2010年5月22日土曜日

NLL 2010 Final: Washington Stealth-Toronto Rock

番外編。カナダとアメリカを跨ぐプロインドアラクロスリーグ、NLL (National Lacrosse League)のプレーオフ決勝戦を今年唯一TV放映してたのでそれを送ります。

結論から言うと、現役の選手達にはこれを是非見て欲しい!絶対にラクロスのこともっともっと好きになるので。俺自身、NLLを見るのは2年前Chicagoにいた頃に会場で生で見て以来。その時と全く同じ感想を持った。「ぶっちゃけ、Field lacrosseよりもBox lacrosseの方が面白い」。アメリカでアメフト、野球、バスケ、Field lacrosse、Ice hockey、総合格闘技といろんなプロスポーツを見てきたが、ここまでスピード感があって興奮させられるスポーツは他に無い。騙されたと思って一回見てみて。一発でAddictedになるはず。スポーツ不況の中地元の熱狂的ファンに支えられしぶとく人気を保っているのも頷ける。たった一度の人生で、このラクロスという素晴らしいスポーツに出会えたことに感謝。もっとTVでやってくれないかなーと思う。

スポーツとしては、サッカーとバスケくらいFieldとは違う。Field playerは5人対5人。コートはIce hockeyそのまま。選手はAliveでどんどんフライ。Shot clockあり。目まぐるしく攻守が入れ替わり、試合時間の殆どが見所。Fieldのようにプレーが止まる時間、待つ時間、ボールを運ぶ/回す時間が殆ど無い。外れたシュートもChaseではなく壁にReflectされるため、即次のプレーが繋げられる。

そして何よりもこの会場の雰囲気。祭そのもの。音楽がかかってる中でFace paintしたCrazyな客が鳴り物を持って熱狂し続ける。Blue colorの、髭を生やした荒くれものたちがぎゃあぎゃあ言いながらプレーし、ビール片手に応援する、というラクロスのルーツを偲ばせる。Ice Hockeyの会場の雰囲気に極めて近い。一試合に1, 2回殴り合いの乱闘が発生し、審判もある程度それを黙認し、Audienceもそれを楽しみにしている。

プレーに関してはFieldとかなり違った技術体系が必要になる。基本利き手のみ、ダッジは最初の一歩勝負。ボールを貰ったらクレードルなんかしないで一瞬でシュート。狭いゴールにでかいゴーリーがいるため、文字通り針の穴に糸を通すシュートの正確さが必要。Goalieとの1 on 1でも素早いFakeで大きくゴーリーをずらす技術が必要に。クリースのOff ballでのプレッシャーも凄まじい。Box出身のCanadian finisher達がNCAAのFieldで活躍しているのも頷ける。
●昨年の決勝点を決めたSyracuseのCody JamiesonもBox出身Canadian。
●現MVP最終候補5人のうち2人がCanadian(DelawareのDickson, Stony BrookのCrowley)
●MLLでも昨年、一昨年の覇者はNLLとの掛け持ちのToronto Nationals(一昨年当時は前身のTochester Rutlers)、
●前回World cupの優勝もBox出身者主体のCanada
●過去20年の「史上最強クラス」の2選手、GateもJohn Grant Jr.もCanadian

Indoorに比べたらFieldで点を取るのなんてどれだけ簡単か。恐らく彼らにとってはクリースでのLong stickのプレッシャーなんてスローモーションに感じるんじゃないか?ゴールなんてでか過ぎて何処打っても入りそうにすら見えるはず。

マジな話東大の選手でちょっと尖ってて行動力のある選手はCanadaの地元Club teamに人生勉強がてら武者修行でステイしてみたら?絶対にラクロス観変わってBreakthroughするはず。下手に東京でいつもと同じ練習する時間の10倍20倍の効果あるんじゃないかな。僕自身が2年の時にAustraliaの地元クラブチームに数ヶ月Stayしに行った時もそうだけど、思い切ってコンタクトしたらびっくりするくらい簡単に受け入れてくれるはず。今の東大のMichiganと呼応した「大学Athletic club」としての完成系を目指す方向とはグイッと違った方向のベクトル、核融合が生まれるはず。

生活の一部としての、遊びとしての、Extreme-sportsとしてのラクロス、家族や地元と密着した、「町の剣道場」のラクロス、髭生やした荒くれ者がビール飲みながら殴り合いながら大笑いしながらやるラクロス。サッカーに対してのフットサルのように洗練されたCutting edgeなStick skill。優等生に対しての異端児のラクロス。そういうの持った新しい方向性の尖ったプレーヤーがポツポツ出てきたら…と思うとワクワクする…

逆に、Fieldで成功した選手がNLLで成功するケースも稀ながら時々ある。現Field世界最高の選手、米代表のMF、元JHU優勝メンバーのPaul Rabilもその1人。Rookie yearの去年は苦戦したが、今年はWashingtonの主力に成長。逆にNLLでの学びをMLLに生かしてくると思われ、今年のWorld cup、MLLでの活躍が楽しみ。

いたる@13期

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