2012年6月2日土曜日

NCAA Tournament 2012 Semi Final Loyola vs Notre Dame

準決勝の一試合目。全体1位のLoyolaとNotre Dame。会場最前列に陣取って観戦。
先週の準々決勝でそれぞれDenverとVirginiaを接戦の末破り、実力を証明した両チーム。

一昨年決勝を戦っており、DFが安定している上ここ数試合でチームでのオフェンスが上手く行っているNDが若干有利かと見られていた。

結果は7-5で手堅くLoyolaが勝利。(スコアボード

結論から言うと、Loyolaのレベルの高さに正直ビビった&感動した。リーグ戦全体で1敗しかしておらず、全体一位シードも納得。生で見てその凄さに気付かされた。全てのポジションで、from top to bottomで強い。明らかにレベル高い。

Loyolaを立ち上げた後にMarylandで一昨年までヘッドコーチをしていたDave Cottle氏が「これまでシーズンを通して見て来た中で、最初から最後までLoyolaがベストなチームだった」とコメントしていた。また、DukeのDanowskiコーチもレギュラーシーズンで負けた後に「Loyolaは気付かれてないが身体能力高いしクソ強いぞ。特にDFがヤバイ」と言っていて、当時は「またまたー。どうせ負けた言い訳っしょ?」と思っていたが、やっと今頃になってそれらは本当だったと言う事が理解出来た...
  • まず、パッと会場で見て感じたが、明らかにサイズと身体能力でトップクラス。イメージDukeやMarylandやVirginiaなどのACCのチーム並みのでかさとゴツさが一目見て感じられる。かなりいい選手を集められたと言う事。
  • DFが相当レベル高い。3枚のClose DFがでかくて動けてチェックも巧くて、1 on 1でよっぽどの事が無ければbeatされない(抜かれない)。加えて連携やスライド/カバーが上手く行っている。正直3枚のセットとして、穴の無さでは全体トップDFのNDに引けを取らないと感じた。
  • Gの#24 Jack Rankel (Jr)が相変わらずでかい上に巧い。つか上手いマジで。あと多分この人メンタルが太い(動じない/揺らがない)。完璧なポジションングと角度でゴール、特にニアをビタッとふさいで、ファーに打たせたシュートを「はい、ありがとね♪」と聞こえそうなくらい「サクッ」と涼しげな顔でキャッチする。HC Toomey氏はG出身で、かなりしつこく角度とポジショニングを徹底されたとの事。納得。
  • やはり特筆に値するのはMF DF 3枚のレベルの高さ。#2 LSM  Scott Ratliff (Jr)の器用さっつったら無いわ。GBでの混戦での視野とかき出し&拾い。トランジッションでのShorty以上のOF力。普通にカットして貰ってロールしてシュートとか、エックスまで行ってクリースにフィードなど。伊達に高校時代DFやってOFになったらフライしてShortyに持ち替えて点取ってただけある。
  • Shorty DF MFの2枚。特にドレッドヘアがトレードマークの#5 Josh Hawkins (Jr)が半端無し。今まで見て来た中で最もカッコいいDF MFかも。生で見て一発で惚れてしまった。高校までアメフトでRunning Backだったという身体能力とガタイと頑丈さ。そしてスタミナ。一人で何往復すんねんと。で、相手のエースOF MF相手に「ガツンッ!!!」とか「ゴバッ!!」と音の聞こえるヘビー級のパンチのようなプッシュを腰に打って来る。相手が一発で吹き飛ばされてよろけるか倒れる。でもってクリアでは持たれたらオシマイ。爆走強行突破で確実にフロントコートに持って行く。DFとクリアとGB出来て、頑丈で走れてOFも出来る。何でも出来て超使い勝手いい。しかもスタミナぶっちぎってるのでずーっとフィールドに出てられる。ここまで揃った時点で確実に頭に浮かぶのは、「超MLL向きじゃねえか!」と言う点。実際に今回のトーナメントを見ているMLLのコーチ達の間で彼の評価が鰻登りらしい。来年1月のドラフトで上位指名される可能性を感じる。
  • OFも相変わらず人材豊富。準々決勝5得点の得点源レフティー#12 AT Eric Lusby (Gr=院生)がまたしても怒濤の5得点。一発目の下からくぐらせるフェイスダッジとか美し過ぎて吹いた。スナッピーで弾道が速い。#7 MF David Butts (Jr)の爆走ダッジが健在。
  • とまあ、引き続き「キャラが揃っている」または「役者が揃っている」。そして個々が全てレベルが高く個性がある。まるで梁山泊。
  • あともう一点だけ。目立たない所だが試合が終わって印象に残っているのは、異様なクリア力の高さ。こっそりとクリア率NCAA No. 1。相手のターンオーバー後/セーブ後のGとClose DF 3枚の落ち着きっぷり、フィールドを広く使えてるっぷり、スティックスキルが明らかに他チームと違う。加えてHawkinsの一人爆走クリアも、Ratliffの拾ってダッシュでFast breakもある。この辺がボディブローのように効いている印象を受ける。

対するNDは今回らしくなさが出てしまった。
  • DFがイマイチNDらしくない。凡ミスや不要なファウルがいくつかあった。
  • All American First Team GoalieになったNCAA最高G、#1 G John Kemp (Jr)が意外とシュートを決められていた。結構スクリーンにやられてたか?
  • ここまで「Great offense doesn't need great players」を標榜してチームOFでやってきたOFがここに来て消沈...
  • Statsを見ると、ほぼ互角だが、FOは13/14でNDが勝っている...それで普通負けるかね...それだけいいシュートを打てなかった/シュートを決められなかったと言う事。
敗戦後のインタビューでND HCのCoach Kevin Corrigan氏が、「過去7年間で5回Playoffに進出し、しかも2回もFinal 4に進出しておきながら、一度も優勝出来てない。今日もたったの5得点しか出来なかった事を見ても解る通り。結局OFである程度、2桁近く取れないとやはり優勝は厳しいと言う事」と素直に足りない点を認めていたのが印象的。
いやー、感想としては、Loyola強し。Pre-season rankingの21位ってどんだけやっちゃった評価ミスだよって話だ。

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