長らく完全に沈黙しちゃってました…クイックに近況Updateです。
ちょいとCareerの方が昨年末以降2017年のNCAAシーズンと並行してかなり動きがあり、完全にそちらの優先順位を上げちゃってまして。ご縁があって、9月から三度目の日本になりました。
二度目のアメリカ生活は約2年間、NCAA Men's Lacrosseをたっぷり堪能し、地元で応援してきたNorth Carolina州Chapel HillのUniversity of North Carolinaは、2016年に男女がラクロスで優勝、2017年は念願のバスケで6度目の優勝を果たし。最後は2017年にMarylandの悲願の優勝を会場で見る事が出来た。最高の2年間、最高の思い出でした。
Privateでは、前回の日本では、インドア施設で毎週末スノーボード(ハーフパイプ/ストレートジャンプ/ジブ)、前回も今回もアメリカではひたすらゴルフでしたが、今回は都心での生活なので、何をやろうかと思案中。三度の飯よりUFC/MMA (Mixed Martial Arts/総合格闘技)が好きな自分としては、ここでMMAに挑戦しつつ、BJJ (Brazilian Jiu Jitsu)を再開してみるってのもありかなと思ってます。
USラクロスは、どうでしょうね。日本からフォローするかなー。様子を見つつ。もし機会があれば、ちょこっと本ブログも更新するかもです。
US Green Card(永住権)の関係もあり、恐らくまたどこかのタイミングでアメリカに戻る可能性も高そうかなとも思うので、また機会があれば。
2017年6月7日水曜日
NCAA 2017 #14 Tournament Semi Final Ohio State vs Towson
いやー!ムチャクチャいい試合だった!痺れた!感動した!
1. Background
レギュラーシーズンでMarylandにも勝ち、シーズン中盤に一度Ranking 1位にもなっていたOhio State Buckeyes。設立及びDivision 1参戦自体は 1953年と早かったが、長らくラクロスがメジャーではなかった中西部のOhioにあった事もあり、下位/中堅校としての長い長い準備期間を経て、2000年代に現UNC HCのJoe Breschi氏がHCを勤めた辺りから少しずつ上位に顔を出すようになり、現Nick Myersコーチになってから8年目で遂に悲願のFinal 4へ。Ohioのでかくて頑丈なAthlete層に加え、ここ数年はStick skillの高いCanadianを相当数輸入し始めており、一気に強力なオフェンス力を手に入れつつある。Coach MyersがUSのU-19のHCを勤めており、その辺も若い有力選手の獲得に一役買っているとの事。
対してのTowson Tigersは、歴史的にLacrosseのメッカだったMaryland州Baltimoreの中期母校。歴史的には、地元の強豪校Maryland、Hopkins、Loyola、Georgetownの陰に隠れ、UMBCと共に、どちらかと言うと中堅校のイメージが強かった。2012年に、Johns Hopkins Class of 2001で、MLL、NLL、Team USAの中心DF選手だったCoach Shawn Nadelen氏が就任し、しっかりした規律と雑草精神により少しずつ強くなり、遂にFinal 4へと戻って来た。今年は特に4年生主力の、非常に成熟したいいチーム。
2. Result
ホント素晴らしい試合だった。
出だしにOhio Stateが緊張からか若干固い中、Towsonが1-on-1を中心に得点を重ね、一時8-3の5点差リード。
しかしそこからOhio Stateが徐々にエンジンが掛かり出し、EMOやBroken situationからの得点、更にCanadian 3枚のOFの主力が強力な火力で得点を重ね、最後は11-10で逆転。(Box Score)
両チーム共に今年のD1の中では最もDFがしっかりしたチームで、穴も少ない。Turn overもほとんど無く、チームとしても完成度の高い、非常に緊迫したレベルの高い試合になった。日本の大学チーム/選手が見て学ぶ上では、チーム戦術や基本に忠実な個人技、Behindからの逆転を成し遂げたGame management/試合運び等、かなりいい教材になる試合だなと感じた。
3. Review
いくつもの特筆すべき見所のある試合だった。
いずれにせよ、全体的に、本当にDFで魅せる、ミスも少なく、本当にレベルの高い、エンターテインメントとしても質の高い、素晴らしい試合だった。
4. Highlight
1. Background
レギュラーシーズンでMarylandにも勝ち、シーズン中盤に一度Ranking 1位にもなっていたOhio State Buckeyes。設立及びDivision 1参戦自体は 1953年と早かったが、長らくラクロスがメジャーではなかった中西部のOhioにあった事もあり、下位/中堅校としての長い長い準備期間を経て、2000年代に現UNC HCのJoe Breschi氏がHCを勤めた辺りから少しずつ上位に顔を出すようになり、現Nick Myersコーチになってから8年目で遂に悲願のFinal 4へ。Ohioのでかくて頑丈なAthlete層に加え、ここ数年はStick skillの高いCanadianを相当数輸入し始めており、一気に強力なオフェンス力を手に入れつつある。Coach MyersがUSのU-19のHCを勤めており、その辺も若い有力選手の獲得に一役買っているとの事。
対してのTowson Tigersは、歴史的にLacrosseのメッカだったMaryland州Baltimoreの中期母校。歴史的には、地元の強豪校Maryland、Hopkins、Loyola、Georgetownの陰に隠れ、UMBCと共に、どちらかと言うと中堅校のイメージが強かった。2012年に、Johns Hopkins Class of 2001で、MLL、NLL、Team USAの中心DF選手だったCoach Shawn Nadelen氏が就任し、しっかりした規律と雑草精神により少しずつ強くなり、遂にFinal 4へと戻って来た。今年は特に4年生主力の、非常に成熟したいいチーム。
2. Result
ホント素晴らしい試合だった。
出だしにOhio Stateが緊張からか若干固い中、Towsonが1-on-1を中心に得点を重ね、一時8-3の5点差リード。
しかしそこからOhio Stateが徐々にエンジンが掛かり出し、EMOやBroken situationからの得点、更にCanadian 3枚のOFの主力が強力な火力で得点を重ね、最後は11-10で逆転。(Box Score)
両チーム共に今年のD1の中では最もDFがしっかりしたチームで、穴も少ない。Turn overもほとんど無く、チームとしても完成度の高い、非常に緊迫したレベルの高い試合になった。日本の大学チーム/選手が見て学ぶ上では、チーム戦術や基本に忠実な個人技、Behindからの逆転を成し遂げたGame management/試合運び等、かなりいい教材になる試合だなと感じた。
3. Review
いくつもの特筆すべき見所のある試合だった。
- 双方のDFが本当に素晴らしかった。今年見た試合の中では、最も両チーム共に高いレベルのDFを見せてくれた試合。特に前半のTowson、後半のOhio State」のDFは、DFで魅せられる、DFで感動させられるレベルの内容だった。個人としても、Shorty Dも、LSMも、Close DF 3枚も、穴無しでしっかり個人で止めきれ、チームとしてもしっかりスティックアップしパスを切り、首を振って視野を確保し、お互いにコミュニケーションを取って受け渡し、最小限のスライドでバチッと止めるDFを出来ていた。
- 特に正直感動を覚えたのが、TowsonのShorty 2枚とLSMの上3枚のレベルの高さ。文字通り鉄壁。Ohio StateのMFは本当に攻めあぐねていた。でかくて、強くて、ムチャクチャ走れて、確実に足で着いていって、ポジショニングとプッシュが素晴らしい。特にShorty 2枚。#14 DFMF Zack Goodrich (So./2年)、#16 DFMF Jack Adams (Sr./4年)の2枚。今年のNCAAでは間違いなくNo. 1のShortyコンビだろう。二人ともOFにもそのまま攻撃参加しており、MLLで重宝される2-Way MFになりそう。
- TowsonのAT 2枚のXからの1-on-1での得点。二人とも鋭く爆発力のあるダッジと、GLT (Goal Line Extended = ゴールライン)を越えてからの振り抜きざまのシュートの技術等、非常に参考になる動きが多かった。長い後ろ髪をなびかせるエース#22 AT Ryan Drenner (Sr./4年)、#26 AT Joe Seider (Sr./4年)の4年生コンビ。
- Ohio StateはGoalieの#3 Tom Carey (Sr./4年)が、最上級生としての気合で、特に後半素晴らしいセーブを連発して、逆転に貢献した。
- Ohio StateのCanadian軍団の得点力。チーム全員で崩して、全員で得点した準々決勝と違い、今回は個人技でこじ開けたゴールが多かった。利き手重視のスティックスキル、ロングレンジのシュート力には目を見張るものがあった。特に、ルーキーの#14 AT Tre Laclaire (ラクレア) の右のシュートは驚異的。ハーフタイムのインタビューでPaul Rabilも「間違いなくCanadaのフル代表に入ってくる」と認めていた。でかくてシュート上手い。今後卒業までの3年間、強力な戦力になって行くはず。引き続き#20 AT Eric Fannell (Sr./4年)も活躍。左利きをスカウティングで徹底して封じられたが、逆を突いて右手で得点。
4. Highlight
2017年5月30日火曜日
NCAA 2017 Final
いやー!今年のFinal Fourも素晴らしかった!
最後はMarylandが完全に王者の風格で、攻守、Face Off、Transition全ての面に於いてほぼ完璧な試合運びで、初優勝を狙うOhio Stateをがっちりねじ伏せ、9-6で堂々の優勝。
Marylandは前日の女子でも優勝しており、去年はUNCが男女優勝で、今年はMarylandが男女優勝。
Maryland州はLacrosseの総本山とも言える州で、その州を代表する州立大学。ところが、1975年以来42年間もの間優勝出来ず。過去7年間で5度決勝に進出しながらも、ここまでの4回は全てあと一歩で破れ4度とも準優勝。今年の4年生は3年連続で決勝進出も、去年一昨年は準優勝。
「今年こそはMarylandの年」と言われながら、毎年悔し涙を流し続けてきた。「Marylandのやり方では決勝には行けても準優勝までしか出来ない/メンタルに問題がある/本番に弱い/万年無冠の帝王/呪い」と悪口も散々言われて来た。
そのメンバーが、遂に悲願の優勝。去年UNCに後一歩のところで優勝をさらわれた後の茫然自失と涙のシーンを見ているだけに、今回の優勝には本当にジーンと来た。去年の決勝の直後から、「来年は必ずここに戻ってきて、次こそは絶対に優勝する」、という強い決意と覚悟で挑み、途中数試合負けながらも、建て直し、遂に掴み取った堂々の優勝。本当に多くの事を学ばせて頂いた。心の底からおめでとう!
また追って時間を見つけて試合のReviewを書いていこうと思います。(ちといろいろ忙しくなってまして、時間あればベースで…)
最後はMarylandが完全に王者の風格で、攻守、Face Off、Transition全ての面に於いてほぼ完璧な試合運びで、初優勝を狙うOhio Stateをがっちりねじ伏せ、9-6で堂々の優勝。
Marylandは前日の女子でも優勝しており、去年はUNCが男女優勝で、今年はMarylandが男女優勝。
Maryland州はLacrosseの総本山とも言える州で、その州を代表する州立大学。ところが、1975年以来42年間もの間優勝出来ず。過去7年間で5度決勝に進出しながらも、ここまでの4回は全てあと一歩で破れ4度とも準優勝。今年の4年生は3年連続で決勝進出も、去年一昨年は準優勝。
「今年こそはMarylandの年」と言われながら、毎年悔し涙を流し続けてきた。「Marylandのやり方では決勝には行けても準優勝までしか出来ない/メンタルに問題がある/本番に弱い/万年無冠の帝王/呪い」と悪口も散々言われて来た。
そのメンバーが、遂に悲願の優勝。去年UNCに後一歩のところで優勝をさらわれた後の茫然自失と涙のシーンを見ているだけに、今回の優勝には本当にジーンと来た。去年の決勝の直後から、「来年は必ずここに戻ってきて、次こそは絶対に優勝する」、という強い決意と覚悟で挑み、途中数試合負けながらも、建て直し、遂に掴み取った堂々の優勝。本当に多くの事を学ばせて頂いた。心の底からおめでとう!
また追って時間を見つけて試合のReviewを書いていこうと思います。(ちといろいろ忙しくなってまして、時間あればベースで…)
2017年5月29日月曜日
NCAA 2017 Semi-Final
今年も遂にLacrosse最大の祭典、LacrosseのSuperbowlとも言われる、NCAA ChampionshipのFinal 4が行われる、Memorial Day Weekendがやって来た。
Boston近郊のFoxboro、NFL New England Patriotsのホームスタジアム、Gillette Stadiumにて。アメリカに来て以来毎年恒例のイベントになっている我が家では今年も最前列の席で観戦。
アメリカではラクロスの競技人口自体は継続的に伸び続けており、引き続きラクロスは成長スポーツであるにも関わらず、残念ながら、高画質のTV放映の充実や、遠出を嫌う傾向で、会場の集客数はここ10年下降線にある。(Final 4の観客動員数のTrend)決勝戦の観客動員数は、2008年の5万人をピークに、漸減を続け、ここ数年は2.5万人と10年間でほぼ半減。恐らく今回は雨天で気温も低く、更に客足は伸び悩むんじゃないだろうか。
しかしながら、やはり、毎年この会場に来て感じるこの高揚感、興奮、ラクロス愛、ワクワク感は、他では得られないと感じる。
試合のレビューは、別途時間が有る時に追々書いていこうと思うが、クイックに結果と感想のみ。
一試合目はOhio State vs Towsonで、Ohio Stateが5点差から逆転して一点差で初の決勝進出。
二試合目は、Maryland vs Denverで、こちらも接戦の末一点差でMarylandがこれ連続の決勝進出。43年ぶりの悲願の優勝に向けて駒を進めた。
詳細は追って書くが、正直、痺れた。素晴らしい準決勝2試合だった。
これまで、2008年、2011年、2012年、2016年、2017年と、5回会場でFinal Fourを見てきたが、今年の準決勝2試合は、2試合揃っての、エンターテインメントコンテンツとして、見て楽しむ試合としては、ここ10年で最もQualityの高い2試合だったんじゃないだろうかと感じた。
今年のTournamentはここまでの1回戦、2回戦では、結構大差の試合が多く、ちょっと詰まらない年かと言われていたが、ここに来てグッと接戦の、緊張感のある、逼迫した、手に汗握る試合になってきた。
Turnoverも少なく、個人の心技体、チームとしての戦術的な駆け引き、一進一退の攻防、最後の最後までどう転ぶか解らない接戦、会場で見ていてもずっと鳥肌が立ちっぱなしの素晴らしい内容だった。
決勝はどちらを応援しようか物凄く迷う。初の決勝進出で、中西部からのシンデレラストーリーを狙うOhio Stateか、3度目の決勝進出で、最後の最後に悲願の優勝を叶えたい四年生中心のMarylandか。やはり去年目の前のベンチで、敗北後に茫然自失とし、絶対に来年ここに帰ってきて優勝してやると誓っていた4年生を見たMarylandに対する共感の気持ちが強い。って事でMarylandを応援しまっす。See what happensで!
Boston近郊のFoxboro、NFL New England Patriotsのホームスタジアム、Gillette Stadiumにて。アメリカに来て以来毎年恒例のイベントになっている我が家では今年も最前列の席で観戦。
アメリカではラクロスの競技人口自体は継続的に伸び続けており、引き続きラクロスは成長スポーツであるにも関わらず、残念ながら、高画質のTV放映の充実や、遠出を嫌う傾向で、会場の集客数はここ10年下降線にある。(Final 4の観客動員数のTrend)決勝戦の観客動員数は、2008年の5万人をピークに、漸減を続け、ここ数年は2.5万人と10年間でほぼ半減。恐らく今回は雨天で気温も低く、更に客足は伸び悩むんじゃないだろうか。
しかしながら、やはり、毎年この会場に来て感じるこの高揚感、興奮、ラクロス愛、ワクワク感は、他では得られないと感じる。
試合のレビューは、別途時間が有る時に追々書いていこうと思うが、クイックに結果と感想のみ。
一試合目はOhio State vs Towsonで、Ohio Stateが5点差から逆転して一点差で初の決勝進出。
二試合目は、Maryland vs Denverで、こちらも接戦の末一点差でMarylandがこれ連続の決勝進出。43年ぶりの悲願の優勝に向けて駒を進めた。
詳細は追って書くが、正直、痺れた。素晴らしい準決勝2試合だった。
これまで、2008年、2011年、2012年、2016年、2017年と、5回会場でFinal Fourを見てきたが、今年の準決勝2試合は、2試合揃っての、エンターテインメントコンテンツとして、見て楽しむ試合としては、ここ10年で最もQualityの高い2試合だったんじゃないだろうかと感じた。
今年のTournamentはここまでの1回戦、2回戦では、結構大差の試合が多く、ちょっと詰まらない年かと言われていたが、ここに来てグッと接戦の、緊張感のある、逼迫した、手に汗握る試合になってきた。
Turnoverも少なく、個人の心技体、チームとしての戦術的な駆け引き、一進一退の攻防、最後の最後までどう転ぶか解らない接戦、会場で見ていてもずっと鳥肌が立ちっぱなしの素晴らしい内容だった。
決勝はどちらを応援しようか物凄く迷う。初の決勝進出で、中西部からのシンデレラストーリーを狙うOhio Stateか、3度目の決勝進出で、最後の最後に悲願の優勝を叶えたい四年生中心のMarylandか。やはり去年目の前のベンチで、敗北後に茫然自失とし、絶対に来年ここに帰ってきて優勝してやると誓っていた4年生を見たMarylandに対する共感の気持ちが強い。って事でMarylandを応援しまっす。See what happensで!
2017年5月25日木曜日
NCAA 2017 #13 Tournament 2nd Rd Maryland vs Albany
Quarter Final (準々決勝)の最終第四試合。全体一位で堂々の優勝候補Maryland対、先週Defending ChampionのNorth Carolinaを破ったAlbanyの一戦。
Albanyの勝利の方程式、FOを支配して、めまぐるしいボールの動きとクリースへのフィードで得点を重ねるOFがどこまでMarylandに通用するか?
が、蓋を開けてみれば18-9の大差でMarylandが圧勝。圧倒的な戦力の差を見せつけた。(Box Score)前半終了時点で12-4だったので、ほぼ前半に勝負が着いてしまった感じ。
Albanyはここまでトップレベルのアスリートを集められる名門強豪校では無いにも関わらず、個性溢れる、自由で創造的な、高い得点力を誇るラクロスで多くのファンを楽しませてくれた。来年以降に期待。
が、それにしても、まあ、Marylandの巨大戦艦としての強さが際立った。圧倒的に優勝候補としての揺らがぬ安定感を見せた。
Albanyの勝利の方程式、FOを支配して、めまぐるしいボールの動きとクリースへのフィードで得点を重ねるOFがどこまでMarylandに通用するか?
が、蓋を開けてみれば18-9の大差でMarylandが圧勝。圧倒的な戦力の差を見せつけた。(Box Score)前半終了時点で12-4だったので、ほぼ前半に勝負が着いてしまった感じ。
Albanyはここまでトップレベルのアスリートを集められる名門強豪校では無いにも関わらず、個性溢れる、自由で創造的な、高い得点力を誇るラクロスで多くのファンを楽しませてくれた。来年以降に期待。
が、それにしても、まあ、Marylandの巨大戦艦としての強さが際立った。圧倒的に優勝候補としての揺らがぬ安定感を見せた。
- FOが、最初に5本先取されて、やはりAlbanyにやられっぱなしか?と思われたが、そこから一気に盛り返し、試合中盤は圧倒的に支配。FOGO専門のコーチとして元MLL Boston Cannonsの12年優勝メンバー、CHris Mattesが付きっ切りでFace Offer達を育成して来た成果が出ている。
- 去年と変わらぬOFの上級生3枚看板がまたしても極めてレベルの高い個人技とチームプレーを炸裂させた。現時点でのTewaaraton Trophy Winner (MVP)候補筆頭、#1 AT Matt Rambo (Sr./4年)が体の強さと左の大砲を爆発させての4得点4アシストで8ポイント。#2 AT Colin Heacock (Sr.4年)も1得点ながら、プレッシャーを掛け続けた。そして、引き続き異様な生産性を誇っているのが#40 OFMF Connor Kelly (Jr./3年)。ダッジから、パスを受けて、鋭いシュートを突き刺し続けて5得点。いやー怖いっすね。相手DFとGは。
これはさすがに今年は悲願の1975年以来42年ぶりの優勝でしょう。よっぽどな番狂わせが無ければ。
と、書いて、でも2011年、2012年、2015年、2016年もそう思って見てて、結局あと一歩及ばずで毎回優勝逃して準優勝に甘んじてるんだよな…と。去年なんて絶対優勝と決勝戦の試合終了時点まで思ってたし。
今度こそその呪縛を解き放てるか。準決勝はDenver。今年はレギュラーシーズンで対決していない。決して侮れる相手では無い。ましてや相手はあの7回優勝を誇るHC Bill Tierney氏。間違いなくばっちり対策を練って来る。うおー今からブルっと武者震いしてくる組み合わせだ。
2017年5月23日火曜日
NCAA 2017 #12 Tournament 2nd Rd Ohio State vs Duke
Quarter Finalの1試合目。Duke vs Ohio State。
Ohio Stateは、中西部はOhio州Columbusが本拠地。元々決してLacrosseが歴史的に盛んな地域では無かったが、この10年でラクロスが全米に広がる中で、グングン力を付けつつある新興チームの一つ。Canadianも積極的に取り、Rosterに6人が名を連ねる。
Dukeは今年もシーズン後半にグッとチームとしての完成度を上げて来ており、先週もHopkinsを大差で撃破。期待が掛かる。
が、結果は16-11でOhio Stateが堂々の勝利。DukeはQ4に追い上げたものの、Q3終了時点で13-5と大差が付き、ほぼ勝負あり。(Box Score)
これで遂にOhio Stateは、1953年の創部以来、初のFinal Four進出。
いやー、Ohio Stateには正直感銘を受けた。今年見て来たチームの中で、「日本の大学のラクロスチームが見て学べる」という軸に於いて、最も優れたチームだと感じた。チーム戦術としても、個人としても無茶苦茶基本に忠実。ほぼ教科書。地味だが力強い。土台がしっかりしてる。非常に参考になる、真似できる点が多い。
Ohio Stateは、中西部はOhio州Columbusが本拠地。元々決してLacrosseが歴史的に盛んな地域では無かったが、この10年でラクロスが全米に広がる中で、グングン力を付けつつある新興チームの一つ。Canadianも積極的に取り、Rosterに6人が名を連ねる。
Dukeは今年もシーズン後半にグッとチームとしての完成度を上げて来ており、先週もHopkinsを大差で撃破。期待が掛かる。
が、結果は16-11でOhio Stateが堂々の勝利。DukeはQ4に追い上げたものの、Q3終了時点で13-5と大差が付き、ほぼ勝負あり。(Box Score)
これで遂にOhio Stateは、1953年の創部以来、初のFinal Four進出。
いやー、Ohio Stateには正直感銘を受けた。今年見て来たチームの中で、「日本の大学のラクロスチームが見て学べる」という軸に於いて、最も優れたチームだと感じた。チーム戦術としても、個人としても無茶苦茶基本に忠実。ほぼ教科書。地味だが力強い。土台がしっかりしてる。非常に参考になる、真似できる点が多い。
- クソほど基本に忠実。GBも両手で拾う、しっかり相手のボックスにパスを投げる、無理で派手なシュート打たない、シュートは上からQuarterで振り抜く、横からとか下からとか見た目重視なショートは打たない。しっかりピックを掛ける、掛けた後にしっかりOff Ballの動きする、etc. 爪の垢を煎じて飲みた過ぎる。
- 気持ちがしっかり篭ってる。気迫。魂。Ground Ballの寄りの真剣さ、一生懸命さ。飢えた犬の様な球際の食らいつき。
- OFは全員でボールを共有して、崩して、パス出して、もう一歩崩して、もう一個パス出して、確実にゴールに近い位置でフリーを作って、確度の高いシュートを打つ。そうじゃなければ無理して打たない。個人技に過度に頼らない、合理的で効率的なオフェンス。
- 全員が得点出来る。一部のスターに偏ってない。8人で16得点。
- DFクソ硬え。堅牢過ぎ。Shorty, LSMF, Close DF全員が、個々の1-on-1の勝負でほとんど全く負けてない。脚を必死で動かして無茶苦茶しっかり付いていき、バシッとプッシュしきる。絶対に抜かせない。スライドも、1-on-1での勝負ありきで、ギリまで飛ばさない。結果、殆ど崩されない。Off Ballではしっかりクリース前にPackして、Stick-upと首振りをして、パスをカット。クリースにフィードをほとんど通させない。先週一回戦であれだけHopkins相手に自由自在に抜いて崩してシュートを決めていたDuke OFが、ビタッと抜けず/崩せず、沈黙してしまっていた。
- で、Gがしっかりキャッチセーブ。
いやー、華々しさは無いが、ここまでチーム全体で、地道に泥臭く、基本に忠実にプレーして、Final 4までゴリっと堂々と行くチームは久々だな!応援したい気持ち満々になった!
2017年5月22日月曜日
NCAA 2017 #11 Tournament 2nd Rd Notre Dame vs Denver
今週末は遂に2nd Round/Quarter Final (準々決勝)。
組み合わせは、
1 Maryland
8 Albany
4 Notre Dame
5 Denver
3 Ohio State
Duke
2 Syracuse
Towson
ここまで、Top 5 Seedが残り、Top 8 Seedのうち6チームが残っているので、ある程度順当と言えるだろう。
土曜の2試合目はNotre Dame対Denverの手堅い2チームの対戦。レギュラーシーズンでは11対10の僅差でDenverが勝利している。
試合は16対4で、引く程ボッコボコにDenverが勝利。(Box Score)
最大の勝因は、何と言っても、現時点でTewaaraton Trophy Winner (MVP)の最終候補者5人に異例のFace Offerとして入っている、Denver #9 Trevor Baptiste (トレヴァー=バプティーストゥ) (Jr./3年) (Bio)。マジでギャグかと。22本中21本取って、勝率95%...。はい?ほぼインチキじゃねえのぐらいの強さだった。
Notre Dameにほとんどポゼッションを与えず、攻撃の機会を完全に摘み取ってしまった。
というか、ここまでDominate (支配)出来る選手がいると、むしろスポーツとして構造上/ルール上欠陥があるんじゃね?とすら感じ始めてしまう。これだけポゼッションが重要なゲームで、得点ごとにFace Offでポゼッションから始まるというルール。まあでもそういう設計なので仕方ない。
にしてもマジで強いわ。そもそもデカくてクソいかちい。5-10 (178 cm)で220 lbs (100 kg)。マジビーストすぎ。つかタンク過ぎ。で、異様に安定して反応早くて、ゴリゴリに押す力も強くて、Clampからの掻き出すスキル、Popで拾う技術、押し合いながらの視野、コミュニケーション、更にはGBの技術や、シュート力まで、完全に完成している。Illegal Procedure等のViolationもしないため、かなり高い確率で勝てている。MLLでも活躍するだろうし、将来的にはUS代表にも入ってくるんじゃないかという気もする。
これは準決勝で当たるMaryland (かAlbany)は相当苦戦するんじゃないだろうか。
それ以外にも、OFがかなり有機的に機能し、美しく効率的にチームで得点している。やばい。ここに来てものすごく完成度が上がって来ている。Denverの優勝の絵も全く違和感無く描ける感じになって来た。
さすがNCAA Championship 7回征覇(Princetonで6回、Denverで1回)の実績を持つ現NCAA Lacrosse最高のHead Coachと多くの関係者が認めるBill Tierney氏だけの事はある。毎年確実に非常に強いチームを作って来る。
組み合わせは、
1 Maryland
8 Albany
4 Notre Dame
5 Denver
3 Ohio State
Duke
2 Syracuse
Towson
ここまで、Top 5 Seedが残り、Top 8 Seedのうち6チームが残っているので、ある程度順当と言えるだろう。
土曜の2試合目はNotre Dame対Denverの手堅い2チームの対戦。レギュラーシーズンでは11対10の僅差でDenverが勝利している。
試合は16対4で、引く程ボッコボコにDenverが勝利。(Box Score)
最大の勝因は、何と言っても、現時点でTewaaraton Trophy Winner (MVP)の最終候補者5人に異例のFace Offerとして入っている、Denver #9 Trevor Baptiste (トレヴァー=バプティーストゥ) (Jr./3年) (Bio)。マジでギャグかと。22本中21本取って、勝率95%...。はい?ほぼインチキじゃねえのぐらいの強さだった。
Notre Dameにほとんどポゼッションを与えず、攻撃の機会を完全に摘み取ってしまった。
というか、ここまでDominate (支配)出来る選手がいると、むしろスポーツとして構造上/ルール上欠陥があるんじゃね?とすら感じ始めてしまう。これだけポゼッションが重要なゲームで、得点ごとにFace Offでポゼッションから始まるというルール。まあでもそういう設計なので仕方ない。
にしてもマジで強いわ。そもそもデカくてクソいかちい。5-10 (178 cm)で220 lbs (100 kg)。マジビーストすぎ。つかタンク過ぎ。で、異様に安定して反応早くて、ゴリゴリに押す力も強くて、Clampからの掻き出すスキル、Popで拾う技術、押し合いながらの視野、コミュニケーション、更にはGBの技術や、シュート力まで、完全に完成している。Illegal Procedure等のViolationもしないため、かなり高い確率で勝てている。MLLでも活躍するだろうし、将来的にはUS代表にも入ってくるんじゃないかという気もする。
これは準決勝で当たるMaryland (かAlbany)は相当苦戦するんじゃないだろうか。
それ以外にも、OFがかなり有機的に機能し、美しく効率的にチームで得点している。やばい。ここに来てものすごく完成度が上がって来ている。Denverの優勝の絵も全く違和感無く描ける感じになって来た。
さすがNCAA Championship 7回征覇(Princetonで6回、Denverで1回)の実績を持つ現NCAA Lacrosse最高のHead Coachと多くの関係者が認めるBill Tierney氏だけの事はある。毎年確実に非常に強いチームを作って来る。
2017年5月15日月曜日
NCAA 2017 #10 Tournament 1st Rd North Carolina @Albany
トーナメント一回戦第四試合。先々週崖っぷちから気合いのACC Tournament優勝でギリでNCAA Championship Tournament出場を決めたUNCが、敵地でAlbanyと。
いやー!負けた!気持ちいいくらいにスカッと負けました!Albanyは敵ながらあっぱれ!
15-12と最後に追い上げたが、前半の時点で14-3でほぼ勝負あり。(Box Score)
Albanyは強いとは聞いていたが、思った以上。素晴らしいチームだった。
いやー!負けた!気持ちいいくらいにスカッと負けました!Albanyは敵ながらあっぱれ!
15-12と最後に追い上げたが、前半の時点で14-3でほぼ勝負あり。(Box Score)
Albanyは強いとは聞いていたが、思った以上。素晴らしいチームだった。
- まあ見ていて楽しい!Upstate NY(ニューヨーク州北部)の伝統的スティックスキルの高い地元の選手も多く、DFMFの何人かが2-WayでそのままOF参加、LSMFも攻撃参加、高いスティックスキルでCreativeにボールを動かして鋭いシュートを突き刺して来る、非常に攻撃的で見ていてワクワクさせるラクロス。
- 加えて、FOが圧倒的に強かった。衝撃的な強さだった。FO 30本のうち、23本を支配。特に前半、ほとんど完勝に近い勝率で、UNCにほとんどポゼッション時間を与えなかった。ほぼ全て完璧なタイミングとスピードでClampでボールを挟み、サクッとポップさせて自分でキャッチするか後ろのWingに余裕で拾わせるか。ここまで確実にFOを勝てると、まあきついっすね。
- 去年のBrownに続いて、Offensiveで楽しいラクロス。これは応援したいなという気持ちにさせられた。二回戦はMarylandだろう。まあ無難に行けば難しい。が、もし完全にFOを支配できれば、もしかすると?とも。MarylandはFOも複数枚いてかなり強い。どうなるか。
- UNCは1年間お疲れ様でした!去年の優勝から、シーズン序盤かなりグズグズして不安になったが、少なくともACCを制してトーナメント出場にまで持ち込んだのは上出来でしょう!今年も楽しませて貰いました。来年以降も、強い選手が継続的に入って入るので、一定レベルはキープ出来るはず。来年に期待!
2017年5月14日日曜日
NCAA 2017 #09 Tournament 1st Rd Duke @Johns Hopkins
トーナメント一回戦、Duke対Johns Hopkins。HopkinsのHome、Maryland州BaltimoreのHomewood Fieldにて。
19-6でDukeが圧勝。(Box Score)
19-6でDukeが圧勝。(Box Score)
- Dukeは例年通り、シーズン序盤は学習/成長に目的を置いて、格下にポロポロ負けて苦戦するも、必ずシーズン終盤からトーナメントに掛けてグッとPeakingし、完成度を高めて来る。正に今年もこれ以上ないタイミングでパフォーマンスのピークを迎えている。去年以上に全体が有機的に機能している。こりゃFinal 4確実だな。
- Hopkinsは逆に、シーズン序盤に調子が良く、今年は復活の年か?と思われたが、その後グラグラし出し、低迷。シーズン終盤に掛けて下降線を辿ってしまった。大事ですな。ピーキング。
- Hopkinsは何と言ってもTurn Overが多すぎた。数少ないポゼッションの機会を、どうした?というような凡ミスで失ってしまうシーンが散見された。Coach Petroが顔を真っ赤にして激昂するシーンが何度も映された。
- 加えて、試合前から心配されていたGoalieが予想通り穴になってしまった。元々Starting Goalieが安定せず、2枚回しで戦って来た。が、そのうちの一枚、#4 Gerald Logan (院生)がAcademicの理由(試合出場に求められる成績に達せず)で出場停止に。試合中盤で、これまでほんとんど出場経験のなかった3枚目のGoalieに変わるも、Dukeの怒涛のシュートを止められず。完全に崩壊してしまった。
- Dukeは、いやー、強かったっすね。何と言っても司令塔でエースの#14 AT Justin Guterding (ジャスティン=ガターディング) (Jr./3年)が、4得点6アシストで10点を演出する大活躍。視野、引きつけてのパス、ダッジ、シュート力、全てに於いて非常に完成度の高い実力を見せつけた。
- あとは、やはりDukeはACC (Atlantic Coast Conference)ならではの、サイズとフィジカルと身体能力の平均値の高さが明らかにHopkinsと比べて際立ったかなと。特に中盤の機動力/走力と当たりの強さの差があった。
Hopkinsもシーズン序盤は調子が良く、今年は行くか?と期待されながらも、結局今年もTournament 一回戦で姿を消す事に。だんだん20世紀前半から80年代までの往年の強豪としての地位から、「古豪」、「昔は強かったんだけどね…」というポジションの学校になりつつある。2005年と2007年に一度復活を成し遂げるも、その後結局再び優勝の気配を感じさせる事なく10年以上が過ぎてしまった。学校としても正念場か。
やはりNCAA Division 1 Lacrosse自体が、ここ20年でマイナースポーツからメジャースポーツの一角にのし上がり、ジュニアレベル競技人口が爆発的に増え、Marylandエリア以外でもLacrosseがメジャーになった事で、一部の伝統的強豪校がタレントを独占していた80-90年代から2000年代前半までの流れが大きく大きく構造変化してしまった。HopkinsやPrincetonのように、学校としての規模が小さく、学問としての要求も高い学校はどうしてもハンデを負ってしまう事になる。
やはりNCAA Division 1 Lacrosse自体が、ここ20年でマイナースポーツからメジャースポーツの一角にのし上がり、ジュニアレベル競技人口が爆発的に増え、Marylandエリア以外でもLacrosseがメジャーになった事で、一部の伝統的強豪校がタレントを独占していた80-90年代から2000年代前半までの流れが大きく大きく構造変化してしまった。HopkinsやPrincetonのように、学校としての規模が小さく、学問としての要求も高い学校はどうしてもハンデを負ってしまう事になる。
2017年5月13日土曜日
NCAA Tournament 2017が開幕
そうこうしてるうちに遂に来ましたよ!May Madnessこと、NCAA Lacrosse Championship Tournament。
Bracket (トーナメント表)の16チームはこちら。毎年激しく外れてる予想とセットで紹介。ガッとビール飲んで勢いで書いてみました。(数字は上位8チームのシード。)
1. Maryland
Bryant
North Carolina
Air Force
Marquette
Loyola
Duke
Towson
Bracket (トーナメント表)の16チームはこちら。毎年激しく外れてる予想とセットで紹介。ガッとビール飲んで勢いで書いてみました。(数字は上位8チームのシード。)
1. Maryland
Bryant
- まあ間違いなく優勝候補のMarylandがボコるでしょ。
North Carolina
- UNC勝って欲しいけどなー!AlbanyのOFの爆発力は凄いと聞いてる。しかも会場はAlbany。が、今年のUNCはなぜかHomeでさっぱりなのにAwayで追い詰められると異様に強いという謎のパターンを辿っている。よし、期待と地元の贔屓もがっつり込めて、接戦でUNC!
Air Force
- まあさすがにDenverでしょ。
Marquette
- Notre Dameは主力のOF二人が怪我でかなり苦しんでいる。若干Upsetのきな臭い香りが…NDはあとGoalieがちと不安だよな…よし、ここはリスク取って、Marquetteの大金星Upset!
Loyola
- Ohio State今年非常にいい。が、Loyolaも大エースの2年生AT #7 Pat Spenserがいますよと。まあ確実に7-8ポイント演出してきまっせと。Goalieも素晴らしい。うー悩ましい。Loyola!
Duke
- これも難しいなー!今年のHopkinsは、強い日と弱い日のばらつきが激しすぎる。加えて、ここ数試合低迷しており、明らかにPeakingに失敗しているように見える。Goalieが固定されておらず、安定感に欠く。
- 一方のDukeは、毎年のルーティーンで、確実にシーズン終盤からTournamentに掛けてPeakingしてくる。ここはDukeだな。
Towson
- 試合見てないが、Penn Stateかなりいいらしい。Penn Stateで。
2. Syracuse
Yale
- まあ、Syracuseっしょ。
で、Elite 8の準々決勝は、
- MarylandがUNCに圧勝で雪辱
- Denverが手堅くMarquetteに雪辱
- Dukeがグイグイ良くなり続けて、Loyolaに勝利
- Syracuseが接戦を制してPenn Stateの夢を断つ
で、Semi Finalで、
- MarylandがDenverに圧勝
- SyracuseがDukeに辛勝
で、Finalは、MarylandがSyracuseに引くほど圧勝して、Marylandが悲願の優勝。4年生号泣。
ってのでどうでしょうか。
NCAA 2017 #08 ACC Final UNC vs Notre Dame
UNCは結局その後Regular Seasonの試合は苦戦し続け、シーズン終了時点で6勝7敗の負け越し。NCAAトーナメント出場には最低でも勝率5割が必要なので、ここからのACC (Atlantic Coast Conference)トーナメントの準決勝、決勝の2試合に勝って優勝しないと、そもそもプレーオフにすら出られないという文字どおりの崖っぷち状態。
準決勝はSyracuseとの1点差の激戦を制し、奇跡の決勝進出。
決勝の相手はRegular Seasonに一度負けているNotre Dame。UNCも今年はここまでか、と思いきや、グイグイと調子を上げ、バチっと14-10で勝利し、ACCトーナメントを堂々の優勝。
総合成績8勝7敗で、去年に続き、前半苦戦して格下に負けて、背水の陣で追い詰められてからのシーズン後半にグイッとターンアラウンドして、ギリギリでNCAAトーナメント出場を決めた。感動。マジでハラハラさせてくれるぜ…
準決勝はSyracuseとの1点差の激戦を制し、奇跡の決勝進出。
決勝の相手はRegular Seasonに一度負けているNotre Dame。UNCも今年はここまでか、と思いきや、グイグイと調子を上げ、バチっと14-10で勝利し、ACCトーナメントを堂々の優勝。
総合成績8勝7敗で、去年に続き、前半苦戦して格下に負けて、背水の陣で追い詰められてからのシーズン後半にグイッとターンアラウンドして、ギリギリでNCAAトーナメント出場を決めた。感動。マジでハラハラさせてくれるぜ…
2017年5月12日金曜日
2017年3月13日月曜日
NCAA 2017 #07 Hofstra @North Carolina
マジでクソだ…クソなパフォーマンスだ…泣きたいっすよ。もはや。先週1位のDenverをAwayで破ったUNC、HomeでHofstraを迎え撃った。が、ランク外の伏兵Hofstraにがっつりアッパーカットを喰らってノックダウン。11-9でまさかの敗北。これで4勝2敗。ランキングを大きく落とす事になるはず。マジかよ…残念過ぎるだろ…ガッカリだよ…
去年も序盤に苦戦し、3勝3敗で終わったな、となってから最後にTurnaroundして優勝してはいる。同じく序盤にHofstraにHomeで負けている。が、去年は最後に持ち直すだけの要素を持っていた。
今年のチームは、見ていて明らかに、Offenseの起点となるDodgerがいないという明確な、致命的な弱点がある。接戦になっても、結局ここが無いと試合の終盤に逆転の可能性を感じさせる攻撃が起こらない。(まああと今回は正直アホなTurn Overが多過ぎた。)
ちょっとこれは厳しいなー。と感じさせられた。うー悩ましい。応援してるチームが勝てないとマジ悲しい…それでも信じて応援するしかねえか…
去年も序盤に苦戦し、3勝3敗で終わったな、となってから最後にTurnaroundして優勝してはいる。同じく序盤にHofstraにHomeで負けている。が、去年は最後に持ち直すだけの要素を持っていた。
今年のチームは、見ていて明らかに、Offenseの起点となるDodgerがいないという明確な、致命的な弱点がある。接戦になっても、結局ここが無いと試合の終盤に逆転の可能性を感じさせる攻撃が起こらない。(まああと今回は正直アホなTurn Overが多過ぎた。)
ちょっとこれは厳しいなー。と感じさせられた。うー悩ましい。応援してるチームが勝てないとマジ悲しい…それでも信じて応援するしかねえか…
2017年3月10日金曜日
NCAA 2017 #06 Johns Hopkins @Princeton
3月3日の試合。この時点で3位と快調のJohns Hopkinsが、長年のライバル校の一つ、古豪Princetonに乗り込む。PrincetonはHofstraに一敗を喫しており、ランク外。
試合は、大方のファンや関係者の予想を大きく裏切り、まさかのPrincetonがHopkinsをボッコボコに粉砕。18-7の大差で撃破。マジか。
Hopkinsは前週に3位のUNCを封殺し、こりゃ派手に勝ち続けるな、と思われた矢先。今回は油断したのか、良さが一切出ていなかった。
一方のPrincetonは、ここまでノーマークだったが、今回の試合を見て一気に考えを改めさせられた。今回の試合はまさに「大爆発」。結構いいタレントも多い。
印象に残ったのは、PrincetonのOFの何人かのタレント
試合は、大方のファンや関係者の予想を大きく裏切り、まさかのPrincetonがHopkinsをボッコボコに粉砕。18-7の大差で撃破。マジか。
Hopkinsは前週に3位のUNCを封殺し、こりゃ派手に勝ち続けるな、と思われた矢先。今回は油断したのか、良さが一切出ていなかった。
一方のPrincetonは、ここまでノーマークだったが、今回の試合を見て一気に考えを改めさせられた。今回の試合はまさに「大爆発」。結構いいタレントも多い。
印象に残ったのは、PrincetonのOFの何人かのタレント
- #18 OFMF Austin Sims (Jr./3年)がミドルシュートで文字どおり大爆発。6得点。シュート力高い。2016年のU19でUSのキャプテンとして優勝を果たしている。このシュート力はかなりえげつない。
- Canada出身の#25 MF Zach Currier(ザック= カリア) (Sr./4年)が、FOとGBとダッジの崩しで、縦横無尽の活躍。中盤を完全に支配していた。FOで敢えてXで相手にクランプさせて、すぐにスティックチェックしてGBを拾うというアプローチで、ことごとくFOを取っていた。
いやー、Princeton、このパフォーマンスが毎回発揮できたら相当強いはず。
一方のHopkinsは、まじでどうしたよ。ま、油断、気の緩み、チームの相性みたいなとこですかね。Coach Petroは試合後激昂だろう…New JerseyからBaltimoreへの帰りのバスは葬式のような雰囲気になったんじゃないだろうか。
てな感じで、本当にNCAA Division 1 Lacrosseは、近年のラクロス競技人口の広がりと選手層の裾野の広がりに伴い、一部の上位校が独占する時代はとうの昔に終わり、上位20チームの実力がかつて無く高いレベルで拮抗しており、シーズンの序盤から接戦の名勝負や予想外の番狂わせが連発されるようになって来ている。いやーどんどん楽しく盛り上がって来てますなー!どこが優勝するのか本当に予想が難しい!
Highlight
2017年3月8日水曜日
NCAA 2017 #05 North Carolina @Denver
今週のUNCはColorado州Denverに遠征。15年王者Denver対16年王者UNCのChampion対決。
昨年はUNCのホームNorth Carolina州Chapel Hillで対戦し、Denverが勝利している。
現時点でDenverはMarylandと同立の1位。
UNCは先週Hopkins相手に大分残念なPerformanceで敗北を喫しており、6位に転落。なんとか立て直しを図りたいところ。
試合は予想に反してUNCが立ち上がりからリードし、13-9で盤石の勝利。
UNCが先週のHopkins戦と別人か?ってくらい集中して本来のパフォーマンスを発揮してきた。先週の不甲斐ない負けは何だったの...?Defending Championに相応しい、攻守に渡っての素晴らしいパフォーマンス。集中力/気持ち一つでここまで見違えるんかいと。
昨年はUNCのホームNorth Carolina州Chapel Hillで対戦し、Denverが勝利している。
現時点でDenverはMarylandと同立の1位。
UNCは先週Hopkins相手に大分残念なPerformanceで敗北を喫しており、6位に転落。なんとか立て直しを図りたいところ。
試合は予想に反してUNCが立ち上がりからリードし、13-9で盤石の勝利。
UNCが先週のHopkins戦と別人か?ってくらい集中して本来のパフォーマンスを発揮してきた。先週の不甲斐ない負けは何だったの...?Defending Championに相応しい、攻守に渡っての素晴らしいパフォーマンス。集中力/気持ち一つでここまで見違えるんかいと。
- 上級生AT 2枚の得点源がしっかり活躍。右の大砲#1 Luke Goldstock (Sr./4年)とCanadian Lefty #45 Chris Cloutier (Jr./3年)がそれぞれ4得点1アシスト、2得点の活躍。
- Hopkins戦で抜けていなかったMF陣が今回は活躍。きちっと1-on-1で相手をBeatして(抜いて)、崩して、自ら決める/シュートチャンスを作る、という仕事をきちんと出来ていた。特に先週若干動きが固かった1年生コンビ#6 Justin Andersonと#16 William Perryの2枚が再び1年生らしからぬ落ち着きと技術で活躍。それぞれ2得点と1得点。
- あとは何と言っても昨年経験を積んでグッとコミュニケーションやスライドの判断、受け渡しが上手くなっているDF陣が安定の守り。
- そして極め付けは#30 G Brian Balkam (Jr./3年)の神セーブ連発。17セーブで65%。かなりエグいシュートサクサクセーブしまくり。がっつりボール見切れてる感じ。頼もしい…
- うん、この実力が発揮できればFinal 4行けるね!という感じ。
- (あと、超余談だけど、相変わらずNikeのユニフォームカッコいいっすよね。今回のメットはマット(つや消し)加工のNavy Blueに水色でデカくマスコットのRamsesのロゴ入り。かっけえ…)
- 思ったよりもダッジで抜ける駒がいないか?UNCのようにDF MFがデカくて、身体能力高くて、層が厚いチームと当たった際に、MFから崩せず、完全にOFが機能不全に陥る印象。やはりNative Americanで鬼Stick Skillを持っていたエースOF MFの#33 Zack Miller (Sr./4年)が退学でいなくなっちゃったのが痛いか。(記事によると、1年生の時点で子供さんがいたため、家族と一緒に時間を過ごすため、というのが理由らしい。やむ無し。)
- まああとちょっとシュートの精度が低かったかなという感じ。
- DFの1-on-1がちと弱いか?
- FOは相変わらずクソ強いっすね。#9 FO Trevor Baptiste (Jr./3年)が引き続きビースト過ぎる。マジブルドーザー。Xでの単体での争いでは明らかに勝っていた。ただWingが拾い切れてなかったかな。
- これでDenverは一敗目。首位から転落。今後どう建て直してくるか?
- (超余談で、且つ失礼極まりないが、ぶっちゃけ若干ユニフォーム地味でださいっすよね…Warriorのユニフォーム部門のデザインだと思うんだけど、ちとOld Schoolでパンツの丈とか只のブロック体のフォントとか、袖の線の組み合わせとか…なんかなー。すいません。)
2017年3月6日月曜日
NCAA 2017 #04 Yale @Maryland
Week 4の時点で全体1位のMarylandと8位Yaleの対決。
Marylandは去年優勝候補筆頭と目されながら、最後の最後でOver Timeに奇跡的な逆転によりUNCに優勝をさらわれ涙を飲んだ。上級生、特にATの4年生 3枚が丸々残り、「今年ことは絶対」の勝負の年。一方で、MFの1st/2ndの大部分がごっそり卒業で入れ替わってしまっており、そこがどう作用するか。
Yaleも学問の名門Ivy Leagueの一角だが、ここ数年、若き名将Andy Shayコーチの下急激に強豪校の一角に食い込んできている。20年前はPrinceton (当時のHC Bill Tierney氏は現Denver)、10年前はCornell (当時のHC Jeff Tambroni氏は現Penn State)がIvy League代表の強豪校だったが、時代は変わるもので、ここ数年はYaleとBrownが頭一つ抜けている。エースで去年のTewaaraton (MVP) FinalistのAT #2 Ben Reeves (Jr./3年)がハムストリングの怪我で欠場。見るのを楽しみにしていたので残念。
試合は素晴らしい接戦で、互いに譲らぬ一進一退の攻防。一時Marylandがリードするが、Yaleが食い下がり、最後は一点差でギリギリMarylandが逃げ切り12-11でMarylandが辛勝。
引き続き、シーズン前半からハイレベルな素晴らしいラクロスが展開されている。
印象に残ったのは、何と言ってもMarylandのAT陣のレベルの高さ。
一方で、Marylandが悲願の優勝を目指す上でいくつか不安を感じさせられるのは、
Yaleは、常にIvy Leagueのチームに共通するが、Recruitingの推薦で一定レベルの成績が求められるという足かせがあり、どうしても集まるタレントのレベルでハンデを負う事になる。一方で、賢くてロジカルでDiscipineに溢れたラクロスをしており、東大を始めとした「非体育推薦校」としては、「個の素材(サイズ/身体能力)で上回る相手に、チームとしてどう賢く勝つか」というチーム戦術やチーム作りに於いて学べる点が多い。この試合でも、必ずしもFlashyな華々しい個人技での得点ではないが、効率的でロジカルな点の取り方をいくつも見せている。
Highlight
Game
Marylandは去年優勝候補筆頭と目されながら、最後の最後でOver Timeに奇跡的な逆転によりUNCに優勝をさらわれ涙を飲んだ。上級生、特にATの4年生 3枚が丸々残り、「今年ことは絶対」の勝負の年。一方で、MFの1st/2ndの大部分がごっそり卒業で入れ替わってしまっており、そこがどう作用するか。
Yaleも学問の名門Ivy Leagueの一角だが、ここ数年、若き名将Andy Shayコーチの下急激に強豪校の一角に食い込んできている。20年前はPrinceton (当時のHC Bill Tierney氏は現Denver)、10年前はCornell (当時のHC Jeff Tambroni氏は現Penn State)がIvy League代表の強豪校だったが、時代は変わるもので、ここ数年はYaleとBrownが頭一つ抜けている。エースで去年のTewaaraton (MVP) FinalistのAT #2 Ben Reeves (Jr./3年)がハムストリングの怪我で欠場。見るのを楽しみにしていたので残念。
試合は素晴らしい接戦で、互いに譲らぬ一進一退の攻防。一時Marylandがリードするが、Yaleが食い下がり、最後は一点差でギリギリMarylandが逃げ切り12-11でMarylandが辛勝。
引き続き、シーズン前半からハイレベルな素晴らしいラクロスが展開されている。
印象に残ったのは、何と言ってもMarylandのAT陣のレベルの高さ。
- 解説者のQuint Kessenich氏も、「今年のNCAA Division 1で最強のAT Unit」と評している。
- 3人が4年生で、過去3年間、Final 4、準優勝、準優勝と、優勝まであと一歩と迫りながら涙を飲んできた。
- 一つ一つの状況判断、シュートの判断と選択、Off Ballの動き、DFの引き出しと崩し、OF全体のコントロールなど、圧倒的な経験値の高さを感じさせる。
- #1 AT Matt Rambo、#2 Colin Heacock、#25 Dylan Maltzの3枚。これまで3人で4試合58ポイント(Goal & Assist)と驚異の生産性を誇る。まあこのメンツ見たら相手DFはゾッとするよね…嫌だわーこの3人守るの。
- 3人が3人とも極めて完成度が高い。全員抜けるし、シュートもクソ上手いし、フィードもやばい。ATだけの2-on-2、3-on-3でLong Stick相手にガンガン点取れる。恐るべし。
- ATの選手はシーズンを通して見て参考にしたいAT Unit。
一方で、Marylandが悲願の優勝を目指す上でいくつか不安を感じさせられるのは、
- MFのOF力、特にダッジでの突破力がやはりちょっと不安か。去年の主力が抜けてしまった穴が埋め切れていない印象。
- チームDFが、悪くは無いんだけど、ちょっとまだ点取られすぎかなー。スライド行くのが遅いケースがいくつかあるような。去年も結局準決勝決勝でここが理由で失点している。
- あと、やっぱりちょっとGが最強クラスじゃないよねと。
- この辺の、「弱み」とまでは言えないが、「最強レベルじゃない」ポイントを、明らかに突き抜けた強さのATとFOでぐいぐい引っ張ってる感じですかね。
Yaleは、常にIvy Leagueのチームに共通するが、Recruitingの推薦で一定レベルの成績が求められるという足かせがあり、どうしても集まるタレントのレベルでハンデを負う事になる。一方で、賢くてロジカルでDiscipineに溢れたラクロスをしており、東大を始めとした「非体育推薦校」としては、「個の素材(サイズ/身体能力)で上回る相手に、チームとしてどう賢く勝つか」というチーム戦術やチーム作りに於いて学べる点が多い。この試合でも、必ずしもFlashyな華々しい個人技での得点ではないが、効率的でロジカルな点の取り方をいくつも見せている。
Highlight
Game
2017年3月4日土曜日
NCAA 2017 #03 Johns Hopkins @North Carolina
観戦3試合目。先週Loyolaに劇的勝利をあげ、3勝0敗で全体4位にまでランキングを上げてきているHopkinsが、我らが地元University of North Carolinaを訪れての試合。
家から近いので会場で観戦。さすがに昨年のDefending Championと、全米でも最も多くのラクロスファンを要するHopkinsとの試合とあって、会場は珍しく満員。2月下旬の温かいNorth Carolinaの青い空の下、レベルの高いラクロスを観戦出来る幸せを噛み締めつつ。
結果は13-5でHopkinsの圧勝。手強い相手だと思って居たが、まさかここまで差が付くとは。会場に駆けつけた地元UNCファンもがっかり。
が、改めて、先週のLoyola戦に続き、Hopkins今年いいな!
家から近いので会場で観戦。さすがに昨年のDefending Championと、全米でも最も多くのラクロスファンを要するHopkinsとの試合とあって、会場は珍しく満員。2月下旬の温かいNorth Carolinaの青い空の下、レベルの高いラクロスを観戦出来る幸せを噛み締めつつ。
結果は13-5でHopkinsの圧勝。手強い相手だと思って居たが、まさかここまで差が付くとは。会場に駆けつけた地元UNCファンもがっかり。
が、改めて、先週のLoyola戦に続き、Hopkins今年いいな!
- まず、DFが文句なく鉄壁。Close DFの3枚が全く抜けない。
- Michiganから院生として転校して活躍中のG #4 Gerald Logan (院生)がまたしても素晴らしいBig Saveを連発。UNCの数少ないシュートをことごとくキャッチ。
- あと、OFのTalentが目立った。今年のHopkinsは去年に比べてもOFの火力がアップしている印象。
- 引き続き司令塔、8人兄弟姉妹全員がNCAA Division 1というエリートラクロス一家Stanwick家の、#32 AT Shack Stanwick (Jr./3年)が相変わらずの活躍。
- Hopkinsは4勝0敗と最高の出だし。一気に3位にまで躍進。今年のHopkinsはFinal 4期待出来そう。
ちょっとUNCは4試合目にして、強豪を相手に、今まで見えていなかった弱さが露呈した印象。
- 強いDFと対峙した際に、OFで、ダッジで抜ける選手がいない。去年抜けた主力は数人だが、その数人が結構最後の頼みの綱として気合いでダッジで抜ききっていたため、残ったメンツではHopkinsクラスの硬いDFを相手にした時に、崩せる駒がいない。ATも、上級生2枚がでかいシューター+下級生Feederなので、純粋なDodgerが不在。一年生MFコンビも、能力は高いが、まだ試合を背負っていくだけの経験値は無い。誰かStep upしないと厳しい。
- なんででしょ。昨年Final 4で大活躍して優勝の原動力になったG #30 Brian Balkam (Jr./3年)がセーブ率38%と完全に調子出ず。
- うーん、ちょっとこれは今後上位校相手にして苦戦するかなー、と予感させる内容。まあ、あと後半は正直点差が付いてしまい集中力切れてますな…
Highlight
Game
2017年3月3日金曜日
NCAA 2017 #02 Loyola @Johns Hopkins
今シーズン2試合目の観戦。2月18日、伝統的Lacrosseのメッカ、Maryland州Baltimoreの地元、目と鼻の先にあるライバル2校。Johns HopkinsがLoyolaを迎え撃つ。双方開幕以降上位にランクされている。
シーズン序盤からレベルの高い素晴らしい試合。堅いDefenseに定評のあるHopkinsの試合にしては珍しく、立ち上がりから殴り合い、点の取り合いの展開に。リードして、追いついて、追い抜かれて、の繰り返し。
最後は13-13の同点OTから、先週に引き続きJohns Hopkins AT #55 Joel Tinney (Jr./3年)のFlip fakeからの決勝点でHopkinsが劇的勝利。これでシーズン開幕から3連勝。
いやー、見所満載でハラハラドキドキの素晴らしい試合でした。
いくつかポイントを絞って印象に残った点をいくつか。
Highlight
Game
シーズン序盤からレベルの高い素晴らしい試合。堅いDefenseに定評のあるHopkinsの試合にしては珍しく、立ち上がりから殴り合い、点の取り合いの展開に。リードして、追いついて、追い抜かれて、の繰り返し。
最後は13-13の同点OTから、先週に引き続きJohns Hopkins AT #55 Joel Tinney (Jr./3年)のFlip fakeからの決勝点でHopkinsが劇的勝利。これでシーズン開幕から3連勝。
いやー、見所満載でハラハラドキドキの素晴らしい試合でした。
いくつかポイントを絞って印象に残った点をいくつか。
- Johns Hopkins今年強いな!思っていたよりも明らかにいい。伝統の硬いDFが、去年は若干未完成だったが、今年はメンツが固まっている事もあり、大分安定してきている。去年若干火力に欠いていたOFも、全体的に経験値が高まり、明らかによりアグレッシブに、攻撃力を増している。今年は上位行くかもね、という予感。
- エースATの対決。Loyolaのエースは去年Freshman of The Yearの#7 Pat Spencer (So./2年)。視野、フィード力、1-on-1、2-on-2の巧さを発揮。特に2枚目を引き出して、確実にフリーを作る技術は素晴らしい。Johns Hopkinsの司令塔は#32 Shack Stanwick (Jr./3年)。こちらも職人の仕事。二人ともMarylandのラクロス超名門高校、Boy's Latinで2/3年でAT duoを組み、National Ranking 1位を達成したチームメート。二人とも今年のNCAA LacrosseのトップATとして常に話題の中心に居続ける予感。
- Hopkins #91 DF Nick Fields (Sr./4年)の個としてのDFの強さが際立った。相手エースのSpenserを、バシッと脚で着いて、特に後半に掛けて一切抜かせず、ほとんど仕事をさせていなかった。身体能力の高さ、角度や間合いのマネジ、ステップワーク、全てに於いて非常に完成度が高い。US代表DF出身のCoach Petroの作品といった感じだろうか。
- 双方のGの活躍が印象的だった。Transitionとシュート数の多い展開だったが、両Gとも要所要所でBig Saveを連発。特に敗れはしたものの、Loyola G #0 Jacob Stover (So./2年)はかなり気持ちの入った好セーブを連発。去年は1年生にしてNCAA Division 1全体で8位のセーブ率を残したものの、準決勝で緊張からか調子が出せず、UNCに負けてしまったが、今回の試合では本来の実力を発揮した印象。父親は地元NFL (プロフットボール) Baltimore Ravens元キッカー。息子には大事な場面でのメンタルについて子供の頃から英才教育をしていたらしい。
いやー、いずれにせよ、シーズンの初っぱなからかなりレベルの高い熱い試合!やはりNCAA Lacrosseはいいですな!
Highlight
Game
2017年2月25日土曜日
注目選手#2 Loyola #7 AT Pat Spencer (So./2年)
昨シーズンの活躍を踏まえて、今シーズンもう一人個人的に非常に注目しているのが、Loyola Grayhoundsの#7 AT Pat Spencer (So./2年)。
1年生のATで上位校相手にここまでゲームを支配出来る選手がいるんだ!と衝撃を受けた。シーズン89 Points、IL Freshman of the Year獲得、1年生にしてNCAA Division 1 2nd Team All Americanに選ばれている。
以下のHighlight動画を見て頂けると解るが、強みは、「でかくて、動けて、むちゃくちゃ器用」。
「分かっちゃいるけど止められない」の典型。DFとしては相当厄介な相手。1-on-1で確実に抜かれてシュートを決められるリスクがあるので、スライドを飛ばしたいが、飛ばしたら飛ばしたでむちゃくちゃいいタイミングで素晴らしいPlacementのフィードを決められ、いずれにせよ確度の高いシュートを打たれる事になる。
1年生のATで上位校相手にここまでゲームを支配出来る選手がいるんだ!と衝撃を受けた。シーズン89 Points、IL Freshman of the Year獲得、1年生にしてNCAA Division 1 2nd Team All Americanに選ばれている。
以下のHighlight動画を見て頂けると解るが、強みは、「でかくて、動けて、むちゃくちゃ器用」。
- 堂々たるサイズ(6'2"/188 cm、190 lbs/86 kg)
- 機動力高い
- Lacrosse IQクソ高え
- 左右使える、非常に柔らかいタッチのStick Skill
- DFとの間合いの取り方と、相手を翻弄するジグザグの動きのステップワーク
- 2-on-2の圧倒的な巧さ。Pickの使い方、2枚目のDFの引きつけ/引き出し
- 視野の広さとフィードの早さ/正確さ。スペースに投げて走りこませるリードパスの巧さ
Loyolaの司令塔、Point Guard、Quarter Backとして完全に支配していた。元々Basketballの選手として優秀で、ずーっとバスケの2-on-2をやっていた関係で、ピックの使い方、二人目のDFの引きつけからのフィードなど、2-on-2の動きがむちゃくちゃ上手い。
「分かっちゃいるけど止められない」の典型。DFとしては相当厄介な相手。1-on-1で確実に抜かれてシュートを決められるリスクがあるので、スライドを飛ばしたいが、飛ばしたら飛ばしたでむちゃくちゃいいタイミングで素晴らしいPlacementのフィードを決められ、いずれにせよ確度の高いシュートを打たれる事になる。
今年からの3年間、ATとしてはCollege Lacrosseのトップに君臨し続けると思われる。MLLでも間違いなく活躍してくるはず。US Lacrosse界の「宝」の一人になっていくのでは。
元々Maryland州のラクロス名門高校Boy’s Latin出身。Recruitingが行われたタイミングではさほど身長が大きくなく、卒業時に大きく伸びたため、またチームメートにSuper StarのAT Shack Stanwickがいた関係で、最も注目されていた訳ではなく、結果としてLoyolaに行く事に。去年のシーズン開始時まではノーマークだったが、シーズンを通しての大活躍で一気に注目される事に。
まあしかしこのHighlight見ても、ゲロ吐きそうになるくらい上手え…もはや右利きか左利きかも良く判らん。ラクロスってこんなに簡単だったんだっけ?と思わされる。
まあしかしこのHighlight見ても、ゲロ吐きそうになるくらい上手え…もはや右利きか左利きかも良く判らん。ラクロスってこんなに簡単だったんだっけ?と思わされる。
バスケも上手い。3-Pointサクサク決めて、パシッとダンクしている。
2017年2月20日月曜日
注目選手#1 Syracuse #48 MF Sergio Salcido (Sr./4年)
2017年のシーズンを迎えるに当たって、去年の活躍を踏まえて、何人か非常に楽しみにしている選手がいる。その一人が、Syracuse #48 MF Sergio Salcido選手(Sr./4年)。
去年Syracuseの試合を何試合か見る中で、文字どおり度肝を抜かれた。ここ数年のNCAAの中でも最もキレと爆発力のあるダッジ。ズバッとDFを切り裂く音が聞こえるかのような、ターボ音が聞こえるかのような、この動き。明らかに他の選手と比べて数段上のギアを持ってる感じ。
全ての試合で、確実に相手を置き去りにし、自ら得点するか、スライドを発生させて、アシスト、またはアシストのアシストを生んでいた。ダッジだけで観客を沸かせられる数少ない選手。彼がボールを持つだけでワクワクさせられてしまう。
主に左に抜いてくるとわかっていても、LSMをつけても尚、かなり高い確率で抜いている。
身長5-7 (170 cm)なので、巨漢揃いのNCAAの中ではかなり小さい選手。元々はLacrosse先進地域ではなかったが、ここ数年特に身体能力の高いMFを中心に優秀なアスリートを輩出し始めているFlorida出身。MLLでも活躍しそうな予感感じまくり。
去年Syracuseの試合を何試合か見る中で、文字どおり度肝を抜かれた。ここ数年のNCAAの中でも最もキレと爆発力のあるダッジ。ズバッとDFを切り裂く音が聞こえるかのような、ターボ音が聞こえるかのような、この動き。明らかに他の選手と比べて数段上のギアを持ってる感じ。
全ての試合で、確実に相手を置き去りにし、自ら得点するか、スライドを発生させて、アシスト、またはアシストのアシストを生んでいた。ダッジだけで観客を沸かせられる数少ない選手。彼がボールを持つだけでワクワクさせられてしまう。
主に左に抜いてくるとわかっていても、LSMをつけても尚、かなり高い確率で抜いている。
身長5-7 (170 cm)なので、巨漢揃いのNCAAの中ではかなり小さい選手。元々はLacrosse先進地域ではなかったが、ここ数年特に身体能力の高いMFを中心に優秀なアスリートを輩出し始めているFlorida出身。MLLでも活躍しそうな予感感じまくり。
2017年2月19日日曜日
NCAA 2017 #01 Lehigh @North Carolina
今年の観戦1試合目、University of North Carolina vs Lehigh。UNCの地元North Carolina州Chapel Hillにて。家から会場まで車で5分なんだが、いろいろ忙しかったので、自宅でインターネット放送のWatch ESPNにて観戦。
15-8で手堅くUNCが勝利(Box Score)。
いいっすね。UNCはこれで3勝0敗で無難な出だし。現時点ではMedia Poll(メディアの投票によるランキング)ではDenver、Marylandに続く3位。来週はHopkins、再来週はDenverと強豪との連戦なので、シーズン序盤にして早速一つの山場を迎える。
UNCは、結構いいですな。手堅い強豪校という感じ。
いやー、いろいろ不安定だった2012年の頃と比べると、だいぶいいチームに変貌してきたなという印象。最終的に優勝したものの、シーズン序盤にかなりギクシャクしてた去年の2016年のチームと比べても、一段安定してる感じ。
15-8で手堅くUNCが勝利(Box Score)。
いいっすね。UNCはこれで3勝0敗で無難な出だし。現時点ではMedia Poll(メディアの投票によるランキング)ではDenver、Marylandに続く3位。来週はHopkins、再来週はDenverと強豪との連戦なので、シーズン序盤にして早速一つの山場を迎える。
UNCは、結構いいですな。手堅い強豪校という感じ。
いやー、いろいろ不安定だった2012年の頃と比べると、だいぶいいチームに変貌してきたなという印象。最終的に優勝したものの、シーズン序盤にかなりギクシャクしてた去年の2016年のチームと比べても、一段安定してる感じ。
- そもそも去年の優勝チームのメンバーのうち、ほとんどの主力が残っている。特にAT 2枚、FO、G、MFの半分以上、DFのほとんどが同じメンバー。やはり明らかに経験値の高いベテランのチームという印象。
- 相変わらず土台となるFOとGが安定。二人とも去年のシーズン終盤のV字回復の立役者。
- 去年シーズン序盤に機能していなかった、チームOFが明らかにきちんと機能してきている。Princetonで6度の優勝を成し遂げ、優勝請負人の異名を持つOF CoordinatorのCoach Metzbower氏が就任して3シーズン目。明らかにチーム全体が彼の哲学やセオリーを信頼し、理解し、実行できるようになってきており、かなりシンプルに確率の高いシュートを打てるようになってきている。
- DFもいいっすね。基本的に。やはり数年前に比べて明らかにでかくてAthleticな(身体能力の高い)DF陣が揃っており、そもそも1-on-1で抜かれる局面がほとんど無い。加えてチームのCommunicationや統制も明らかに2012年の頃に比べても格段にいい。去年の前半に比べても明らかにいいですな。
- あと、1年生のMF二人がいきなり1st Setで主力として活躍している。Las Vegas出身の#6 AT Justin Andersonは元全米No. 1の高校生MF。いや、それだけの事はあるなと。でかいし、走れるし、身体能力高いし、うまい。抜けるしシュートも上手い。1年生でいきなり強豪校でOF MFとして活躍する1年生ってなかなかいないが、彼は数少ないそのパターン。ここまでシーズン5得点。あと、Conneticut出身の#16 MF William PerryもいきなりMF 1枚目で活躍している。OF力高く、抜けるしシュートも上手い。両手使えてる。同じく初戦3試合で5得点。1年生とは思えぬほど自信満々で堂々とプレーしている。二人とも末恐ろしいっすな。今後4年間UNCのOFの屋台骨のMFになってくる事間違い無し。
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