2011年7月24日日曜日

MLL 2011 vol.13 Rochester Rattlers @Denver Outlaws (7/16 @ESPN3)

All Star Weekendが盛況のうちに幕をとじ、いよいよシーズンは後半戦に突入。

ここまでBostonとDenverが独走し、Nats、Lizards、BayhawksがPlayoffの椅子を争いつつ、未だ勝ち星無しのRochesterが一人茅の外、という感じだった。

遂にRochester Rattlersは、現Nationalsが旧Rattlersだった頃に優勝を果たし、黄金時代を築いたHC BJ O'Haraを解任。若手の新コーチTim Soudanが継承。「例え実績のあるコーチでも、勝たないなら切る」という非情な勝ちへの拘りを見せた。

そのRattlers、今回勝たなければ統計的にPlay off進出は極めて厳しくなる、というこの試合、何とOutlawsを僅差で破って初勝利。ここに来て若干力関係に動きが生まれて来た。

試合を見ての感想。

Denver Outlaws (Roster)
  • 今シーズンで最も「らしくない」試合をしてしまった。
  • 怪我の影響が色濃く出始めている。
  • ATの得点源の一角、サイズとロングシュートのある#14 Drew Westervelt (UMBC 07)が欠場し、ATが#2 Brendan Mundorf (UMBC 06), #10 Billy Bitter (North Carolina 11), #88 Connor Martin (Chapman 10)と、鬼Dodger 3枚になってしまい、外からのシュートとクリースでのプレッシャーが薄れ、DFがクリースをギュッとパックすることで簡単に守れる状況が出来てしまった。
  • 勝利の方程式だったDFも同じく苦しみ始めている。元々去年のドラフト上位#27 Ken Clausen (Virginia 10)は去年のACL(十字靭帯)断裂から未だ復帰出来ておらず、加えてベテラン大黒柱の#55 Eric Martin (Salisbury 04)も怪我で欠き、全体の統制が失われてしまっている。
  • MFも#42 Max Seibald (Cornell 08)が怪我で本調子ではなく、本来の切れを発揮出来ていない。ベテランでファンタジスタ#6 Brian Langtryも怪我で欠場。
  • この辺をどう持ち直して来るか。まあでも頭のいいHC Tom Slate氏のことなので、敢えて中間地点で選手たちを休ませたのかも知れないけど。
  • ただ、BitterやMF #57 Peet Poillonなど、ちびっ子大好きキレキレヒーロー達は見せ場を確実に作ってくれた。Bitterの有り得ん動きはMLLでも通用している。Poillonの小さいかい体からほとばしる豪快さも相変わらず。
Rochester Rattlers (Roster)
  • 若い力が少しずつ形になって来ている。
  • 相変わらず#2 Ned Crotty (Duke 10)は神。勇敢に一人で立ち向かってゴールをもぎ取る。
  • 加えて、クリースにスナイパー&スーパーフィニッシャーのCanadian #10 Jordan McBride (Stony Brook 11)が入った事で、Crottyにフィードという選択肢が生まれた。
  • この試合で一番の変化を感じたのは、ここまで超苦しんでた#18 G John Galloway。ここに来て一気に感じを掴んだのか、MLLにアジャストして来たのか、ガシガシ止め始めた。そして、止め始めると、例のレーザービームクリアパスが強力な武器になってくる。速攻発生させまくり。今後大ゴーリーへと成長する第一章が始まった感じ。勝った後の笑顔が本当に嬉しそう!完璧主義者の彼の事なので、さぞかしこれまで眠れない夜を過ごした事だろう。NCAAの歴代勝利数記録保持者の彼が、これまでプロでは7試合勝ち無しだった訳で。まあ、間違い無く恐ろしく努力する人だし。今後も彼を応援しようと思った。3年後のWorld Lacrosse ChampionshipでUS代表のゴールに立ちはだかる予感。

IL Highlight


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