2012年1月1日日曜日

He Got Game(ラストゲーム)(映画)

アメリカを代表する黒人映画監督、Spike Lee氏のバスケ映画で、98年に公開された「He Got Game(邦題はラストゲーム)」。

当時大学1年生でラクロスを始めたばかりだった自分はこの映画に衝撃を受け、同時に大好きになり、渋谷のミニシアターに通って3-4回、その後もVHSをレンタルして2-3回、繰り返し見た記憶がある。

映画を取りまく空気感、カルチャー、音楽、映像、バスケへの愛、貧困や差別や金への執着、人生へのハングリーさ、そういった生々しさにグイッとハートを掴まれた。オープニングの、全米の田舎やダウンタウンのストリートで老若男女がリングにシュートを打つ映像が美し過ぎ。

今North Carolinaにて大学バスケどっぷりの生活に身を置く中で、どうしてももう一度見たくなり、久しぶりにiTunesでレンタルして見た次第。

あらすじは日本語のWikipediaに載っているのでそちらを参照

乱暴にざっくり語ると、殺人の罪で服役中の主人公(デンゼル=ワシントン)の息子Jesus(現Boston CelticsのRay Allen)が全米No. 1の高校生プレーヤーに。彼をState大学に入学させるために特例措置で一週間解放され、説得工作にあたる。そんな中、「金のなる木」Jesusの金や名声目当てで、家族や友人やコーチ達、そして彼女が、彼を裏切ったり、金を求めたり...。そして、潤沢な資金のある私立大学では怒濤の接待漬け、マフィアまがいのエージェントはフェラーリやロレックスをあげるから今すぐNBAに行って自分と契約しろと説得したり、正に現代のUSメジャープロスポーツの資本主義的/materialisticな側面を如実に分かり易く描いてくれている。

一方で、彼や父親の純粋にバスケを愛する気持ち、貧困から脱出するためにバスケに人生を捧げるハングリーさが清々しくもある。

Jesusを絶賛する全米の大学やNBAのコーチや選手たちとして、現UNCで当時Kansas HCのRoy Willliamsや元Indianaの伝説的コーチBob Knight、Indiana PacersのReggie MillerやShaquille O'neal等がCameoで登場。

ご興味有れば是非。


Opening。当時スクリーンでこれを見ただけで鳥肌が立った。アメリカのバスケの懐の深さが伺い知れる。

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