2012年1月15日日曜日

MLL 2012 Collegiate Draft

今週末Philadelphiaで行われているUS Lacrosse Convention(ラクロス展示会/トレードショー)に合わせて今週末に行われたMLLのCollegiate Draft 。その結果がILに掲載されていたので紹介。(リンク

ちなみに去年の記事はこちら

去年に引き続きNCAA開幕直前の1月に、最終学年として最後のシーズンを戦う前の時点の4年生を指名。(去年の記事にも書いたが、意図としては、これまでのNCAAシーズン週力直後、MLLシーズン開幕直後、4年生の卒業直前の6月のタイミングだと、選手も準備出来ないし、チームもシーズン中に大量入れ替えをせねばならず、いろいろ不都合が多かったので、その解消と、加えてlacrosse関連の話題の閑散期となる1月にファンの関心を繋ぎ止める事等。ちなみにNFLがそのやり方で成功している。)

実際の指名結果は下記。重要なところだけ。

再三書いて来ているが、今後のMLLやUS/Canada代表を背負って立つメンバーがごろごろいてお互いに切磋琢磨している代だった去年とは打って変わり、今年は上位数人は飛び抜けているが、その他は一気にタレントプールの質/量が落ちると言われて来た。

実際に顔ぶれを見てみると、確かにMLLで中心になってくるな、というメンバーは、どうでしょ、1巡目、2巡目くらいまでだろうか?3巡目くらいからおよっという感じになってくる。まあ、下位でも化ける選手は出て来るはずなので一概には言えないが。

全体的にAthlete(サイズと身体能力、つまり素材としての潜在能力が高い選手たち)が多いDukeの上位指名が多いのが目立つ。また、中堅校/無名校からそこそこ高い順位で指名されている「埋もれたダイヤの原石」系の選手もちらほら。

ちなみに、直前の指名権とのトレードで動きがあったのが下記。
  • Jovan Miller (MF, Syracuse 11)がHamiltonからCharlotteへ(これによりCharlotteは既にMLLで証明された選手が更に集まってしまった。ガチで優勝を狙える。)
  • Max Seibald (MF, Cornell 09, US 10)がDenverから地元のLong Islandへ。これは単純に地元でプレーしたいという本人の意向も有っての事だろう。これによりDenverは完全に違うチームへと変化しつつある。ある程度今年は捨てて再建する積もりなのか?

ROUND 1

1. Long Island (from Charlotte): Rob Pannell, attack, Cornell
  • まあ、そうなるよね。そら。SteeleよりはPannellのが使えると踏んだんだろう。DinoがCharlotteに行っていなくなったので、新たな大黒柱候補に。
2. Ohio: Steele Stanwick, attack, Virginia
  • どうなるかだなー。どれだけMLLで今の活躍が維持出来るのか?抜けるか?ロングシュート決められるか?当たりに耐えられるか?しかもOhioは暫く低空飛行スタートを余儀なくされる。数年惨めな感じになる予感。
3. Rochester: Mike Manley, defense, Duke
  • 身体能力がもう。
4. Denver (from Long Island): Mark Matthews, attack, Denver
  • これは完全にDenverラインですな。地元のCanadianヒーローをそのまま。
5. Chesapeake: CJ Costabile, LSM, Duke
  • いい選手っすよ?便利っすよ?FOも出来るし。走れるし。スタミナ無尽蔵だし。だが、5位か?サイズ、スキル、トランジッション誘発力、オフェンス力、全ての面で超一流という感じはしない...例えば去年のJoel White (Syracuse)とかBrian Karalunas (Villanova)とかRyan Farrell (Maryland)とかの強力なLSM陣と比べると明らかに一段落ちる。
6. Denver: Colin Briggs, midfield, Virginia
  • 便利。走れる。頑丈。
7. Hamilton: Chad Wiedmaier, defense, Princeton
  • 彼が何気に一番長寿で使える選手ってことになる気も。
8. Ohio (from Boston): Robert Rotanz, midfield, Duke
  • Duke MF強し。

ROUND 2

9. Charlotte: Justin Turri, midfield, Duke
  • ナイス!地元Duke。シュート力高し。身体能力もサイズも○。
10. Chesapeake (from Rochester from Ohio): Tyler Fiorito, goalie, Princeton
  • 正ゴーリーとして長く君臨する予感。
11. Rochester: Roy Lang, midfield, Cornell
  • 3年生になってぐいぐい伸びて来た。しかも未だ成長余地を感じさせる。4年のシーズンにもう一歩上の次元に行ければ、11位での指名が大当たりと言うことになりかねない。
12. Hamilton (from Long Island): Jake Bernhardt, midfield, Maryland

13. Rochester (from Chesapeake): Kevin Drew, midfield, Syracuse
  • 手堅く便利なDF & Transition MF。スターじゃないけどMLLでは重要。
14. Denver: Kevin Vaughan, midfield, Harvard

15. Boston (from Ohio from Rochester from Hamilton): Chris Boland, attack, Johns Hopkins
  • NCAAレベルではいい選手だが、ぶっちゃけMLLでサバイブ出来る気がしない。これがMLLでATとしてやって行く上での難しさ。
16. Ohio (from Boston): Anthony Biscardi, midfield, UMass

もうこの辺からよく知らない選手になって来てしまっている。去年と比べると層の薄さが際立って来る。

ROUND 3

17. Rochester (from Charlotte): Joe Cummings, midfield, Maryland

18. Long Island (from Rochester from Ohio): Sam Bradman, midfield, Salisbury
  • Div 2の雄Salisburyから。ハッキリ言ってDiv 3のトップ選手のレベルは決して低くない。ことここ数年は特に。中位指名だが、活躍出来る可能性は全然ある。
19. Boston (from Rochester): Kevin Cunningham, attack, Villanova

20. Charlotte (from Long Island): Mark Manos, goalie, Drexel
  • 実は相当いいという話を何年か前からか聴く。MLLで活躍出来るいいゴーリーになる可能性。だとしたらこの順位での指名はオイシい。トレードに、ドラフトにと、全体的にCharlotteのsavvyな(抜け目無い/ストリートスマートな)戦略が目につく。
21. Ohio (from Chesapeake): Billy Eisenriech, attack, Bucknell

22. Chesapeake (from Rochester from Denver): Jimmy Dunster, midfield, North Carolina
  • 頑丈で走れるblue color系。
23. Hamilton: Jack McBride, attack, North Carolina

24. Ohio (from Boston): Alex Demopolous, attack, Denver

まー、そんなとこっすかね。こうやって見ると、やはり4年生の層が薄い。でも今年はその分NCAAでは2-3年生の活躍が目立つ筈。リーグ全体のレベルとしてはそこまで目に見えて落ちない気も。

2 件のコメント:

  1. 18位のSamは去年夏のLake Placidで一緒にプレーしました!
    ドラフトされててビックリです。
    確かに点はぼこぼこ取ってましたが、はっぱやってて大丈夫かなーと・・・

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  2. おーそうなんだ。Stephen BurgerみたいにNCAA時代は無名で指名も下位だけどMLLで開花、みたいなパターン全然有り得るから期待だな。

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