2010年5月17日月曜日

NCAA 2010 Game Review vol. 22 Tournament 1st round①: Cornell-Loyola

またまたCornell。そしてまたしても名勝負製造機。NCAAトーナメント史上稀に見る接戦。3 over time。去年の準優勝から抜けたMF大黒柱2枚(GlynnとSeibald)の穴は大きいが、去年の脇役や一年生がStep upし、去年までとは言わないまでもFinal Four争いに絡めるレベルにまで成長。 「賢いラクロス」の代名詞。智将Tambroniコーチの戦略が光る。とにかくPossessionを大事に、Lose ball、Face off、Turn over、Clear/rideへの徹底したこだわり。元Princetonで現DenverのHC Tierneyをして「They know who they are(出来ることと出来ないことを分って身の丈に合った/自分に合ったプレーをする)」と言わしめる。

OではOff ball重視、スライドを発生させてからのNon carrierによる攻めを多用。Ball carrierが相手を抜きながらホントによくフィールド全体のPass targetを見てるなーという印象(自分のMark manじゃなくて)。One last passとか、Don’t be selfishとか、”WE”, not “ME”とかPatienceというアメリカでよくチームオフェンス精神を表す際に使われる言葉が本当に当てはまるチーム。(ちなみに、対するLoyolaはそれを知って逢えて遅めのSlideで対応してるのかな?)特にとんでもない身体能力やStick skillを必要とする訳じゃないのである意味東大も練習次第でCornellと同じことは出来るんじゃないかと思わされる。(VirginiaのBrattonみたいな鬼シュート打てって言われても現実味無いけど…)

「確率の高いシュートを打てる状況を作る技術」がとにかく高い。ちょっと半身抜いてシュートのプレッシャーを掛けて、崩して、その隙に動いてるNon-carrierのスペースにパスして、そいつがまたシュートプレッシャー掛けて更にガラ空きになってる別のNon-carrierにパス出して、どフリーでシュート、みたいな。強い相手との接戦だと必ずしも毎回成功するわけじゃないので見えにくいが、今回のように相手のレベルが落ちるとクッキリと見て取れる。

あと、LoyolaのD、4年の#2 Steve Layneが身長174くらいだが、しっかり足を動かして地味に相手エースの#3Pannelをしっかり抑えてるのが隠れた殊勲賞もの。Big Red GのFioreは1年生ながら落ち着いてゴールを守る。(前回も書いたが)脅威の成長意欲/学習能力で、頭を使った正しい努力を重ねることでいまやベテランの風格すら漂う。

しかし何なんでしょねこのCornellの後半の脆さは…

ハイライト

いたる@13期

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