2010年4月25日日曜日

NCAA 2010 Game Review vol. 12 Denver (18位)-Fairfield(17位)

To: Leadership team & 近藤、梅ちゃん、守家くん

引き続き。やばい。NCAA Lacrosse。DVD送付を始めてから詳しくメディアで追い始めたけど、試合内容はもちろん、背景やドラマや感情に踏み込んでくと、日本の高校野球や選抜サッカーの10倍くらい面白い…どんどんAddictedになってます。着実にラクロスカルトへの道を歩んでるよ。いやいや、これやっぱりNCAA見てたら絶対皆Lacrosse大好きにしかならないと思うよ…布教活動、「憧れ」/「熱中」伝播作戦、宜しく頼む!

Denver (18位)-Fairfield(17位)

16チーム参加のPlay off(NCAA tournament)の出場を掛けた、お互い絶対に譲れない重要な試合。試合そのものも最後の最後まで勝敗の読めない息を呑む展開。中心選手のStick skillを中心に学べる点は極めて多い。(むしろサイズや身体能力に任せた個人技への依存度が高い上位校よりも東大の選手にとっては参考になる気ぃすらする。)特にDenver #22 Mark Matthewsの9点目のFace dodgeは恐らく今年のNCAAで最高傑作。

見所はラクロス界の新旧天才コーチ対決。今シーズンからDenverを率いるBill Tierneyは言わずと知れた20年に渡るPrinceton帝国を築いたLacrosse hall of famer(殿堂入り)コーチ。88年にPrincetonに来て以来、当時無名のガリ勉メガネ弱小チームを4年でChampionに導き、以来22年間で6度の優勝を果たした、正に生ける伝説。昨年のラクロス後進地域Denverへの移籍は全米ラクロス界に衝撃が走るニュース。曰く、Princetonに来た時に比べ、タレントのレベルはDenverの方が上とのこと。当初は選手たちが「神様」Billの指示を余りに愚直に実行しようとし過ぎて機械的になり苦戦を強いられるも、その後「無駄に考えないでもっと素直にラクロスしようぜ!」と、練習や戦略をSimplifyし、まずは出来ることから一歩一歩の方針に切り替え、リーグ戦後半から実を結び始める。前任のコーチと大きく違う(そしてレベルの高い)指導を受け、急成長を続けるDenver。(最大の違いはDでとにかく早くAdjacent、2ndがガンガンHelpに行くチームDefenseである点。)国内での注目度も高まり、文字通り全米の有望な選手からの入学願書が届き始めているという。間違いなく数年後ベスト10に絡んでくるチーム。

一方のFairfield、Andrew Copelanはまだ20代の昇り龍コーチ。Bucknell卒業後に無名のMaristを一年でNCAAトーナメントに導き、Marylandでアシスタントを経験した後、FairfieldのHCに就任。今後のNCAA lacrosse界を引っ張る若手筆頭と目されている。試合中に何度か彼がベンチで指示する声が特集されているが、20代とは思えぬロジカルで情熱を伝播させられるカリスマ。

プレーでは、Fairfieldの4年Goalie, Joe MarraがSave率で現時点でNCAAトップ。コーチのAndy曰く、元々飛び抜けた選手ではなかったが、サイズが大きい(186cm)ことに加え、寡黙ながら愚直な性格で、地道に練習をすることで課題を一つ一つ潰して行った結果気付いたらそのレベルに達していたとのこと。Fairfieldの最初の2点は非常にImpressive。Snellmanのシュートに注目。1年AT、#24のSam Snowが非常に上手く参考になる。Seattle出身のCanadian-American halfでCanadianラクロスを齧ってるらしく、器用。4点目のQuick tap shootなど東大のATの皆が見たら涎出ちゃうと思う。

DenverのMF、Dixonの視野の広さとFeed能力は現時点でNCAA最高クラスとの評価を受けている。恐らくボールを貰ってDodgeを掛ける前からフィールド全体の味方を見てて、Dodgeした瞬間Dや味方がどう動くかが頭の中で無意識にイメージ出来てるパターンじゃないかと。試合中もいくつか得点に繋がるアシストをしている。東大のMFの選手達にとって参考になりそう。あと、2Q終了直前にやってるPlayer of the year(MVP、Tewaaraton trophy受賞者)予測が、今年のタレントを紹介してるので、他のいろんなチームを見るときに注目選手を見るために参考になるはず。

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いたる@13期

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