2010年5月17日月曜日

NCAA 2010 Game Review vol. 23 Tournament 1st round②: Denver-Stony Brook

何なんでしょ、このNCAAの懐の深さというか、層の厚さは。Stony Brook大学なんて普通の日本人は、というかアメリカ人ですらあんまし名前を聞かないような学校でも、かなりNCAA Div 1然とした全うなラクロスをやってるっていう...

今年点を取りまくってる#21 3年MF Kevin CrowleyはTewaaraton Trophy(MVP)最終候補者5人の1人。何でも出来るFinisher。ATで去年のAll American #11 Jordan McBrideも同じく3年。ともにCanada西海岸、Vancouverの近くのNew Westminster出身。特にNY州北部でCanada国境に近いSyracuseでは昔からその傾向はあったが、最近は特に中堅校までCanadian Finisherを数人置くのが大きなトレンドになっている。地元密着のクラブチームでBox Lacrosseの狭いコートと小さいゴール前での細かいStick skillを幼少のころから鍛えられ、加えてIce Hockey仕込の強いリストで狭いスペースでクイックに正確で速いシュートを打てる選手が多い。JHUが勝てないのはCanuck(カナダ人)を採ってないからだ、なんて批判もあるくらい。

東大の選手も興味があるなら、Michiganだけじゃなくて春休みとか利用してCanadaの地元のクラブチームとかに数ヶ月ステイしてみたらどでしょ?全く違ったラクロスの世界観が開けるはず。その後の人生絶対もっと楽しくなるはず。Lacrosse界は皆同胞に優しいので声掛けたら簡単に受け入れてくれるはず。若くて勢いと行動力のある尖った選手には是非お奨め。

3QのCrowleyのBehind the backなんて典型的Canadian…Fieldでこれやられるともはや笑うしかない。

しかしDenverは数ヶ月前から比べても明らかに成長してる。さすがHall of fame(殿堂入り)コーチ、元PrincetonのBill Tierney。来年以降Tierneyに師事したい優秀な選手が集まり始め、間違いなく数年後には競合になってくるはず。空気の薄い高地での練習でCardioが強いと言われ、ホームゲームではシュートが若干浮くため相手が苦しむと言う。

S Brook 5点目のCompitelloのXからの1 on 1とDiving shootは上手すぎて吹いた。4Qの8点目も。この人そんな脚速くない、いやむしろ遅いのに、タイミングとステップワークでこういうの出来るんだっていう。あとSwim dodgeの使い方。派手でリスキーなプレーにも見えるけど、Roll dodgeだと時間掛かり過ぎて、かと言ってSplitだとチェックを受けるケースで結構有効。Dの間合いに慣れる必要あるけど。足速くないATの選手は見て学ぶ点多いかも。
3Q Denver 6点目、2 men downでのクリースからのNon-cradleでQuick tapしてのOut-in-outのパスは、ああ、なるほど、クリース前のシュート以外でもこういう使い方するのねと納得。確かにクリースで混んだ状態ではキャッチしてクレイドルする暇も無いので。

3、4年生が多く、且つCanadian Box Lacrosseで大事な試合の経験を多く積んできてるCanadianの主力が率いるStony Brooksは終盤の落ち着きっぷり、試合のコントロールっぷりが印象的。終盤の4年G Paarの気合のセーブが痺れる。なんか…いいっすね。こういう4年生の命懸けの姿、魂みたいなの…

ハイライト

いたる@13期

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