2010年5月18日火曜日

NCAA 2010 Game Review vol. 28 Tournament 1st round⑦: Duke-Johns Hopkins

Duke 4年ATの#22 Ned Crottyと#8 Max Quinzaniは国内最強ATコンビ。Crottyは唯一の学生US代表で57 assist。Quinzaniは61得点。共にMLLドラフトの目玉と言われる。

ESPNU Lacrosse PodcastのQuint KessenichによるインタビューでのCrottyの言葉が印象的だった。「パスやフィードの上手さが際立つが、何を心掛けてる?」との質問に。「二つ。一つはとにかく脚を動かすこと。カットされたり上手く行かない時は基本的に足が動いてない時。二つ目は、相手のDじゃなくて、フィールド全体の味方全員を見ること。Flyしてるプレーヤーも含めて全体を見る。ガキの頃からそう教えられてきたし、今も意識してる」。「練習以外の時間のすごし方は?」「とにかくシュートの個人練習を重ねること、Weight roomでweight trainingをすること、それと試合で自分や相手のvideoを見て学ぶこと」。また、入学時からコンビを組むQuinzaniとの関係については、「Off the courtでもほぼ一緒にいる。初日から気が合った。ルームメイトで飯も一緒だし、遠征のバスも一緒。Off the courtでの関係の良さ、Chemistry(相性)がOn the courtにも生きている。Quinzaniが何をやりたいか大体解る」。大事だね。Position飲み会。

JHU 1点目、AT#10 BoyleのXの1 on 1からの得点はtextbook。Dukeの3点目のチームオフェンスも素晴らしい教科書。1 on 1から崩して、スペースにボールを運んで、そこでのQuinzaniのシュートの上手さ。体を反転させながらの速く正確なシュート。Duke 4点目のLSM Montelliのシュート、その後の5点目でのパスでも解るように、Face off後、Broken situation後のLong stickのO参加が本当に多い。見てるとNCAA全体的に、Break状態でのMiddle shootに関してはむしろShort stickよりもLong stickの方がGが軌道を予想出来なくてむしろいい/積極的に打つべきと見る向きすら感じる。東大のLong stickの皆もシュートは自分の「強み」と解釈し直して練習/実践してみるといいかも。
全体を通してDuke AT 3人の2 on 2, 3 on 3, Triangle offenceが非常に効果的。引き付けて、3対3を3対2にして、2対1にして、1対0にして得点。Offence陣は見て学ぶことが多いと思う。

JaysはMF#15 Kimmel, AT#10 Boyle, AT#42 Whartonと、頼れる選手が一部に限られるのが辛い。彼らが大車輪の活躍をする一方で、負担が大きく明らかに後半ガスが切れて失速する。Face offもDもOもやり、LSMを付けられるKimmelは特にきつそう。つくづく層の厚さって大事だね…

試合前半で入るWarrior のSkill講座でのDino(Matt Danowski @Long Island Wizards, Duke 08)による、「Wing dodge」のレッスンが非常に素晴らしい。バスケでガードがよくやるステップワーク。右斜め45°にステップバックして、Dがそれにつられて詰めてきた瞬間、外足でキックして持ち替えつつ左前に切り返す。この後ろに下がって、前、という前後の動き。そこでのStickの持ち替え。必ずしも爆発力が無くてもタイミングと体の使い方だけで簡単に相手を抜けるので、AやMの皆には是非マスターして欲しい。

JHUは終始Dが崩壊。恐らくかなり基本的本的なチームDのコミュニケーション、連携が出来なくなってる。DukeのOff ballの動きに面白い様にやられ続ける。東大Defense陣としては反面教師として何が悪いのかを考える上でいい教材かも。

シーズン初期に躓いたBlue Devilsはここに来て一気に調子を上げてきており、シーズン前予想一位の面目躍如。準決勝でのVirginia戦が事実上の決勝戦になるんじゃないだろうか。ここまでシーズン1勝1敗。今から楽しみ!

いたる@13期

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