2012年6月27日水曜日

MLL 2012 vol.05 Boston Cannons @Charlotte Hounds

5勝0敗から一気に2連敗と躓いてしまった王者Cannons。対するは1勝5敗でじりじりと追いつめられつつある新規参入チームの一つCharlotte Hounds。

16-8でCannonsがHoundsを撃破。

点差は開いたが、見ていていろんな事を学ばせてくれる、そして考えさせられる試合だった。

Charlotte Hounds (Roster)
  • 今回見て一番感じたのは、いくらNCAA程チーム戦術がバキバキに磨き込まれていないMLLとは言え、やはり「紙の上で強いスター選手を寄せ集めれば即席で強いチームが出来る」というのは絶対に嘘だ、と言う事。
  • Charlotteメンバーは正直言って一年目のチームとは思えない程豪華。ATには#40 Matt Danowski (Duke 08), #2 Jeremy Boltus (Army 11), #4 Billy Bitter (UNC 11)と過去数年の1st Team All American級のタレントが勢揃い。MFにも#13 Stephen Bergerらが揃い、紙面でRosterを見る限り、「これで勝てなかったら嘘だろ?」という個が大量に揃う。
  • ところが、今回の試合では正直一切「gel(ジェル)」していなかった。Chemistry(相性/連携)のかけらも感じられなかった。OFは全て単発ダッジ。無理矢理ロングシュート。周りのメンバーがどう動けばいいのかも良く解らない。一人で無理して突っ込んで自爆、変なパスを投げてターンオーバーというパターンが多過ぎて目を覆いたくなった...マジでいい加減なんとかしないとファン離れるぞこれ...もしかして新人コーチの手腕にかなり「?」が付いてるパターンじゃないか?全然まとめられてない...こりゃこのままOhioにしか勝てなくて2勝でシーズン終わるパターンも見えて来た...
  • DFも同様。メンツはえげつねえ。#84 Joe Cinosky (Maryland 08), #24 Ryan Flanagan (UNC 11), #35 Kevin Ridgway (Notre Dame 12)はこれまた1st Team All American軍団。このメンツでなぜ止められない...?チームDFのコンセプトが見えない。
  • あと、悲惨過ぎてギャグの領域に突入しつつあるのがFace Off。FOGOいないってどゆこと...?このスーパーレベル高いMLLのFOの戦いで、専任FOいないって自殺行為越えてるっしょ。誰か故障したんだっけ?#34 MF Brian Carroll (Virginia 10)ってそもそも大学時代FOやってたっけ...?ズタボロにFO全敗してる...2割も取れてなかったんじゃないか?
  • いやーきついわー。これ。このチームがこのままシーズンの途中にいきなり突然変異的に強くなる絵が全く描けない...こらーきついよー。新規参入したオーナー達もじわりじわりとMLLの戦いの厳しい現実に直面しつつあるんじゃないだろうか。コーチ変更も含めて早めに結構抜本的に梃入れしないとやばいっすよ。

Boston Cannons (Roster)
  • AT 3枚のユニット完成度高過ぎる。#14 Ryan Boyle (Princeton)が抜いて崩して全てを設計し、#27 Kevin Buchanan (Ohio State)が高い身体能力のスピードとシュート力で切り崩し、最後は最強のクリース職人#7 Matt Poskay (Virginia 07)が全部拾って一瞬でぱちっとQuick stickで決める。何点取った?
  • #99 Paul Rabil (Johns Hopkins 08)は一点しか取ってないが、その存在感は相変わらず怪物。一本決めた左のジャンピングショットは度肝を抜かれた。トップからサクッと左に数歩抜いて軽く振り抜いて2ポイント。なんだこのスピードと正確さは。でもってOff handってよ。このレベルで両手が使えると無敵になれるというこれ以上無い実例。
  • あとはGのJordan Burke。凄まじい。
Highlight

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