いやーここまでRoller Coaster Ride(ジェットコースターのように上がり下がりの激しい)のシーズンに耐えてぶつくさ言いながらも地元Chapel HillでCarolina Blueの水色シャツ着て応援してきた甲斐あったっす…マジで目頭熱くなった。
という訳で、試合の詳細はまた時間のある時に振り返るとして、サクッとRecap。
1. 1st Semi Final - UNC vs Loyola
結構接戦になると思ったが、序盤からUNCが爆発し、Q1終了時点で9-2、Q2で14-5と大差の展開に。Q3以降若干失速し追いつかれるも、最後まで安全圏リードを守り、18-13でしっかり勝利。
これまではAT 2枚目か3枚目というイメージの強かったCanadianの#45 AT Chris Cloutier (Sophomore/2年)が大爆発し、9得点のFinal 4史上最高得点で勝利に貢献。
後はやはりFace Offerの#24 FO Stephen Kelly (Jr./3年)が前半高い勝率で貢献。引き続きGoalieの#30 Goalie Brian Balkam (So./2年)が相変わらずの勝負強さを発揮。
Loyolaは後半追い上げるも、前半の大差が響いた。
いくつかILの分析等も参考にしつつ、UNCが勝った理由を挙げると、
- UNCのMFの機動力にLoyola DFが対抗できず、かなり崩されていた(Finish自体はATが多かったが)
- LoyolaのGが前半かなり苦しみ、Q2から2枚目に。それでも余りセーブで貢献できず。
- Loyolaの1年生エース、#7 AT Pat Spenser対策をUNCがバチッと立てていた。ボールを入れさせない、入れても早めスライドでダブル、トリプルで確実に潰す、落とす、パスミスさせる。結果、1得点に抑える事に成功。(それでも5アシストする所が怪物ルーキーたる所以だが。)
- UNCのDFのスカウティングによる、準備、「傾向と対策」がかなり出来ており、特に前半Loyolaに全くやりたい事をさせなかった。加えて、効果的にZone DFを混ぜるなど、Loyolaの良さを消しきった。
- あとは、毎回書いてるが、やはりUNCはACC (Atlantic Coast Conference)の強豪校特有の、アスリートとしての土台の強さと層の厚さをまた感じざるを得なかった。単純にフィジカルが強い。素材として、デカイ、機動力高い、パワー/スピードが一枚上で、且つ層が厚い。Loyolaはやはり一枚目までは競り合えるが、UNCには2枚目、3枚目が控えてる感じ。特に後半玉際の競り合いやDFの最後の一歩で差が出ていた。
とにかく、「全員ラクロス」。特定のエースに頼らず、全員が個々人の仕事を責任を持ってしっかり果たしている。そして、レギュラーシーズン中ぎくしゃくしてたのに、急にここに来てDFもOFも、チームとして明らかに有機的に機能し始めている。これ以上無いくらい最高のタイミングで…
2. 2nd Semifinal - Mayland vs Brown
いやー、これはムチャクチャいい試合でした。
Brownのエースで、MVPを獲得した#4 AT Dylan Molloy (Jr./3年)が足の怪我で欠場と聞いていたが、何とQ1途中から怪我を押して気合の出場(あれ?骨折してたんじゃ…)。全力で走れないながらも、得点、アシスト、そして常時一枚DFを引き付ける事で確実に存在感を発揮していた。
前半は接戦、Q3にMarylandが突き放し、勝負が着いたかに見えるも、その後Q4にBrownが折れない心で追いつき、14-14でまさかのOver timeに。
が、最後はMarylandが完全にBrown DFを翻弄し、フリーで手堅く決めて15-14で決勝へ。いやークソ熱い試合でした。
にしても、正直、得点差以上にMarylandの強さが際立った。
Marylandは再三述べている通り、チームとして明らかに完成度が頭抜けて高い。個々のレベルが高く、現NCAA LacrosseトップクラスのHead Coach John Tillman氏に非常によくコーチされており、戦術的にも非常に統制が取れている。全てのポジションで穴が無い。
OFでは序盤からMFがスピードを生かし、Sweepしてスライドを引き連れて長めに走る事を繰り替えし、Brown DFを徹底して走らせ、後半スタミナ切れを起こさせていた。
逆にBrownは明らかに実力差が有る中、本当に良くやった。彼らとCoach Lars Tiffany氏が信じる、「Fun」ありきのラクロス。「どうせラクロスやるなら、思いっきり楽しまなきゃ、そして観客を楽しませなきゃ意味ねえだろ?」という強い信念。
Coach Tiffanyの敗戦後のインタビューの一言目は、「楽しんで貰えた?」だった。思わず鳥肌が立った。
ガンガンTransitionして、Run & gunで走って、Long stickもガンガンオフェンス参加して、リスク取ってどんどんシュートを打って、大量得点で勝つ華の有るラクロス。ポゼッション重視の行き過ぎ、ハーフコートでの決め事/フォーメーションありきの現代ラクロスに対して明確に一石を投じたと言える。学問の名門校Ivy Leagueで、入学時のGPA (平均評定)の縛りがある事もあり、必ずしもトップクラスの高校生ばかり集められる訳ではないという不利な環境でここまで来た。心から最大限の敬意と賞賛を送りたい。本当に楽しませて頂いた。
ホント、こういうチームが出てくるから、そしてこういう試合を目にする事が出来るから、ラクロスファンを辞められなくなってしまう。
3. 会場
いくつか会場について紹介。
NCAA LacrosseのFinal 4は、文字通り、世界のラクロスコミュニティー最大の祭典。数万人のファンが集まるこの会場の空気、雰囲気、熱気、全てが本当に素晴らしく、一度生で体験すると、ズッポリAddictedになってしまう。是非、無理をしてでも、一生に一度でいいので、足を運んでみる事を、強く、強くお勧めします。自分がやってるラクロスと言う素晴らしいスポーツの源流に触れる事が出来るので。自分がラクロスをやっていた事に対して、これ以上無い程の誇りと喜びを感じさせてくれるので。「あ、世界にはこんなにラクロスバカが溢れてたんだ、俺、こんなにラクロスバカになっていいんだ!」と思える事、保証します。
今回の会場は、Pennsylvania州Philadelphia (Philly)の地元NFLチーム、Philadelphia Eaglesの本拠地、Lincoln Financial Fieldにて。会場のキャパは7万人。
アメリカのラクロスの試合会場のお馴染みの光景。駐車場でKidsがミニゴールを於いてボールとスティックで戯れている。4-5年前と比べると、テニスボールを使ってる子が増えたかな?さすがにノーマルラクロスボールだと車に当たったら問題なので。
建物の規模に未だに驚かされる。
準決勝一試合目、UNCの入場。
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