2011年2月26日土曜日

NCAA 2011 Season Preview #1 Syracuse

いよいよ最後の1チーム。優勝候補大本命、Syracuse Orange。NY州北部、Canada国境近くに位置する。ラクロスではJohns Hopkinsと並ぶ10回の優勝回数を誇る。古くはGait brothers、Powell brothersなどラクロスの歴史に名を残した偉大な選手達を多数輩出。大学としては他に男子バスケが有名。毎年ちらほらNBA選手を出している。最近では現DenverのCarmelo Anthony(先週NY Knicksに移籍)。

2008年は#22 AT Mike Leveille、#44 MF Steven Brooksに率いられ、準決勝でVirginiaを劇的逆転勝利で破り、決勝では#9 Paul Rabil、#24 Kevin HuntleyのHopkinsを破って優勝。2009年は#22 AT Dan Hardy、#3 Matt Abottら4年生が決勝でCornellをこれまた終了間際の同点、延長でのCody JamiesonによるSudden deathゴールで劇的優勝。高い期待値の下、新たに#22を継いだJamiesonと共に三連覇を掛けて挑んだ昨年は、まさかのArmyによるupsetで一回戦敗退。全スポーツを含めたNCAAトーナメント史上最大のupsetとも言われ、ラクロスファン以外にもそのニュースは伝えられた。91年以来のホームCarrier DomeでのPlay offに於ける敗戦。試合終了後の無言で顔面蒼白のSyracuseの面々が未だに忘れられない。

雪辱を掛けた今年、昨年の主力メンバーがほぼ全員残留。栄光の#22を継ぐのは昨年#1を背負い1年生らしからぬ活躍を見せていたJoJo Marasco。HopkinsからはTom Palasekが加わり攻撃陣に厚みを与えている。


MLLドラフト(リンク

48人の枠中、最大の7人が指名。AT, OFMF, DFMF, LSM, Close DF, Gと、全てのポジションに4年生のAll American級の選手が揃う。
  • 2. Rochester Rattlers: Joel White, LSMF
  • 6. Hamilton Nationals: Jeremy Thompson, M
  • 8. Rochester Rattlers: Jovan Miller, M
  • 10. Boston Cannons: Josh Amidon, M
  • 16. Boston Cannons: John Lade, D
  • 20. Rochester Rattlers: John Galloway, G
  • 25. Hamilton Nationals: Stephen Keogh, A

チームロースター(リンク

Mark Dixonの解説(リンク

  • 7人のAll Americanクラスの4年生がいる。もし今年優勝すれば、98年のPrinceton以来の、4年間のうち3回優勝を経験した代ということになる。
  • 既に2回優勝しているが、去年Armyに一回戦でまさかの敗北を喫し、尚ハングリーなはず。
DF
  • 全米No.1。G #15 John Gallowayは去年のNo. 1 Goalie。セーブ力はもとより、ATまでレーザービームでパスを通して来るスティックスキルを持つ。司令塔として最強DFを統制するリーダーシップも。
  • #40 John Ladeは3年に上がる際にVillanovaから転校して来た。基本に忠実で超粘り強い。若干身体が小さいが、ハートでカバー。
  • 2年 #10 Brian McGillが脇を固める。Ladeのカバーがあるので安心してボールを奪いに行ける。
  • 全米最高LSMの#11 Joel Whiteはドラフト2位指名。身体能力とスティックスキルが高い。
MF
  • Jeremy Thompson、Jovan Miller、Josh Amidonの4年生MF軍団。
  • #4 ThompsonはFO, DF, OFとフルに使われ若干後半消耗した感あり。FO支配率58%。
  • #9 Josh Amidonは去年14点だが、もっと点取れるはず。
  • #23 Jovan Millerは元々DF Shorty MFだったが、オフェンスも急速に成長している。
  • MFは層が厚く、その他も強力な選手が控える。
AT
  • 昨シーズン若干課題だったのは、オフェンスを統制し、ボールをdistribute出来るQuarter Back(司令塔/バスケで例えるならポイントガード)の不在。
  • 今年のSyracuseは、昨年怪我で余り試合に出ていなかったJoJo Marascoという適役を見つけるに至った。(JoJoはそれに伴い去年までの#1を脱ぎ、栄光の#22を2年生で早くも背負うことに。)Mark Dixon曰く、彼が今年のSyracuse浮沈の鍵を握ると。
  • 次はHopkinsからの転校生、3年生#14 Tom Palasek。ダッジ力は即戦力。
  • #28 4年生Stephen Keoghはスナイパーのフィニッシャー。
  • Coach Deskoの息子3年Tim Deskoも去年要所要所で得点してチームをピリッと締めていた。
4年生の強さでは間違い無く一位。2007年に期待されながらPlayoff進出を逃した後、その悔しさをバネに2連覇を成し遂げた。それを今回も繰り返せるか。

HC John Deskoインタビュー(リンク

  • 基本去年と一緒のチームだねと。DF/OF共に去年のメンバーがほとんど戻ってくるので。
  • 2010年のチームは非常に良くやったと思う。レギュラーシーズンでは結局一回しか負けてないし。

4 件のコメント:

  1. やはりメンツを見ると、Syracuseが一番安定した強さを持ってるように感じますね。今度行われる、2戦目に22得点とっちゃてるVirginiaとの試合が楽しみです。
    しかし、ILの記事でBratton兄弟がStony Brook戦に出ないってあったので、この試合もどうなるか、わからない気がします。

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  2. 玄徳

    書き込みさんきゅ。だな。Bratton brothersどうなんだろね。Team rule violationなので、遅刻系か、門限破り系か、なんかそんなんかね?ま、最悪戻ってこなくてSyracuse戦失っても、シーズン初期だし、特に問題無しっしょ。今日のMarylandがどんな感じかってのが気になるね。あと実はHopkinsがちょっとずつ形になりつつあるっぽい気配を感じるね。

    いたる

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  3. いやぁ、Marylandは強いっすね。20点取ってますし。そして確かにHopkins安定して勝ってますね。次のPrinceton戦どうかなぁって思ってたら、先にPrincetonがHofstraに負けちゃって、やっぱHofstra強いのか、という思いが。ちなみにHofstraは今年日本にくるらしいので、ちゃっかり応援してます。

    あとStony Brook-Virginiaが去年のNCAAトーナメントのデジャヴか!ってくらいの激アツ延長戦だったらしいですね。Crowleyの大車輪の活躍と、Stanwickの得点量産具合がハンパないっす。
    そしてまさかDukeがわずか3得点でPennに負けちゃって、(負けたDukeには失礼ですが)なんか面白い展開になってきて、目が離せませんね。

    最後に今日 ND-USA戦のDVDもらって早速みます。ありがとうございます!

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  4. あ、そうなの?Hofstra来るの?そりゃいいね!でも、多分だけど、MLL開幕しちゃってるから多分Jay CardとかSteve Serlingとかは来ないかもね...(去年は決勝直後、ドラフト直前だったからScott Rodgers来られたけど)

    Dukeはしんどいね。今んとこ。でも、わからん、playoffは出られないかもだけど、後半結構立て直して来ることに期待だね。Danowskiコーチの指導力と、あの素材としてのポテンシャルを考えると、後半ちょっと良くなって来る気がするだよな。最悪ならなくても、来年、再来年以降はまた優勝戦線に戻って来るっしょ。

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