2016年5月23日月曜日

NCAA 2016 #16 Tournament Quarter Final - Navy vs Brown

1. Background

Quarter Final (準々決勝)2試合目。Brown対Navy。

Brownは、前回の一回戦の記事でも紹介した通り、レギュラーシーズンでも強さを見せ、一回戦でHopkinsを粉砕。

が、試合当日の朝、残念なお知らせが…なんと、エースでTewaaraton Trophy Winner (MVP)最終候補の#4 AT Dylan Molloy (Jr./3年)がHopkins戦の最後に右足を骨折してしまっていたらしく、何とこの試合欠場&恐らく今シーズンはもう絶望…オーマイガッ!!!せっかくFinal 4の会場で生で見られるの楽しみにしてたのに!泣きたいわマジで。

対するNavyは、本名US Naval Academy、所謂「アメリカ海軍兵学校」。Army (陸軍)、Air Force (空軍)と並ぶ、士官学校系3チームのうち一つ。日本で言うと防衛大学みたいな。歴史的に中堅校として安定した成績を残しており、1975、2005年に二度準優勝まで行っている。今年は比較的善戦し、滑り込みでトーナメント進出を決め、一回戦でYaleをUpsetで破って二回戦に進出。軍隊ならではの規律と気合、ちらほら身体能力の高い選手がいる侮れないチームという印象。

2. Recap

当日までBrownの圧勝で準決勝でMarylandと激突でしょ、と思っていたが、Molloyの怪我での欠場により、一気に雲行きが怪しくなってしまった。

案の定、試合開始からがっつり接戦に。

今年のBrownのお家芸の、攻撃的にボールを奪いに行くDF、速攻重視の攻め、Long stickの鬼の攻撃参加、チャンスがあったらガンガンリスクを取ってシュートまで行く、という哲学はそのまま。但し、フィニッシャー&司令塔のMolloyがいない事で、やはり決定力に欠いた。

全体的にトランジッションが多く、目まぐるしく攻守が入れ替わる非常に面白い展開になったが、一方で結構ミス/Turnoverも目立った。

NavyもDiscipline (規律)と、気合と根性溢れるいつものスタイルで、DFは手堅く守り、OFもシンプルながら確実な攻めで得点。

最後はギリギリで11-10でBrownが逃げ切り、1994年以来のFinal 4進出を決めた。

が、まあ、ぶっちゃけBrownはMolloyがいないと正直きついな…Molloy以外も点取れるとは言え、常に2-3枚引きつけられるMolloyの崩しが起点となって、または彼からのアシストによる得点が多かったのも事実。やはり彼がいるのといないのとでは正直別のチームになる印象。戦力が数段落ちた感じ。まあ、Marylandに準決勝でボコられるんじゃないだろうか…

3. 見所

今回の試合は、間違いなくGoalieの選手の皆さんに是非見て頂きたい試合だった。

双方のGoalieは今シーズン共にNCAA Division 1でもトップクラスのセーブ率を誇る、リーグを代表する守護神ゴーリー同士の試合。

Brown #97 G Jack Kelly (Sr./4年)はセーブ率62%、209セーブでNCAAトップ。Navy #14 G John Connors (Sr./4年)も57%、154セーブで10位。

実際に両ゴーリーが最初から最後まで、神セーブ連発の共演を見せてくれた。それぞれ12セーブ、21セーブ、しかもかなり難しいシュートをバシッとスティックを合わせて、足で、メットで、気合で止めまくっていた。

この試合は正直ゴーリーのセーブシーンだけで十分に楽しめる試合かなと。ゴーリー視点で言えば今年のBest Gameかも。

現役のゴーリーの選手の皆さんが見る上でも、ポジショニング、Bait(罠で敢えて特定の場所を空けてそこに打たせて取る技術)、スティックの合わせ、反応、ボールに向かってExplodeする動き、DFの統率、パスカットやルースボールへの飛び出し、クリアでのスティックスキルや視野など、学べる点が満載。

単純に見てるだけで、ゴーリーがこれだけかっこ良くて、これだけ試合を左右させられる、という事が再確認でき、モチベーション強化出来る事間違い無し。

4. Highlight


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