2010年5月2日日曜日

NCAA 2010 Game Review vol. 17 Hartford at UMBC

UMBC (University of Maryland Baltimore County)は”Hot Bed”(歴史的にラクロスの盛んな東海岸沿いのエリア)のど真ん中、ラクロスのメッカMarylandにあるだけあってラクロスをよーく理解してる地元の選手が多い。ぶっちぎった身体能力や体格の選手に恵まれている訳でもない中基礎のしっかりしたラクロスをしていて個人的には好き。

1点目、2点目の#39 AT Matt Lathamの得点、Paint(クリース前のエリア)のOff ballの動きが非常に上手くて参考になる。Outstandingな身体能力や洗練されたStick Skillを必要とするわけでも何でもなく単純なLacrosse IQの話なので、是非とも東大のATでスピードやパワーが無くて悩んでる選手には参考にして欲しいなと思った。CarrierとDを見てこういう動きを毎回無意識に/Habitualに出来るようになれば自分でもびっくりするくらい簡単に点が取れるようになるはず。ちなみに#20のMF Kyle Wimerは正にBlue colorの仕事人としてESPN、Inside Lacrosseの解説者Quint Kessenichの今年のMLLドラフト予測17位にランクイン。(ちなみにこれを見ると如何に強い選手が多くのチームに分散してるかが判る。)

Hartfordの3点目、12点目のMF #7 Franzeのbull dodge rightyでDを完全に抜いてなくても相手を背負った状態でランニングシュートを決める技術はMF陣がプレーの幅を広げる/得点機会を増やす上で非常に参考になるはず。あっ別に相手抜かなくてもこんなに楽に点取れるんだ、っていう。これをマスターすれば相当チームの得点源として機能出来るはず。

UMBC、今年はランク外(20位以下)恐らくNCAA Div 1の60チーム中ちょうど真ん中くらいに位置する典型的「中堅校」。関東学生リーグで言うと2部の千葉大学みたいなイメージ?昨年6月の東京でのJapanとの試合では1点差で勝利、深澤さんのレポートを読む限り点差以上に実力に開きがあったとのこと。タイミング的にもシーズンが終わった後なので、恐らく卒業旅行のノリで時差ぼけの中来シーズンへの感触を探る意味合いが強かったんじゃないだろうか。想像するに、実際には「流した」UMBC >「ガチの」日本代表という感じなのかな?(否定的になる訳でも悲観的になるわけでもなく。一ファンとして。)

無理を承知で乱暴な言い方をすると、アメリカでは大学レベルに、過去15学年分くらいの上澄みを集めたAdult日本代表を軽く倒すチームが少なくとも30~40個あってピラミッドを形成してるということ?

単純に上手いチームを見ることだけが学びの全てとは思わないが、やっぱり世界最高峰、一流を見ることが「憧れ」のパワーを生み、「なりたい自分の姿」と燃えるような情熱を作るんだとしたら、個人的には、東大の現役の皆には(チームの中で内向き目線にならず、日本で「上手い」とされてるチームや選手だけに囚われることなく)もっともっとアメリカを始めとしたラクロス先進国の本場のトップレベルのプレーにどんどん目を向けて(更に言うとアメリカでも何も中西部/MCLAのMichiganだけに限定することなく)、浸って、かぶれて、楽しみながらAddictedになってほしいなーという想いが強いっす。一OBとして。何て言ったってそれが結局一番楽しいから!!(偉そうなこと申し上げて申し訳無いです…あくまで一ラクロスファンの想いとして。)

純粋に、NCAAトーナメントSemi-Final、Finalの、あの5万人の歓声の中で、このスポーツを取り囲むあの独特の空気を吸い、素晴らしいプレーとドラマを見たら、絶対に一発で虜になっちゃうので!

ゲームハイライト

いたる@13期

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