2011年12月31日土曜日

VirginiaのAT Conner EnglishがCornellへTransfer

去年の秋の時点でVirginiaから他校への転校を報告していた#7 AT Conner English (3年)が、転校先をCornellに決定したとの事。(ILの記事のリンク)/(このブログで紹介した前回の記事

1月から授業を受け始め、春からのシーズンには選手として参加する許可が降りたと言う。

なるほど...これは結構面白いことになって来た。Cornellは去年のメンバーがほとんど残り、期待出来るシーズン。特にGとDFが一昨年、去年と経験を積んで来たメンバーがそのまま残っており、強力。

一方で、絶対エース#3 AT Rob Pannell(4年)と#6 AT Steve Mock (3年)が不動のATとして2枚バシッと固めるが、確かに3枚目が不在になっていた。ここにバランスの取れた実力者であるEnglishが入れば、Cornellのtitle contenderとしての地位が確実な物になって来る。

VirginiaはこれでEnglishが抜け、更に、先日Semi Final/Finalで活躍し、今後を期待されていた2年生のAT #29 Nick O'Reillyが(去年Bratton兄弟が同様のペナルティを課せられた)チームの規律ルール違反により、2012年シーズンの1年間の出場停止を課せられた事が発表されている。(リンク

一体何の違反をしたのかは明かされていないが、チームの選手達とコーチDom Starsiaが2010年の殺人事件以降決めた厳しい規律のルールに引っ掛かる事を何かしてしまったんだろう。(飲酒?単位不足?門限破りを繰り返した?練習やミーティングの無断遅刻/欠席を複数回犯した?)

ファンの間では「いくら何でも厳し過ぎる」という声も聞こえているようだが、Dom Starsiaは、自分たちが決めたルールであり、人間としての教育/育成こそが真の目的である以上、意思決定は曲げない、というスタンス。

優勝時のメンバーがほとんど残り、期待されているVirginiaだが、細かい所で若干計算が狂い始めている。

が、まあ、Virginiaはご存知の通り国内トップクラスの分厚いタレントを毎年集めている。どうせまた強力な1-2年生の伏兵がひょこっと現れて堂々と活躍、という事になる気もしないでもない。

CornellとVirginia、2チームの2012年に注目。丁度2チームは3月10日のFace Off Classicで対戦予定。僕自身も(都合が着けば)Baltimoreに飛んで観戦する予定。Conner Englishという変数がどう効いて来るのかにも注目してみたい。

2011年12月30日金曜日

ESPN Films: Fab Five(映画)

もういっちょ。これは正確には映画じゃなくて、ESPNでやっていたドキュメンタリー。

90年代初頭に、アメリカの大学バスケの世界を変えたと言われている1年生5人組、Michigan大学のFab-Fiveの話。

クッソ面白かった。

元々丁度自分が中学時代にバスケをやっていた頃、Michael Jordanが神だった頃、NCAAバスケ、Final Four、そしてMichigan大学がもう一つのアメリカのバスケの象徴として存在していた。その頃は詳しい話は理解していなかったが、彼らが如何にその後のNCAAやNBAといったバスケの世界、そして大学スポーツの世界に影響を与えたのかをこのドキュメンタリーを見て初めて深く知る事が出来た。

Wiki

かいつまんでゴリッと書いてしまうと、

Fab-fiveとは、
  • 91年にミシガン大学に入学した高校トップ20クラスのエリート選手5人組
  • 後にNBAで活躍するChris Webber, Jalen Rose, Juwan Howardらアフリカンアメリカン5人組。地元DetroitやChicago, Texasから集まる
  • それまでの大学バスケの常識をいい意味でも悪い意味でも覆す偉業をいくつも達成した。
  • それまでは大体3-4年生が中心で試合をするのが常識だったが、彼らから1年生がガンガン活躍するように。強豪校で1年生5人というのは当時は常識はずれ
  • しかも、1, 2年生の2年間でいきなりNCAAの決勝へ。Duke相手に惜しくも破れるも、全米の注目を集め、大人気に。
  • 試合のスタイルはガンガン走ってアグレッシブにプレスDFして、NBA並みにダンクとアリウープ。
  • Jordanに憧れ、頭を剃り、バギーショーツ(今では当たり前になった練習用ショーツに近い3サイズぐらい大きめのパンツ)やユニフォーム、black shoes & black socksと言った、今のバスケの常識となってしまったファッション。
  • また、丁度当時脚光を浴び始めていたHiphop cultureを体現。タトゥーやダイヤのピアス、ヒップホップをでかいヘッドホンで聴きながら移動など。
  • が、一方で、当時から少しずつ問題になり始め、今もアメリカの大学スポーツで大きな問題になりつつある、金品のやり取り(若い頃にパトロンの堅気じゃないオジ様からお金を頂く)をしていた事が発覚、また、素行の悪さや、ロールモデル/優等生らしからぬ言動がメディアの批判の標的に...白人優等生バイアスに染まった心ない&古いMichigan卒業生から脅迫の手紙が送られたり。
  • と、いろいろ批判はされたが、結局、彼らが一つの時代を切り開いた事、最高のエンターテイメントを提供してくれた事は事実だし、そして何と言ってもいくらスーパースターと言っても、彼らは当時まだ世間を知らない、人間としても成長途上の18-19の若者だった訳で、そんな彼らに全てを求めるのも酷っしょって話だよね、というトーン。
見終わって胸が熱くなる話だった。「Selfish(自己中心的)」の代名詞とも言われ、悪者扱いされる事も多く、賛否が分かれる中NBAを引退して行ったChris Webber(日本語Wikiに2年目の決勝の最後のミスの話などが載っている)だが、人一倍傷つき易い所もある人なんだろうな、とも感じた。

彼らがいたからこそ、今やNCAAでは1年生達が堂々と高いレベルのエンターテイニングなプレーを見せてくれている訳で。

"We gonna shock the world!!!"(俺らが世界変えてやんよ!)というコメントがtrailerでも紹介されているが、この恐れ知らずな、鼻っ柱の強さ。1年生で、批判されて、嫌われて、それでも結果出して黙らしてやんよ、という気合い/気概。個人的に、大好きだ。

Trailer


動画リンク

2011年12月29日木曜日

(MMAの)WARRIOR(映画)

クリスマス休暇に入り、久しぶりにある程度まとまった形で自分の自由になる時間が手に入ったため、これまで貯まっていた本や雑誌や映像をゴリッゴリに消化している。

夏にNorth CarolinaにあるElectronics部門に移り、太陽電池事業のグローバルの経営企画マネジャー&USマネジャーとしての仕事に就き、新しい環境、新しい技術にキャッチアップするためこの半年間かなり全速力で走り続けて来たため、(非常にエキサイティングで充実した時間を過ごせた一方で)結構その辺のto do listが積み上がってしまっていた...

それらのコンテンツの中でいくつか印象に残ったものを紹介。

普段聴いているPodcastのコンテンツの中で最も気に入っているものの一つが、コメディアン(スタイルこそ違えど、日本で言う所のお笑い芸人)でMMA(Mixed Martial Arts = 総合格闘技)UFCの解説者でもあるJoe RoganによるPodcast。その中で、彼がよく戦争ものや格闘技/スポーツ系の映画は、実際の戦いやプレーの場面が役者による付け焼き刃の演技が見えてしまい、一気に冷めるという話をしていた(個人的にはその気持ちよーく共感出来る。あの、吐き気をもよおすあの感じ...)。

その中で、総合格闘技を最前線で見ている彼が、「うん、これは結構ちゃんとやれてる。ハードコアだ。」と言っていた"Warrior"。

若い頃に袂を分かった兄弟(兄は元UFC選手だが今は質素な高校の物理教師、弟は元軍人)がプロのMMAのリングで再び相見えると言う話。

実際に主役二人の身体作り、動き作り、ファイトでの細かいJiujitsuのグラップリングの技術や投げの技術、試合中の表情など、映画にしては相当しっかりと作り込まれていて感動した。

フィラデルフィアを舞台にしており、丁度ボクシングの「Rocky」の現代版という感じ。街のskylineが映し出され、3年前に住んでいた家の近所にあった高層ビル群が見えて懐かしい気分にさせられた。

MMAアパレルのTapOutチームや、ファイターのRashad Evansなど、実際のMMA関係者がCameo出演(友情顔見せ出演)。

ウェブサイト

日本語で解説を書いて下さっているブログのリンク

恐らく日本では公開しなかったのかな?iTunesでUSアカウントを作れば数ドルでレンタル可。

Teaser。

2011年12月28日水曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.13 Texas

続いて再びホームで、名門Texasと対戦。地元Chapel Hillの会場、Dean Smith Centerで観戦。

UNCは去年、一昨年と、2009年の優勝チーム後の「再建の期間」だった過去2年間、Texasに負けている。

Texasは過去にもKevin Durantら優秀なNBA選手を多数輩出しており、そこそこの強豪。が、今年は同じく再建の年。

それなりに才能のある相手にしっかり勝っておきたいUNC、アップから明らかに気合いが入っているのが感じられる。試合は、得意のfastbreak主体の攻めで序盤からガンガン得点し突き放す。

今回は過去2試合イマイチ不発だったエース#40 F Harrison Barnes (2年)が鬱憤を晴らすかの如く爆発。32得点とエースの本領発揮。抜いてドライブして良し、ジャンプシュート良し、スリーも決め、アシストも演出し、オフェンスリバウンドをもぎ取ってファウルを貰いながら捩じ込む。その数段突き抜けた身体能力とボディバランス、技の引き出しの幅広さを余すと来なく疲労してくれた。

ここ数試合「大丈夫か?つか闘争心十分にあるのか?」と感じなくも無かったが、ある程度強い相手になった瞬間仕事を果たした。試合後のインタビューで「何で急にまたこんなに活躍出来たんですか?」の質問に対し、「まあ、単純にアグレッシブにやっただけっすよ。」とサラッと答えている。悪い言い方をすればムラがあると言うか、いい言い方をすれば大事な場面、手強い相手には本気が出るタイプか?だとすると今後のACC (Atlantic Conference)のリーグ戦、そしてトーナメントで接戦になって来た時の活躍に期待したい。

Head CoachのRoy Williamsも「まあ、彼らも若いし人間だから、そら弱い相手にも同じように気合い入れて集中力発揮しろって言ってもそんなに簡単に出来るもんじゃない。まあ、大事なとこでしっかりやる事が大事だな」との事。選手たちへの信頼は揺らがない。

これで通算成績を11勝2敗としたUNC。全米ランキングは引き続き4-6 位と言った所。現時点でトップを走るのは無敗の強豪Syracuse。そして1敗のOhio State, Kentuckyと続いている。この辺が恐らく3月の"March Madness"(NCAA Tournament)でも上位に残ってくるはず。

ハイライト

2011年12月27日火曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.12 Appalachian State

再びホームでの試合。会場で観戦。

明確に高さに差があるAppalachian State相手に、その利を生かして鬼のインサイド攻め。

#44 F Tyler Zeller (4年)がガンガン速攻で走って決め、セットでも積極的にボールを貰って攻め、31得点、10リバウンドの活躍。

#5 G Kendall Marshall (2年)のファンタスティックなパスワークによるアシストショーは今日も炸裂。マジでこの人の「頭の後ろに目ぇついてる」っぷりと言うか、360度ヴィジョンっぷりというか、5秒後ぐらいまでをバッチリとvisualize出来ているっぷりは半端無い。こういう際立ったパスを出来る選手はNCAA広しと言えどもそうそういない。いや、ぶっちゃけNBAにもそんなにいないんじゃないだろうか。遂にはNBAのLeBron JamesもTwittercでMarshallのパス力の高さに言及していた。

ハイライト

2011年12月26日月曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.11 LBSU

アウェイでKentucky戦に負けた後、地元Chapel Hillに戻って暫くはホームでの試合。ここ1年間ホームでは負け無し。会場にて観戦。

相手はCaliforniaのLong Beach State。伝統的強豪校ではないが、4年生中心の手堅いチーム。NCAAバスケの怖い所はここにある。強豪校/有名校でなくても、地元の「そこそこ優秀な選手」を集め、4年間育てれば、1年でNBAに行ってしまうエリートばかりだが1-2年中心の名門校に、経験と戦術で勝ててしまうという現象。

今回のLBSUは正にそれが当てはまる相手。
悪い予感は的中し、格下のLBSUに粘り強く食らい付かれるUNC。が、最後は地力と才能の差で何とか勝ちきった。やはり困ったときは高さのあるツインタワー、#31 F John Henson (3年、211cm)と#44 F Tyler Zeller (4年、208cm)の二人が確実にリバウンドを拾い、捩じ込んでくれる。

Hensonはこれだけの高さがありながら、かなりの機動力があり、器用で上手い。速攻でも結構先に走ってMarshallのレーザービームパスを受けてダンクを決めている。Set offenceでもミドルレンジから柔らかいタッチでかなり高い確率で決めて来る。これだけの高さでfade away気味に打たれると、止めようが無い。

ZellerはIndianaのバスケ一家出身。弟は今年Indiana大学でブレーク。高校時代のGPA(平均評定)3.9(ほぼオール5)で学年3位の成績。大学でも高い学業成績を維持している。元々走れる上、器用。下級生時代に比べて技の引き出しが異様に広がっており、左右両方でbaby hookをひょいっと決めて来る。

スーパーサブで一年生の#15 G PJ Harristonが毎試合脅威の決定率で決めまくっている3 pointを今日に限っては何本か打つも全て外してしまっていた。タッチがおかしくなっていたのか、試合中首を捻っていた。そんな彼が一人試合後に既に撤収作業が始まっているコートに戻って来て延々シューティングの練習を続けていた。彼も1年生にして既にNBA級の才能を見せており、大事な6-7枚目の切り札になっている。やはりそれだけの選手でもこれだけ努力を惜しまないという姿。いや、惜しまないからこそこのレベルに到達しているんだろう。黙々と努力する姿が非常に印象に残った。(ちなみに一人でやるシューティングではやはり脅威の決定率。マジで引くぐらいの...ガチで8-9割決めていた...タッチが鳥肌が立つくらい柔らかい。)


ハイライト

2011年12月25日日曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.10 Kentucky

シーズン開幕前1位(UNC)vs 2位(Kentucky)の頂上対決。順当に行けば3月のトーナメントの上位で当たる可能性も高い。場合によっては決勝で再会という可能性も。

Kentuckyは名物コーチ、Coach CalことJohn Calipari氏の下、ここ数年毎年全米トップクラスの将来のNBAスター選手たちを掻き集め、強力なチームを作って来ている。

現在のNBAのドラフトルールでは、大学2年生の年齢から指名出来ることになっており、強いチームほど優秀な選手を集められるが、一方でそのほとんどが2年生に上がる際にNBAに行ってしまい、毎年一年生主体のチームで戦わざるを得ないという状況になっている。

UNCは例外的に選手たちが自発的に2年生以降も残って全米制覇を狙う傾向が強く、それが成功の要因とも言われている。(Head Coach Roy Williamsを慕う選手たちの気持ちも強いと聴いている。「Royを始めとしたコーチ達に優勝を味わわせたいので、NBA入りは一年先延ばしにしてもう一年やります」や「UNCの環境、大学生としての経験や勉学が大事なので、卒業まで残ります」など、資本主義然とした今どきの選手達の中に有って珍しいコメントをUNCの選手たちの口から聴く事が多い。これがこのチームが好きになってしまう理由の一つでもある。)

一方KentuckyのCoach Calの戦略は、一年でNBAへと巣立ってくれて問題無し。但し毎年top of topの最高クラスの選手を確実に掻き集めるというやり方。それを繰り返す事で、Kentuckyでプレーする事=スーパーエリートの証、というブランドを築き上げ、それなりに成功を納めている。夏に入学して冬にリーグ戦を戦い始めるまでの半年間で一気にチームを作り上げるその手腕、そして全米からトップ10クラスの選手を複数人毎年集めるリクルーティング力にも定評がある。一方で、その資本主義的なというか、割り切ったスタイルに対する批判も存在する。「Kentuckyに来て、ドリームチームとして全米の注目を浴びて、箔を付けてNBAにサクッと行って貰って問題無し。ただ、一年間、俺の言う事を聴いて全力でやってくれ」という合理的っちゃ合理的なアプローチ。

過去数年で彼の下でプレーしたのは、Derrick Rose (Memphis時代→Chicago Bulls)、Tyreke  Evans (Sacrament Kings)、John Wall (Washington Wizards)など、数多くのNBA All Star級のスーパースター達。

ESPNで開幕前に紹介されていたKentuckyの練習風景。若くて、文字通りガキの頃からちやほやされて来た、さぞかしエゴの強いであろう選手たちを規律でグッと鍛え、即席でDFやチームオフェンスもそれなりにこなせる手堅いチームを作り込んでいる。(動画リンク

動画ではその方法論の一端を垣間見れる。「お前ら、自分一人で何でも出来ると思ってんだろ!?バカか!?」「二流の選手にチームプレーを教えるのは簡単だ。だが、(今まで一人で全てをやって来た)一流の選手たちにそれを教えるのが本当のチャレンジだ。」「ボールを持ってから何かをやるのは簡単だ。大事なのは、ボールを持つ前に、DFで、次のプレーを予測して先に動く事」等々。

試合は、正に頂上対決に相応しい展開。文字通りNBA級の才能のぶつかり合い。共にOF/DF共に高いレベルのプレーで凌ぎ合い、一進一退の展開。最後は一点差を追うUNC #31 F John Henson (3年)のシュートを、今年度NBAドラフト1位候補と言われるKentucky #23 F Anthony Davis (1年)が気合いの信じられない高さのブロックで防ぎ、Kentuckyが勝利。

若いKentuckyには今後も伸びしろがある。一方で、トーナメントでは毎年経験値不足から後一歩の所でやられている。トーナメントでどういう結果になるか、今年のNCAAバスケの筋書きが紡がれつつある。

これでUNCはシーズン2敗目。開幕前1位からスタートしてしまったが、開幕8試合で6勝2敗。ただ、Kentuckyの負けは恐らくそんなに順位に影響しないはず。今後の巻き返しに期待。

ハイライト

2011年12月24日土曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.09 Wisconsin

前の試合でUNLVにupsetを喰らったTar Heels、ランキングの順位を5-6位まで落としてしまった。ま、シーズン40試合近くある中で、2-3試合は格下に負けてしまうのもやむなし。気を取り直して、今度は地元に戻ってBig 10の強豪校、北のWisconsin。トップ校ではないが、経験値のある手堅いプレーを信条としている。UNCにとってシーズン前半のもう一つの山場。

試合は、緊張感を取り戻したHeelsが手堅く勝利。ホッと安心。

#5 G Kendall Marshall (2年)が引き続きオールコートでクリエイティブに得点機会を演出しまくり。

エース#40 F Harrison Barnes (2年)が持ち前の身体能力とシュート力を発揮し、期待通りの活躍。

次週は現時点での全米No. 1チーム、ライバルのKentuckyとアウェイで対決。今年のNCAAバスケのシーズン前半で最大の注目試合。

2011年12月15日木曜日

MLL 2012 Expansion Draft & Supplemental Draftが完了

ILの記事(リンク)より。

6チームから8チームへと拡大するMLL。先週各チームのProtectされた選手以外を再配分するexpansion draftが終わり、昨日、所謂リーグの選手登録プールに登録した、漏れていた選手や、新しくリーグに帰って来た、以前学生ドラフトで指名されていなかった選手たちを主に補欠要員としてドラフトするsupplemental draftが終了。

これで、各チームのラインナップの8-9割が完成し、残りは1月のNCAAドラフトを待つばかりとなった。

以下、ILからのRosterの転載。Supplementalは各チーム20人いてきりがないので、有名所というか、僕が「おっ」と思った選手のみ。

Expansion/Supplemental draftを通して、指名権も譲渡も絡めて大型トレードが相当数行われ、結構顔の違うチームになったチームがいくつかある。

衝撃は、新規加盟のCharlotte Hounds (North Carolina)Long IslandからDino (Matt Danowski)とS-Berg (Stephen Berger)のオフェンス2枚看板を獲得し、Billy Bitter (UNC-Denver)、Jeremy Boultus (Navy-Hamilton)の2年目AT最強クラスを獲得。MF, DF, Gでもいいメンバーを集めており、参入一年目からいきなり優勝を狙えるチームを作ってしまった。日本のプロ野球の楽天のケースや、過去のMLLの新規参入(西海岸やChicago)のケースだと、ほとんどの場合弱小最下層チームから徐々に登るか万年ザコキャラというパターンが多く、非常に珍しい例になるかもしれない。

Charlotteは、新規参入の特権で元々1月の大学ドラフトの上位指名権を持っていたが、その指名権をバンバントレードとして使いベテランスーパースターを獲得したパターン。どうせ今年の上位指名はRob PannellとSteele Stanwickで、二人とも大学では凄いが、MLLでの活躍は未知数な部分もある。加えてアジャストに数年掛かる、そうなると、とっととチームを立ち上げたいCharlotteとしては、その指名権を譲ってでもベテラン選手を獲得し、ロケットスタートを切りたかった、という思惑だろう。それを大胆に実行しており、非常に賢い。

逆にLong Islandからすると、ここらで世代交代して一気に刷新したいと考えていたとすると、Dino, Bergerを放出し、Pannellを軸に全く新しいチームを作ろうと言う事だろうか。(若干危険な香りを感じなくも無いが...)

Defending ChampionのBostonが現時点では恐らく最も手堅く、強いラインナップ。優勝チームの主力人がほとんど戻って来ている。

CHARLOTTE Hounds
改めて眺めて、一気に強力OF陣が揃っている。Gも十分。DFにもFlanaganとSchmidt。若干心配なのはMF、特にFOとDFMFか。
Billy Bitter, Attack (UNC 11, Acquired in offseason from Denver and protected)
Jeremy Boltus, Attack (Navy 11, Rookie of the year, Expansion Draft pick No. 2 from Hamilton)
Matt Danowski, Attack (Acquired on draft day by trade with Long Island)
Ryan Hurley, Attack (Expansion Draft pick No. 20)
Josh Amidon, Midfield (Expansion Draft pick No. 28)
Stephen Berger, Midfield (Acquired on draft day by trade with Long Island)
Brian Carroll, Midfield (Expansion Draft pick No. 10)
Andrew Hennessey, Midfield/FO (Expansion Draft pick No. 14)
Justin Smith, Midfield (Expansion Draft pick No. 18, Boston)
Jake Deane, Defense (Expansion Draft pick No. 22)
Ryan Flanagan, Defense (UNC 11, Acquired in offseason and protected)
Ricky Pages, Defense (Expansion Draft pick No. 26)
Brett Schmidt, Defense (Maryland 11, Acquired in offseason and protected)
Adam Ghitelman, Goalie (Virginia 11, Expansion Draft pick No. 30)
Joe Marra, Goalie (Expansion Draft pick No. 16)
Mikey Thompson (Expansion Draft pick No. 24)

Supplemental Draft picks (Supplementalは有名所だけ。)
Kevin Huntley, Attack, Johns Hopkins
Kyle Wimer, Midfield, UMBC
John Glynn, Midfield, Cornell
Michael Burns, Midfield, North Carolina
Doug Shanahan, Midfield, Hofstra

OHIO MACHINE
Ohioは...ぶっちゃけ、典型的な新規参入チームって感じ...失礼だが、Tier 2/3プレーヤーや、既に引退の近い選手の寄せ集めという感が否めない...
Jim Connolly, Attack (Expansion Draft pick No. 9)
Connor Martin, Attack (Expansion Draft pick No. 3)
Matt Casey, Midfield (Expansion Draft pick No. 21
Brett Garber, Midfield (Acquired in offseason and protected)
Dan Groot, Midfield (Expansion Draft pick No. 7)
Anthony Kelly, Midfield/FO (Acquired in offseason and protected)
Scott Kocis, Midfield (Expansion Draft pick No. 27)
Jordan Levine, Midfield (Expansion Draft pick No. 15)
Greg Bice, Defense (Acquired in offseason and protected)
Kyle Hartzell, Defense (Acquired in offseason and protected)
Brett Hughes, Defense (Expansion Draft pick No. 19)
Kevin Ridgway, Defense (Expansion Draft pick No. 5)
Max Schmidt, Defense (Expansion Draft pick No. 23)
Brian Phipps, Goalie (Expansion Draft pick No. 17)
Stefan Schroder, Goalie (Acquired in offseason and protected)

Supplemental Draft Picks
Chazz Woodson, Attack, Brown
Andrew Irving, Midfield, Notre Dame

BOSTON CANNONS
引き続き最強。大きな変更は、Max Quinzani (AT)が抜けた(切り捨てられた)事か。メンツが固過ぎる。DF/Gも同じ。連覇の予感。
Ryan Boyle, Attack (Protected)
Kevin Buchanan, Attack (Protected)
Shamel Bratton, Midfield (Not picked in Expansion Draft, rights retained)→多分今年もMLLではプレーしないっしょ。
Chris Eck, Midfield/FO (Protected)
Brian Farrell, Defense (Protected)
Pat Heim, Midfield (Protected)
Bill McGlone, Midfield (Expansion Draft pick No. 11, from Denver)
JJ Morrissey, Midfield (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
John Ortolani, Midfield (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Matt Poskay, Midfield (Protected)
Paul Rabil, Midfield (Protected)
Brad Ross, Midfield (Protected)
Matt Smalley, Midfield (Protected)
Mike Stone, Midfield (Pulled back in Expansion Draft, Round 14)
Mitch Belisle, Defense (Protected)
Jack Reid, Defense (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
P.T. Ricci, Defense (Protected)
Kyle Sweeney, Defense (Pulled back in Expansion Draft, Round 7)
Jordan Burke, Goalie (Protected)

Supplemental Draft Picks
特に「おっ」という選手は見当たらない...

CHESAPEAKE BAYHAWKS
こちらはさほど大きな驚きは無く。DenverからWesterveltを獲得し、Brian Carrollを放出。引き続きMF主体のチーム。
Danny Glading, Attack (Protected)
Ben Rubeor, Attack (Protected)
Drew Westervelt, Attack (Protected)
Matt Abbott, Midfield (Protected)
Steven Brooks, Midfield (Protected)
Kyle Dixon, Midfield (Protected)
Ben Hunt, Midfield (Protected)
Mike Kimmel, Midfield (Hopkins 10, Protected)
Jeff Reynolds, Midfield (Protected)
Alex Smith, Midfield (FOGO, Protected)
Barney Ehrmann, Defense (Protected)
Michael Evans, Defense (Protected)
Dan Hostetler, Defense (Pulled back in Expansion Draft, Round 8)
Steve DeNapoli, Defense (Pulled back in Expansion Draft, Round 11)
Brian Spallina, Defense (Acquired in draft-day trade with Ohio)
Chris Garrity, Goalie (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Kip Turner, Goalie (Expansion Draft pick No. 13)

Supplemental Draft Picks
Joey Kemp, Goalie, Notre Dame

DENVER OUTLAWS
何気に大きな入れ替えを伴っている。GMとHCも変更。優勝候補と言われながら優勝を逃し続けて7年目。オーナーの大鉈が振るわれた。柱はMundorfとSeibald。後はDFとGが固い。
Curtis Dickson, Attack (Expansion Draft pick No. 12)
Jordan McBride, Attack (Acquired in trade with Rochester on Dec. 13)
Brendan Mundorf, Attack (Protected)
Sean DeLaney, Midfield (Pulled back in Expansion Draft, Round 12)
Greg Downing, Midfield (Expansion Draft pick No. 6)
Terry Kimener, Midfield (Pulled back in Expansion Draft, Round 7)
Peter Mezzanotte, Midfield (Protected)
Jarrett Park, Midfield (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Peet Poillon, Midfield (Protected)
Max Seibald, Midfield (Protected)
Jeremy Sieverts, Midfield (Protected)
Nate Watkins, Midfield (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Matthew Bocklet, Defense (Protected)
Joe Cinosky, Defense (Protected)
Steve Holmes, Defense (Pulled back in Expansion Draft, Round 15)
Eric Martin, Defense (Protected)
Sean McCarthy, Defense (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Dillon Roy, Defense (Protected)
Jesse Schwartzman, Goalie (Protected)

Supplemental Draft Picks
Lee Zink, Defense, Maryland
Adam Fullerton, Goalie, Army

HAMILTON NATIONALS
Canadian & Iroquois & Syracuse体制が更に進行。
Cody Jamieson, Attack (Syracuse 10, Protected)
Stephen Keogh, Attack (Syracuse 11, Pulled back during Expansion Draft, Round 8)
Casey Powell, Attack (Syracuse 97, Protected)
Brett Bucktooth, Midfield (Syracuse, Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Dan Burns (Acquired on draft day by trade with Rochester)
Kevin Crowley, Midfield (Protected)
Matt Dolente, Midfield F/O (Pulled back during Expansion Draft, Round 4)
David Earl, Midfield (Notre Dame 11, Protected)
Jordan Hall, Midfield (Protected)
Donny Moss, Midfield (Expansion Draft pick No. 8)
Jeremy Thompson, Midfield (Syracuse 11, Protected)
Joe Walters, Midfield (Protected)
Sol Bliss, Defense (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Brodie Merrill, Defense (Protected)
Kyle Rubisch, Defense (Protected)
Steven Waldeck, Defense (Protected)
Brett Queener, Goalie (Pulled back during Expansion Draft, Round 3)
Scott Rodgers, Goalie (Notre Dame 10, Protected)

Supplemental Draft Picks
Garrett Billings, Attack, Virginia
Kenny Nims, Attack, Syracuse
Geoff Snider, Midfield, Denver
Sid Smith, Defense, Syracuse
Ken Clausen, Defense, Virginia→おりょ?Virginia 10でDenverに行ったが靭帯の怪我でずっと出ていなかったClausenがこっそりと。もし完全復活を遂げるなら、結構強力な拾い物と言う事になる。

LONG ISLAND LIZARDS
何気に現時点ではかなり苦しい感じに見える。Rob Pannellで再生出来るか。
John Grant Jr., Attack (Not picked in Expansion Draft, rights retained)→悲しい。Expansion Draftでもどのチームにも拾われなかった...脇役的には使いにくい、でも主役の実力も無くなってしまった。
Zack Greer, Attack (Not picked in Expansion Draft, rights retained)→Greerはもう去年はMLLでやっていない。戻って来ないんじゃないだろうか?
Max Quinzani, Attack (Acquired in draft-day trade with Charlotte)
Ryan Young, Attack (Protected)
Zack Brenneman, Midfield (Protected)
Rhamel Bratton, Midfield (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Chris Fiore, Midfield (Not picked in Expansion Draft, rights retained)'
Greg Gurenlian, Midfield/FO (Protected)
Christian Pastirik, Midfield (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Stephen Peyser, Midfield (Protected)
Kevin Unterstein, Midfield (Protected)
Mike Unterstein, Midfield (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Mike Ward, Midfield (Protected)
Dan Cocchi, Defense (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Long Ellis, Defense (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Brian Karalunas, Defense (Protected)
Parker McKee, Defense (Protected)
Nicky Polanco, Defense (Protected)
Drew Adams, Goalie (Protected)

Supplemental Draft Picks

ROCHESTER RATTLERS
ここは完全にNed Crottyのチーム。Catalinoが思った以上にハマりまくり。もしKevin Leveilleが復帰して、2年前までの実力が残っているなら、普通に恐ろしいAT陣ということになってくる。ただ、MFとDFが引き続ききちーなー、と言う印象。
Jay Card, Attack (Protected)
Grant Catalino, Attack (Maryland 11, Protected)
Brian Caufield, Attack (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Ned Crotty, Attack (Duke 10, Protected)
Mike Leveille, Attack (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Kevin Leveille, Attack (Acquired on draft day by trade with Hamilton)
Gregory Niewieroski, Attack (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Martin Cahill, Midfield (Protected)
Jeff Colburn, Midfield (Protected)
Dan Hardy, Midfield (Acquired in trade with Chesapeake Bayhawks on Dec. 13)
Brett Manney, Midfield (Pulled back in Expansion Draft, Round 13)
Jovan Miller, Midfield (Protected)
Tom Montelli, Midfield (Protected)
Matt Striebel, Midfield (Protected)
John Lade, Defense (Protected)
Joel White, Defense (Protected)
Diogo Godoi, Defense (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
Joe Smith, Defense (Not picked in Expansion Draft, rights retained)
John Galloway, Goalie (Protected)
Thomas Guadagnolo Jr, Defense (Protected)

Supplemental Draft Picks

2011年12月11日日曜日

NCAA Basketball 2012 UNC vol.08 UNLV

University of Nevada Las Vegasは20年以上前にNCAA制覇の実績もある、隠れた古豪。UNCは今シーズン初めて、格下に足元を掬われてしまった。ずっっっしり凹まされた。

上級生も多く経験に勝るUNLVが、序盤から怒濤のプレスDF、そして速攻からバンバンunsettledでも外から空いたら打ってく作戦でポンポンッと先取。焦ったUNCはファウルと初歩的なミスを重ね、フリーのシュートを結構外してしまった。

後半少しずつ自分を取り戻したが、結局序盤のリードを取り返せず、10点差で終戦。今シーズンここまで1ヶ月で最大のupset (番狂わせ)を演出してしまった。

まあ、40試合近くあるリーグ戦の中での一試合に過ぎないので、そんなに気にする必要は無い。昨年優勝のU-Connも9試合負けており、2009年に全米制覇した時のUNCも4試合落としている。逆にシーズンの初期に一度負けて自省を促しておく、気を引き締め直しておくというのは必要なプロセスな気もする。

一方で、今後2試合はWisconsin (10位)、Kentucky (2位)と強豪続き。ここで3試合続けて落とすと、一気に10位圏外まで転落する恐れもあるので相当気をつける必要も。

加えて、こんかいの今回の負けで、これまで格下相手に圧勝して隠されて来たUNCの課題が結構明らかになって来た
  • シュートの決定力低い
  • フリースローも外し過ぎ
  • スリーポイントシューター不足
  • 逆に相手に2-3枚スリーポイントの名手がいると一気に厳しくなる
  • 一度大量リードされると、結構メンタルに揺らぐのか、ミスが増える
  • #40 Harrison Barnesがまだまだ本当のエースとしての、頼れる存在感、大黒柱感を出し切れてない。もっとガンガン試合を決めに行かないと...
UNLVが素晴らしかった。とにかく走り続けて相手を掻き回しまくり、ロングシュートを落ち着いて決められていた。現時点ではランクに入っていないが、かなりいいチームに見えた。今後台風の目になってくる可能性がある。

まさかの敗戦に凹んで夢の中でコートの上でガードとしてセットオフェンスどう組み立てるか悶々とする夢を見てしまった...今後も見守って行こうと思う。

ハイライト

2011年12月4日日曜日

Software vol.03 Coach's Eye

テクノロジー系第三弾。ラストかな?いや、どうせまたもっと進化した痒い所に手が届くソフトウェアが今後もどんどん出て来るに決まってっか。

これは典型的なジュニアコーチや選手の親のツール。その場でフォームを映像に取り、分析する事が出来るツール。

これ、実際にやってみると分かるが、以下の点で非常に便利
  • 手軽さ/タイムリーさ。iPodやiPadでその場でサクッと。ビデオカメラをセットする必要も、家でPCで分析する必要も無し。この手軽さが実際に映像分析やるかやらないか、どれだけ頻繁にやるか、タイムリーにフィードバックするかに決定的に効いて来る。
  • 安さ。たかだか5ドル。日本円だと400円か。話の種に試しに買ってみても痛くない。
  • 線を引いたり、別の選手の物と並べたり、左右を引っくり返したり、スローにしたり、止めたり、巻き戻したり、といった操作が圧倒的にやり易い。指で、その場で簡単に出来ちゃう。5年間まではこうは行かなかった。

リンクは、
iTunesは多分USアカウント作らないと買えないかな?

NCAA Basketball 2012 UNC vol.07 South Carolina

Las Vegas Invitational TournamentでVegasに来ているUNC。近所のSouth Carolinaと。87-62で退ける。

相変わらずのプレッシャーDFから速攻で畳み掛けるが、意外と大事なシュートを落とし、相手の苦し紛れの3が入り、思いの外突き放せず後半まで20点差以内で引っ張ってしまった。

優勝を目指す上ではもっと決定力が欲しい所。

ESPNの解説者曰く、Killer Instinct(殺戮本能=本能的に相手を仕留めて突き放す闘争本能)が2009年のNCAA優勝チームに比べると足りないと。確かに同意。まあ、まだまだこれからでしょ。競った時に#40 F Harrison Barnesが覚醒したりする気がするし。

#5 PG Kendall Marshallは相変わらず物凄い視野と、針の穴に糸を通すような鋭いレーザービームパスを連発していた。パスでここまで観客を立ち上がらせられる選手はあまりいない。分かり易くて派手なシュートと違い、こういうクリエイティブなパスでゲームを作れる選手は昔から何故か羨望のまなざしで見てしまう。(自分にはどう逆立ちしても出来なかったからか?)現時点でのNCAAでは最高のパサーだろう。

ハイライト

2011年12月3日土曜日

Software vol.02 LAXLESSONS

テクノロジー系もういっちょ。

今度は戦術系。

オフェンス戦術を中心に、フィールド上で誰がどう動くかをリアルタイムでダイナミックに見せてくれるツール。コーチが戦術を学ぶにも良し、選手に刷り込むために使うも良し。

iPodでプレー出来るので手軽。動画としてキャプチャーしてPC上で選手間で共有するもよし。

リンク

動画をクリックすると実際の例が表示される。

これまた、別に使わなきゃいけない訳じゃないだろうが、これを使って工数(所要時間)が削減される、チーム内での伝達効率/学習効率が上がるなら、積極的にレバレッジするに超した事は無い。

2011年12月2日金曜日

Software vol.01 SportsBoard Lacrosse Scout

ここのところいくつかiPod/iPad系のソフトウェアで、結構面白そうなのがILのadsに掲載されていたので紹介。

一個目はこれ。
リンク

iPad用のスカウティングツール。

チーム別、選手別にデータベースを整理出来る仕組み。voice memoも取れるので、試合会場でサクサク情報ストック出来ると。

Statsを分析したり、選手別の映像を添付出来たりも。

まあ、年間20チーム近くと試合するNCAAと違い、日本だとリーグ戦5チームだけなので、手作業でやった方が早いか...

パッと見た感じ、Johns HopkinsのCoach Petroが高校生のリクルーティングで優秀な選手のデータをストックするのにちょうどいいと紹介している。

にしても、この手のテクノロジーの進化がスポーツそのものを変えて行く様子は面白い。ゴルフ等ではデジタル映像を使った自分のフォームの分析やプロの選手とのpiece by pieceでの比較が徹底的に普及する事で、ジュニアレベルのスウィングのレベルがどんどん上がり、ムチャクチャ綺麗なフォームでスウィングするkidsが大量生産される時代になって来ている。

別にこれらのテクノロジー全てに飛びつく必要は全く無いが、使えそうな物があれば積極的にcherry-pick(いいとこ取り)して、試しに取り入れてみる、使えなかったら切り捨てる、というtrial-and-errorプロセスを通して、産業/ゲームそのものの進化に付いて行く事、少なくとも競争のゲームのルール自体がどう変わって行くのかに対してperspective/アンテナを持ち続ける事は大事だろう。

ILの紹介記事

2011年12月1日木曜日

Warrior Burn 5.0

ILのGear Zoneで紹介されたWarrior Burnシリーズの今期の新作。(リンク

やっべ、これ過去のBurnシリーズの中でも一番好きかも。

この手のGingham(ギンガム)、Argyle(アーガイル)、Plaid(プラッド)と言ったクラシックチェックの柄と、スピードとパワー溢れる(&時に野蛮な)ラクロスとの組み合わせ。個人的には相当好きだ。美し過ぎる。デスクに飾っておきたいくらい。自分が現役だったら間違い無くbaby blueかnavy blueのアーガイルかプラッド買ってた気がする。(でも日本のというか関東の土グラウンドだと秒殺でボロ雑巾みたいになっちゃうか...)