2011年2月6日日曜日

NCAA 2011 Season Preview #11 Johns Hopkins

(これまで意識的に隔日更新のペースで来ましたが、ちと、ここから数週間、書きたい内容の特性上、ネタを短めに小分けにして更新頻度を上げて日刊のペースでガシガシ上げて行きます。一回吐き出しきったらもう一回頻度落とす予定。)


ここ数週間、IL Videosで、あと数週間で開幕するNCAAの2011年シーズンのプレビュービデオが多数ポストされている。基本的には上位20チームの①ESPNアナリスト(Quint Kessenich or Mark Dixon)による分析/解説、②ヘッドコーチのインタビューという構成。

以下のIL videosのリンクで"season preview"と入力して検索して頂くと、全ての動画が表示される。(リンク


これまで1日1チームのペースで更新されており、この記事を書いた2月5日現在、11位のJHUまでがアップされている。今後開幕までに2位のVirginia, 1位のSyracuseまで全てのチームがアップされるはず。


シーズン開幕前にがっつり予習して、仲間と「やっぱSyracuseの総合力だろ」「いやいやVirginiaの爆発力だ」「意外とMaryland来るかもよ」と盛り上がるもよし、今後数ヶ月で毎週送って行く予定の試合DVDを見る際に、該当チームの注目ポイントや選手を確認するのに使うもよし。


現時点で特に面白いなと思った動画をいくつかピックアップ。

Quintによる分析/解説(リンク
開幕前順位で11位と低く位置づけられたHopkins。2007年のRabil-Peyser時代に優勝し、08年のRabil-Huntley時代にFinal 4で破れて以来低迷が続く。去年も負け越し。加えて、去年そこそこ強かった上級生スターKimmelとBoyleは卒業してMLLへ。不安視される中、10年入学組の中では最強と言われながらも昨年はぱっとしなかった新2年生の強力MF軍団がそろそろ真価を発揮して来ると言われている。JHU出身のQuintとしても内心は早く名門復活を成し遂げて欲しいという気持ちで応援しているんだろう。(スゲー余談だが...99年シーズン前に、先代の東大のユニフォームをデザイン、導入した際に、当時主流だったブロック体の文字、縞模様の袖のライン、目の粗いメッシュ生地等を排し、(当時の)cutting-edgeなデザイン、シンプルでゆったり目のデザインを目指すべくNCAAやアメリカのクラブチームのユニフォームをリサーチした。その際に、当時導入されたHopkinsの色遣いと番号のMac的な丸い字体が新しく、個人的に気に入ったので、それを思いっきり参考にさせて頂いたのを、この動画のHopkinsのユニフォームを見て10年ぶりに思い出した...)



Coach Petro (Dave Pietramala)のインタビューリンク)。いくつか記憶に残ったコメントは、
  • 4年間の中で最も大きな成長が起こるのは一般的に1年生から2年生へのジャンプと、3年生から4年生へのジャンプ。
  • 高校から入った1年目はスピードやパワーの違い、学校生活やチーム/戦術への慣れに戸惑い、多くの場合活躍出来ず、2年目にブレークスルーするケースが多い(Quintも、加えて、特にMFでその傾向が強いとコメントしている。相手となるMFの身体能力/技術がグンと上がること、Goalieのレベルが高校から数段上がる事で、これまで入っていたロングシュートが入らなくなり、unlearningが必要になること、加えて、O/D/FOといろんなことを学ばねばならない分、時間が掛かる点を挙げていた)
  • 3年から4年での成長はもっと精神的なもの。最高学年、リーダーとしての自覚と責任が、一段上のレベルへのステップアップを生む
  • 4年生エースAT Kyle Whartonはいいcatch & shotのロングシューターとして知られているが、彼が本当にチームを勝たせたいなら、選手/リーダーとして一皮剥けたいなら、その得意分野から勇気を出して一歩踏み出してもっと(抜いたり、フィードしたり、オフェンスをコントロールしたり)いろんなことを出来るようにならなくちゃだめだ。相手も得意技を潰して来るし。(最初に試合に出るためには一芸に秀でる必要があるし、強みを伸ばし続けることは必要だが、長期的に成功し、選手/リーダーとしてもう一歩抜きん出るためには、やはり居心地の良い得意技に安住する「だけ」ではダメで、それを敢えて一歩踏み越えて、"get out of your comfort zone"しなくちゃいけないという話として非常に印象的だった。世界の舞台で闘える経営人材/経営リーダーを目指す上で、一日本人、一プロフェッショナルから、敢えて踏み出して、Global general manager/Value-based leaderへと脱皮/成長することが求められる、という自分自身のビジネスパーソン/経営人材としてのキャリアやチャレンジにも非常に重なる部分があり、心に刺さるコメントだった。)


ちなみに、1月のMLLドラフトでの指名は何と42人の枠中ゼロ...上級生タレントの不足を物語っている。


いたる@13期

3 件のコメント:

  1. これから頻繁な更新に期待してます!最近いたるさんのブログ読む人がどんどん増えてきていて、アップのときなどブログの内容とかで盛り上がってます。この前のTribe7の記事内容もそうですが、変なおじちゃんがマジで面白かったです。
    NCAAもこれから始まるので、いたるさんのブログ読みながら、NCAAを最初から最後まで楽しみ尽くそうと思います。
    ちなみにスクリメでSyracuseがHofstraに負けましたね。22Jojoに頑張ってもらいたいですね。

    玄徳

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  2. 玄徳
    さんきゅさんきゅ。いいね!そんな感じでチームの皆が、4年生から1年生まで、スタッフやコーチも含めて、目線がバチッと世界最高峰に合わさって行くといいね!一回そこに基準を置いちゃえば、あとは、「好き」や「楽しい」や「憧れ/こうなりたい」のパワーを全開にすれば、達成動機が高くて努力する能力の高い皆のことなので、自ずと、勝手にそこに近づいていくっしょ。
    いたる

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  3. ちなみに、確かに、今年のHofstra、強いっぽいね。相当。スクリメッジでお互い控えもかなり出していろいろ試してるだろうから単純に勝敗が強弱を表してる訳じゃない面もあるけど、でもHofstraがかなり来てるっぽいのは間違い無い。Media pollで10位、Coach pollで9位だし。MLLに上位指名されてるATのJay Cardと、Lafayetteからのトランスファー院生MF Serlingがかなり強いっぽいね。

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