  • ATの得点源の一角、サイズとロングシュートのある#14 Drew Westervelt (UMBC 07)が欠場し、ATが#2 Brendan Mundorf (UMBC 06), #10 Billy Bitter (North Carolina 11), #88 Connor Martin (Chapman 10)と、鬼Dodger 3枚になってしまい、外からのシュートとクリースでのプレッシャーが薄れ、DFがクリースをギュッとパックすることで簡単に守れる状況が出来てしまった。
  • 勝利の方程式だったDFも同じく苦しみ始めている。元々去年のドラフト上位#27 Ken Clausen (Virginia 10)は去年のACL(十字靭帯)断裂から未だ復帰出来ておらず、加えてベテラン大黒柱の#55 Eric Martin (Salisbury 04)も怪我で欠き、全体の統制が失われてしまっている。
  • MFも#42 Max Seibald (Cornell 08)が怪我で本調子ではなく、本来の切れを発揮出来ていない。ベテランでファンタジスタ#6 Brian Langtryも怪我で欠場。
  • この辺をどう持ち直して来るか。まあでも頭のいいHC Tom Slate氏のことなので、敢えて中間地点で選手たちを休ませたのかも知れないけど。
  • ただ、BitterやMF #57 Peet Poillonなど、ちびっ子大好きキレキレヒーロー達は見せ場を確実に作ってくれた。Bitterの有り得ん動きはMLLでも通用している。Poillonの小さいかい体からほとばしる豪快さも相変わらず。
Rochester Rattlers (Roster)
  • 若い力が少しずつ形になって来ている。
  • 相変わらず#2 Ned Crotty (Duke 10)は神。勇敢に一人で立ち向かってゴールをもぎ取る。
  • 加えて、クリースにスナイパー&スーパーフィニッシャーのCanadian #10 Jordan McBride (Stony Brook 11)が入った事で、Crottyにフィードという選択肢が生まれた。
  • この試合で一番の変化を感じたのは、ここまで超苦しんでた#18 G John Galloway。ここに来て一気に感じを掴んだのか、MLLにアジャストして来たのか、ガシガシ止め始めた。そして、止め始めると、例のレーザービームクリアパスが強力な武器になってくる。速攻発生させまくり。今後大ゴーリーへと成長する第一章が始まった感じ。勝った後の笑顔が本当に嬉しそう!完璧主義者の彼の事なので、さぞかしこれまで眠れない夜を過ごした事だろう。NCAAの歴代勝利数記録保持者の彼が、これまでプロでは7試合勝ち無しだった訳で。まあ、間違い無く恐ろしく努力する人だし。今後も彼を応援しようと思った。3年後のWorld Lacrosse ChampionshipでUS代表のゴールに立ちはだかる予感。

IL Highlight


2011年7月22日金曜日

PrincetonのAT Jack McBrideがUNCに移籍

来ましたよ。遂に。待ってたニュースが...ILとかでもチラホラ仄めかされてた、Ivy LeagueからUNC (North Carolina)への大型移籍。

なんと、PrincetonのエースAT Jack McBride。

記事のリンク

いやいやいや、これはでかい。Princetonで4年生だったMcBride、低迷するPrincetonの中で数少ないNCAAトップクラスの才能。今年1月のMLLドラフトでも27位でDenver Outlawsに指名されていた。

が、実は怪我で最終年は結局2試合しか出られていなかったため、NCAAルールでもう一年の猶予が与えられたとのこと。

しかしながら、既にPrincetonを普通に卒業してしまっていたMcBrideはIvy Leagueの独自ルールにより、残念ながらPrincetonではプレーする事が出来なくなっており、それに伴い最後の1年、5年生のシーズンを過ごすチームを探していたとの事。

ここでUNCを選ぶ所がね。最高ですよ。やっぱりHC Joe Breschi氏の人徳と、チームのカルチャーなんだろうか。自由で伸び伸び楽しげ。

#4 Billy Bitterが卒業してDenver Outlawsに行ってしまった事で、得点源が一つ無くなってしまっていた。既にRookie of the yearの#34 AT Nicky Galassoが司令塔としてどっしり存在感を示しており、そして先日Georgetown #5 AT Davey Emala(新3年生)もUNCに加わる事を発表している。(記事

狭いラクロスコミュニティの事なので、お互いに電話して、「つか、俺らがUNCに集まったらやばいんじゃね?楽しくね?」と話した上での意思決定なんじゃないかと想像する。

熱過ぎる。UNC去年から結構AT to MFのコンバートもやっていたし、何気に攻撃陣がどんどん分厚くなって来ている。去年の一年生は文句無く全米最強。今年の一年生も恐らくトップクラス。ATにはBilly Bitterの弟Jimmy Bitterがいる(多分背番号4継ぐのかな?)。

何だか各校から精鋭が集まりつつあり、結構熱い事になって来た...

PhiladelphiaからUNCの本拠地Chapel Hillに引っ越して来て1ヶ月。スタジアムまでは5分。早速大学グッズで身を固め、戦闘モードに入りつつある。シーズンが待ち遠し過ぎる...

Go Heeeeeeels!!!!!

チームウェブサイト

2011年7月13日水曜日

HeadWrapz Helmet: 247 Lacrosse

先日UNC (North Carolina)を卒業し、ラクロス起業した#24 DF Ryan Flanaganが主催している247 Lacrosseのシグニチャーヘルメットが紹介されていた。クソしびー(渋い)。

リンク

Carolina blueとNavyのUNCカラー。

HeadWrapzはCascade等のヘルメット向けのフィルムデザインア&貼り付けチーム。超かっけえデザインの物が多く載せられている。安全性やカッコよさから、つるっとした一体型の成型が中心になった今、今後スノボやスケボーの乗りで、こうやった形でメットをキャンバスのように使い、細かいステッカーをちょちょこ貼るんじゃなくて、どかっと大胆に覆うデザインが流行って来るはず。(LXM PROとかも完全にそう)

もうデフォルトであの4本の縦の溝の部分やクビ周りの凹部分にチームカラーのステッカーを申し訳程度にチョコッと乗っけるってのは、さすがに初代Cascade登場以来15年は世の中に存在してきたデザインなわけで、皆いい加減飽きてきてるという感じも受ける。

クラブチームやツアーチームはスポンサーを付けるためにもその流れは強まるはず。今年も結構NCAAではここ一番の集客試合やPlay offでJohns HopkinsやUNCがやっていた。東大が100人全員これでバチッとPro 7で揃えたらカッコいいかも。モチーフを何にするかだけど。銀杏ってのもつまんねえし…東京の街のシルエット?何かロジカルに必然性があるものでカッコいいの作れたら…などと妄想が膨らむ。

参考までにスケボーの例

247 Lax(トゥウェニフォーセブン = 24時間 × 週7日、即ち、一年中、四六時中ラクロスという意味)は国内向けや発展途上国向けにラクロス普及活動をしている集団。FlanaganはUNCのアングラ(Undergrad = 学士)でBusiness School卒、在学中にもアフリカの途上国に滞在して援助&普及に努めていた。今年はMLLに上位指名されるも怪我の手術でシーズンを断念。超大型で身体能力の高い、リーダーシップ溢れる選手。来年からの活躍に期待。

ちなみにこの247、メンバーを見ると、John Galloway (G Syracuse 11), Max Seibald (MF Cornell 08, US 10), Jovan Miller (MF Syracuse 11), Scott Rodgers (G Notre Dame 10), Sean DeLaney (MF UNC 10), Danielle Spencer (Women's AT Northwestern )と、ここ数年のNCAA卒業生のエリート中のエリート達が集まっている。おそらくFlanaganの人徳の為せる業なんだろう。新しいmovementになっていく予感。

2011年7月10日日曜日

2011 Under Armour All-America (7/3 @ESPNU)

毎年恒例の高校オールスター。数ヶ月後にNCAA各大学に入学する新一年生の全米オールスター。北対南。北はCanadaやUpper state NY(Syracuseの辺り)やLong Island(NY cityの近所)、南はもちろんBaltimoreを中心としたMaryland等。(記事

これ、去年から見始めたが、去年の時点ではその重要性にいまいち気付いていなかった。「まあ、2-3年後にNCAAで活躍する選手たちの見本市ね」ぐらいの。今年一年改めてNCAAを見て解ったのは、いや、違うと。半年後に実際に即席でNCAAにインパクトを与える選手たちが見られる場。去年UA All Americaで活躍したDukeのAT Jordan Wolfは、結局シーズン終了時にはDukeのATの得点源になっていた。スケジュールの都合かな?で出られていなかったものの、同じく1年生のNicky GalassoはNorth Carolinaで完全にATの司令塔になっていた。

当然、長い目で見れば、2-3年後にこのメンバー達の多くがNCAAのトップクラスとして強豪校を引っぱり、All Americanになってくる訳で。

ってくらい重要なイベント。今後のNCAAを理解する上で。

個人的に強く印象に残っているのは二人。

NorthのAT Jimmy Bitter (North Carolina)。先日UNCを卒業、現Denver OutlawsのBilly Bitterの弟。兄の後を追い、今年からUNCのJoe Breschiの下でプレー。身長174と正直小さいが、兄譲りのスピードとダッジ力が売りと聴いていた。が、試合で見せたのはleftyのtime-and-roomでの2得点。シュート上手くて鋭い。これは明らかにBillyと違う。(Billyの外からのシュートはぶっちゃけほとんど見た事無いし、安かった...)これだけのいいシュートを打てると言う事は、間違い無く個人でかなり練習しているし、それだけの規律があると言う事。さすがに1年目からUNCで先発する事は無いとは思うが、再来年以降に期待。多分体もでかくなるだろうし。

同じくNorthでDuke commitのMF Myles Jones。でかい。身体能力高い。シュートも上手い。でもまだ線が細いので、Dukeで徹底したphysical trainingを受け、高いレベルで練習したら、とんでも無い選手になってくる可能性がある。素材という点に関して言えば、間違い無く代表級。

UA All Americaの学校別の分散を見ると、6人のMarylandがトップ(昨年解任になったDave Cottleがリクルートした最後の年かな...)。North CarolinaSyracuseVirginiaが5人ずつ。HarvardHopkinsが4人。Dukeが3人。他は伝統的名門強豪校の中、UNCが最近明らかにリクルーティングで躍進している。HC Joe BreschiとAssistant CoachのPat Myersの手腕か。

逆に、Princetonが入って来ていない。Bill Tierney時代であれば上位に入っていたが、彼がDenverに行って以来リクルーティング力が明らかに落ちてしまった。Cornellもいつも通り入っていない。高校時代に目立っていなくても、努力する才能のある選手だけを集めるという方針が如実に出ている。

IL Highlight

2011年7月8日金曜日

MLL 2011 vol.12 Boston Cannons @Denver Outlaws (7/4 @ESPN3)

All Star Weekend前の大一番。頂上対決。Denverの2万5,000人の観客の前で。 

15-12 Boston。Cannons強し。Awayで捩じ伏せた。が、まあ、正直実力はかなり拮抗している印象。次戦はどうなるか解らないし、プレーオフでぶつかった時は更に読めない。

Boston Cannons
  • #99 MF Paul Rabilがもうどうしようも無い。やりたい放題。右に左に自由自在。Long Stick付いてもだめ。Shortyスライドが行っても全く物ともせず。新しい技が増えている。トップから2-pointラインに並行して横に抜いて走り、2-point lineの外からヒョイッとジャンプショット。で、入るっていう...GのJesse Shwartzman相手に。こんなん見た事ねえ。多分スティックがムチャクチャかくれててタイミングと軌道が読みにくいのと、高低差が凄いのと、速過ぎるんだろう。
  • DFが引き続き強力。Denverの最強AT陣を完全に封じた。
  • これで6勝1敗の単独首位。
  • ただ...MLLの怖いところは、レギュラーシーズンの順位は、プレーオフに出られさえすれば、そこから先は全く関係無い所。4位で出場しようがなんだろうが、レギュラーシーズンボロボロだろうが、結局プレーオフで勝てばそれでオッケー。プレーオフにピークを持って来たもん勝ちなゲーム。去年の優勝チームChesapeakeなんて完全にそう。準優勝のLong Islandも。
  • HCのBill DayeやILのMLL担当レポーターKyle Devitteらが指摘し始めているが、若干心配になって来ているのが、Cannonsが「強過ぎる」事。レギュラーシーズンを通して、「安定して勝ち過ぎている」事。言い方を変えれば、「負けを知らない」事。どんなに意識しても、やはり潜在意識下で慢心を生み、細かい問題点に対する反省や修正が、負けたチームに比べておざなりになりがち。そうすると、プレーオフで足元を掬われるというリスクが出て来る。ぶっちゃけこれまでのBoston Cannonsは毎年そう...レギュラーシーズンで強くて、優勝候補と言われながらプレーオフで残念な結果に。
  • この辺の力学が今後どう働いて来るか。
MLL Highlight

IL Highlight

2011年7月6日水曜日

MLL 2011 vol.11 Rochester Rattlers @Chesapeake Bayhawks (7/3 @ESPN2)

今回はテレビ放映有りなので、録画して観戦。

13-11でChesapeakeが逃げ切り。前回Cannons戦でMFのシュートの精度が落ちて負けた点を大きく修正して来た。トランジッションで、セットで、しっかりボールを回してフリーでいいシュートを打ち、しっかり魂を込めて、正確で速いシュートを決められている。

でも、Rochesterも良くなっている。

ChesapeakeDan HardyやSteven Brooks、Matt Abbott辺りのSyracuse MF陣が活躍。Danny Glading(グラディング)、Ben Rubeor(ルビオ)らVirginia出身の地味ウマAT陣もいつもの様に鋭く活躍。Chesapeakeはこの辺の大学時代のコンビネーションを存分にレバレッジする方針が明確。練習期間が少ないMLLに於いては非常に合理的な戦略。

あと、何と言ってもGの#30 Brian Phipps (Maryland 10)がゴール前での異様な強さを見せ、どフリーのクリースからのシュートを信じられんぐらい止めまくり。

Rochesterは、引き続きG Galloway (Syracuse 11)が苦しみながらも、少しずつMLLにアジャストして来てるように見える。#11 LSM Joel White (Syracuse 11)は相変わらずBrodie Merrillばりの存在感。鬼の様にGB拾いまくり。更に攻めてクリースにダイブしてシュート決める。確実にUS代表2014の中盤の柱決定。

あと、同じくSyracuse 11の#23 Jovan Millerがオフェンスで身体能力の高さを生かして抜いて得点を重ねた。努力を重ねて成長して来たタイプ。今後MLLの環境でどう化けるか。

MLL Highlight

2011年7月4日月曜日

MLL 2011 vol.10 Long Island Lizards @Hamilton Nationals (7/2 @ESPN3)

おりょ。ここに来てHamilton Nationalsが良くなって来た。15-9で勝利。

Hamilton Nationals (Roster)
  • かなりいい感じになって来てないか?先々週AT John Grant Jr.をトレードでLong Islandに放出。ピークを越えたベテランを敢えて手放す事により、豊富な若手陣にチャンスを与えられ、それが見事にハマっている...RosterのほとんどがClass of 10 & 11の社会人1-2年目。恐らくMLL史上最も若いチームじゃないだろうか。将来はかなり明るい。
  • ルーキーATの#2 Jeremy Boltus (Army 11)が引き続き堂々とMLL級のプレー。足元、手元の技術がしっかりしてる上、勝負強い。揺らいでない。
  • #22 AT Codie Jamieson (Syracuse 10)、#28 AT Bucktooth (Syracuse 06)、#74 MF Jeremy Thompson (Syracuse 11)のOnondaga (Iroquois)兼Syracuse軍団を中心としたSyracuse色満載のラクロスを展開。パスがぐるんぐるんに廻って、意外性があって、見ててワクワクさせられるラクロス。JamiesonとThompsonの二人の得点後の笑顔の天真爛漫さが何とも印象的。ラクロスに生きるIroquoisの魂ここにあり。
  • ついでに同じくルーキーの#27 MF David Earl (Notre Dame 11)が相変わらずの大車輪の活躍。ユーティリティ性の高さがMLLで効果を発しまくっている。守って、落として、拾って、走って速攻誘発して、ダッジで抜いて、決めて。超便利。
  • あと、LXMから復帰した#1 OFMF Joe Walters (Maryland 06)がシューターとして怖い存在。鋭い。上手い。
  • Gは今回は2年目の守護神Scott Rodgers (Notre Dame 10)。かなりMLLにアジャストして来ている。気合いのフットセーブをいくつか見せ、Dinoの1 on 1に対して思いっきり詰めて確度を消してセーブに成功。
  • #17 DF Brodie Merrill (Georgetown 05、Canada代表 )は相変わらず、ベテランとして相手エースをバチッと封じつつ、攻撃参加で得点を演出。
一方のLong Island Lizardsは、引き続きいい感じだが、いくつか引っ掛かる点も。
  • エース#40 AT Matt Danowski (Duke 08)は相変わらず強力ですなと。
  • ATからOFMFにコンバートしてショーティー相手にゴリゴリ攻めまくってる#13 Stephen Burgerもきっちり仕事してる。
  • トレードで加入したばかりの#24 AT John Grant Jr.が...mixedな(いいところもあれば悪い所もある)感じだ...Behind the backなどあっと言わせるプレーで何点か取っているが、Turn overで何回かボール失っている。しかも全体のOFの有機的な流れを断ち切ってしまっている。ライドも遅い。ファウルもしちゃってる。ぶっちゃけトータルでマイナスの方が多くないか...?
  • Brian Spallina & Nicky PolancoのHofstra Italian DFも固いんだが、解説で指摘されているように、さすがにちと歳か...?という気配が。
  • 全体的に、古い/歳行ってるチーム、という感じに見えて来た。今シーズンプレーオフに行けなかったら、結構改造が必要になってくるかも。

2011年7月2日土曜日

MLL 2011 vol.09 Boston Cannons @Chesapeake Bayhawks (6/25 @ESPN3)

17-10 Boston。これでCannonsは5勝1敗でDenver Outlawsと並んで首位。

ここまで見た感じの序列では、Boston CannonsとDenver Outlawsが明らかに一歩抜けている。
  • BostonはDFが固い。Close DF(クロウス・ディフェンス=日本で言う所のボトム)が固く、LSMも強い。不安の感じられたGを補っている。OFはPaul Rabilが無敵。周りをベテランが固める。
  • Denverは前回述べた通り。
去年の優勝チームで、シーズン前半は期待されていたChesapeakeが思いの外苦戦。MF王国が若干機能しなくなっている。3Q後半まで一進一退だが、4Qで完全に決着。

試合で印象に残ったのは、

Boston Cannons (Roster)
  • #99 MF Paul Rabil (Johns Hopkins 08, Team USA 10)が引き続き無敵の強さでMVP級の活躍。止められん。自由自在、天衣無縫。ダッジとシュートは元々誰の目にも明らか。加えて、NLLでの経験が生き、視野とフィード力が格段に上がって来ている。
  • #7 Matt Poskay & #14 Ryan BoyleのベテランATコンビが段々例年の強さになって来た。やらしく確実に相手を苦しめる。Poskayにはとりあえず放り込めば点取れる
  • #27 MF Kevin Buchanan (Ohio State 08)が、潜在能力を完全に開花。NLL Boston Blazersでの経験もあってか、Rabilに継ぐMFの核に。
  • #77 Kyle Sweeney (Georgetown 03, Team USA 10)、ルーキー#37 Brian Farrell (Maryland 11)の2枚のベテラン&新人LSMコンビがまた効果的。Farrellも早速Marylandでやってた通り速攻から正確なシュートで得点。Sweeneyに至ってはトップでサクッと落としてturn-overからfastbreakで得点、更に普通にハーフコートでオフェンス参加し、裏からフィードして得点アシスト...次世代LSMここにあり。
  •  強い。やはり、強い。が、Boston Cannonsはここ数年こんな感じでレギュラーシーズンは明らかに強く、優勝候補としてプレーオフに挑むも、結局そこで勝てず、涙を飲む、というパターンが多かった。Cannonsにとっての本当の正念場は明らかにプレーオフ。悲願の優勝を果たせるか。
Chesapeake Bayhawks (Roster)
  • 強力MF陣が機能しなかった。Dan Hardy, Kyle Dixon, Steeve Brooks辺りの重量級強力シューターMF陣が特に。いいシュートが打てず、シュート率が異様に低くなってしまっている。バスケで言うと、外からの3-point/Jump shotに依存するチームの様に、シュートが調子悪いと途端に厳しくなる。オフェンスが何か上手く機能してない。Peet Poillonが抜けた事で、ピンで切り裂ける切り込み隊長がいなくなっているか?
  • あれれ?気が付いたら3勝3敗で、Hamilton Nationalsと並んでBクラスに...さすがにプレーオフに出られないって事は無いだろうが、ここからどう立て直して行くか。