2010年12月31日金曜日

MLLのドラフトが1月に早期化

12月に、MLLから大きな方針転換が発表された。(記事

一つは、チーム数を現行の6チームから、再び縮小前の10チームにまで拡大すること。12年に2チーム、13年に2チーム増やす予定。さらに目標としては2020年までに20チームを目指すというもの。これは我々ファンにとっても朗報。また選手にとっても今の超タイトでコンペティティブな人材需給バランスからすると、プレー出来る受け皿が増えるため、明らかにgood news。

また、もう一つは今年のNCAA, MLLにダイレクトに影響を与える決定。ドラフトのタイミングを去年までの6月から、一気に半年早めて1月にするというもの。

以前の記事でも紹介したが、2010年まではNCAAトーナメントが終わった直後の6月に実施し、既にシーズンが始まり2試合を消化しているMLLチームに大学卒業直後のルーキーがジョインし、残りのシーズンを戦うというスケジュールだった。これを2011年シーズンからは4年生がまだ在学しており、最後のシーズンを開始する前の1月のタイミングでドラフトしてしまうという変更。つまり、あと数週間で4年生のドラフトが行われてしまうのだ。(つい6ヶ月前にClass of 2010の学年のドラフトをやったばかりなのに。)今頃MLL各チームは年末年始休み返上で去年までのNCAAのビデオを見直しまくってドラフトプランを作っているところだと思われる。

ドラフトは何と早くも年明けすぐの1月21日に実施予定。追って注目選手等発表されると思われるので、随時お伝えしようと思う。いきなりの展開の早さにちとビビってしまった。NCAAの4年生もドキッとしたんじゃないだろうか。(まあ、そうは言っても上位指名される選手は既に3年生までにある程度目立っていて、いずれにせよ指名されてただろうから、早いタイミングでどのチームに入るかが解るということに過ぎないが)

以下、記事に紹介されていた変更の理由。

1. 既存の選手のため
  • 今までだと、ギリギリロースターに残れていた崖っぷち選手たちは、シーズン最初の2試合だけチームに所属し、直後にドラフトで優秀な新人がドラフトされた瞬間切り捨てられる(戦力外通告を受けてクビになる)、ということが起こっていた
  • 結果として、「まやかしの合格」が発生してしまっていた。中にはある程度私生活/仕事を犠牲にしてシーズンに臨んだのに、たったの2週間でポイという悲しい状況になる選手が結構な数いたことになる。これは明らかにいいこと無し
  • シーズン開始前から新規加入選手を固めた上でキャンプを始めることにより、そういう無駄を無くせる
2. 新人選手のため
  • 大学4年生にとっても、このメリットは大きい
  • 所属先チームが決まった状態で就職活動に臨める。特に、都市が変わる場合は、場合によってはその都市でのフルタイムの仕事を探せる
  • プロ入りが決まった状態で、より高い目的意識で最後の1年を過ごせる。プロに入ってこういう選手になろう、プロになるまでにこの課題を直そう、という意識がよりシャープに研ぎ澄まされる
  • これまではプレーオフトーナメントに出場出来ずに4月で消えたチーム、トーナメントも予選の早い段階で消えたチームの選手も決勝が終わるまでドキドキしながら待たなくてはいけなかった。が、この決定により、負けた時点でとっとと切り替えてMLLの所属チームの練習に参加出来るようになる。彼らにとっての空転期間が無くなる
  • 逆に、指名されなかった選手からすると、残念だが、ダメならダメと早くわかるので、無駄な希望に掛ける事無く、とっとと切り替えてラクロス以外のキャリアに集中出来る
3. 所属チームのため
  • シーズン開始前から新人込みでチーム作り/戦術作りが出来る
  • 今までのシーズン途中で主力級の選手が数人入るというのは、自チームの立て直し、他チーム対策の立て直し等で全チームがドタバタするだけで、何もいい事が無かった
4. Lacrosse全体のマーケティングのため
  • これにより、NCAAの試合の解説中に、MLLへのつなぎを意識したコミュニケーションが取れる。「来年以降Boston Cannonsで活躍することが予定されるXXによる得点!」とか、「彼はLong Island Lizards入りが決まっていますが、入団までに○○の弱点を克服する必要があるでしょう」などのコメントが可能になる
  • 結果、単純にMLLよりもオーディエンスが多く露出度も高いNCAAの中でMLLについてより多く語ることで、より広いお客さんにMLLに対する興味を喚起出来る
  • 特に年配のファンを中心に、昔ながらの習慣でNCAAは見るが、その後のMLLは余り見ないという未開拓のファンが多く、彼らをMLLに呼び込める
  • 「NCAAで見た素晴らしい選手、プレーをもっと長く見たい。彼らが更に高いレベルで切磋琢磨し成長する姿を見たい」という当初のMLL立ち上げ時のコンセプトがより強化されることになる
要は、今までのやり方だと全ての関係者に無駄な負担が掛かっていたので、そんなもんとっとと変更しちゃいましょう、という話。MLLとしては実は結構前に意思決定していたらしいが、NCAAの承認を得るのに時間が掛かっていたとのこと。

リスクがあるとすると

一方で、若干のリスクがあるのが、5th year eligibilityの問題。新制度だと、正確にはMLLのチームが4年生を指名するが、実際に来るかどうかは選手が決める。仮に4年生が5年目もプレーする事を選んだ場合、チームとしては上位指名権を無駄遣いしてしまったことになる。

また、過去のシーズンを見ても解る通り、4年生のシーズン、場合によっては最後のプレーオフ1ヶ月で大化けし、大ブレークし、一気に株価が上がる選手もいる。チームとしてはその辺の成長ポテンシャル見込みでの目利き力が要求されることになる。

1月に行われるドラフトの見所

再三述べて来た通り、NCAAのClass of 2011は10年に一度の大豊作イヤー。NPBで言うところの松坂世代、サッカー日本代表の黄金世代という感じだろうか。

Bratton兄弟、Billy Bitter, MarylandのAT軍団、昨年ND準優勝の主力メンバー、Iroquois & SyracuseのJeremy Thompson, 同じくSyracuseのLSM Joel WhiteやDF John Lade, GoalieのGalloway、そして極めつけにはGary Gaitの再来Stony BrookのCanadian, Kevin Crowley。彼らがどのチームにドラフトされるのかが、超唐突だがあと数週間で決まる。NCAA開幕前からいきなりテンション上げさせられる。

にしても、これだけプロスポーツのみならずエンターテインメントコンテンツが超コンペティティブになっている今の時代にこれだけ拡大していけるスポーツがいったいどれだけあるだろうか。改めてラクロスの可能性を感じさせてくれるニュースだった。

いたる@13期

2010年12月28日火曜日

Michiganは実際んとこどれだけ強いのか?

さて、冬休みに乗じて以前から書こう書こうと思っていたトピックをガッといくつか書いちゃいます。NCAA Div 1入りが近いと言われる、東大ラクロス部の長きに渡る盟友、我らがMichigan大学Wolverines

 
実際どれだけ強いのか、NCAAのDiv 1に入ったとしたら何位くらいの実力があるのか、という話。結構ラクロスのonline forumや、Michigan大学のコミュニティなどでも議論されているっぽい。また、Inside Lacrosse Podcastのラクロス関係者のインタビュー等でもときどき話題に上ってくることもある。

 
ちなみに現時点では、東大関係者の皆さんもご存知の通り、人間的にも尊敬出来、コーチとしてもリーダーとしても傑出した、本当に素晴らしい(しかもカッコいい)ヘッドコーチであるJPことJohn Paul氏の下、非NCAAとしては最大の大学リーグ、MCLAでほぼ敵無しの三連覇中。準決勝、決勝がFOX college sportsで放映されていたので見る機会があった。

 
それらを踏まえて、いろいろ出てるコメントを総合的に見て、また実際に試合の映像を見てみて、僕なりの超個人的な解釈/意見をまとめると、以下のような感じ。思い入れも応援したい気持ちも一度忘れ、感情のスイッチを一切オフにして冷徹に客観的に見たベース。

 
結論から短くバチッと言うと、
  • 現時点では間違い無くMCLA最強
  • 今すぐNCAAに入れば、丁度真ん中かちょい下の30〜40位の実力?下位校には今すぐ勝てるが、やはり上位校とは厳しい
  • そして、その上位校との差は、恐らく今「見た目」で感じられるよりも実際は大きいはず
  • 但し、加盟後4-5年でリクルーティングが追いついてくれば、以外と簡単にキャッチアップし、恐らく20位前後でプレーオフ争いに絡むレベルにはなってくるはず
  • それでも尚、長期的にトップ校と優勝を争えるようなレベルになるかは未知数
  • そして、NCAA入りに関しては、どちらかというと大学側がかなり慎重にならざるを得ない事情があるはず
という感じだろうか。

 
多分人によって結構意見は割れると思われるが、最大公約数としてはそんなに大きくズレてないかな?とも思う。

 
以下一歩突っ込んで。長いので、興味の無い方はがっつり読み飛ばしちゃって下さい。
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1. そもそもの話として、MCLAのレベルが結構「全う」になってきている

 
大前提としてのMCLA (Men's Collegiate Lacrosse Association)の紹介。要は、NCAA非加入大学リーグ。東海岸以外の中〜大規模大学中心。多くがサークル扱いで手弁当で参加しているはず。

 
●20年前、10年前は、「ラクロス僻地の草ラクロスリーグだろ?」という感覚。悲しいかな東海岸のラクロスコミュニティ、NCAAからはほぼ無視の扱い。Inside Lacrosse等のメディアでもとんと見かけない。今年のLacrosse Year Bookでも、今年初めて掲載された。でも200ページの冊子のうち2ページだけ。Junior College League(短大リーグ)以下の扱い...レベル的にも、それこそ日本の大学の強豪校の方が平均的なMCLAのチームよりも強かったくらいじゃないかと

 
●しかし、ここ10年で、ラクロスの裾野が広がり、高校レベルではほぼ全米にチームが出来つつあることもあり、東海岸以外の大学でも(レベルにばらつきがあるものの)経験者がちらほら集まることになり、一応形になりつつある。で有るが故に少しずつ注目を集め始め、無視出来ない存在になりつつあり、遂にYear Bookにも載るに至った

 

 
2. Michiganは、そんなMCLAの中では間違い無く一番強い

 
●準決勝のArizona State戦、決勝のChapman戦などを見ても解るが、一言で言うと、一番「体育会としてちゃんとしている」

 
●技術、戦術、フィジカル、規律や意識レベル。GBの寄りやクリースでの動き、Dの連携などの基本。特に西海岸の自由人集団Chapmanと比べると顕著

 
●個々人としては他校にも時々突然変異的に「あ、この選手NCAA Div 1でやれるな」というレベルの選手がひょこっといたりするが、全体としての完成度が落ちる。素人に近い選手もいたりする。そんな中Michiganは組織として圧倒的に出来上がっており、訓練されている印象を受ける。選手の実力のバラツキが小さく、穴が少なく、大ちょんぼをやらない。ある意味正に東大的な感じ

 
(●でもそれでも実は去年もシーズン中にColoradoに足下を掬われたりしており、それはそれでMCLAの競合校のレベルが追いついて来ていることを表している)

 

 
3. NCAAのDiv 1に今この瞬間に入ると、恐らく真ん中よりちょい下の30〜40位くらいの力はあるんじゃないか?

 
●そもそもの議論の前提として、NCAAのDiv 1には現時点で61校もの学校が登録されている。必ずしも実力でDiv 1, 2, 3が分けられている訳ではなく、Div 1内での実力の幅は極めて大きく、下位チームは実質的に2部、3部リーグ並みのところも多い。実際には上位30チームだけがプレーオフ争いをしており、優勝争いは実質的に7-8チームだけで行っている状況。なので、そもそも十把一絡げにしてバクッと「Div 1チームに勝てるか?」という議論自体にかなり無理がある。楽勝で勝てるチームもあるし、全く歯が立たないチームもある、ということになるので。従って、Div 1の中をもうちょい細かく分解して見る必要がある

 
●Michiganが今の実力でそのままDiv 1に入った場合、恐らく弱小チーム、下位3分の1くらいのチームには勝てそうな気がする。つまり、Hartford、Air Force、Manhattanとか、その辺の(大変失礼ながらぶっちゃけ)あんまし聴いた事無いようなチーム、40〜50位にいるようなチームには結構しっかり勝てるんじゃないかと

 
●一方で、Penn Stateとか、Dartmouthとか、Rutgersとか、30〜40位のチームとはいい勝負になり、勝ったり負けたりという感じじゃないだろうか

 
●また、20〜30位くらいになると、TowsonやらUMBCやらVillanovaやらといった、結構全うな経験者ばっかりで、本気でコミットしてやっているがっちりしたいいチームになってくる。年によるvolatilityがある中でちょくちょくplay offにも出てくるし、10年に一度くらい結構上位進出してくるようなチーム。要は、ラクロスが「本職」な連中になってくる。うーん、この辺は正直厳しいんじゃないかな?時々うまくハマればひょこっと勝っちゃう事も無くはないかも、くらい?

 

 
4. 「見た目」以上の実際の差

 
●この要素をどう読むかが結構難しいところ。実際NCAA Div 1の30位のチームの試合と、MichiganのMCLAでの試合を横に並べて見た時、正直Michiganの方が強く「見える」。であるが故にラクロスコミュニティでも「あいつらやるぞ!?」と話題になっている面もある。が、実はこの「見た目」がdeceptiveで、気をつけなくちゃいけないという話

 
●Michiganも強い強いと言われているが、やはりそれは周りが弱いMCLAでの話。(NCAA Div 1上位校と比べると相対的に)レベルの低い相手との試合で自由自在にプレーしてゲームを支配し、戦術も面白いようにハマり、物凄く強いチームに「見えている」面も大きい。普段NCAA Div 1のそこそこ拮抗した試合を見慣れているファンは、ここまで大きな実力差のある試合、派手に完封し続ける常勝チームを見る機会が余り無いこともあり、何かとてつもなく凄いチームに見えちゃっている部分もある。つまり、一歩引いて冷静に/客観的に眺めると、正直ちょっと評価がインフレしちゃってるな、バイアス掛かっちゃってるなという気もする

 
●一見同じ大学ラクロスの試合に見えるが、実際にフィールドで肌を合わせることでしか解らない、ちょっとしたスピード感、当りの強さ、技のキレや間合い、細かい騙しや裏をかく動きといった駆け引き、一つ一つのプレーの判断の質や正確さが一段違うはずで、その中に入るとMichiganも今程強くは見えなくなってしまう気がする。(例えば、関東学生リーグの2部で全試合爆勝で優勝してムチャクチャ強く見えるチームが、入れ替え戦で1部で無惨に粉砕された最下位チームと試合すると、全く別のチームのように見え、あっさり負けたりするイメージ)

 

 
5. そして、やはり上位10チームとの差は大きい

 
●じゃあ、例えば今の時点でDukeやVirginiaと同じ土俵で試合が出来るかと言われると、それは明確に、全然厳しい

 
●集まるタレントのレベル(サイズ、身体能力、技術)、及び入ってからのコミットメントのレベル等が数段違うので

 
●Inside Lacrosseに載っていたMichiganの選手の写真を見て、ある読者が「体の線がユニフォームの上から見ても細くて薄い。もしNCAAのDiv 1でやりたいならまずはジム行ってウェイトトレーニングして出直してこいや」という意地悪な書き込みをしていたが、まあ、あながち間違ってないなと思った。もちろんMichiganの選手たちも当然ジムでウェイトをやっているんだろうが、素材のサイズと、トレーニングの到達点とコミットメントが違うという意味で。やはりDiv 1強豪校になると、素材としてのサイズのスクリーニングを通った上、プロのトレーナーの下ボディコンタクトのあるスポーツとしての、プロ並み(場合によってはプロ以上)のトレーニングを積んだ上でフィールドに立ってくるので

 

 
6. 但し、もしNCAAに入ることになった場合、意外と速いスピードでキャッチアップしてくるはず(これはどっちかって言うと僕個人の見立て)

 
●やはり根源的に大事なのは、リクルーティングで高校レベルのトップクラスの選手(全米で学年上位100人みたいな)を取れるかどうか

 
●現時点での致命的なボトルネックは、まんま、単純に、NCAA Div 1じゃないこと。ただそれだけ。なぜなら多くのトップ高校生プレーヤー達が、最高峰/本場であり、スポットライトを浴びられるNCAA Div 1でプレーする事を望んでいるから。厳然たる「格」、「ブランド」、「ネームバリュー」がそこにあるから。逆に、Michiganが今いるMCLAでプレーする事はすなわちラクロス選手としては日陰を歩む事を意味するから

 
●逆に言うと、NCAA Div 1に入った瞬間、その足枷は無くなることになる。そして、大学そのものとしてのブランドの強さ(衰えたとは言え、Michiganは文武両面に於いて全米でもトップクラスの名門校の一つ)、施設や環境の良さ、及びコーチの実力と人格からしても、十分に魅力のあるオプションになるはず。そうすると、結構な数の優秀な選手が集まるはず。特に最近いい選手の土壌になりつつある中西部からの供給を確保出来るはず

 
●つまり、学校としてのポテンシャル自体は本来非常に高く、一度「NCAA Div 1チーム」ということになった瞬間そのポテンシャルが解放され、いい選手がガバッと集まると言う単純な現象が起こるはず

 
●そして、一度素材が集まりさえすれば、それ以外の部分は結構短期間でそれなりのレベルにまで持って行くんじゃないだろうか。結局そのチームがどこまで強くなるかは、どういう環境でどういうレベルの競合とcompeteしているかが決めるので。「環境がチームを作る」から。「何を当然と思ってやるか」/「何を達成したいか」という認知と思考によって行動も習慣も決まるから

 
●従って、アスリートとしての意識レベルも、プレーの質も、フィジカルの水準も、結果としてのチームとしての強さも、一度Div 1の中に入って戦い始めればあっと言うまにキャッチアップすると思われる(それこそ今の東大がNCAA Div 1に無理矢理入ったら、[無茶苦茶苦労しながらも]数年で格段に強くなり、日本にいたら30年掛けても到達しなかったレベルまで到達するはず)。なので、イメージプレーオフ争いに絡むレベルには多分リクルーティングが一巡する4-5年でなってくるんじゃないかと

 

 
7. 一方で、長期的にトップレベルに食い込んで行くにはチャレンジも多い

 
●ただ一方で、20位圏内に入り始めた段階で、さらにその先の、最後の最後で本当にCuseやDukeといったトップレベルのチームに並んで行けるか、競り勝って行けるか、本当のメインストリームになれるかどうかというのは、もう一段上の次元のチャレンジになってくる

 
●一つのconcernは、メインストリームでの経験と歴史の無さ

 
●JPももちろん素晴らしいコーチ。Michiganの大躍進を見ても、USA Westを率いている実績を見ても、hot bed(東海岸)以外のエリアに於いては間違い無く第一人者。が、やはり単純に彼自身もNCAAのDiv 1のトップレベルで経験を積んで来た訳ではない。言うなれば、常に傍流の中でのトップで有り続けた方。才能があり、賢く、絶えず努力も勉強もし続けている方で、間違い無くトップレベルのコーチとして認知されるようになると思う。が、その「メインストリームでの」実績/経験/ネットワーク/知名度の無さがトップレベルでの争いになった時にハンデになる可能性

 
●同じく中西部(Michigan湖を挟んで西側のChicago)のNorthwestern大学の女子ラクロス部は、似たような境遇(僻地からの新規参入)で、天才プレーヤー&コーチ、Kelly Amonte Hillerの下、創部5年で全米制覇、その後怒濤の5連覇という「アメリカ大学スポーツの奇跡」とも言われる快挙を達成しており、一見似たようなケースにも見える(以前別のブログで書いた紹介記事

 
●だが、彼女のケースとMichiganの決定的な違いは、彼女自身が東海岸のど本流出身だという点(ラクロスの源流NY州北部出身、常勝Maryland大学の不動のエース、US代表の中心選手)。最高峰のラクロスを身を以て知り、相手となるトップチームを知り尽くし、東海岸の本場から有望な選手の上澄みを最初から集められるだけの知名度が有った。名門校とも太いネットワークがあり、全てのコーチが彼女のことを知っており、一目置いていた。選手たちも「自分たちは世界最高の選手/コーチの下でやっている」という自信だけはday 1から持てたと想像するし、やっている練習も戦術も、本場の更に一歩先を行くものだった

 
●その点、JPは、最高峰の中での最も熾烈な戦いを経験していないし、もっとダイレクトには東海岸の高校生にとって、やはりネームバリューの点で数段落ちてしまう。コーチとしての実力に関しては恐らく現時点でも大きな問題は無いし、短期間でキャッチアップしてその辺のDiv 1のコーチを越えてしまう気がするが、後者のブランド/レジュメに関しては如何ともし難い

 
●それを考えると、やはりある程度時間を掛けながら、地道に実績で証明しながら、徐々に徐々にという長期戦にならざるを得ないだろうか。要は、既に一度MCLAでproveしたコーチとしての力量を、再度リセットし、ほぼゼロからNCAAで証明し直さなくてはいけないという。

 
(●そう考えるとゼロベースでいきなりビッグネームのヘッドコーチを連れて来れるMarquetteのようなfrom scratchモデルの強みはここにある。そしてこれは僕の想像でしかないが、もしMichigan大学の首脳陣として意思決定をする場合、このまま人望も実績もある功労者のJPに任せてorganic growthで地道に時間を掛けて登って行くのか、(残酷で生々しい話)思い切った判断として彼以外のDiv 1で成功した有名どころのコーチを一本釣りで引き抜いて短期間で駆け上がるモデルを狙うのか、というオプションの間で頭を悩ませていると想像する。これまで草の根で地道に積み上げて来た功労者、成功体験が有るが故の悩ましさでもある。そうは言っても恐らくMichiganはJP抜きなんて考えられないだろうし、既存の延長線でいく路線を取るだろうから、Marquetteとの対比で今後10年間でどうなっていくのかは組織論としての面白い比較実験でもある)

 
(●急成長したスタートアップ企業が上場して大企業と伍して行こうとする際の、株主としての判断に似ている面もある。カリスマ性と情熱があり、社員にもファンが多い、実績のある、(だが時として大きな組織の舵取りの経験が無い)創業経営者を維持するのか、大企業経営の舵取りに長けた経験者社長を連れて来てしまうのか)

 
●ちなみにちょこっとベンチマークすると、上記の選択肢のうち、外から名コーチをズゴッと引き抜いてきて据えるアプローチを取っている代表格はDenverのBill Tierney(元Princeton)だろう。去年一年での躍進を見るに、今のところそれは大成功している。結果はもちろん、早くもリクルーティングの勢力図が変わりつつ有る。また、チーム自体は新しくはないが、同じく本腰を入れてラクロス部を強化することになってから同じアプローチを取ったのがPenn StateのJeff Tambroni(元Cornell)。こちらも今後数年で確実にトップを狙ってくるはず

 

 
8. Michigan大学自体が抱えるチャレンジ

 
●Michigan大学自体、ここ数年落ち目にある。スポーツでは全米制覇経験もある名門アメフト部とバスケ部が今や完全に中堅校に成り下がってしまった。アメフトでは名門Big 10カンファレンスと言えばOhio StateとMichiganの二強だったのが、OSUは引き続き全米トップの地位を強化している一方、Michiganはもはや一中堅校に成り下がり、IowaやPenn-StateやWisconsinにまで後塵を拝し、バスケでも知将Tom Izzo率いる隣町のライバルMichigan Stateが完全にMichigan州を代表する強豪校のポジションを奪ってしまった。

 
●90年代まではプライドに溢れていたMichigan卒業生達が、ここ数年母校の話になると若干暗い顔になるという時期が続いている。大学スポーツ界では、もはやNotre Dameのアメフトと並んで、Michigan=「昔強かった幻想にすがって生きる痛い学校」/「ゲームのルールの変化にアジャスト出来ず滅び行く恐竜」なイメージが生まれつつある(在学中のハラケン、北見、ごめん。)

 
●その理由の一つとして、昔に比べて新興校の台頭と、スポーツへの特化/文武分担が進み、Michiganのように昔ならではの文武両道モデルでの成功が難しくなりつつあるという事情もある(成績無視で純粋にスポーツの才能のある選手を集めないと勝てなくなりつつある)

 
●また、体育会上層部/General managementに問題があるのか、どうも最高レベルのコーチを雇い、長期的に成功させていくというサイクルがここ数年上手く回っていない(中途半端なコーチを連れて来て、中途半端に短期間で結果が出せなくてクビの悪循環。consistensyとvisionが弱い?)

 
●従って、大学としても、体育会に投資出来る金があるなら、優先順位としてまずはアメフト/バスケをturn aroundしたいというのが本音じゃないだろうか(少なくともOBや出資者のマジョリティはそう思ってるはず)

 
●背景にはMichigan州にあり、Michigan大学OBも多く、資金源/就職先となっているアメリカ自動車産業の凋落も大きく影を落としていると思われる。今やDetroitは失業率が極めて高く、(エリアによっては)全米最悪の犯罪都市/ゴーストタウン化しており、街そのものに元気が無い(逆に言うと緊急警察24時的麻薬捜査官のドキュメンタリー/ドラマの舞台としては最高という皮肉も)。プロスポーツのPistons (NBA), Lions (NFL)も長く低迷し、ボロボロ...

 
●てな事情もあり、大学側もかなりrisk averse(慎重/臆病)になっている面もあると想像する。資金源も細っており、他のスポーツも梃入れする必要がある。やるからには大成功し、ブランド強化と集客(学生集め)/集金(寄付集め)に大きく貢献してもらう必要がある。もし出来なければ大学OB/支援者に説明が付かない...大学経営の舵取りとしてはそういう非常に難しい時期にあるはず。そういう意味では正直大学的には決してタイミングは良くない。(まあ、今後も大学的な「いいタイミング」なんて当分来ないどころか悪化する一方な気もするので、とっととやっちまった方がいいって見方も出来るが...)

 
●ちなみに、恐らく近い環境で上手くやってるのが同じく中西部、Big 10のOhio State大学。昔はMichiganと双璧をなしていたが、凋落したMichiganとは対照的に、アメフトもバスケも全米トップクラス。アメフトのHCは全米アメフト界でも最高のコーチと言う人も少なくない。ラクロス部も最近いい選手も増え、順調に強くなっている。正直OSUのことは詳しくないので、どういうメカニズムが裏に隠されているのか、何がMichiganとの違いなのかはよく理解していないが、個人的に物凄く興味がある

 
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てな感じだろうか。無理矢理まとめようとすると。

 
繰り返しになりますが、あくまで、完全に個人的な意見で、これが正解と申し上げる積もりはゼロです。応援したい「気持ち」や「想い」、こうなって欲しいという「希望」は抜きに、純粋な議論として。今PhDで在学してるハラケン、MBAで在学している北見あたりに現場の感覚を聴いてみたいところ。

 
個人的には、いずれにせよ新しい動きがあることは素晴らしいことだし、こうやってDiv 1とのチームの出入りが生じるのもラクロスにとっても間違い無くプラスになるし、何と言ってもunder dogとして逆境に挑むMichiganを心の底から応援したいと思う。否定的な見方も、凝り固まった東海岸の伝統や先入観も全部引っくり返しちゃって欲しい。そして、Michiganの関係者の皆さん、特にJPが僕たちに対してして与えて下さった支援と愛情には、どんなに感謝してもしきれない。本当に有り難う御座います。

2010年12月26日日曜日

2010 Best Videos

年末年始のオフに向けて。来シーズンの始動に向けて、ラクロスをもっと好きになって、楽しんで、そして上手く、強くなるべく。

ここ数週間でpostされているbest of 2010の動画を紹介。こういうの見てると、本当にこのスポーツに出会えた事に感謝したくなる。スノボやskateboardを始めとしたX-sports的な遊びやstyleやファッションがあり、MMA (Mixed Martial Arts/総合格闘技)のようなsexyさと激しさがあり、アメフトやバスケやチェスのような高度な戦略/戦術の駆け引きがある。そして、ドラマがあり、どのスポーツにも負けないくらい、熱い。

毎朝見てやる気出すのもよし、寝る前に反復して見てイメージ刷り込むもよし。年末年始から試験に掛けてのオフシーズン中に、シーズンを通してのぶれない自分の軸としてのモチベーションを作るもよし。Zone/Flowな精神状態を作るための誘発剤に利用するもよし。

しかし、こうやって動画を見ていると、改めて、このスポーツは本当に凄い可能性を秘めていると思う。アメリカでも世界でも、もっともっとこれからも育つだろうし、面白くなるだろう。そして、NCAA FinalのSudden deathのDukeのCJ Costabileによる決勝点を見ると、未だに何度見ても鳥肌が立ち、涙腺がじーんと痺れてくる。Dukeのこの5年間の道を思うと尚更。今年最高のリアリティショーを見せられた気分だった。

例えばどうでしょ。この辺の動画を新歓のプロモーションツールとして最っ大限にレバレッジし、例えばViral video的にSNS (facebookやtwitter. 日本だとmixi?)やメールを通じてdistributeする、合格発表の時や駒場や本郷での入学手続きや身体測定、サークルオリエンテーションの新入生達の列の前に、50インチのFPD(薄型テレビ)バチッと置いて大音量で延々流し続けるとか。DVD業者に頼んで安い値段で量産コピーしてもらってバラまくとか。

これ見て熱いもの感じなかったり、ラクロスに興味持たない18, 19の大学生なんてそうそういないでしょ?そしたら毎年の3,000人の新入生の本当の上澄み中の上澄みアスリート30人を毎年コンスタントに取る、という境地に近づくんじゃないかと。そして、少しずつ出てきつつある、「東大でラクロスで日本一になりたいから東大に行く」という高校生をもっともっと今よりも増やせるんじゃないかと。

①NCAAのハイライト、Best of College Lacrosse 2010。マジでこんなクソ熱くてかっこいいスポーツ他に見た事無い、と心底思う。


②こっちは、もっとenjoy life!っぷり満載の、LXM Proの2010 Highlight(LXMの紹介はこちら)。
1年目を終えて、ラクロスの歴史に意味のある一つの大きな足跡を残したんじゃないだろうか。真剣勝負のcompetitionだけじゃない、もっとおしゃれでカッコよくてクリエイティブなラクロス。僕はこっちも同じくらい大好き。ギアやグラフィックのデザインやネオンの色使いも大好き。Kidsの笑顔も最高。Flo Ridaの曲を使ってるところなど、どポップスだ。いいっすね!こういう底抜けに明るく楽しい感じ。

③そしておまけでもういっちょ、さっきのNCAA Bestの昨シーズン版。Best of College Lacrosse 2009

10年前に現役だった頃、ただただ上手くなりたい一心で、自分でNCAAの試合の(今は亡き)VHSテープを(同じく今は亡き)テレビデオとビデオカメラを使って自分で気合いで編集して繋ぎ合わせ、CDから音を入れてシュートや1 on 1のハイライトを作っていたのを思い出す。今はこうやってワンクリックでそれよりももっと分厚い映像が見られてしまう。テクノロジーの進化ってホントに便利なもんだ。

いたる@13期

2010年12月24日金曜日

HopkinsからSyracuseに主力ATが移籍

何とも今時のNCAAな話。先日Hopkinsを自主退学したPalasek兄弟の兄、3年生ATのTom Palasekが、2011シーズン以降はSyracuseに転校してプレーする事を発表した。(記事)ここに来てHopkinsから何かとごたごたとした話が漏れて来ている。

NCAAではラクロスに限らず、アスリートの転校が結構頻繁に起こる。スーパールーキーの加入により活躍の場所を失ったり、逆に弱小校で大活躍して強豪校に呼ばれたり。はたまた監督と喧嘩したり、素行不良で放り出された選手をライバル校が拾ったり。「学生」アスリートとは言いながらも、(いいか悪いか、本人が望むか否かは別として)中には体育推薦で、大学スポーツが人生最大の晴れ舞台/頂点で後は下降するだけという選手たちも正直多いため、活躍のために場所を移るという気持ちは個人的には理解出来なくもない。(アメフト、バスケを中心に、4年間プレーだけして卒業しない/出来ない選手の割合は強豪校程多い)

「本人の自由なんだから好きにやらせりゃいいんじゃね?」という意見も多い中、「プロじゃないんだし、大学は本来教育のための場所なんだし、なんだかねえ」という意見もある。まあ、実際には別にアスリートに限らず、在学中に自分の興味の変化に合わせて転籍することは普通の学生にもよく起こることではある。日本と違い、大学はがっちり勉強する必要があり、大学名だけでなく大学の成績が後の人生でずっと付いて回るシステムのアメリカでは授業の内容に対する本人の拘りも高いという背景もあり、比較的学校側も転校に対してフレキシブルで、単位のトランスファー等の仕組みも整っているというのもある。

しかし今回の件、なかなか衝撃的と受け止められているのは以下のような点。

1. 終世のライバル校2チーム間での移籍である点

●言い方は悪いが、表面だけ見た時に、JHUのファンからすると「裏切り感」はどうしても否めない。当の選手たちは別に何とも思ってない気はするが、頭の固い(そして古い)ファンたちは結構力いっぱい悪口言ってそう...

2. AT Wharton程のエース選手ではないにせよ、スターターの主力ATの選手が移っている点

●特に、所謂司令塔AT、Quarter back, point guardとしての機能を持っていた選手の移籍。数字上のパフォーマンスに現れている以上に大きな意味を持つはず
●ただでさえ分て主体で駒不足が指摘されるBlue Jaysにとっては手痛い戦力流出

3. 理由が明らかにされていない点

●退学の発表時に掲示板でファンや一部関係者達が散々コメントをしていた。JHUは学力的なハードルが高く勉強に付いて行けなくなったとか(表向きにはこれだと言われている。が、ホントかね?そんなの本当にラクロスやりたけりゃ歯ぁ食いしばって努力すりゃなんとでもなるだろうし、そもそも入学するだけの学力は有った訳だし。そもそも兄弟二人同時にってのも変な話だ。)、悪さしたんじゃないかとか、JHUの弱さに嫌気がさしたとか(これも、どうですかね?このレベルでプレーする選手であればそんな逆境自分で跳ね返してやると皆思うでしょ...JHUが好きで自分で選んで入った訳だし。)

●ただ、個人的に、「多分そんなところだろうな」と思ったのが、Coach Petroとの確執。試合のDVDを見ると解ると思うが、このコーチ、熱いを通り越して、鬼コーチを通り越して、ちょっとイッちゃってる時がある。サイドラインで結構こっぴどくミスした選手を怒鳴っているシーンがちらほら見受けられる。これに対してはかなり意見が別れていたらしく、「んなもん昔の鬼コーチに比べりゃかわいいもんだ、我慢しろ」という年配の方の根性論寄りの意見から、「イマドキのインターネットキッズ/ゆとり教育世代(アメリカ的に言うと"every one gets a trophy" generation)の選手たちはそれじゃ付いて行かねえよ」というものまで。要は、皆の前で(時として全国ネットのTVで)辱めを受けた二人がやってられなくなって反旗を翻したという話。

●どっちが悪いとも言えないが、そのやり方で結果が出ない時代になってしまった以上、出るようにコーチとしてもアジャストするしかないというのが正しいあり方な気もする。現に最近Hopkinsはネームバリューも落ち始め、有力な選手がCoach Petroのスパルタ式の噂を聞き、それを嫌って、New typeのコーチであるUNCのBreschiやDukeのDanowski、Cornell-Penn stateのTambroniなどの個性を認め、選手を尊重し、よりコミュニケーションと権限委譲をベースにしたスタイルの監督達に流れ始めている。この大きな流れは恐らく今後も強まるだろう。

4. 近年まれに見るJHUの低迷と、Head coachのDave Pietramalaへの批判が高まる中だった点

●上記のように、今後もいい選手が取れず、チームの選手たちが萎縮し、本来の良さが発揮出来ない状態が続き、それで更にPetroもイライラして爆発、という悪循環が続けば、最悪解任というシナリオも頭をよぎってくる

●何人かの卒業生らしき書き込みで指摘されていたのが、JHUのラクロススタイルが時代遅れになり始めている点。規律のDFでしっかり守り、システマティックなセットOFで時間を掛けて点を取る。昔ながらの堅実なスタイル。昔のようにHopkinsだけにタレントが集まり、Hopkinsが戦略をリードしていた時代ならそれで通用したし、時としてNotre Dameの様に突出したGとDFを擁し、上手くハマることもあった。が、今のNCAAラクロスのトップレベルではそれで安定して勝ち続けるのは難しい。DukeやCuseやVirginiaのようにハイペースな展開で短時間で爆発的に点を取れるチームとの「点の取り合い」の戦いになった時に、やはり5点差、6点差付けられた時に引っくり返しようが無くなるという話

●Kyle Harrison, Paul Rabil, Stephen Peyserと言った、セットオフェンスをそれだけで組み立てられるぶっちぎったMFがいた時代には戦略もハマり、05年、07年と2回優勝したが、その後そういう選手が入って来なくなってしまった瞬間、一気に勝てなくなってしまった。(去年はMike Kimmelが唯一そのレベルだったが、彼一人しかおらず、孤軍奮闘状態になり、FOもDFもやり疲弊して、しかもガンガンLSMを付けられてスライドも飛ばされて、完全に機能不全に陥っていた)

5. 既にSyracuseのATがかなり分厚い点

●栄光の#22を継ぐ司令塔のJoJo Marasco, Fantasista Stephen Keogh, Coach Deskoの息子Tim Deskoに加え、強い新人も数人入ってくる。この層をさらに厚くし、競争を生む事で、チーム力を更に底上げすることになるだろう。Syracuseにとっては間違い無くgood news

●しかし、ここでSyracuseを選ぶ点からも、本人が全く逃げてないこと、本気でNCAA制覇を夢見ていたであろうことが偲ばれる。JHUでは卒業までの2年間優勝は出来ないと中にいて感じたんだろうし、かと言って確実に試合に出られる2nd tierの学校に行く気も無い、という。Syracuseでガチでやってレギュラー勝ち取って優勝して見返してやんよという気合いが感じられる。潔い。

個人的な感想

恐らくHopkinsの卒業生だろう。「HopkinsとCuseじゃ教育の質が違う。自分はJHUで得た最大のものは学問だったし、そのおかげでその後の人生も充実している。彼は移るべきではなかった。黙って我慢して受け入れるべきだった。アフォだ」という手厳しい批判コメントがいくつか見られる。若干自分の愛する母校を「捨てた」ことに対して感情的になってるようにも感じる。彼らも本心からそう思っているんだろうし、彼らにとってはそれは事実だったんだろう。

だが、どうだろ。僕が選手本人だったらどう思うだろうか。今は時代が違う。彼だってもう20歳だし、何も判断出来ない子供じゃない。子供の頃からlacrosseが大好きで、NCAAで優勝することが夢だったんだろう。その夢を叶えるために、多少の犠牲を強いてでも、周囲から白い目で見られてでも出来る事は全部やるつもりだったんだろう。「残り2年でJHUじゃあ優勝出来ないことは客観的に見て解っているし、コーチとはchemistryが合わなくて本来の実力を発揮出来ないまま終わりそうだけど、ラクロスの夢は諦めて(自分を騙して)、将来のキャリアと出身大学名獲得のために我慢すっか」と果たして思うだろうか?

「たった一度の人生だし、後悔の無いように、自分が今やるべきことを全力で追求しよう。勉強やキャリアは後からなんとかするし、自分で責任を取る。そのくらいの覚悟で俺はやってる。思い切ってベストな環境に移ろう」と腹を括る選手もいていいと思うし。もしかしたら後者のような選手の方がラクロスも、その後の人生でも花開くかも知れないし。出身大学名でその後の人生が決まる時代でもないし。多様性に溢れた時代の中、キャリアや人生なんて情熱と創造性とやりようによっては何とでも逆転は可能だし。勉強なんてそもそも自分でやるもんだし。(そもそもキャリア/学問最適で学校選んでたらJHUじゃなくてHarvardとかMITとか行ってたかも知れない訳だし。)それ以前に、何を幸せと感じるか、何にやりがいを感じるか、何をしなかったら後悔するかなんて超人それぞれだし。

いずれにせよ、本人にとっても、去られたJHUにとっても、受け入れたSyracuseにとってもハッピーな結果になることを祈ります。(公平性とか抜きに、個人的なpreferenceとしてはSyracuseを応援したいっす...)

いたる@13期

2010年12月23日木曜日

Warrior TII Helmet

Warriorから新しいメットが発表された。TII(ティーツーと発音するはず。Trojan 2ということだろう)。やべえ、かなりカッコ良くなった。

記事と写真

ぶっちゃけCascade Pro7にかなり近くなっている。Pro 7が生んだ、Visor(つば)とシェルが一体化した、流線型のシャープな形をもろ踏襲。これまでWarriorは「Venomヴェナム。猛毒という意味)」がflagship商品で、どちらかというとどっしりした、より「兜感」のあるデザインで行っていたが、恐らくCascadeとの「デザイン戦争」/「流行の主導権争い」に敗れたんじゃないだろうか。

今回のは、これまたPro7と同じく、色を自由に組み合わせられる設定。

申し訳ないけど僕も個人的には圧倒的にPro7の方が好きだった。Princeton、US代表がWarrior社長David Morrow(Princeton-US代表)との関係もあってWarrior Venomを使っていたが、あーPro7だったらもっとかっこ良かったのになーと思って見ていた。個人的には首回りからChinに掛けての分厚さ感というか、マフラーのようなというか首の皮が余っちゃってる感が、なんかスッキリしなくて好きじゃなかった。

Pro7はデザインそのものの美しさに加え、ウェブサイトで配色を選べるという、車のマーケティングから着想を得たとも思えるinnovativeな作り込みで大ヒットしている。恐らく今のラクロスのメットのスタンダードは当分このPro7で行くんじゃないだろうか。(逆にデザイン的にも性能的にも結構突き詰められるところまで突き詰められてて、飽和しつつあるのかも知れない。これ以上どういう方向に進化させられるんだ?恐らく今後はマージナルなマイナーチェンジの時代が暫く続くはず)

ちなみに、最近ラクロスの影響を受けてかどうか知らないが、アメフトのメットも(特にQBやReceiverといったskill playerのものは)以前のどしっとした丸い分厚いメットから、ぽつぽつと縦方向の流れを感じさせる、よりシャープなデザインの物を目にするようになって来た。恐らくスポーツ全体のデザインの流れとしてこっちに流れているんだと思う。

ちなみに、記事に出ているデザインの中ではAir Forceのデザインと配色が奇麗で好きかな。あとDenverのもChinが白でシンプルで好き。Visorのラインを直線でギザギザにしている部分や、face maskのラインが斜めになって、曲線ではなく直線を中心に構成している部分にWarriorならではの拘りを感じる。(が、まあ、好み別れるだろうな...)

いたる@13期

2010年12月22日水曜日

NCAA Div 1にMarquetteが新加入

さて、オフにあったNCAA Men's Lacrosseの新しい動き。中西部の北、シカゴのちょい北、ミシガン湖の西側のウィスコンシン州のミルウォーキーにある、Marquette(ーケットと発音)大学が、新たに男女のラクロス部を立ち上げ、2012年からNCAAのDiv 1、Big Eastに参加することを決めた。先日Marylandを辞職したHCのDave Cottleがコンサルタントとして雇われ、急ごしらえで施設/インフラや、選手集め、組織作りを進めて行くとのこと。

本件、NCAAへの新加盟は珍しいことに加え、これまで完全に水面下で勧められており、全くリークが無かったこともあり、USラクロス界というか、ファンの間で結構な話題になっている。いくつか記事やフォーラムで議論になっている点、及び僕自身が思ったことを交えて紹介。

●記事
●IL編集部のコメント
●学校の発表記事

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1. Marquetteが入る事の意味合い

●Marquetteは商学部系が強い、小規模の大学。一方で、バスケが有名で、ランキング20位前後にちらほら顔を出すそこそこの強豪。現Miami HeatでLeBronと双璧を成すDwyane Wadeも出身。スポーツ界での名門校が新たにラクロスに加入する事の意味は大きい

●ちなみに、ユニフォームが非常にユニークで印象的。青と水色と黄色の色を縞で組み合わせてサイドにポイントで入れている。テレビでバスケの試合を見てても一発で認識可能。ラクロスのユニフォームになったらこれはこれで結構個性的でカッコいいんじゃないかと思う

2. ラクロスそのものの成長を象徴

●今回の意思決定の中で印象的なのが、Marquette大学の首脳、特に体育会部門の人たちが、ビジネス(仕事)として大学の体育会の成長戦略を考える上で、合理的に導かれた意思決定であるという点。大学をもっと成功させたい→スポーツも力を入れて、成功させたい→だとするとラクロスは当然今後外せない、というロジックが裏にある。そして、アメフトでも野球でもアイスホッケーでもレスリングでもなく、ラクロスを選んだという点

●高校レベルでラクロスが爆発的に広がりつつある中、NCAA Div 1の男子の受け皿が足りていないという明確な需給ギャップが生じており、そこを突きに行くという意図。ラクロスで成功する事で、より多くの人々のアテンションやお金、そして学生を集められるという読み。それだけアメリカのラクロスが成長しているという事を表している

●ラクロス経験者のスタッフが、ラクロス愛に基づいて、「ラクロス大好きだからやりましょうや!」と想い先攻でボトムアップで成し遂げたケースではないと言うこと。それだけこのスポーツに可能性があるということ表しているとも言える

3. 中西部のラクロスの隆盛を如実に象徴

●ここ数年、シカゴやその北のウィスコンシン、そしてその西のミネソタと言った、所謂Midwest(中西部)の北のエリアでラクロスが草の根レベルで急速に熱くなりつつある。 MLLのChicago Machine(残念ながら今年で解散になってしまったが)やNLLのMinnesota Swarmなどの影響もあり、特にミネソタのインドアを中心に、ジュニア、高校で競技人口/ファン層が広がりつつある。女子の新「帝国」Northwesternもその例の一つ(以前僕がNorthwesternのKellogg Business Schoolに在学していた際のブログでの紹介記事

●また、男子でもNotre DameやOhio State、そして元Cornell HC Jeff Tambroniが今年電撃移籍したPenn Stateなど、五大湖寄りというか、ちょっと内陸の、必ずしもこれまでのラクロスの盛んな東海岸沿い(NY, Boston, Philadelphia, Washington DC, Maryland, Carolina)ではない、もうちょい西側のエリアでのラクロスが育ちつつあるのをいろんなニュースから感じられる。それをもう一段勢いづける出来事

●ちなみに、(住んでみてつくづく痛感させられるが)アメリカの強みは、日本と違ってエリアによってほぼ別の国のように分かれている点。且つそれらの「国」が結構でかいという点。つまり、アメリカという国の中に、5つか6つの大きな独立国家が存在しているようなイメージ。そういう見方をすると、実は伝統的に見えるアメリカのラクロスもほんの東海岸沿いという一つのエリアの話であって、中西部や西海岸、南部やテキサスといったエリアは依然完全なホワイトスペース、成長余地満載の新市場ということになる。ラクロスが未だに育ち続け、それでも尚まだ飽和する事無く成長余地を感じさせるのにはそういった事情が大きい

(●ちなみに完全に余談だが、この点はラクロスやスポーツに限らず、あらゆる企業活動/経済活動として市場を見た時に共通する。同じDevelop"ed" countryでありながら、日本と若干違い、成長のパワーや若い息吹をそうは言ってもそこそこ感じられるのにはこの辺の国としての容れ物のでかさがあると感じる。加えて人口も増えてるし、移民もいっぱい入って来てるし。マクロ経済的にそこまで閉塞していないという。)

4. Big Eastの意味合い

●Syracuse, Notre Dameという強豪2チームが既にいる。ここにMarquetteが新たな強豪として食い込んでくれば、確かにリーグとしてはもっと面白くなるし、レベルも上がってくる可能性がある

5. 2012年スタートというアグレッシブなスケジュール

●ということは、ここから速攻でリクルーティングを開始し、初年度の選手たちをかき集めなくてはならない。Quintは恐らく他校の現1年生をヘッドハントして、トランスファーで引き抜くと言う力技も起こるはずだと指摘

●一方で、有名校が気合いを入れてコミットして、本気で金も突っ込んで第一線で戦いに行くという新しい動き。選手の中には下級生からチームの中心としてDiv 1で試合出来ることを目論み、ヤマっ気のある選手たちが集まってくる可能性もある。そして実際にそうなるとすると、彼らが最上級生になった時にはそれなりに強いチームになっている可能性もある

6. 新しいチームの強み

●100うん十年という歴史があるチームも多い中、新しくゼロからラクロスチームを立ち上げることのメリットは意外と大きいかも知れない。無駄な伝統もうるさいOBも縛りも無い(逆に今これに苦しんでるのがJohns Hopkins?)。昔ならではのステレオタイプな練習やジンクスとも無縁。現代のラクロスの最先端に基づき、ゼロから最適解を設計出来る。施設、組織、選手の選び方、コーチの人選。結果として最もcutting edgeで、最も今のラクロスにフィットしたチームが突然現れる可能性もある。

●特に、Dave Cottleが持っている理想像をMarylandでの学びをベースに体現してくるとなると、しかも学校の戦略的コミットメントと資金の下本気で具体化してくるとなると、結構なものが出来てくる可能性がある

●実際に女子のNorthwesternはそれで全米制覇どころかそのまま5連覇の上、US代表の最大の輩出チームとなった上、女子ラクロスの戦い方のパラダイムそのものを変えてしまった。しかも彼女達の場合、1年生の時にキャンパスで掻き集めたラクロス素人も含めてそれを成し遂げているのがまた偉業

●また、個人的に思い出されたのが、僕が高校時代に福岡でバスケをやっていた頃の話。当時福大大濠や九州産業、福岡商業、東福岡といった強豪校の陰に隠れて、ひっそりと無名の福岡第一高校のバスケ部が立ち上がった。1年目は近くの学区の「そこそこ」上手い子を何人か集めていただけでさして脅威を感じなかったが、既存の高校バスケのセオリーを超越した/無視したアグレッシブなチーム作りで、直後に例の(後に年齢詐称問題が取りざたされた)セネガル人留学生達を掻き集め始め、10年もしない2004年に全国制覇を成し遂げてしまった。「俺たち新興チームで実績も歴史も無いんだから、何かぶっ飛んだ打ち手打たないと勝てっこねえっしょそもそも」、という開き直りは時としてbreakthroughを生み得る

7. Michiganの先を超してしまった

●東大の兄弟チーム、我らがMichiganを一気に追い越しての意思決定/発表という点も興味深い。これまでラクロスコミュニティでも、MCLA(非NCAA)で敵無しの連覇街道を走っていたMichiganのNCAA入りの噂はここ数年絶えず囁かれていた。現にHCのJP始め関係者もそれに向けて長期的に動いていると想像するし。(一部、来年の1月くらいに発表になるんじゃないかとも噂されているっぽい。)「次の加入はMichiganだね、いつだろうね」という空気の中、まさかの伏兵の登場。結構な衝撃

●Michiganとの違いは、イニシアチブの主体がラクロス関係者ではなく、大学のトップ、体育会のトップだったという点。Michiganは逆にJPが大きく伝統的な大学の上層部を説得しなくては行けないというチャレンジがある中、その相手自身が自ら動いているという点

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などなど。
いずれにせよ、Marquetteという、小さいとは言えそれなりに一般的な知名度のある学校がNCAAに新たに加わる事は、ラクロスにとっても、ファンにとっても、高校生やキッズの選手たちにとっても、hopefully学校にとってもいい話であることは間違い無い。長期的に見れば、チーム間、リーグ間の勢力図を変えて行く可能性もある。こうやって新しい流れが生まれ、スポーツが成長して行くのを見るのは非常に嬉しい。

いたる@13期

2010年12月21日火曜日

Notre Dameのメット

すっげーどうでもいい話なのだが、おもろいビデオ。

去年のNotre Dameの躍進の陰で、ちょっと噂になってたのが、NDのビジュアルが、なんか、ださいという話...ユニの色が好きじゃない人が多かったっぽいのと、パンツの丈が短くて、ちょっとレトロな雰囲気だった。そして、極めつけはメット。大学とメーカーの関係だろうか、多くの学校がCascadeを標準的に使っている中、なぜか彼らはRidellのボテッとしたデザインのメット。結構好き嫌いが分かれていた。(逆にGのRodgersを始め、横綱級の強力DF陣を売りにしていたので、どしっと見えて合ってたって話も。)

そんな彼らも今年からは流線型のCascade Pro7に。その様子。

動画のリンク

やっぱりCascade Pro7は圧倒的にカッコいい。ビジュアルから伝わるスピード感が違う。動画の中でNY州の工場で実際にメットをアセンブリーする映像が紹介されていて面白い。ああ、こうやって手作業でメット組み立ててるんだ...って言う。そら高いわけだ。iPodのFoxconじゃないが、中国で安い人件費でバンバン作ればもっと安くなるはず。

2010年12月18日土曜日

今年のESPNでのNCAA放映スケジュール

ESPNの2011年のNCAA Div 1のTV coverageのスケジュールが発表された。

リンク

ESPNの放映スケジュールのリンク

今年も例年と同じ感じ。ちなみにESPN3はinternet放送。TVでは、2/20のDuke-NDの昨年の決勝の再戦を皮切りに、今年も非常に面白いカードが目白押し。ちなみに去年は同じカードでDukeが足下を掬われ、「今年のDukeは噂先攻で結局ダメか?」と言われたのが記憶に新しい。前半は苦しんだが後半一気に成長し、決勝でリベンジを果たした。

その他も、Cuse, Virginia, UNC, Marylandと、涎だらっだらに出る試合がたくさん。再三述べているが、今年は10年に一度のタレント豊作年と言われる4年生のクラスなので尚の事。

マニアックな所では昨年CornellからHCのTambroniが移籍したPenn Stateがどうなるのか、ファンタスティックルーキーでCuseのJeremy Thompsonの弟、IroquoisのMiles Thompsonが入り、一年目から主力としての活躍が予想されるAlbany辺りも注目したい。あとHofstraも今年は強いっぽい。CrowelyのいるStony Brookはplay offまで見られないのが悲しい(最悪play off出られなかったりして...ま、でもどうせ直後からMLLで活躍する姿を見れるだろうからまーいっか...)いよいよっすね。シーズン開幕が待ち遠しい。

ちなみに、記事のコメント欄に指摘があったが、現在ESPNでNCAA Lacrosseを選任で率いているのは、お馴染みQuint Kessenich。「(彼の母校である)JHUの試合が異様に多くねえか?別に強くない今年はファンとしてはそんなに見たくねえよ、つか職権濫用だろ」、というコメントがあって笑った。まあ、Quintの個人的な意向というよりも、言っても伝統的名門校で、ミドル〜年配の層を始めとしてやはり注目したいファンが多いのも事実だろうなとも思った。

一応女子も一試合。名門PennとJHU。個人的には僕自身の第二の母校で今年の(というか今年「も」)優勝候補、Northwesternも見たかった。女子は本当にテレビの露出が少ないのが悲しい...

アメリカで着実に拡大と発展を続けるラクロス。選手、そしてファンの数も確実に増えつつある。スケジュールを見てはっとしたのが、Quarter Final(準々決勝)の会場。去年までは大学のスタジアムでやっていたが、今年はどうやら準々決勝から大型のスタジアムでやるっぽい。片方の山は08年、09年に準決勝/決勝で会場となったBoston近郊のFoxboroのGillette Stadium(NFLのNew England Patriotsのホームスタジアム)。実験的な試みではあるだろうが、準々決勝でも大きな会場である程度客を集められるようになりつつあるということだろうか。

FULL SCHEDULE

Sat, Feb 19
(Noon: Johns Hopkins at Towson, ESPN3.com)

Sun, Feb 20
Noon: Duke vs. Notre Dame (Jacksonville, Fla.), ESPN/ESPN3.com

Sat, Feb 26
(Noon: Loyola (Md.) vs. Towson, ESPN3.com)
1 p.m.: Siena at Johns Hopkins, ESPNU
3 p.m.: Georgetown at Maryland, ESPNU

Sat, Mar 5
1 p.m.: Princeton at Johns Hopkins, ESPNU
(1 p.m.: Maryland at Duke, ESPN3.com)

Wed, Mar 9
7 p.m.: Manhattan at John Hopkins, ESPNU

Fri, Mar 11
7 p.m.: North Carolina at Princeton, ESPNU

Sat, Mar 12
11 a.m.: Konica Minolta Face-Off Classic (Baltimore), Syracuse vs. Georgetown, ESPNU
(Noon: Maryland at Towson, ESPN3.com)
1:30 p.m.: Konica Minolta Face-Off Classic (Baltimore), Cornell vs. Virginia, ESPNU
(4 p.m.: Konica Minolta Face-Off Classic (Baltimore), Johns Hopkins vs. UMBC, ESPN3.com)

Wed, Mar 16
[6 p.m.: Georgetown at Johns Hopkins (women), ESPNU]

Thu, Mar 17
7 p.m.: Duke at North Carolina, ESPNU

Sat, Mar 19
(Noon: UMBC at Maryland, ESPN3.com)
6 p.m.: Johns Hopkins at Syracuse, ESPNU

Tue, Mar 22
7 p.m.: Dartmouth at North Carolina, ESPNU

Wed, Mar 23
[5 p.m.: Penn at Johns Hopkins (women), ESPNU]

Sat, Mar 26
Noon: North Carolina at Maryland, ESPNU
2 p.m.: Virginia at Johns Hopkins, ESPNU

Sat, Apr 2
Noon: Maryland at Virginia, ESPNU
(Noon: Hofstra at Towson, ESPN3.com)

Sun, Apr 3
(1 p.m.: Konica Minolta Big City Classic (East Rutherford, N.J.), Rutgers vs. St. John’s, ESPN3.com)
4 p.m.: Konica Minolta Big City Classic (East Rutherford, N.J.), Johns Hopkins vs. North Carolina, ESPNU
6:30 p.m.: Konica Minolta Big City Classic (East Rutherford, N.J.), Syracuse vs. Duke, ESPNU

Fri, Apr 8
7:30 p.m.: Albany at Johns Hopkins, ESPNU

Sat, Apr 9
Noon: North Carolina at Virginia, ESPN/ESPN3.com
(Noon: Binghamton at UMBC, ESPN3.com)
4 p.m.: Syracuse at Princeton, ESPNU

Sun, Apr 10
Noon: Georgetown at Notre Dame, ESPNU

Sat, Apr 16
5:30 p.m.: Virginia at Duke, ESPNU
8 p.m.: Johns Hopkins at Maryland, ESPNU

Sat, Apr 23
3 p.m.: ESPNU Warrior Classic (East Hartford, Conn.), Massachusetts vs. Hofstra, ESPNU
5:30 p.m.: ESPNU Warrior Classic (East Hartford, Conn.), Rutgers vs. Syracuse, ESPNU
8 p.m.: Navy at Johns Hopkins, ESPNU

Sat, Apr 30
(2 p.m.: Loyola (Md.) at Johns Hopkins, ESPN3.com)
7 p.m.: Notre Dame at Syracuse, ESPNU

Fri, May 6
8 p.m.: Notre Dame at North Carolina, ESPNU

TBD
(Ivy League Semifinal (site of regular-season champion): Game 1, ESPN3.com)

TBD
(Ivy League Semifinal (site of regular-season champion): Game 2, ESPN3.com)

Sun, May 8
Noon: Ivy League Championship , (site of regular-season champ), ESPNU

NCAA CHAMPIONSHIP
Sat, May 14
Noon:First Round (Site TBD): Game 1 ESPN2/ESPN3.com
2:30 p.m.: First Round (Site TBD): Game 2 ESPNU
5 p.m.: First Round (Site TBD): Game 3 ESPNU
7:30 p.m.: First Round (Site TBD): Game 4 ESPNU

Sun, May 15
1 p.m.: First Round (Site TBD): Game 5 ESPN/ESPN3.com
3 p.m.: First Round (Site TBD): Game 6 ESPNU
5:15 p.m.: First Round (Site TBD): Game 7 ESPNU
7:30 p.m.: First Round (Site TBD): Game 8 ESPNU

Sat, May 21
Noon: Quarterfinal (James M. Shuart Stadium, Hempstead, N.Y.): Game 1, ESPN2/ESPN3.com
2:30 p.m.: Quarterfinal (James M. Shuart Stadium, Hempstead, N.Y.): Game 2, ESPN2/ESPN3.com

Sun, May 22
Noon: Quarterfinal (Gillette Stadium, Foxboro, Mass.): Game 3 ESPNU
2:30 p.m.: Quarterfinal (Gillette Stadium, Foxboro, Mass.): Game 4 ESPNU

Sat, May 28

4 p.m.: Semifinal (M&T Bank Stadium, Baltimore): Game 1 ESPN2/ESPN3.com
6:30 p.m.: Semifinal (M&T Bank Stadium, Baltimore): Game 2 ESPN2/ESPN3.com

Mon, May 30

3:30 p.m.: National Championship (M&T Bank Stadium, Baltimore) ESPN/ESPN3.com

2010年12月16日木曜日

Inside Lacrosse Fitness

ここ何日か、Inside Lacrosseに、Inside Lacrosse Fitnessという特集で、フィジカルフィットネスを高めるためのいろんなトレーニングが記事とビデオで紹介されている。

いくつか紹介。

●ラダートレーニング
●ハードルドリル
●スタードリル
●Five cone drill

一瞬私事且つ昔話で恐縮だが、ちょこっとだけ。ホント完全にただの個人的な想い出話だが...丁度僕らが現役だった90年代後半から2000年に掛け、東大のラクロス部は創立から15年を迎え、それまでの同好会、体育会準加盟扱いから、正式に体育会になり、同時に当時のOBの皆さんや現役メンバーの力で、急速に組織を整え、練習やリクルーティングや組織作りを科学的/戦略的にアプローチすることで、より正しく、より効率的に強くなる、(そしてもちろん、そのプロセスを存分に楽しみ尽くす!)という志向を強く打ち出し始めていた。

そんな中、当時、正に同じく13期の牧本次郎氏(現ロンドンビジネススクール)やスタッフの並木さんらが中心となり、辻秀一先生によるメンタルの強化や、プロのフィジカルトレーナーを付ける事によるウェイトトレーニングやステップワーク、栄養管理の強化という、心技体のうち、「技」だけではなく、残りの二つの変数も徹底的に梃入れしていくことで、ROI(Return on investment: 投下エネルギー/時間当りの見返り)を限界まで高めに行く、ということをやろうとしており、その中で次郎氏がSAQ (Speed Agility Quickness)に関する勉強を重ね、元々はアメフトで使われていたドリルである、ラダーを使ったステップワーク強化を毎日の練習に導入してくれた。(なんとかお金をかけずにラダーを作るべく、彼が東急ハンズで素材から買ってせっせと作ってくれた...)ラダートレーニングのビデオを見て、思わず当時の事が思い出されて懐かしかった。てな話。すいません、昔話で...

ビデオを見て感じるのは、大事な事は、こうやっていろいろ目先を変えながら、新鮮さを保ちながら、選手たちに刺激を与えながら、好奇心を満たしながら、楽しみながら、それでいて目的意識を頻繁にリマインドしながら高い費用対効果を目指すことだろうか。と、言っても、今の現役の皆はリソース裂いて散々研究してるし、Michiganの科学的アプローチも見て来てるからそんなに目新しくもないすかね...恐らく。

2010年12月9日木曜日

Custom Nike Huarache Cleats

ILのGear Zoneにまた今年も痺れるようにかっけえクリーツの新作が。NikeのHuarahceのNCAAトップチームのシグニチャー。最近の流れはこの手のソールとアッパーがツルッとつながってて、でかいベルトでガバッと覆われてるデザインっぽい。ソール上部のモノグラムの学校のロゴとかが渋すぎる…

リンク

Syracuseは4-5年前までは往年のオレンジ+青+白のトリコロールだったが、青を排除して以来オサレ度が数段上がった。(と同時に、実際ラクロスとバスケという二大看板スポーツでの成績も安定してきている)

インナーの学校名の文字のフォントが実際の学校のフォントになってるところなどがまたなんとも。

2010年12月7日火曜日

IMLCA: コーチによるカンファレンス

毎年12月の上旬に、全米の大学の男子ラクロスのコーチが集まっていろんな勉強会や情報交換、ネットワーキング(人脈作り)を行う、Intercollegiate Men’s Lacrosse Coaches Association Convention (IMLCA)なるコンベンション/カンファレンスが行われている。

有名どころのコーチが集まり、彼らの実体験を下に戦術やチーム作りについて議論したりプレゼンしたりしているらしい。

参加費用自体は$75とかなりリーズナブルなこともあり、例えばラクロス大好きな選手なりコーチなりを一人サクッと派遣してみるってのも一つのオプションかな?とも思った。Michigan以外の学校のコーチ達から広く情報を集められ、(参加する人の英語力次第では)人脈も多少広がると思われるし。

チーム作りをする側としての最新のラクロスの話題や知識や空気にどっぷり短期間で触れられることの価値は計り知れないと思うので。

直感的に、「形式上アメリカの大学のコーチに限る」などと規定がある気もしなくもないが、男子ラクロスコミュニティのflexibilityとopenさを考えると、ちょっと事情を話せば「いいよいいよ、おいでよ」となるような気もしなくもないので。

ILの記事

ウェブサイト

スケジュールとアジェンダ

前半は結構事務的な会議が多そうだけど、後半はそこそこtips寄りの話っぽいし。すいません。あくまでただの思いつきっす。

2010年12月4日土曜日

2011 Division I Preseason All-Americans

さて、前回に引き続き、Year Bookからの抜粋。Pre-Season All American。60チームあるDivision 1のチームから選抜される、Best Teamの1軍、2軍、3軍。

顔ぶれを見ると、やはり今年の本命チームであるVirginia、Syracuse、UNCの名前が多い。

そして、過去の記事でも再三述べてきた通り、タレント大豊作イヤーと言われるClass of 2011、4年生に如何に優秀な選手が多いかが分かる。ここに出ているメンバーの多くがMLLにドラフトされるだろうし、結構な割合の選手たちがそこで主力になり、更にそこから何人かが2014年、18年のWLCの主力になっていくと思われる。

1st teamはM、LSM、D、GがSyracuse、Notre Dameで占められてるのが印象的。

毎年強い強いと言われながらもなぜか優勝に絡めないMaryland。ATは華々しく、今回もCatallinoとYoungの二人が名を連ねるが、MとD/Gではほとんど名前が挙がらない。この辺のバランスの悪さが、爆発力の割に最後の最後で勝ち残れない原因でもあるんだろう。

Tewaaraton (MVP)は誰が取るんだろうか?Canada代表でWLCを経験し、IndoorからFieldへのアジャストを完了した大本命Kevin Crowley (Stony Brook)か、もしくはFinal 4には確実に絡んでくるであろうUVAのBratton兄、怪我が無ければ華のあるUNCのSweet and fantastic AT Billy Bitter?過去の例から見ても、まあ、DやGは残念ながらないだろな…(DやGの選手からするとなんともアンフェアだが…)

MVPというキャラでは無いが、去年の活躍を見て以来個人的にファンになって応援してるのが、Syracuseのいぶし銀MF、IroquoisのJeremy Thompson。三つ編みの後ろ髪をなびかせながら、全てを淡々と、しかしパワフルに正確にそして狡猾にこなすマルチプレーヤー。見てるだけで痺れさせる何かを持ってます。

ちなみに、「Best 10」という定義の仕方をしておらず、A, M, Dから4人ずつ+G、F/O、LSMの15人を「1st team」と定義しているところが面白い。確かに、これだけ専門化/分業化が進んでおり、試合中もアライブで選手が入れ替わる中、単純にフィールドに同時に立ってるのが10人だからという理由で10人にする方がむしろ気持ち悪い/アンフェアな気もするし。単純にそっちの方がより多くの選手たちに「All American」のチャンスを与えられることになってみんなハッピーだし。

リンク

First Team

A Rob Pannell Jr. Cornell
A Billy Bitter Sr. North Carolina
A Steele Stanwick Jr. Virginia
A Grant Catalino Sr. Maryland
M Kevin Crowley Sr. Stony Brook
M Shamel Bratton Sr. Virginia
M Jeremy Thompson Sr. Syracuse
M Zach Brenneman Sr. Notre Dame
F/O Adam Rand Sr. Stony Brook
LSM Joel White Sr. Syracuse
D Kevin Ridgway Sr. Notre Dame
D Chad Wiedmaier Jr. Princeton
D John Lade Sr. Syracuse
D Ryan Flanagan Sr. North Carolina
G John Galloway Sr. Syracuse

Second Team

A Stephen Keogh Sr. Syracuse
A Jack McBride Sr. Princeton
A Jay Card Sr. Hofstra
A Jamie Lincoln Sr. Hofstra
M Jimmy Dunster Jr. North Carolina
M Jovan Miller Sr. Syracuse
M Mike Chanenchuk* So. Princeton
M Justin Turri Jr. Duke
F/O Tim Fallon Sr. Hartford
LSM Brian Karalunas Sr. Villanova
D Sam Barnes Sr. Notre Dame
D Brett Schmidt Sr. Maryland
D Max Feely Sr. Cornell
D Bill Henderson Sr. Army
G Tyler Fiorito Jr. Princeton

Third Team

A Chris Bocklet Jr. Virginia
A Jeremy Boltus Sr. Army
A Ryan Young Sr. Maryland
A Tom Compitello Sr. Stony Brook
M Charlie Streep Jr. Bucknell
M Steve Serling Sr. Hofstra
M Rhamel Bratton Sr. Virginia
M David Earl Sr. Notre Dame
F/O Jake Clarke Sr. Bucknell
LSM John Cunningham Jr. Princeton
D Peter Fallon Sr. Brown
D Charlie McComas Jr. North Carolina
D Tucker Durkin So. Johns Hopkins
D Michael Hirsch Sr. Navy
G Mark Manos Jr. Drexel

2010年12月1日水曜日

NCAA 2011 Div 1 Pre-Season Ranking

ILのウェブサイトに、Year Bookに先攻する形で2011年のDiv 1のPre season rankingが出ていたので紹介。早速ファン達が「ざっけんな!なんで○○が入ってねえんだよ!」やら「Syracuseは大した事無いよ」などの熱い議論を交わしている。

Pre season rankingは、去年のチームの実績から、卒業した4年生の戦力を差し引き、残ったメンバーをベースに、新しく入った新入生の戦力を加味し、秋学期に行われた練習や試合、トーナメントでのパフォーマンスを視察した上で作られている予想ランキング。細かい順位の入り繰りはあるものの、大体例年これにかなり近い形でシーズンを終えるケースが多い。(実際に去年のプレシーズンの1位はDuke)

記事のリンク。

実際の予想順位は以下。
1. Syracuse
2. Virginia
3. North Carolina
4. Cornell
5. Duke
6. Maryland
7. Notre Dame
8. Stony Brook
9. Hofstra
10. Princeton
11. Johns Hopkins
12. Denver
13. Army
14. Loyola
15. UMass
16. Yale
17. Brown
18. Georgetown
19. Drexel
20. Bucknell

ぱっと見た感じ、極めて的を得た予測。僕個人としても大きな違和感は感じない。

あるとしたら、Dukeの5位?去年17人もの4-5年生が抜けており、抜本的な世代交代が行われている。何人か穴を生める有力な1年生が加入しているが、果たしてここまで高い結果を残せるだろうか?

主力選手たちが丸残りのSyracuse, Virginia, UNCは納得。Cornellは4位なんて高い順位に留まれるだろうか?コーチのTambroniが抜けた新コーチの下、エースATのPanell以外は結構メンバーが入れ替わるはず。あ、でもDとGは去年ほとんど1年生が出てたからそこの伸びしろが凄く大きいか。(そう考えるとそれでFinal 4まで残ったのはやっぱり凄い。)

Marylandは強い4年生の塊がいるが、コーチが変わってチーム作りをやり直さねばならず、若干苦しむと見るのが妥当か?一方で、もし新コーチのチーム作りと戦略がはまり、リーグ戦を通して完成されて行けば、プレーオフで本領発揮で上位進出というのは十分ありえるかも。

曲者なのがNotre DameとStony Brookという、去年のプレーオフを思いっきりかき回してくれた2校。

NDは主力の何人かが抜けるが、MFのBrennemanやDFのRidgeway(だっけ?調べる気力が...)ら、柱の何人かが残り、伝統的に層が厚く堅いDとGは引き続き健在のはず。

SBは、昨年裏MVP(優勝したNed Crottyのように目立った/チームを引っ張った/最終学年で有終の美を飾った、というスポットライト要素を抜きにした純粋な一選手としての実力/活躍見合いで)とも言われたCanadian、Grant Jr.以来の大型スター、Crowleyが4年生で帰ってくる。

昨年若手主体で歴史上まれに見るボロボロシーズンを送ったJHUも、若手の成長で徐々に復活か?と思いきや、それでも11位止まり。

カリスマHC Tierney率いるDenverが就任2年目で着実に名実共に強豪の仲間入り。Denver, Coloradoという街自体にラクロスを大きくバックアップするエネルギーがある。

(個人的に、全く当てにならない予測を掲げるなら、決勝は共に昨年のプレーオフで悔しい思いをしたUVAとSyracuseの頂上対決、そしてDとGに勝るSyracuseが善戦しながらも、最後はやっぱり総合力と選手層の厚さ/爆発力に勝るUVAの勝利じゃないかな?と。Syracuseはやっぱり凸凹がより強くてパフォーマンスがvolatileなのと、Big East Conferenceに入ってしまい、リーグ戦中に強い相手にあまり揉まれないままプレーオフに突入してしまうという環境要因的な弱みを抱えている。(一方のUVAは死のリーグACCでUNC, Duke, Marylandという失禁必至の恐ろしいメンツとプレーオフまで合わせると最悪3回ずつ戦わなくちゃいけない...))

年末から年明けに掛けて、NCAA開幕に向けて少しずつ情報の露出が増えてくるはず。暇を見つけてちょくちょくレポートして行きます。去年何度か書いたが、Class of 2011のNCAA Mens Lacrosseは、10年に一度とも言われるタレント大豊作の年。将来のUS, Canada代表、そしてMLLを背負って立つメンバーがゴロゴロいる。どういう戦いが繰り広げられるのかを想像するだけで今からワクワクしてきた!

いたる@13期